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群馬朝帰り、なか卯

社員との待ち合わせで埼玉県中心部から離れた東大宮駅のホームに下り立った。
駅前ロータリーを見た。これは東口。
駅ホームから1
これは西口。東口の松屋しかないのかな。
駅ホームから2
待ち合わせにまだ時間がある。待ち合わせといっても大事な個人情報を預かるだけなのだが。
もっともその女性社員とは会ったことがない。マスク着用してるのもあって相手がどんなカオか知らないのだ。
13人の後任に引き継ぎつつあるので、会ったことのある子より会ってない子の方が増えてきてるんだよね。
向こうも私のことを知ってるんだろうか。

改札を出た。学生さんが多い駅だ。この駅は大宮駅から北では宇都宮駅に次いで乗降者が多いらしい。乗り換え路線の無い駅では最多だそうだ。
快速は停まらないだろうと思ったので1本電車を見送っている。いつの頃か快速も停車するようになった。

実は群馬からの朝帰りなのだ。昨日の群馬八幡の翌日です。
泊まりはドーミインだったが、あの1800円するモーニングバイキングはスルーした。明けの最初の目的地がこの駅なのよ。なので腹が空いている。
さっき駅ホームから見た東口の松屋はヤダな。出すものや味以前にあの難解極まるタッチパネル券売機がヤダ。厨房の店員たちもロボットみたいだし、自販機と変わらん。
では西口はというと。
https://junky.fc2.net/blog-entry-85.html
この記事の変わった店、らーめんらんどは開店準備中だった。11時前だからね。その先をロータリーに沿って曲がったら、
何屋さんだ?
この古びたテンドはお団子、海苔巻き、イナリ寿司、焼きそば、低価格で手作り感満載だった。ソソらなくもないが、こういうのを買ってじゃぁ何処で食べるんだって。その辺のベンチとか、駅ホームで?寒いし。
店1
やぁめた。不味いもの食うくらいなら食べない選択肢もある。
そして目に留まったのがこれ。
「なか卯」ねぇ。過去に利用したことってないな。
店2
何屋なんだ?うどん屋のイメージがあるが丼屋さんも兼ねてるんだ。
他にないしなぁ。ネタ拾いとあまり期待しないで入ってみた。
店3店4
券売機はタッチパネルだけど松屋よりぜんぜん簡単だ。
窓際と中央にカウンター席で奥の壁際にテーブル席がある。間が空いてるので広く見える。
店員さんは厨房にいる2人だけだった。人員不足をカバーしようとしてるのかお茶と冷水は給水機のセルフ、番号札を呼ばれたら取りにいくセルフ、空いた器、膳を下げに行くのもセルフなのだ。
出来あがると食券に記載された番号で呼ばれます。
店内1店内2
窓際のカウンター席からさきほどの団子屋さんのテントやラーメンらんどが見える。
外がこれだけ見えるってことは外からも私が見えるってことか。
待ち合わせてるウチの社員が通りかかったらヤダけどまだ時間がある。そう思って窓に背を向けた。すると店内を見渡すことになる。ひとりの爺さん客と目が合ってバチバチ火花が散った。
店内3窓の向こうに何屋さんが見える?店内4
丼1汁1丼2丼3丼4丼5胸肉丼6丼7丼8丼9白い部分もあるけど
親子丼、鶏肉、玉ねぎ、トロトロ半熟卵、三つ葉が載っている。
悪くはない。鶏肉は胸肉が主だが脂身の部分もあってしっとり、柔らかくそしてあっさりしていた。
ご飯が白い箇所もあったがまぁまぁ底の方にまで全体に味が行きわたっていた方だと思います。
丼10だいたい行きわたってる
ちとネタが逸れますが。
「なか卯」の操業は京都に近い大阪府茨木市だって。
茨木市には想い出がある。今だから言えるけど、かつて私がモノノフさんのテリトリーである和歌山に赴任してた頃だから10数年以上前のこと。並行して大阪の某支店を担当してたのだ。
その某支店は現地の若い実業家さんに譲渡したんだけど、こっちの業務廃止の際に期限切れの〇薬(抗〇剤だったと思う)を廃棄しに摂津茨木の行政に出向いたのよ。この私が白い粉をカバンに入れて持ってったのよ。途中で職質受けたらどうすんだって。
職員さんに渡せばいいだけかと思ったら、
「水溶廃棄するので手伝ってください」
って言うからさ。「ええっ!」って固まったよ。職員さんと2人、マスクして水に流したのだ。
「吸い込まないよう注意してくださいね」って言われたけど多少は吸い込んだかもしれないね。
こういうのは都内は職員が来局して廃棄します。神奈川県は県庁薬務課に持参です。私も1回だけ持ってたことがあるが、ここ10数年はそういうのを請け負ってません。
汁2汁3汁4汁5汁6
ネタを戻そう。京風と謳う豚汁は具が小さく、殆ど屑野菜の切れ端と屑肉といっていい。
これの何処が京風なんだろう。あ、もしかして、柚子が入ってるからかな。味噌汁に柚子ってのはどうなんだろうね。
これも何処が京風なんだろ。吉野家や松屋とかわらんね。
何処が京風だよ店11店12
ご馳走様でした。自分で下げに行ったけど動線が長いな。
うどんは食してないが親子丼はまぁまぁイケたな。味も下手な町の蕎麦屋より美味しいんじゃないか。下手にその辺の蕎麦屋なんかだと、カマボコとかヘンな具を適当に乗っけて、玉子の白身と黄身が固まったままで出したりするからね。
15分後、駅改札で待ち合わせした子と会ったのよ。ソワソワキョロキョロしてると「あ、この人だ」ってわかるもんだね。
意外にも向こうは私のことを知っていた。「何回もお見掛けしたことがあります」って言われた。見ただけじゃなくて誰かから私のことをアヤしく耳にしていたんだろう。
後で資格証明書を見たら生年月日が平成11年だった。2桁かよ。隔年の感があるな。
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個人的勝負メシ

新橋のガード下です。時刻は10:30、まだ「天下一」のOPEN11:00には30分ある。
でも11:00まで待ってられない。13:00には千葉県某所にいないといけないのだ。
新橋1
しゃーない。このチェーン店で勝負メシとするか。
勝負メシとは大袈裟だが、10月に突然私に振って湧いた難業務、緊張を伴う最後の日を迎えたのだ。
店1店2店3店内1
私が日高屋なんてのを利用するのは、今日の昼はどうでもいいやモードのときである。または急いでいるとき。
「ゲッ、タッチパネルかよ」
口に出てしまった。でも日高屋さんのタチパネは、松屋や魁力屋、CoCo壱ほど難儀ではない。前にタッチしたことがある。今日はマズったらしい温麺は避けて定食にすると決めた。簡単な筈だ。
ゆっくりマイペースで闊歩する女性スタッフが冷水コップを持ってきて、プイと踵を返してしまった。
店内2店内3店内4箸箱
今日のアポは千葉県某所で13:00なので、午前中は何処へ行くでもなく朝から午前11時までは自室で在宅勤務しようとしてたのだが。
自室でブィーッと振動音がした。
何だろ。私の携帯じゃなかった。
またブィーッと鳴った。今度は私の携帯だった。見たらジャン妻からメッセが入っていて、
「会社携帯を忘れました。デスク上で充電してありますか?」
「あるけど」
「今日、会社来ますか?」
持ってこいってか。今日は13:00に千葉だから今から出れば寄れるけど。
その前に、
「鳴ったら出てやるよ」
「やめてぇ!」
ウチの会社は2層組織でジャン妻は私らの会社を支配・・・というか、管理する側の会社にいる。ジャン妻に架かって来る電話の相手は私の知らない人が多いのだが、架けて来る側は私を知っているらしい。
ジャン妻の携帯に何回か出たことがある。出る筈のジャン妻が出ないで私が低いこもった声で「アイ〇〇です」出ようものなら相手がギクッと固まるのがオモシロくてさ。
「いませんよ」、
「今、生ゴミ出しに行ってます」、
「今日は有休じゃなかったかなぁ。今、洗濯してますよ」、
相手を恐縮させるのがオモシろいのだ。こっちは普段から支配される側、管理される側にいるから、逆襲の材料になるわけですよ。
それが昂じてジャン妻は怒った。「絶対に出ないで!」って。
でも携帯を自室に忘れてったからには、
「出るのが礼儀ってものだろう」、
「絶対にやめてっ」
だがこの遣り取りの後でジャン妻の会社携帯が鳴ることはなかった。社の掲示板に「今日は会社携帯を忘れました」メッセージを流しやがったからである。
「そのまま置いといて」
しゃーない、持っていくか。千葉に直行するところを途中下車して届けたんですよ。事務所のドアをバンと開けて、上会社のシマ(部署)へズカズカと歩み寄り、目を見開いたジャン妻に「オラよ」とばかりに投げつけて、
「何をやってんだっての!」
こっちは急いでいる。ウチの会社連中も何事かと思ったフシはあるが、他は誰とも接しないで事務所を飛び出した。15秒もいなかったと思う。
で、JRに乗り換えるべく、メトロから地上に出て新橋駅ガード下にいるわけですよ。

テーブルにはラミネートされたカラーメニューはない。このタチパネで検索するのです。日高屋で唯一マシだと思っている
タチパネ1タチパネ2
生姜焼定食、ご飯普通をカートに入れて、サイドオーダーのつまみをタッチしてキムチなんぞをOnしてしまった。オーダー確定である。
遠めに厨房の方を見たら調理も男性ひとりでやってた。ひとりじゃぁねぇ。細かいところに目がいかないわな。タッチパネルが引っかかっているボードの上なんかゴミと埃だらけですよ。家庭感ムキ出しな旧い店の内装を見慣れてる私でも汚いなと思ったもの。
あとからポツポツと客が入って来る。いずれもひとり客、会社員か昼飲みの初老の男性、お爺さん客、タッチパネルに不慣れな、苦手な人はスタッフを呼ぶしかないのだが、美系なのにムスーッと能面カオした女性スタッフがアンドロイドのように闊歩しているだけである。やる気ゼロに見えるのだ。あまりに無愛想なので、日本人なのか向こう(大陸か半島か島)の人なのかもワカラン。
タッチパネルなんぞを導入すると店側のオーダーミスが削減される替りに、スタッフの接客接遇レベルがガクンと下がる傾向にあるね。教育要らないもの。ひとりでもオバちゃんスタッフがいた方がマシです。
でも、南千住駅前店みたいに、オバちゃんスタッフがひとりだけで切り盛りしている時間帯は良くないね。
https://junky.fc2.net/blog-entry-218.html
若いスタッフばかりで柔軟な対応ができないクレームの温床みたいなT塚駅前店も酷かったな。
https://junky.fc2.net/blog-entry-224.html
同じチェーン店でも、餃子の王将なんかだと武蔵小杉店、二俣川店は良かった。では同じガード下でひとつ間を置いた品川寄りにある王将新橋店はどうだったかな。
王将は確か11:00~だったと思うけどな。今いる能面スタッフの日高屋は10:30にOPENなので、その30分差でこっちに決まっただけである。(後日、王将も10:30~なのを確認しました。)
ひとり調理だから時間がかかるだろうさと会社携帯をイジって待っていた。
生姜焼き1
これが今日の最終局面を迎えた私が選んだ勝負メシですよ。
見た目はいい感じじゃないか。玉葱入り。キャベツは少ない。ツルツルでテカテカ光ったマカロニサラダにはマヨが大量に添えられていた。
この箸だとヌルヌルして、ツルツル滑って摘まみ難い。
生姜焼き2生姜焼き3生姜焼き4マヨ多いス1ス3ス2キューちゃん増えたか?キムチ1
肉は柔らかく良質な方だと思いますね。麺類に入ってるクズ肉とは全然違う。野菜タップリタンメンの豚肉はヒドかった。殆どゴミ同然のクズ肉の切れ端だった。どうしてこんな差があるのかなとも思う。
甘辛いタレで美味しい。ご飯がすすむけど大盛りは避けて抑えた。
キムチはおまけ。そんなに辛くないと甘くみてたら後半ビリビリ効いた。スープの味がしなくなったもの。
辛さを和らげる為にマヨに浸けたりする。それでもマヨは多かった。私でも余った。
そういえば竹輪磯辺揚げは無くなってたな。
生姜焼き5生姜焼き6生姜焼き7生姜焼き8生姜焼き9キムチ2キムチ3
会計はタチパネをタッチして会計ボタンをタッチして紙伝票をレジに持っていく。喰い終えた私がタッチしたのをチラ見しただんまり女性スタッフが先んじてレジに立って、早くしなさいよとばかりに待っていた。
タチパネ3店4
新橋2
この内容で1000円以下だから企業努力の程が察せられる。タッチパネルに慣れてる客はイチイチわざわざ店のスタッフを呼ばなくていいから便利だろうけどね。
殆ど声を発しない女性スタッフだった。笑ったら美人だろうに。オジさんはイチコロだろう。わざとやってんのかな。
では最後のヤマをクリアしに向かおう。

SL

内房への日帰り出張も大詰めを迎えた。
もうすぐ私の出番は終わる。いったんはお役御免になる。
1ヶ月限定の短期集中業務だった。現地には一度も泊まらなかったのが残念でもある。いつかの茨城行脚もそうだったが、その地に泊まらないと思い入れまでいかないものだ。
バス1バス2
今日はいったん東京本社に出て、品川から高速バスに乗った。小湊鉄道だった。
バス3バス4
東京湾を渡る途中でピタゴラスイッチに出てきた橋の下にアームが伸びる点検トラックを見たぞ。
バス5
バスに乗ってウトウトして落ちかかったのだが。
とある店舗責任者(女性)から、
「こういう場合、どうしたらいいですか?」「誰に訴えたらいいですか?」
不穏な?内容と質問メッセが届いて目が醒めちまった。
(正規のルートじゃダメなのかな。)
(それだと埒があかないのか。しょーがぇなぁ。)
自分也に指針を示してあげた。
「ジャンさんが言うところの誰々さんにこちらの事情を話してみます」
「ウン、そうしてごらん。アイツは現場ファーストだからね」
やれやれ、このトシになって、そういうトラブル、揉め事からは脚を洗ったつもりなんだが。

「城にあるうちなら何とかできたであろう。でも隠居じゃ何もできんよ」←三屋清左衛門みたいだ。
「誰のことを想定して言ってるの?」(ジャン妻)
「まだ引退したわけじゃねぇだろ。力になってやれよ」(プチ)
店1
アポまで1時間以上間があるので、先にSLでランチにしませぅ。
おそらく今日でいったん最後かなと、このときは思ったのだが。
券売機で肉野菜炒めをONした。こないだの焼肉定食はイマイチだったからなぁ。
今日は先客が3人いるのに、
「お荷物あるからテーブル席いいですよ」
ススメられたが固辞した。カウンター席にいた方が人の動きが見えるからな。
そしたら「お荷物は椅子の上に置いちゃってくださいね」、
もしかしてカオを覚えられたかな。今回でひと段落で次回はいつになるか、次回があるかどうかもわからないのだがな。
テーブル席を固辞して「カウンターでいいですよ。だってこらから混むでしょ」って言ったら無反応というか返事に困っていたような様子だった。お客さん昼でも来ないのだろうか。
私は隣の椅子の上にカバンを置いたが、私とひと席空いた隣の客は己のカバンをカウンター上にデンと載せてましたよ。
上に置くかね普通。カバンの底ってのは汚いんだよ。よくないねぇと思った。
店内1券売機店内から最初に置かれたもの
今回も屈強の漢3人である。顔ぶれが若干違っている。何人いるのかわからないが、無休で夜遅くまで営ってるから頭数は結構いるのではないか。
でも女っ気はない。とうとうひとりとして女性の従業員は見なかったな。
ご飯、スープ、しょぼいQちゃんがカウンター上にコトッと置かれた。そして肉野菜炒めが登場。
最初に出されたもの肉野菜1肉野菜2肉野菜3
まさか塩胡椒じゃないだろうなと疑って斜め上から見たら、底の方にタレが溜まっているのが確認できた。肉野菜炒めは塩胡椒ではなくタレがいいよな。醤油でもオイスターソースでもね。
油でテラテラ光っているキャベツ、ツルツルするぞ。
モヤシ、細く切ったニンジンとニラが少し混じっている。豚肉の量もまぁまぁありますが、如何せん全体の量が少なくて、ご飯が余ってしまったんですよ。
肉野菜4肉野菜5肉野菜6肉野菜7肉野菜8肉野菜9肉野菜10肉野菜11肉野菜12ス1ス2
「テーブル席でいいですよ」と言ってくれた男性は券売機をゴシゴシと拭いていた。磨いてるみたいだったが。それを横目に見て、磨き作業が終わったのを見計らって丸椅子から下りて券売機に向かって歩いた。人さし指を立てて「もうひとつ」言い置いてオンしたボタンは、
半ラ1半ラ2
半ラーメン、あ~あ、やっちゃった。肉野菜炒めに醤油スープついてるのに飲み比べになってしまった。
半分・・・いや、それ以上の量・・・ってこともないかな。でも具はしっかり載ってましたよ。どっかの東新宿の嫁と姑飯店で出されるミニラーメンみたいにショボイ具じゃなかった。
半ラ3半ラ4半ラ5半ラ6半ラ7半ラ8
ご馳走様でした。屈強の漢ども3人から別々に「ありがとうございました」3人とも獣が唸るような声だった。
この日でいったん私の房総半島日帰り出張はひと段落した。
次は県の窓口に出向くのだが、それは内容さえ完璧なら郵送でも可なのだが。
最後に店全体を撮ってみる。ローカル感が強い外観です。駅ビルの下に潜り込む用にあるのでアクセスは超便利です。
店2バス11
ひと仕事終えて、これは帰りのバス、
眠ってしまったのだ。起きたら海ほたるを出て川崎側の海底トンネルに入るタイミングだった。
バス12
これは川崎の工業地帯のどこか。扇町あたりだろうか。
それなら苦い想い出がある。前職で社会人鳴りたての頃、扇町の何処かのLNGタンクの現場に派遣された私は、夜間計測作業途中で居眠りしてしまったのです。計測タイミングを1回すっ飛ばしてしまった。データ採取できなかったんですよ。
先輩格がフォローしてくれたが、この居眠りの件で「ジャンには体力と気力不足だ。現場作業は無理」と失格の烙印を押され、二度と声はかからなかったのである。
だがもしその現場で合格の印を押されたら、私は日本中のあちこちの現場を廻る旅人にさせられたかも知れないのだ。私の後に出向いた者が合格して、それ以降はそういうハメになったのです。
私は勤め人としてエンドに近づいている。バスの中で社会人になったばかりの苦い記憶が蘇ってしまった。夜に何処かで飲んで消さないとな。

日本一

武蔵新田駅前、発展門の袂にある「ラーメン日本一」、
疑わしくも笑ってしまうこの店名は、
「大きく出たのよ。日本一って名前にすれば忘れないでしょ」
飄々としたオヤジは会計を済ませた私にそう言ったものだ。
なので、決して日本でいちばんラーメンが美味しいとか、グランプリとか、チャンピオンとかの意味ではない。
優良誤認誇大広告でもない。単に「日本一」という名前なだけである。
日本一でも東京一でも、大田区界隈でいちばんとかそんな個人主観に関係なく「ウチはそういう名前なんだ」といいうことだ。堂々と「日本一」と掲げているだけです。
店1店2
だけど名前を聞いただけなら行きたくなるでしょう。
そういう人って最初は殆ど誤解じゃないかな。行ってみて初めて「冗談かよ」って気が付くだろう。「天下一」とも違う気がする。
こういう名前の店だからって店頭に行列ができるわけでもないのでご安心を。そんなことになったら踏切の袂だから通行に支障ができてしまう。
店3店4ディスプレイ1店5
店はラーメン専門店ではない。町中華です。今日はディスプレイにあるこれいきます。
店6ディスプレイ2
プライスが2つあります。890円と990円、890円はランチタイムで、990円はランチタイム以外の値段です。
10年前にこの店を間違って知り得て、初の生姜焼きはメニュー下にある990円を指して、
「これにする」
「こっちの方がお得だよ。こっちにしなよ」
冒頭の飄々オヤジはランチタイム枠の890円を指したものだ。何のこたぁない。今の時間帯ならこっちの値段で100円安いよというだけのことである。
味に期待はしない方がいい。味よりボリュームです。目玉焼きもついてきます。

こっちのセットもプライスが2枚ある。100円差額は生姜焼きと一緒です。私は10年前に最初にこれを食べたが、湯切りが甘く、トッピングも遅くモタモタしていて、添えられる揚げ物が揚げ上がるまでラーメンはそのまま放置状態だったのを覚えているよ。オペの遅さと放置状態のラーメンを見て目を覆いたくなったが、麺がコシのあるタイプで伸び難いのが功を奏してグニャグニャではなかったのだ。それを摩訶不思議に思いながら食べたものだ。
店7ディスプレイ3店8ディスプレイ4店9ディスプレイ5店内2
店内1
メ1
メ2
厨房2
店員は年配男性が厨房に3名、冒頭で触れた飄々オヤジと、昔からの相棒である小柄で小太りなオヤジ、かっては2人してあまり笑えない漫才コンビだったが、今は3人目が加わってトリオになっている。
いちばん若いオヤジが手前のレンジの焼き台をゴシゴシ拭いて油を敷き、丸い輪っかを置いて、そこに生卵をポトッと落として蓋をした。
奥にいる小柄で小太りなオヤジが冷蔵庫から豚肉を取り出した。
真ん中にいる飄々オヤジは茄子をカッティングして油通し、素揚げしてから小柄小太りなオヤジに茄子を渡して自らは真ん中のレンジ前に立ち、肉と玉ネギを炒めにかかった。
ナスを受け取った小柄で小太りオヤジは肉ナス炒めに取り掛かった。メニューに「ナスを味噌でやさしく絡めた」エロいコピーが描いてあるあれである。
タイマーが鳴った。目玉焼きが焼き上がった。手前の若いオヤジは目玉焼きをいったん別皿に移し、キャベツを盛ってジャーのご飯をかき混ぜている。
飄々オヤジは私の生姜焼きを炒めてオタマで肉を取りこぼさないよう皿に移した。その所作で笑えたのが、落とすまいと慎重なのである。「まだ残ってた」とばかりに中華鍋の端っこにひっついた肉かタマネギを削ぎ落すように拾い上げてた。
移した皿には既にキャベツの千切りが盛ってある。若いオヤジがそれに目玉焼きを載せてジャーの蓋を開けてご飯をよそった。
厨房3厨房4
生姜焼き1生姜焼き2生姜焼き3
私とほぼ同時に隣の客に出された肉ナス炒めをチラ見したが、やっぱり私の生姜焼きの方がボリュームがあったね。
でもこれって、生姜焼きなんだけどプロの作品に見えないのだ。タレがついてなくて白っぽかったり、火が通り過ぎてたり、縁が焦げてたりする。
焦げてる肉は飄々オヤジが見落としかけた中華鍋にひっついていた最後の切れ端ではないかな。
キャベツには生姜焼きのタレが浸かっているのですが、マヨが欲しいところではあるな。
生姜焼き4目玉焼き1生姜焼き5キャベツ生姜焼き6生姜焼き7生姜焼き8目玉焼き2生姜焼き9
玉ネギのカッティングも雑で、芯の部分が重なって出てきたりするからね。
まるでどこかの高速のPA、フードコートで出される素人感丸出しの生姜焼きに酷似している。
でも逆にそれが良かったりして。
生姜焼き10
驚くことにキャベツは他所の店みたいに生姜焼きの隅っこにしか添えてるのではなく、皿全体に敷いてあった。生姜焼きの下からも出てきた。
だからやっぱりキャベツにマヨが欲しいところではある。マヨ=玉子だからそれでいいだろってことかな。
生姜焼き11
味噌汁1味噌汁2味噌汁3
味噌汁は豚肉に入ってない豚汁みたいなまろやか味です。
おや、客足が止まって、3人ともまったりしてるぞ。
そしたら奥にいる小柄小太りなオヤジさんが「あいっ、てっ、てっ、てぇ~」素っ頓狂な声を上げた。
うっかり素手で何か尖ったものに触れたらしい。茹でるダボかもしれない。
だが他の2人は心配するでもなく知らん顔であった。
厨房5まったり店10
3人ともにこやかな客対応ではある。前は古参で背の高い飄々オヤジが相棒の小柄小太りなオヤジを上から見下ろしながらボソボソ突っ込んで、小柄小太りオヤジは斜め上に見上げてムッとしたりしてたが、今は3人めが加わって前より仲が良くなった?
2人より3人めの効果は大きい。緩衝材になるからである。
10年ぶりに再会して2回めの訪問である。3回めいこうとしたら、突如として振って湧いた遠方の案件で、私は大田区の案件から離れて東京湾を渡ることになるのだが。

焼きたてか、珍しいな

今日の珍来は厨房に男性4人、4人の中に例の動きの遅いオジさんはいなかった。フロアにもいなかった。
休みか?まさかクビになったんじゃないだろな。
メガネの看板娘さんがいた。
「イラシャイ、ア、コニチハ」
「こにちは。奥?(空いてる?)」
「アイテマスヨ。」
店1店2店3外のメ1店4外のメ2店5店頭販売
「ドコニシマス?マンナカニシマス?」
壁際の2人テーブルをくっつけた4人テーブルが空いていたけどひとりには広すぎるな。
「ドッチニシマス?ヒダリ?」
「ウン」
言われるままに座り、メニューを見た。
メニューを挟んで右にも2席あります。くっついているのです。
店内3テーブル席
あ、あったあった、今日はこれ。
「この下のヤツ」
メ11
「エビチャーハン」
「と、2個餃子」
「ニコギョーザデスネ」
いつも安心できますねぇ。
さて、このチャーハンに海老は何匹入ってるかな?それと今日の餃子の焼き加減と皮の綴じ具合はどうかなと、食べる前からイヤらしいチェック機能を働かせる私です。
メ12今日はこれ
他、メニューはというと。
こういうのは外でもあるからね。港区なみに髙いなこれは。
チャーハンは白っぽくてあまり美味しそうに見えないぞ。
メ14こういうのは他所で食べてる
麻婆茄子を麺に載せるってのはどうなんだろう。茄子って麺に合うのかなぁ。
メ14辛系はパス
またこんなヘンな麺を考案しましたね。
キノコだけ大量にあっても、この店の主たる客筋である屈強の男性はこういうのオーダーしないと思いますけど。
シメジ、エノキ、エリンギ、マイタケ、椎茸も入ってそうだな。
メ16まず出ないと思うぞ
これはこないだ食べた。殆どタマネギばっかりでしたね。
こんだけタマネギがあったら血液サラサラになるかな。生姜で発汗したし。
メ15こないだ食べた
グランドメニューも載せます。いつも言いますが、バカ美味はひとつもないです。
味よりボリュームです。安くもないしね。値段が2つあるのは安い方が「食べ切りサイズ」ですがハーフでもないのだ。値段も半額ってわけじゃない。
暖簾分けした茨城や埼玉の店にはそういうのはなかった。
メ4メ5メ6メ7
店内1この後満席に店内2この後満席に
フロアには看板娘ひとり、彼女は信頼できる子ですが、前からいる年配の女性が合流した。久々に見た。何か備品の買い出しに行ってきたようだが金が不足して定量に満たなかったらしい。
「イクライクラダッタンデスカ?」
「そうなのよ~。買えるだけ買ってきたから」
レジから出金していた。ウチも前はそういうのを出勤伝票書いてレジで精算していたが、今はレジとは別に備品や手数料を払い出しする小口現金を収納する手提げ金庫のようなものが別途設けられている。
支店の子はレジ精算、小口精算、そして窓口にデンと鎮座しているカルテ入力の会計と連動しているので、それらが全て合致しないと締められないガチガチのシステムになっている。
それは社内での不正を防止する為でもあるんだけど、カード支払いやポイント、PayPay、電子マネーもあるし、インボイスが導入されたもんだからタイヘンなことになっている。
他所から転職してきた子、特に経験者はそのシステムへの対応が難しくて辞める人も少なくない。
私はことあるごとに「業界経験者を採用するからついてこれないんだ。前職ではこんなのやってませんでしたってなるだろ。未経験者の方がいいんだ」そう言っていたが、もう今は会社経営のマネージメントから完全に引いているので意見具申もしなくなった。
そしたら都内の2か所から「何とかなりませんか?」相談事が舞い込んで困っています。この後で出向いた某所でも店長格からキャンキャン言われて往生してしまった。もう私に訴えたってだめだよ。
「城にいるうちなら何とかできたであろう。でも隠居の身では」
「まだまだ清左衛門には早いって」(ジャン妻)
店内4今日はオジさんいない
フロア2名ならギリギリ廻るだろうけど、合流した年配女性、やや耳が遠くなったのか「お願いしまぁす」とオーダー求める声が飛んだのに、逆方向のテーブルを見てキョロキョロしているのには笑えた。
厨房から中華鍋を擦るガシャガシャ音が聞こえる。細かい振動、振幅幅でそれが延々続いた。「力と心を込めてチャーハンを炒め中ですよ」と言ってるみたいだ。
看板娘さんがチャーハンを持ってきたら、
ス1こぼしたな
あ、こぼしやがったな?置いてすぐ勢いよく振り向いて動くから遠心力が働くんだよ。
ス2
粗相をしましたね。しょーがねぇなぁ。テーブル上のティッシュで拭いたよ。
でもオカしいな?2個餃子はいつも先に来るんだけど。店頭販売に備えて焼き置き、ストックしてある筈だが。「焼きたてをご希望の方はお申し出ください」と正直に書いてあるくらいだからね。
先にチャーハンをチェック、海老は何処にあるんだ?左端っこのに1尾あるようだが。
チャ1スプーンは助かるなチャ2チャ3何処に海老がある?チャ4チャ5海老をすくう
今日はレンゲじゃなくて銀のスプーンか。その方が後半すくいやすい。レンゲだと少なくなった後半にカお皿と接するチャカチャ音が響くのも何だからね。
もしかして私がBlogにそれを書いたのを見たかな。前にアンケートに書いたかもしれない。
塩加減はいつもより薄く感じた。海老から甘味が出るのだろうか。こんな小さい小海老で?
海老を1尾、チャーハンをひと匙、食べたところで2個餃子が登場、
ギョ1
焼き面が油っ濃いな。カリカリ感が薄い。いつものことだがムラのある焼き方である。
ギョ2ギョ3
箸先で摘まんでみる。グニャンと曲がった。平たく大きく見えますが厚みはそんなでもない。私の口は決して小さくないが、ひとくちでは入りきらないので、前歯で噛み切って中の具がボロボロこぼれ落ちるのを予想、警戒して慎重に齧ったら、
ギョ4
アチッ!
火傷しました。
珍しいな。ホンマモンの焼きたてだったのですよ。初めてかも。
だから焼き面に油がコビりついてたのか。どうせ焼き置きだろうとナメたかかったらこれだもんな。
厚めの皮で熱が封じ込められていた。熱を開放せんと餃子にブスブス穴を開けたら崩れやすくなるしなぁ。
チャ6チャ7
海老が2尾隠れていた。結果、数えたら5尾か6尾あった。
群馬でこういう丸まった小さい海老が嫌いな子がいたなぁ。何かヘンな虫の幼虫を思い起こさせるんだとさ。
たった2個の餃子は最後まで熱々だった。おのれ、一矢報いやがったな。
店6
「前回、こんなのを貰ったんだけど」
スタンプカードですよ。
「ア、オシマスネ」
押す欄が20か所ある。私が現役中に全部埋まるかどうかわからないけど。
餃子グニャン、ボロボロ、それでいて熱々、火傷したぞ。私がBlogで餃子がその日によってムラがあるのを書いたのを見たんじゃないかな。今日の熱々はそれの意趣返しかもしれない。

くぼやん

(昨日はこの記事をUpする予定だったのだが、順序を間違えてしまった。)

西新宿に月に2回は来る。中盤と最終週に来る。
自分でやってる分には正確なのだが、人に、部下に頼むと、洩れが発生してくる。
私が目を光らせてチェックしてる今はいいけど、自分が引退したら精度は下がるだろう。
この日は3回め、洩れがあったので急ぎ出しに行くところ。
そして西新宿のランチといえば。。。
西新宿1店1店2店3店内1券売機
ロメスパ、くぼやん、11:10、もう先客4人、うち2人は外人さんだった。ナポの大盛りも出た。
マスターが強火で一気に炒めている。中華料理店のシェフみたいに炎(ホムラ)があがっていた。ナポリが続いたからだ。外人さん客は目を見張ったんじゃないか。
ナポ、ナポ、ナポ、醤油、そして私の塩が来るのだが、着座する前にL字カウンターの短い2席が「Close」になっているのに気が付いた。
店内2クローズ?
2人様の席らしい。ひとりずつ並んで座っちゃいけないのかな。
私はL字型カウンターの右端にいる。2人用の席に工務店風の先輩後輩、上士と部下かな。その2人が座ったことで「Close」は取り払われた。
その2人席と接する私の位置の間には透明のアクリル板が斜めに置いてあるが、2人の業務の打ち合わせTALKがいささか耳障りではある。私の右耳に直に飛んでくるからね。聞いてもわかんない専門用語ばっかりなんだが。
アクリル板はカウンター上を支える立板との間に隙間があいていた。ずらして隙間を塞いでやったよ。そしたらTALKが止まった。
店内3二人用席らしい店内6店内7店内8
もうひとつ気が付いたことがある。これ大事な話。
粉チーズの入れ物、器が変わったのだ。小匙がないタイプに。
前は赤い蓋をパカッと開けて小さい薬匙みたいなのでパッパパッパかけてたんだけど。手に取って降って塗す入れ物に変わった。
だけど右のL字カウンター、2人席の粉チーズは前のままだった。振ってかけるんではなく、前と同じ赤い蓋、開けて匙でまぶすあれ。
何でだろ?
店内4チーズの入れ物が変わった1
いつだったか載せたサイゼリヤは、7月12日にメニュー改訂、かけ放題だった粉チーズが無料でなくなり新メニューになった。粉チーズが税込み100円になったんですよ。何が新メニューだよって失笑したもの。メニュー=料理の呈を為していないじゃないか。「有料になりました100円です」でいいんだ。
別に私は無料粉チーズをありがたいとは思わない。そんなにかけない方だと思う。前の蓋を開けて小匙で塗すタイプは、小匙ですくってスパの皿に持ってくときにカウンター上に少なからずこぼす粗相をすることがある。私だけでなく他の客もそう。だから振り掛けるタイプに変えたんだろう。
店内5チーズの入れ物が変わった2店内9
スパ1スパ2
スパの向こう側半分だけかけた。で、90度時計回りに回転させます。
スパ3向こう半分チーズスパ4回す1スパ5回す2スパ6回す3
この新しい粉チーズの入れものは振ってもなかなか出てこないのよ。中で固まって団子になってたりする。カウンターでダンダンダンと叩きつけてほぐすのも憚られる。自分の家じゃないんだからね。
すぐ口に出るのは私の悪いところだが、
「出てこねぇじゃねぇかよ」
マスターとママ(サブ女性)には聞こえなかったと思うが、1席空いた左の若い男性、醤油だったかな。彼にはしっかり聞こえてしまい、警戒の目で見られた。アブないヤツだと思われたかな。
今日はこれでも少なめです。常識の範疇でのかけ放題だが器が変わってかけ難くなったことで、そんなにかけなくてもいいかなと自制心が働いたのはあるね。
これが家だったら味を見ながら少しずつ追加すればいいんだろうけど、店でやったら串揚げのソース二度浸け禁止に繋がるからなぁ。
あ、ちなみに、私はタバスコはかけません。
スパ7
塩はいちばんアッサリしている。具は小松菜、ベーコン、前は4枚くらいあったのが3枚に減ったかな。見えないところでコストを下げたつもりでもUserは気が付くものですよ。
太麺です。焼きそばでもない。焼うどんでもない。食感が違う。デコボコした皿の表面にフォークが接触して、コリコリコリコリ音が鳴る。
スパ8スパ9スパ10スパ11スパ12スパ14小松菜スパ15ベーコン
ご馳走様でした。う~ん、物足りない。大盛りにすればよかったかなとちと後悔した。
「ああ、どうもぉ」
マスターの野太い声を聞いて出た。
CKBの洞口信也(BASS)みたいな声だった。
店4店5
サイゼリヤに限らずくぼやんの粉チーズもいずれ有料化になるかもな。外食店がどんどんそうなっていってる。
既に一風堂は卓上の辛モヤシがなくなり、価格こそついてないけど「ご入り用でしたらお申し付けください」になって久しいしね。
吉野家は行かなくなって久しいけど紅生姜もいずれはパッケージタイプになったりして。他、やよい軒のご飯お替り、某寿司チェーンのガリ、丸亀製麺のネギ、天かす、おろし生姜などなど。これまでは無料トピが当たり前だったのがそうではなくなっていくだろう。立ち食い蕎麦屋もネギマシが無くなってきた。有料で別トピになったりね。
もう1譚追加しよう。醤油スパです。塩のノーマルで足りなかったのもあって、この日は無意識に大盛りボタンを押してしまった。
ジャンキーなルックスはスパより焼きそばに見える。焼きスパですね。
今日の焦がし醤油は味が濃かった。デフォでノーマルでも多少のニンニクが効いている感じがした。その辺で売ってる醤油とは違うな。やや油っぽいけど旨味がある。
醤油1醤油2醤油3醤油4醤油5
具はベーコン、玉ねぎ、しめじ、小松菜、白ゴマがパラパラ、醤油で焼いたベーコンは豚バラ肉に見える。
小松菜もシャキシャキしていいアクセントになっている。
醤油6醤油7醤油8醤油9醤油10
ひとつ空いた左隣に若い者がいてナポリを喰ってる最中に携帯に出てやがる。あ、外に出ちゃった。小さい店なんだから喰ってから折り返せばいいのにさ。
こういう小さくて混む店、それでいて回転する店は、店内のマナー喚起もあって他の客の所作、マナーが町中華や大衆食堂より際立つものだね。
電話で出てったその若者も忙しないが、自分も気分的には忙しない状況なのだ。ある新規案件に縛られて期限が迫っているのと、インボイス導入後、初回の月〆作業のせいで事務所内が総じて騒がしい。イラついたので気分転換を兼ねてここ西新宿の都の窓口に出向いたらいつもより混んでたし。今日は前月の集計結果を添えて診療報酬加算の届け出をする日なのだ。だから混む日なのだ。
私のはそういうのではなく通常の勤務者の届け出なので、ボーッと突っ立っているどっかの若い者の斜め背後から圧をかけて退かして内線電話で担当者を呼んだら、
「アラ、〇〇〇〇様(会社名)、今日からネクタイですのね?」
そうだった。昨日でノーネクタイデーは終わったんだ。今年は暑かったのでクールビズが長引いたんだ。でも今日だって日中は26度いったんじゃないかな。
「素敵な柄ですこと、笑」
柄を誉められて幾分気分が上向いた。
シャキシャキの小松菜です。
醤油11
ベーコンのような。豚バラ肉のような。
ベーコンを醤油で焼くのが凄い!
醤油12
醤油味の焼きそばをズルズルすすってたら浜田省吾さんの歌が流れたぞ。Midnight Blue Train

どこへ行くのか 何をしてるのか
ときどきわからなくなるよ
もう帰ろう みんな投げ捨てて
でもどこへ いったい どこへ
Midnight Blue Train 連れ去って どこへでも行く 思いのまま

声が若いな。1978年のオリジナルバージョンだな。2005年のリメイク版は持ってるけど。
Blue Trainってもう廃止になってるよな。
店6
西新宿は忙しない町だ。団子坂を行き来する会社員がランチを求めて餓狼のように蠢いている。くぼやんももうすぐ満席、店内や廊下にも待ち客が並ぶだろう。
さて、うるさい事務所に戻らにゃいかん。戻らなくていい方法はないものかな。
「だから在宅を増やしなさいって言ったのよ」(ジャン妻)

取り扱いがある店舗

日高屋のHPには、かた焼きそばを「一部取り扱いのない店舗がございます」と言っている。
じゃぁどこの店舗で取り扱っているんだ?
それがわからない。わかり難い。
店に駆け寄ってディスプレイを見ないとわからない。扱ってない店舗の方が多いと思うのだ。「一部取り扱いのない店舗がございます」ではなくて「一部でしか取り扱いがありません」じゃないかなと。
それを偶然、見つけてしまったのです。
店1
私の公用圏内ギリギリで発見したのが南千住駅前、三ノ輪橋方面に歩いて「長寿庵」に行こうとしたら見つけた。かた焼きそばがあったのです。
10時~開店だったので飛び込んじゃったんだけど。
店2店3
Googleなんかの口コミは参考程度には見るときがあるけど、そこではあまり評判がよろしくない店です。
愛想無し、やる気無し、反応が遅い、間違い、ピンポン押しても来ない、人数が少ない営利主義、向こうの人で会話が通じないとか散々だった。
チェーンって味が何処も共通だし、料理はそれ以上でもそれ以下でもないのだ。なので接客接遇が無機質だと負の評価がプラスされゃうんだろうな。
私はいちばん客だったがスタッフは年配のオバさんひとりで、「もう来ちゃったワ」感がアリアリだった。無愛想に持ってきたコップ水には氷が入っていないぬるい水だった。
後で呼ぶのもめんどくさそうな店だったので、その場でメニューを指して、
「これと半ライス」
「かた焼きそばと半ライスですね」
注文はすぐ終わった。
提供時間は6分だった。厨房は見えないが、時間をかけて炒めてるのは伺い知れた。
店内1店内2店内3
ひとりだったのがパラパラ客が杯入ってきた。CALLボタンがあるんだけど誰も押さない。「すみませぇん」大きい声で呼んでいる。客側もこの店のスタッフが少なくてピンポン鳴らしてもすぐに反応しないのを理解されているようだ。
私の前に座った女性客もこの店のオーダーノウハウを把握しておられる。
「中華蕎麦と天津飯大盛り、どちらか先に出来たらもってきてください」
「???」
「どちらが先でもいいので、先にできた方から持ってきてください」
「ハイ」
って言ったかどうか。こっちの予想とおり、先に来たのは中華そばですよ。目の前は曇りガラスで仕切られてるから見えないけど、かなり近い距離なんですよ。
店内4卓上
メニュー載せます。
メ1メ2メ3メ4メ5止めといた方がいいぜ
臭みはどうかな。この肉そば、明日の記事で取り上げます。食べたんじゃなくて、これが絡んだ人間模様です。
メ6肉の臭みはどうかな
さきほどアクリル板で仕切った前の女性客がオーダーしたのがこれか。天津飯!
天津麺はあったかな。見当たらなかった。無かったかも。昨日の記事で天津麺食べて目が黄色くなったからいいや。
メ7メ8店が楽してるメ9焼き鳥?
かた焼きそばってのは揚げた麺を野菜他で炒めた餡かけを載せて食べる。皿うどんと名前が違うけど内容的には同じでしょ。
でも店で揚げてるとは思えないな。揚げ置きを工場から配送してきてるんだと思う。
それでもいいいんだけど、私自身がかた焼きを食べない人なのです。前Blogでも今のBlogでも食べてUpした記憶がないもの。
最初はパリパリの固い麺が時間が経つにつれ、餡かけ具でヤワくなっていくのが醍醐味なのはわかるけど、過去に何処の何て店だったか忘れたが、揚げ麺が極太麺でバリバリ、ちっともヤワくならず、最後までゴワゴワで揚げ菓子状態、油のくどさで辟易したことがあるのだよ。かた焼きなんて嫌いってなったもの。
かた焼きでない普通の焼きそばで、太くない麺の一部を焼き焦げさせてそこだけ固くしてたのはオッケーなんだけどね。
リンクフリーの「ラーメン食べたら書くブログ」、NEXT氏が取り上げておられたので、それを見て麺の太さを確認できたのだ。
焼き1焼き2焼き3焼き4辛子焼き5焼き6焼き7蒲鉾焼き8ニンジン焼き9うづら焼き10白菜もやし
キャベツ、白菜、主力の葉野菜が2種入っていた。
他、モヤシ、タマネギ、ニンジン、豚肉、うづら、ここまではあって当然ですが、一時期、鶏インフルか何かで、うづらが品薄になった時期があったね。
どっかの家系が「うづらか品薄になっております」ってのを見たよ。もう解消されたんだろうか。
やっぱりうづらはあった方がいい。ブロッコリーに細く薄く切ったカマボコまであるから、チェーン店にしてはちょっとだけ贅沢かもしれない。
小海老も欲しいなって思う。
キャベツと白菜、葉野菜が2種類ある辺りは贅沢かも。でも、やっぱりキャベツはガチな芯の部分がでてくるのだ。
焼き11パリパリ焼き12ブロッコ1焼き14焼き15焼き16
パリパリしていた麺が餡に馴染んでやわらかくなっていく。カ美味とか飛びぬけて美味しいわけじゃないけど、そこそこに美味しいですよ。
焼き17ブロッコ2焼き18中盤戦焼き19キャベツの芯焼き20スープ?
スープ焼きそばじゃないよね。
味変が必要かもね。私は最初に辛子を付け過ぎてしまいムセました。酢は使わないけど、ラー油を混ぜてもいいかもしれん。
やわらかいであろう麺を揚げて固くして、具と餡をかけてやわらかくする。調理する側も食べる側もそういう段階を踏むのですな。
でも食べてて後半は飽きてきたな。
焼き21飽きて来た
日高屋さんの場合、同じ餡かけでも、あんかけラーメン、これはヨロシくない。かた焼きそばが無い店だとあんかけ系はそれしかないのでよく出るメニューなんだけど、いつも「止めといた方がいいぜ」って言いたくなる。
それよりはぜんぜんマシです。
ダメダメだったのはご飯です。一部が冷たい。保温がいい加減なのかな。ハーフでよかった。これが1杯分だとキツいですね。
店4
会計するとき、私は厨房の提供場にいたオバちゃんに「うぉ~い、会計お願ぁい」そう言ったら仕方なくレジに来てくれたよ。
どうもやる気があまり見えないなぁ。ひとりだからかな。11時以降のランチタイム佳境になったら増員されるのだろうか。
私に釣り銭渡してプイッ、厨房から出る提供場に戻ってしまった。名刺を見たら日本人の姓になってたな。空いた私の皿はそのまま置きっ放しだろうな。
早い時間帯とはいえひとりで対応は気の毒でもあるけどね。
この日、私が見た限りでは、厨房はワンオペ、フロアもひとりスタッフ、これなら間違いなく黒字は確保できる店だが、日高屋さんに公儀隠密のような覆面調査員がいたら、接客接遇のチェック対象に厳しめのレ点が付くのは必須であろうな。

生姜焼き野菜(タマネギ)

昨日に続いて梅島駅前商店街、赤い大看板、白くてブッ太いフォントで描かれた店名は珍来といいます。
今日は11:00過ぎ、開店したばかりで自分がいちばん客のつもりでいたら5人めだったという。早々と入る輩がいるものだ。
あ、看板娘がいた。
「コニチハ」
「ああ、こんにちは」
「オクドーゾ」
今度がゾーゾではない。それよりイラッシャイマセがコニチハになったぞ。先週の今週だからね。何だかウレしい気分でもある。
だが、相変わらず古参のオジさんの動き、反応、応用力が弱いのだなぁ。
店1店2店3店内1店内3卓上
看板娘がオーダー取りにきてくれないかなぁ。オジさんは前に、今みたいなヒマな時間に来て、見事にオーダー落ちしたことがあったからなぁ。
あ、オジさんが来た。しょーがない。オジさんにわかりやすいようにメニュー写真を指して、
「これ定食で」
「あ、ちょっと待って」
「ちょっと待ってじゃねぇよ」(ボソッ)
「・・・」
言っちゃったんですよ。キツかったかな。
メ1メ2
オジさんは下を向いて、向こうのテーブル席のオーダーであるタンメンをオーダー票にメモった。
頁を捲った。
「生姜焼き野菜・・・」
「それと餃子2個」
「定食で?」
私は頷いた。ひとつひとつしか覚えられないのだね。複数聞いてインプットできないのだ。
「タンメン、生姜焼き野菜、2個餃子」
復唱しながらオーダー票にメモってたが、タンメンは私ではなく向こうのテーブル席だよ。フロアに出てきて聴き取った1回分のオーダーを一括りにして覚えるのもいいけど、正確にはテーブル毎に覚えなきゃいけない。
客の前では自信無さげなのに厨房に向かって「ハイ、タンメン、月替り定、2個餃子、お願いしまぁす」お願いしますと言ってるけど殆ど命令するが如く吠えてた。伝票の頁は捲ってたし、伝票にはテーブル番号を書いただろうから出るときは間違えないだろうけどね。
見て思ったんだけど、この店こそタッチパネルを導入した方がいいんじゃねぇかなぁ。そしたらこのオジさんの精神的負担も軽減するだろう。
でも客筋からして、タッチパネルに不慣れな私みたいな客も少なくなさそうだしなぁ。
一応、昨日に続いて他のメニュー載せますが、ハッキリ言ってバカ美味、インパクトはありません。ここ本店よりも独立店舗、茨城のイバチンや埼玉系の方が突出したものがあります。
メ4メ5メ6メ7ギョ1ギョ2
タンメン、ニラレバ、私と同じ生姜焼き野菜、順番に出て、先に2個餃子がきた。
この店は料理より先に餃子が来るのだが、要は焼き置きなんだけどね。
一緒に定食のご飯を持ってくればまだ先に食べ始めるのだが、そういう気の利くセンスはない。先にライスを出しちゃったらメインの惣菜が単品なのか定食なのかわかんなくなるからだろう。
だが、今日の餃子はダメダメだった。箸で持ち上げたらグニャァンとへし曲がり、横っ腹に穴が開いたんですよ。
中からボロボロ具が出ないように、左手で小皿を持って食べる始末である。味はよかった。
ギョ3ダメだこりゃ
その後、しばし待ったのですが、空いてるせいか、BGMがモロ聞こえて何とピアノソロ、この店にそぐわない。
そしたらピアノソロを打ち消すかのような音が聞こえた。パンパン叩く音だった。厨房にいるいちばん年配者が麺を打ってる音です。さしてバカ美味のない店ですが、麺は手打ちも出してるようです。
生姜焼き野菜1ご飯生姜焼き野菜2全体的に赤い?生姜焼き野菜3殆ど玉ネギ
タマネギだらけです。山盛りです。
赤く見えますね。タレが赤いのです。異様に多いタマネギ。この後、私の目の前でオジさんが突っ立ってタマネギの皮を剥き始めるのですが、そのオジさんの労力の賜物がこれか。
生姜焼きならキャベツが添えてあるところだがそれはなかった。もちろんマヨネーズもない。
食べてみたら生姜の効きが凄い。店を出たら発汗しそうである。
生姜焼き野菜4玉ネギを摘まむ1生姜焼き野菜5玉ネギを摘まむ2生姜焼き野菜6玉ネギを摘まむ3ニンジンも1生姜焼き野菜7玉ネギを摘まむ4ニンジンも2
肉もほどほどにあるけど、生姜焼きではなく生姜ソースかタレの豚肉タマネギ炒めでした。細っこいニンジン、ピーマンも僅かに混じってはいた。
タマネギの山に熱が封じ込められて湯気がモワァと立ち昇ります。
生姜焼き野菜8湯気がモワァ生姜焼き野菜9肉も摘まむ1生姜焼き野菜10肉も摘まむ2生姜焼き野菜11小休止生姜焼き野菜12肉も摘まむ3
前のペア客はチャーハンにスープをかけてた。味が薄いのかな。
私は生姜焼きのソースが濃いので小さい碗のラーメンスープは後半になって薄く感じられた。生姜が効いて舌が麻痺ったのかもしれない。
この濃い生姜焼き野菜に正統派生姜焼きの如く、キャベツ&マヨネーズを添えたらどうなるか。合わないかな。マヨネーズだとくどい味になるかな。
スープ後半は薄く感じた店内2
客足が止まったので、看板娘がオジさんに、
「タマネギムク?」
「ウン」
そこに突っ立ってタマネギの皮を剥く作業が始まった。「いらっしゃいませ」やオーダー取り、配膳、レジ打ち、それらは全て看板娘が大車輪八面六臂の動きをしなくちゃならない。タマネギの皮剥きだけやってりゃ自分は仕事してますに見えるからね。
この写真の左衝立に隠れてタマネギの箱が山積みで、そこで剥いてるの。
店内4玉ネギ剥き中店4
会計でもちょっとあったのよ。レジに看板娘が立ってくれて安心したんだけど。レジは最初は不調で、小首を傾げる看板娘はまだタマネギの皮を延々剥いてるオジさんに、
「レジコワシタ?」
オジさんだって壊しちゃいないんだろうけど、怪訝な表情をするだけでリアクションがない。おそらくキーが点検か開店準備の位置になってたんだろうね。
すぐ復旧した。
「スタンプカードツクリマスカ?」
「すたんぷかぁど?」
そんなんあったのか。
「じゃぁ、つくります」
ニコッと笑って渡してくれた。でも見たら20回分くらいあったかな。向こう1年でそんなに来れるだろうかね。

醤油チャーハン

足立区の窓口から梅島駅に戻るところだよ。
もうランチは歩く先に見えてきた赤い大看板に白い太字のフォント「珍来」総本店しかない。時刻は12時20分になる。混む頃合いである。
外から店内をチラ見したら、看板娘のおねぇさんと、長くいるけど動きが遅いいつものオジさんがいた。こりゃ戦争状態が見れると踏んだ。
店1店2店3
店頭にテイクアウト餃子の温蔵庫があって、「焼きたてをご希望でしたらお声がけください」とある。焼き置きなのがバレバレだが、正直でいいと思います。
どうせ今日の餃子も焼き置きだろうと思って入った。焼き置きでもいい。箸で摘まみ上げたときに川が破れたり、噛み切ったときに中から具がボロボロ出てこなければいい。具を詰めて皮を握るスタッフの腕次第なところがある。
店4正直でいいね店内1ひとりなのに4人席でいいのかな店内2
カウンターが満席で、
「オクゾーゾー」
大陸か半島から来て、長くいるこの店のカオたる看板娘さんに案内されたのは奥の4人テーブル席だった。ひとりなのにいいのかな。
ランチタイムたけなわなので、4人テーブル席でひとりポツンと所在無げに待つことになった。
3人客、4人客、2人客、4人客、どんどん入ってくる。こりゃ看板娘さんは忙しく、例の遅いオジさんの分も働かなきゃならないな。
私がオーダーしたのはこの中のどれかです。あ、タイトルでわかるって?
メ1メ2メ3
月替りメニュー、梅島、珍来総本店にはHPがあるんだけど、その月替りのメニューUp更新が遅いのだ。
9月も1日に更新されてなかった。8月の月替りのままだった。
2日(土)3日(日)と経っても8月のままで、更新されたのは4日(月)になってからじゃなかったかな。
他、メニュー載せます。
メ4メ5メ6メ7
私がいる席から見て左、壁際にいる男性客の声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイチョトマテー」
看板娘は大忙しですぐには対応できなかった。近くに例の遅いオジさんがいるんだけどゆっくりとレジを打っている。会計だから手が離せなくて当然だが、レジ打ちさえしてればそこに立ってりゃいいわけだからね。
「スミマセーン」
またお客さんの声がトンだ。
反応はなかった。看板娘は入口側の麺&餃子の提供場にいた。何でオジさんは対応しようとしないのかな。あ、まだレジを打ってるのか。4人客がひとりひとり会計別々だから時間がかかってるんだ。でもレジ打ちしながらでも返事はできそうなものだが。
看板娘が私の2個餃子を持ってきた。後で写真データを見たら12:22、12:08に入ったので、15分弱は少し長いな。
3度めの声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイ」
私に2個餃子を置いた看板娘はスミマセン客に向かいあった。
「サキの〇〇メン、チャーシューツイカデキマス?」
お客さんも向こう(大陸か半島)の人で、看板娘さんと同胞だったわけか。チャーシュー急いで追加しないと追加がないままできあがってしまうぞ。
大忙しの看板娘さんです。
店内3忙しい看板娘1店内4忙しい看板娘2
12:20に2個餃子がきた。ジャンボ餃子を売りにしている店の餃子よりはやや小さいけど、通常価格内で可能な限りデカくした中デカサイズの餃子ですな。
今日の餃子は焼き加減がいいね。
ギョ1ギョ2
だがまだ醤油チャーハンが来ない。餃子が先に来るって店も珍しい。
2個しかないので餃子を先に摘まんだらチャーハンが来る頃にはなくなってるだろう。一緒に食べなきゃ意味ない。(この店には3個餃子もあります。)
じーっと待ってたら額に視線を感じた。看板娘が衝立の向こうからこっちを見て目が合ったのだ。背伸びしたようだ。
私は頷いた。マダキテナイヨの意味である。
「ソレ、ナンバンサン」
そしたら醤油チャーハンが来たのである。看板娘と目で通じたってことか。途中で後の客からも醤油チャーハンの声が飛んだので、さてはオジさん、待機中だった私のを後からトンだ他のテーブルに持ってこうとしたな?
チャ1ス1ス2チャ2チャ3
デカい平皿に盛られて来た。ドーム状に形成されていないので米が白い皿の縁にバラバラ飛んでいる。固まらないタイプなのだ。
炒め置きじゃないのでホクホクしている。油加減もいい。炒め油と焦がし醤油?香ばしさが鼻をついた。
こういう皿だと後半はレンゲで救い難いんでけどね。スプーンがいいんだが。
後半になるとチャーハンが減ってるので、皿と直接あたる音がカチャカチャ響くのだ。
チャ4チャ5チャ6
塩は控えめ、醤油はタレで塩は粒だから、普通のチャーハンだと塩加減が強かったりするが、この醤油チャーハンはしょっぱくなくて甘味があった。
悪戯と意地悪心で、餃子を摘まんで破れたりしないか舞わせてみた。餡はまぁまぁ詰まっていて箸で摘まめた。破けない。しっかり握られていた。
ギョ3ギョ4
餃子を醤油に浸す。摘まみ上げる。箸先で持ち上げても皮が破れたりしない。
ギョ5ギョ6
再度、餃子を醤油チャーハンの上に持ってきたところ。
ギョ7
餃子は大きめなので、前歯でかぶりついてハーフにカットした。具が飛び出したりしなかった。今日の餃子は合格!
餃子に醤油をつけてチャーハンも醤油味だから、餃子に醤油をベチャベチャつけなくても良さそうなものだ。醤油が被ってしまったかな。
その後もテンヤワンヤ、ついに電話が鳴って、出たのは看板娘で、
「ギョウザ〇個?オミセトリキマス?ナンジコロ?」
例のオジさんの対応がイマイチ以下なので、ついに厨房の年老いたオジさんまでフロアに出てきて接遇対応せざるを得ない始末である。
その厨房オジさんともひと悶着あって、
「ライスモッテッタ?エ?ライスキテナイ?スミマセン。ライスキュバン、キュバンオネガイシマス」
看板娘は厨房から出てきたオジさんに、
「ライスイッコデテマス?」
「応、出てるぞ」
厨房オジさんは忌々しそうに応えた。例のオジさんに言いたかったのかもしれない。
店内5片付け中
余計なお世話をしてしまった。
あまり忙しそうなので、自分の空いた器、皿を重ねて持ってったんです。
「ア、オイトイテダイジョウブデス」
「タイヘンそうだからよ」
看板娘は目に涙を浮かべて恐縮しとった。
店5
味より量だと思ってください。暖簾分けの店の方が美味しいです。イバチン(茨城県内の珍来)とかね。蕨駅近くの店も凄いです。
さて、同じく月替りメニューにあった「生姜焼き野菜」が気になっているのだが。。。

あじいち

地元に「アザリエ団地入口」というバス停、信号がある。
でもそういう名前の町はない。集合住宅の名前でもない。昭和30年代後半に、どっかの業者が開発、開拓した戸建ての住宅地で「アザリエ団地入口」の信号から北へ数分、歩いた左手の丘の上の住宅地がそれ。
アザリエの由来はドイツの花であるアザレアから来ていると「はまレポ」にあった。今はそんな花はないが、ツツジのことですよ。
そのアザリエ団地入口から入って数分のとこに、町中華ならぬ町蕎麦屋がある。
「あじいち」という店で、10年以上前に数回利用したことがあるんだけど、ジャン妻が「あの店内の生活感むき出しがイヤ」そう言うので足が遠退いてしまった。
店1何年振りだろ店2
この日、ジャン妻は出勤して私は在宅勤務、自室でカタカタ打ってた。いやぁ捗るな。本社と違ってうるさくないし。雑音が入ってこないのがいい。
気が付いたら11時過ぎた。でも今日は例の小学校正門前にある町中華に行く気分じゃなかった。中華よりカツ丼の気分。小学校正門前の町中華にもカツ丼はあるんだけど、クオリティがイマイチなんだよね。
前に渋々載せた隣町にある店「M月」は味とレベルが各段にダウンしたのでそこもパス。思い出したのがこのアザリエ地区の「あじいち」は何年ぶりだろう。
店3
自動扉のボタンを押しても云でも寸もない。手動だった。
11時からの営業で暖簾も掛かっている。いつ前を通ってもボードにはこのセットにあたる確率が高い。
店4いつもこれ店5寒い店内2
テーブル席が5卓、向こうに小上がり席が2卓、実稼働4席だね。先客は2名様、私はTVが見える位置の4人テーブル席にひとりゆったり座っている。
深く座ると座布団ごとズズズッとズリ落ちるのだ。
向こうの小上がりの左端にジャン妻が嫌がった光景がある。ダンボールやら何やら積んであって生活感が丸だしなのだ。使われてない奥の納戸みたいである。
店内3生活感満載
とはいえ、アットホームではある。目の前で娘さんが賄を食べてた。私を見て慌てて立ち上がった。
「外のボードにあったカツ丼合わせ」
合わせです。セットとは呼ばない。
「冷たいのにしますか?あったかいのにしますか?」
「寒いからなぁ。あったかい蕎麦にしましょう」
娘さんは厨房にいるオヤっさんにオーダーを通したのだが、オヤっさんの野太い声が聞こえた。
「うどん?違うだろ。蕎麦だろ」
「あれぇ?」
引っ込んだ娘さんがまた私んとこに来て、
「お客さぁん。蕎麦でしたっけぇ?」
「蕎麦だよ。あったかいの」
「ごめぇんなさぁい。あったかお蕎麦でお願いしまぁす」
このユルさはどうよ。
店内1旧い刑事もの
表の看板見て決めたランチサービスのカツ丼合せ&温蕎麦は10分ほどかかった。
厨房で揚げてる音が聞こえたようだが、TVの刑事ドラマの音が小さくないのと殺伐としてる。上川隆也さんが主演の刑事ドラマがだった。
容疑者、チンピラに、
「誰々だな」
「てめぇっ」
「アンタ、逃げてぇ」(情婦か?)
「待てぇっ」
殺伐してるね。店ん中はユルいのにね。
メ店内4手動ドア
合わせ1合わせ2蕎麦1揚げ玉が浮いてる合わせ3カツ丼1
店で揚げてるんです。揚げたて。
さっき言ったここからほど遠くない「M月」なんか揚げ置きでだけどね。
小さめの丼に漆黒なイロと汁、天かすと胡麻が浮いている。ネギは別皿、
薬味ネギは別小皿
ネギを投入、バラ撒きます。
合わせ4蕎麦2ネギ散らす合わせ5蕎麦3合わせ6蕎麦4湯気がモワァ1合わせ7蕎麦5湯気がモワァ2
こういう店の温かい蕎麦はグニャングニャンしたコシのない屑みたい蕎麦を出す店が多いが、この蕎麦はそこまで悪くなかった。
熱々、湯気がモワァ、フゥフゥ吹き飛ばしながらいただく。
蕎麦よりカツです。カツ丼のカツ肉はレギュラーサイズの2/3かなと思います。揚げたてです。真ん中のカツを横倒ししたら汁がしみわたっているのがわかる。
縦横にカットされてるので食べやすい。
ブ厚くはないけどやわらかく、筋っぽい箇所は皆無。揚げ置きカツ丼と違って肉の中まで熱いのが何だかウレしくもある。
合わせ8カツ丼2合わせ9カツ丼3カツの断面よく沁みてる合わせ10カツ丼3合わせ11カツ丼4
玉子の溶き加減もいい。固まらない程度に火が通っている。タマネギもいい煮加減です。
あまり褒めてばかりいても何なので。この丼、底が平らな上げ底なんですよね。ご飯の厚さはそんなにないのだ。
小鉢が2皿付いてます。しっかりした大きさの黄色い沢庵が3枚と、マヨで和えた日高屋みたいなマカロニ。
黄色い沢庵
マカ
蕎麦はまぁよくありがちな蕎麦だが、カツはよかった。
会計に立ったら厨房に屈強の男性がヌオッと立ってた。年齢不詳で私より若そうだけどデカい。奥さんも迫力あった。
店6雨も降ってる
支払って出たら、オヤっさんが出前から戻ってきたところだ。
「どうもぉ、ありがとねぇ」
ってことは、店にいた屈強の男性は息子さん?2代目か。さっきのユルい娘さんのパパとお爺ちゃんなんだね。
なるほどこうして振り返って店の全体を把握すると2階は兼住居なのがわかるね。テナントじゃない。
店7出前カー1店8振り返る
この数日後、スーパーに向かうのにくるまで出たら、この出前ワンボックスカーとすれ違った。
「あ、あじいちさんだ」
「あの散らかった店。行ったの?どうだった?」
「味はM月よりよかったぞ」
「あ、そう。で、散らかってた?」
ジャン妻は店を憶えてたが、いちどそういう負の目で見ると抜けないもんだね。
せっかく再会したのに、私は年末にはこの町から出て実家に戻ることになるのだが。

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