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ベランダの珍客

朝、目覚めて起きて、1回めのWCを済ませて、給湯がちょろちょろ出てる浴槽の湯に手を突っ込んで、「よし、適温だ、入れるな」とチェックして、昨夜閉めた雨戸をカラカラ開けたら、
朝1カマキリ1
ベランダのテーブル上にカマキラスがいやがる。デカい。
何をしてるんだ?じーっと固まってる。
朝2カマキリ2
湯に入っても知らん顔だったが、悪戯心に掌で湯をすくってカマキラスに投げつけてやったらギロッとこっちを向いてじーっと睨みやがる。
メスだなこれは。デカいし。いずれ交尾して雄を食い殺すんだろう。
じーっと見詰められて何だか落ち着かないが、湯に浸かった。
朝の湯はぬるめだった。それが灯油のにおいが漂ってきたら少し熱くなった。
朝3
朝8時に給湯の音が止まる。「朝食の用意ができましたので階下に降りてきてください」の合図でもある。
その少し前、前の道を駅方面から伊東市議会立候補者の選挙カーがデカい音量を撒き散らしながら走っていった。
そのすぐあと今度は反対側から別の候補者の選挙カーが駅方向に走っていった。
前の道の何処かで行違ったに違いない。殆ど同じタイミングだったからね。
「うるっさいわねぇ」
それまで寝てたジャン妻は街宣音で起こされてしまった。
地方の代議士選挙なので、各人がどんな公約を謳ってるのかなんて興味もサラサラないが、
「皆さまの清き1票を」、
「大事な一票を」、
大きいボリュームでまぁうるさいこと。
「前の道は別荘地の私道じゃないのか?」
「公道でしょうよ。でもうるさいわね。」
昨日からうるさかった。来る途中に顔写真ポスターを見たら立候補者は30人以上いたからね。どうせ議員年金目当てだろうよ。
Mさんの顔写真があるかなと思ったらなかった。あったら一票を投じるよ。
朝4サラダ1朝5サラダ2
サラダはまたカサが低くなったな。食材の種類も前ほどじゃなくなった。レタス、キュウリ、トマト、アボガド、今日は生ハムはなかった。
「グレープフルーツが入ってるよ」
ぐれぇぷふるぅつぅ?
生ハムを入れてくれなうかな。朝6サラダ3朝7サラダ4朝8サラダ5朝9サラダ6
何故この子がいる?
朝10サラダ7何故この子がいる?1
寝るな行儀の悪い子め。
朝11サラダ7何故この子がいる?2朝12ス1朝14ス2
ジャガイモの冷たいスープ、ひんやりする。
朝15ス3朝16ス4朝17サラダ8朝18サラダ9朝19サラダ10朝20サラダ11朝21サラダ12朝22朝23プレート1
固めに焼いたキッシュ、キノコとレモンのリゾット、ポテサラ、ポトフ、
ポトフには皮付きジャガイモ、くたくたのニンジン、タマネギ、シャウエッセン?いつもの御殿場ソーセージにしておこう。
グリルしたのを入れるとはツボを心得た調理方法だな。柔らかく崩れるチキンも。
朝24プレート2朝25プレート3朝26プレート4まだスがある朝27プレート5ポテサラ朝28プレート6キッシュ朝29プレート7リゾ1朝30プレート8ポトフ1
今日は提供が早かった。まだサラダがあるのにスープが出されたし、スープがあるのに真っ白い四角い皿のワンプレートが来たし、まだワンプレートの料理があるのに珈琲がきたんですよ。食後の珈琲ではなく、初めて食中の珈琲になった。
でもプレートが早かったせいで、パンが出るタイミングがズレてるのです。
「あのぉ、そろそろパンを」(ジャン妻)
「あ、すみませんすぐお持ちします」(Mさん)
「今からコンビニに買いに行くんだよ」
「こんびに・・・」(Mさん)
悪態をついてたらMさんが逆襲に転じようとした。
ただ、直前で思い留まったみたい。
「実は、白いパン、あんこが入ってるんです」
「あんこぉ」
「ご主人にはムリですよねぇ」
わかってて出すなよ。知らずに齧らなくてよかった。
「トラップか?」
「ハイ」
わかっててやったな。
朝31パンこの中にトラップが朝32プレート9ポトフ2朝33プレート10ポトフ3朝34プレート11ポトフ4朝35プレート12ポトフ5朝36プレート14ポトフ6覗くんじゃない朝37プレート15ポトフ7朝38もう珈琲がきたぞ朝39プレート16リゾ2
庭1
庭2
庭が濡れている。
「降ったの?」(ジャン妻)
「気が付かなかったんか。夜中にザァザァ降りだよ。」
昨日は何処からか焚き火の匂いがしたが、未明の大雨でかき消えた。
秋の焚火と虫の音、風流だったな。
突然、獣(ケダモノ)がテーブルに飛び乗った。
庭3
朝40珈琲とプチ朝41デザ1
「昨日のウエルカムケーキの残り?」
「残りぃ?」
「あ、聞こえた」
「聞こえました・・・」
「聞こえないように言ったんだが」と言うつもりが「聞こえるように言ったんだが」と言ってしまった。
昨日のチェックインウエリカムスイーツは、お彼岸なのでおはぎだったのを拒否ったんですよ。バウムクーヘンだったんです。それの残りだって。
朝42デザ2朝43デザ3
フルーツをじーっと見詰めるプチ公、
いちぢく、キウイ、マンゴー、梨、
「早く喰えよ」
「うるさいチビ介め」
「何をっ」
朝44デザ4またこの子か朝45デザ5朝46デザ6朝47デザ7朝48デザ8朝49デザ9
部屋に戻ってベランダを見たらまだカマキラスがいる。
どっか飛んでけっての。雄を待ってんのか?
朝50まだカマキリがいる1朝51まだカマキリがいる2
カマキラス3
10時前にチェックアウト、雨が降ってたので傘を借りてくるまに荷物を積んだが、ジャン妻がちっとも出てこない。
玄関でMさんとずーっと喋くってる。建築中の実家の工事写真を見せながら。60オンナ2人の長話にも困ったもんである。
「もうひと組のお客さんが降りてこれないだろーが」そう言ったら話が終わりかけたのだが、もうひと組の方は連泊なので今は下りてこないという。
ジャン妻は、さらを建てたときの何かを参考にしようとしているらしい。植木、造園、植毛じゃなかった植林とか。庭に沙羅木を植えるって言い出したからね。
庭のアーチに蜘蛛の巣が張ってあった。私は蜘蛛は嫌いじゃない。害虫の卵を捕食する益虫(正確には虫ではない)だと思ってるのと、ピタゴラスイッチで「蜘蛛の巣のプログラム」を見て巣作りがタイヘンなのを知ってるので、アーチを潜るにしても蜘蛛の巣を壊さないようにアタマと傘を低く下げて潜ったのに。
やっと話が終わって見送りに出てきてくれたMさんは、
「昨日壊したばっかりなのにもう巣を張って・・・」
無情にも蜘蛛の巣を右手で無造作に払いのけて壊してしまった。
クモンガ2
さらはゾルゲル島ではない。
前の森からカマキラスやクモンガが現れたりして。
朝53朝54朝55
朝52
くるまを出して左へ出るのですが、Mさんは駅側を向いている。逆なんだけど。
「何で向こう側を見てるのかしら?」
「さぁねぇ。もういちいち驚かないよ」
駅方向と逆に出るのに気が付いたMさんの慌てふためいたカオはマスク越しでも笑えた。
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サザエとカツオ

テーブルの上に刺身の小皿が2つある。
ひとつには醤油が入っている。もうひとつには何も入っていない。
「何でもうひとつには何もないの?」
「こっちに醤油を入れるのを忘れてんだよMさんは」
オーナーシェフMさんの醤油の入れ忘れなのです。
宴1醤油小皿
まず定番、最初の刺身盛りが出てきた。小鯵が2尾、同じ方向を向いている。
目がキョロンとして新鮮そうだ。
宴2刺身1宴3刺身2
次に別注の刺身がドーンと。
トテモ重たいゴツい皿です。
「別注のお刺身を持って参りました。カツオとぉ、サザエぇ」
そんなん見りゃわかる。
宴4刺身3
宴5刺身4
そして前菜盛り合わせを持ってきたが、まだMさんは気が付かないのよ。
「Mさぁん、生姜を混ぜる醤油は?」
「あっ!」
やっと気が付いてくれた。
宴6前菜1
慌ててもうひとつ醤油を持ってきた。
私から別にお願いしといたのだ。定番の刺身のワサビ醤油とは別に、カツオは生姜醤油でお願いねって。
「すぅみませぇん」(Mさん)
「カツオは生姜醤油でしょうよ」(ジャン妻)
「S&Bのチューブじゃなくて生の生姜」(ジャン)
カツオとサザエの大皿には擦った生姜と薬味の刻んだネギが入っていた。
生生姜だ。チューブじゃないね。生姜も薬味ネギも充分あるけど、醤油を忘れちゃぁダメ。
宴7刺身5カツオ
カツオはブ厚いのと薄いのと、端っこと不揃いでもある。ブ厚い切り方は今はもうない「紀尾井」に通じる。
「刻んだ長ネギか。長ネギってこの宿で初めてみた」
「そうですねぇ。あまりウチでは出さないですねぇ」(Mさん)
和の旅館じゃないし、洋風の宿ではあまり出ない食材なのかもしれない。長ネギよりエシャロット(フランスの冬ネギ)だったりしてな。
でもここでもうひとこと突っ込むなら「静岡なんだから細い青ネギでしょう」と言いたくもある。でも言うのやめた。

何故、カツオが出たかというと。
当初はイカをお願いしてみたんだけどイカの水揚げがない旨、連絡があったの。
でもMさんも天然とはいえ商売オンナだから、イカの替りに別なのを提示して儲けなきゃモードになって、アジだのカンパチだの、カツオにサザエ、カマスやらクロムツやら、いろいろ候補に挙げたんだけど。
カマスは皮を炙らないと刺身で出せないし、アジとカンパチは定番で出るし、いいクロムツじゃなかったそうで、消去法で残るは、
「カツオがいい」(ジャン妻)
になったわけよ。
カツオだけじゃ伊豆のイカ(赤イカ?)の提供価格に満たないから?サザエも追加しちゃえってなったんだろうね。
「さらの刺身は美味しい!」
Mさんは喜ばない。「よかったです」だけ。
だが、さらの木でカツオを食べるとはね。
「初めてだっけ?」(ジャン妻)
「ガーリックで焼いたのは出たことあるかも」
「まるで海辺の民宿みたいだねぇ」
そう言ったらMさんは何だか複雑な表情で「それって喜んでいいのかしら」って言ってた。
刺身はネタさえよければカットして盛るだけなんだから「アタシが手を加えた前菜他、手料理を誉めてくださいよ」ってのが本音だろうな。
追加の刺身はMさんにとって金儲け・・・いや、失礼、売上Upの戦略でしかないのである。
でも海の向こうの大陸が輸入を拒否って漁業会は困ってるんでしょ。
観光業界だって「日本の魚は食べないので予約をキャンセルさせて下さい」とかもあるんだって?
だからここで刺身追加してもいいんじゃない?
次回はホタテをお願いしてみようかな。でもホタテって伊豆で水揚げされるんかな。
個人的に思うには、大陸に大量に売ってた業者さんたちが今更、自国での自給自足を訴えるってのは、今までそうやって爆売りしてきたツケが来たってことですよ。
大陸で高値で売れるから輸出してきたんだから、拒否された以上は国内や他で流通する開拓に尽力してほしいものだ。
禁輸撤廃は期待しないで、禁輸継続をいい機会と捉えましょう。大陸依存からの脱却なら税金を投入してもいいでしょう。
宴8刺身6サザエ宴9刺身7カツオブ厚い宴10刺身8宴11前菜2宴12前菜3宴14前菜4この黒い消し炭は何だ?宴15前菜5宴16前菜6生シラスガーリック宴17前菜7酸っぱいヤツ宴18前菜8宴19前菜9
いつもはインパクト大で、この宿をSNSで広めたといっていい前菜盛り合わせも今回は脇役になってしまった感がある。
まっ黒い消し炭みたいなスペアリブと、オクラの味付けが美味しかったくらい。
「椎茸食べなさい」
「あげる」
「食べなさい小さいんだから」
サーモンのたたきタルタル、生シラスガーリック和えはいつもの定番だから美味しくってアタリマエだからね。今更、誉めないよ。
「まさかこの後、焼き物でも(サザエが)出たりしてな」
「???」
だがMさんらしいというか、ホントに焼き物でもサザエが出てきたんですよ。アジもパン粉焼きで丸まってでてきた。サザエは計4個でてきたんです。
宴20アジパン粉焼き1サザエ壺焼き1
アジの骨を取って身を丸めて、塩味でパン粉を塗して焼いた香焼き、美味しいけどちと塩気が強い。これはいつもだったら生ビールなんだけどそれも抑えた。冷水を飲んだ。
いつもより多く冷水を飲むことで、私の体調がイマイチなのがMさんに伝わったかもしれない。やや夏バテで疲れてるのだ。
宴21アジパン粉焼き2宴22サザエ壺焼き2
「出ると思ったよ」
「・・・」(Mさん)
サザエを刺身と焼きと、計4つですよ。私はやや鼻白んだが、ジャン妻は大好物のサザエ肝が4つも味わえてご満悦である。刺身も焼きも肝は全部食べられてしまった。
私はまだあるサザエの刺身と焼いた切れ端を、日本酒と併せたい気持ちが動いたのだが、ちょっと自制した。
暑い日が続いたせいか、少々、夏バテで、酒がすすまないのである。この後、床のタイルを剥がした台に和の肴が載せられて出されるまで日本酒は待った。
宴23白ワイン
そして和風の肴になります。
アジの押し寿司、トウモロコシと肉シウマイ、冬瓜の煮物、モロヘイヤのおひたし、
宴24和の肴1宴25和の肴2宴26和の肴3
Mさんは肉が好きなので、お料理の紹介をするときも「にく、しう、まい・・・」感慨深く口に出す。私が肉をたたいて丸めたんですよってことです。
ところが私は、
「あれ?崎陽軒、今日は買ってこなかったけど」
「き、きようけん、ですか・・・」
ちと説明が要るな。コロナでくるまの県外移動が憚られた頃は自分たちは電車で来てたんだけど、電車だから駅の売店で崎陽軒のシウマイを土産に進呈したことが数回あった。
すると決まって夜にシウマイが出るんですよ。桜シウマイとか。そんなのが出たら私の悪態が引き出されるに決まっている。「これ、さっき渡した崎陽軒だろ」ってね。
「違いますぅ」
「原価がタダ(無料)だしな」 ←これ、今は亡き紀尾井さんの台詞のパクリ、
ついでにバラしちゃうけど、最近は崎陽軒のシウマイを土産に買ってくるの止めたの。「旦那さんの分もね」って言って渡してるのにMさんはひとりで食べちゃうんだよ。
「旦那さんにもあげてね」
「私ひとりで食べます」
「あげないんだったら返せよっ。直接渡すからっ」
「ヤダ」
愛おし気に抱きかかえるなっての。翌日に聞いたら、
「旦那に2個あげました」
たったのふたつかよ。
それでいて旦那さん、翌日に庭で私を見つけて平身低頭ですよ。自分がそういう仕打ちを受けたらどう傷つくかと背筋まで寒くなった。
「ネタ造りの為に崎陽軒を買って来るの止めなさいっ」ってジャン妻からストップがかかった。
じゃぁ崎陽軒ネタは止めよう。その代わり今日は鯵の押し寿司もあるね。、
「今回は大船軒の押し寿司もあるじゃないか!」
「おおふな、けん?軒ってあるんですか?」、
そう聞かれて説明するハメになったのだが、大船軒はご存じなかった。
「大船駅で売ってるんですか?」
だから大船軒だっての。ググって見せてあげた。
「美味しそう・・・」
「いやいや、Mさんの押し寿司の方が生っぽくて美味しいですよ」と言っておいた。
宴27和の肴4大船軒1崎陽軒1宴28和の肴5大船軒2宴29和の肴6崎陽軒2宴30和の肴7冬瓜煮1宴31和の肴8冬瓜煮2宴32和の肴9モロヘイヤおひたし
モロヘイヤのおひたし、こないだ船山でも出たぞ。モロヘイヤブームなんだろうか。
「身体にいいですよね」(Mさん)
この台詞も船山の若女将と同じだった。同じイニシャル、Mだし。
お二人が声を揃えてそう仰るんだから身体にいいんだろうな。
でも私が思うに、身体にいいものなんてそんなに美味しくないですよ。
宴33正雪宴34ロービー1
ロービーが登場しています。
ジャン妻の希望です。私もステーキやバーグよりこういうのがよくなってきた。
今日はデカいローストビーフだ。もとの肉が大きかったらしい。いい肉が塊で入ったのでしょう。
カットするのがタイヘンだったそうな。宴35ロービー2宴36ロービー3宴37ロービー4宴38ロービー5
「ハァ~(溜息)」
「溜息が多いわね」
「まぁね」
「わかるけど」
今宵はあまり前向きな会話じゃなかった。何に乾杯していいかもわからなかった。2人とも、後任候補者の退職問題を抱えているのです。
もう2人して正社員じゃないし、後任=後輩が辞意を表明しても、昨年12月でジャン妻が、今年4月で私が契約を更新しなければこっちが先に退職して今、会社にいないわけだからね。責任を持って引き留められないし。
この問題はまだ引きずっていて、私らはまだ退職が伸びそうなのだ。投げ出さない限りね。昨夜も大船でそのネタになって、今後、どーする?いつまでいる?ネタばっかりなんですよ最近は。
さっさと引退して建築中の新居で逼塞したいものだ、と、このときは思った。
しかしデカいロービーだな。カットしないと口に入らない。そのまま持ち上げて食べようとしたら顔全体にペタッと貼り付きそうである。
宴39ロービー6宴40ロービー7宴41ロービー8宴42ロービー9宴43ロービー10宴44ロービー11
少々夏バテ気味で酒がススまず、ハートランドビール1本、フルボトルで白ワイン1本、日本酒「正雪」を2合、ジャン妻だけヘンな果実酒を1杯、これまででいちばん少ないアルコール摂取量で終わってしまったという。
二次会1二次会2二次会3二次会4二次会5二次会6
で、部屋で二次会なんだけど、
「この子なんて名前でしたっけ?ポポちゃんでしたっけ?」(Mさん)
「プチですよ。プチペンギンっていう商品名だったの」
「あらプチちゃん。お洗濯して貰ったの?」(Mさん)
プチはムッとした。
Mさんはジャン妻がオーダーしたヘンな果実酒を忘れているんです。
「忘れてますよね?」
「!!!」
「ボケぇ、何やってんだよぉ、しっかりしろい」
反撃に転じたプチ公は悪態をついた。
夜1夜2夜3夜4夜5夜6
お湯がちょろちょろ。
もったいなくもある。さして湯に入りもしないのに。
宿入りした最初はぬるかったのだが、灯油のニオいが漂ってきたと思ったら熱くなった。沸かし湯はタイヘンだ。船山もそうだが、この宿の燃料費の高騰で経費が圧迫されて厳しいだろう。これから寒くなるし。
明日の朝、緑色の珍客が現れるのだよ。目の前が森だからね。

和風ハンバーグとDIY

さらの敷地の左側、Mさん、旦那さん、影の料理人たちが停めるスペースが何だか白っぽいぞ。
歩道まで白っぽくなってる。何かの粉でも撒いたか。
何だか白いぞ1
工事したんだね。駐車場の路面を補修したんだろう。
過去写真を引っ張り出して比較してみたら、さらが肉料理をオプションにした昨年(2022年)10月がこれで、
昨年10月
今年(2023年)の春、4月がこれです。白くなってる。なにがしかの工事をしたらしい。でもこのときは手前の歩道側にレンガ半分の段差がまだ残っている。
(1月にも来てますが、撮ってなかった。)
今年4月
で、今回、段差があった手前の歩道側をレンガで埋めたんだ。そしたら白いセメントが流れちゃったんだな。水の量を間違えたか、大雨に見舞われたか。
転んだら服が白くなるな。手を付いたら掌が白くなるだろう。
だけど何だかヘンだな。工事業者ってのはもうちょっと仕上がりを丁寧に仕上げるものじゃないのか。素人感が出過ぎている。
何だか白いぞ2ディナー前1ディナー前2
暑いので外には出ない。部屋で何するでもない。湯に3回入った。夏場なので若干ぬるめの設定温度だった。
電線をドブネズミみたいなドス黒いリスが伝っていった。
この時期、さらは涼しいとはいえない。F山温泉みたいに建物内部全体に空調が効いてるわけではない。やぱり個人宅なのである。軽めに冷房かけて部屋でおこもりするしかない。
窓は南側しかないので、暗くはないが明るいともいえない。
「家の室内灯りってどうするのさ?」
よくぞ聞いてくれたとばかりにジャン妻が部屋の天井を指して「こんな感じにしようかと」
「これだと暗くないか?」
私は天井からむき出してる蛍光灯しかイメージわかないのだが。宿のダウンライトを日常暮らす家の室内に設置して暗くないのだろうか。
刺身1刺身2刺身3刺身4前菜1
変わり映えしない地味ぃな刺身、この刺身が前菜で、この後に出て来る前菜盛り合わせのが前半のメインイベンダーなのだ。
今宵も透明ガラスの大皿に盛った前菜たちのバトルロイヤルが始まった。
前菜2
御殿場ソーセージ他、串で打ったBBQ、夏野菜マリネ、酸っぱい、
前菜3BBQ1
定番、サーモンタルタル、これ出さなきゃ怒るよ。
前菜4大好物
生春巻は苦手なのです。
見ると何かの動物か魚介類の内臓みたいじゃないですか。
ブニュブニュした食感がヤダ。パリパリっと揚げたのは好きなんだけどね。
前菜5生春巻は苦手前菜5
稚鮎かと思ったら小鯵だった。ついにさらの木で川魚が出たか!と思ったんだけどねぇ。
前菜7稚鮎かと思った前菜8BBQ2前菜9小鯵だったかなぁ前菜10前菜11
鯵ソテー冷製パスタ1鯵ソテー冷製パスタ2
前に出たイカの姿焼きがデカくてお腹一杯になって飽きたので「あれば白身のソテー、ポワレなんかがいいな」って言っといたの。
だが白身が入らなかったらしい。
「アジをソテーしました」
さっきの刺身、たたきのアジよりデカいな。デカいアジ半身にトマトソースがかかっていて、冷たいパスタが添えてある。真ん中にはマッシュポテトが隠れている。
白身だと何の魚になるのか。鯛は高価だし、スズキかカマスかな。
アジの方が仕入れ値が安いんだろうね。
鯵ソテー冷製パスタ3鯵ソテー冷製パスタ4鯵ソテー冷製パスタ5鯵ソテー冷製パスタ6鯵ソテー冷製パスタ7鯵ソテー冷製パスタ8鯵ソテー冷製パスタ9サザエ1
いつものミニサザエ、壺焼きか。
このBlogを見にきてくださる方でなかなかさらの予約が取れない方には悪いけど、
飽きたなぁ!
って思うんだな。
細くカットした食パンでも添えてくれたら中に突っ込んで浸して食べるところだが。大船みたいにさ。
「このサザエは大船のエスカルゴ風じゃないわよ。ガーリックないもん」
「確かにガーリックないね。噛んでジャリジャリするからな大船のは」
「お酒と醤油だけじゃない?」
例によって例の如く肝は奪われました。
サザエ2サザエ3サザエ4和1和2和3和4
次の和食、台に載せられたモノなんだけど、見て私は眉間に縦シワが立った。深く刻まれたかもしれない。
「こっちのかき揚げ、そっちより小さいぞ」
「・・・」
とうもろこしのかき揚げの大きさに違いがあったのである。ジャン妻の方が大きいのだ。
「そっちの方がひとまわり大きくないか?」
Mさんに言ったのよ。「何で俺のかき揚げは小さいのさ」って。もうひと組のお客様には言いがかりに聞こえたかもしれないね。
Mさんは「ええっと・・・ちっちゃくなっちゃいましたぁ」とか言ってた。かき揚げのサイズをブーイングするなんて小さいかき揚げより小さい人だわねぇと思ったんじゃないか。
もうひとつの軍艦巻きは生シラスです。それをシャリに載せて薬味は無い。醤油もない。味ついてる。ガーリックで和えてやがる。それも生ですよ。こりゃ明日の朝、WCが腸子がいいことだろうよ。
この生シラスガーリックソース和えは前に前菜で出ましたね。ガラス皿の真ん中に鎮座してたし。
和5和6いつもの白ワイン
メインの肉料理ですが今回から追加しなくなりました。
どうやったらこんなに薄くカットできるんだろう?のローストビーフ、Mさん曰く「ロービー」ではなく、手造りハンバーグがジュウジュウ音を立てながら出された。
バーグ1バーグ2バーグ3バーグ4バーグ5バーグ6バーグ7バーグ8バーグ9バーグ10
このバーグのソースについて部屋に電話があって、
「お肉はハンバーグになりますが。ステーキは追加なさいますか?」
追加をすすめる辺り、外見より商根逞しいMさんの本性がムキ出しになったと思ったよ。
でも今回は追加の肉、ステーキは止めといたのだ。ハンバーグにステーキをプラスするのは幾ら何でも食べ過ぎで超カロリーだと思ったから。今更感はあるが。
でもソースが気になる。どんなソースなのか聞いてみた。
「デミグラスソースです」
やっぱりそうか。デミソースね。まぁ無難だわな。そこを突っ込んだんですよ。
「和風ハンバーグにできませんかね?」
「和風ですか?」
「大根おろしソースみたいなの」
「大根があったかどうか・・・。ステーキで出すソースは和風なんですよね」
ってことはあるんじゃないの。
これが和風とも言い難いけど、食べながら「でに~ず」と「弥生軒」の和風ハンバーグを思い出している。
ソースは軽いんだけど、ハンバーグなので重たい。ズシッと来る。
「アタシはローストビーフの方がいいなぁ」
「次回はそう言うよ」
でもそうなるとそれ以外の肉料理を食べることは無くなるぞ。もう別料金で追加しないのならね。
お~いMさぁん
夜1夜2夜3夜4夜5
朝1
朝、チョロチョロの音(給湯スタートの音)で目覚める。
昨夜のディナーで出されたシラス軍艦巻きガーリックのお陰で快腸だが、さらのWCペーパーは薄いなぁ。カラカラ引っ張るだけでビリビリッて切れるんだもの。
サラダ1サラダ2サラダ3サラダ4サラダ5サラダ6サラダ7
サラダ、カサがまた減ったな。
相変わらず野菜の種類は多いが、種類と彩を優先してボリュームをダウンした感があるな。
あっちこっちからイヤらしく撮ってますが、
「減ったなぁ」
まだ言ってます。トンカツ屋のキャベツ千切りの方がもっとボリュームあるよね。
サラダ9サラダ8サラダ10
ス1ス2ス3ス4ス5
赤くて冷たいスープ、
「何がこんなに赤くしてるの?」
「ビーツです。ボルシチなんかに入ってるあれです」
「???」
プレート1
メインのホワイトワンプレート、自家製ベーコンとオムレツ(ベーコンは何処にあるんだ?)、汁無しポトフにはトウモロコシ、ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリー、ポーク、ソーセージなんかが汁無しで入っていた。
ポテサラとズッキーニを薄くスライスして平たくて薄い麺状にしたのもガーリックドレッシングでヌルヌルしてる。
シメジのクリームパスタ、これも平たいきしめんみたいだった。
「こういうの(クリーム系)苦手でしょ」
「これくらいの量なら平気だよ。でも外ではオーダーしないな」
プレート2プレート3プレート4プレート5プレート6プレート7プレート8プレート9プレート10プレート11プレート12プレート14プレート15齧っちまったパン珈琲1珈琲2
「デザートは、ご主人は果物だけで?」
「いや、ヨーグルト入りで」
「!!!」
「大丈夫?」
「大丈夫だ。子供じゃないんだから」
いつも「拷問だ」「デザハラ(デザートハラスメント)だ」「ヨーハラ(ヨーグルトハラスメント)だ」「鍵よこせ先に部屋に戻る」とブツクサ言って拒否ってるけど今日は文句言わずにいただいた。
デザ1デザ2デザ3朝2
朝3
「ああ、そういえば、くるま停めるスペースが真っ白になってたけど」
「あれはですね。ワタクシがやったんです」
「えっ、Mさん自らやったの?工事業者さんじゃないの?」
「自分です。セメントこねて」
「そういうのは旦那さんにやらせないと」(ジャン妻)
「ウチの旦那なんかそういうの絶対やってくれませんわっ。自分しかやる人いなかったんです」
旦那さんはコンピューター系じゃなかったっけか。
自分でやるより指示を出す人じゃないかなぁ。
「そういうのって男はやんないからねぇ」と言いながらジャン妻は白い目で私を見た。私が日頃、実家の建て替えに積極的に絡もうとしないからである。
Mさんも「やっぱり奥様(ジャン妻)にお任せなんですね。ったく何処の亭主も」と白い目で見かけた。
「業者に頼まなかったの?」
「そういうのは全部、自分で」
価格で折り合わなかったのかな。山の上(赤沢)にいた頃から自分でやってたのかもしれない。そういうの得意なのかも。
その外工事のせいか、Mさんの細腕は陽に焼けて二の腕が逞しくなっていた。

ロービー?

段差があって入れ難い駐車場にクルマをバックから入れたら、もうひと組のお客が徒歩で宿入りしたとこだった。
さらにはMさん以外にフロントマンがいないので、1度に2組だとMさんがアワアワするだろうから、敷地内にそっとゆっくり入って、勝手知ったる知人の家の如くドアを開けて上がって、食堂テーブルの一画で待機してた。これがF山温泉なら他スタッフがインカムで「お見えになりました」とやるところだが。
さら1
さら2さら3さら4さら5さら6
なかなか下りてこない。とうとう椅子に座って待つハメになったらMさんが下りて来た。
私の胸ポケから焦れたプチ公(ドライヴの御守り)が飛び出してきてナマを言い放った。
「よう、遅ぇぞ」
「・・・いらっしゃいませ・・・半年ぶりですかね?」
「そんなことないでしょ。1月に来ていますよ」(ジャン妻)

部屋入りしたら暑いのだ。今の時期からムシが動き出すので、ハチやらアブやらが入って来るのをガードする為にベランダの半露店の引き戸が閉まっていたからです。
これが給湯の熱を外に逃がさず中に封じ込めてしまい、開放したら外の方が涼しい始末。この時期は温度調整が難しいですね。エアコンでクールにするには早過ぎるし、それでいて布団もまだ冬布団なんですよ。
「この布団だと今夜は暑いかもね」(ジャン妻)
ジャン妻は扇風機を持ち出して廻したが、部屋の広さにしては少々弱くもある。こりゃ今宵は寝苦しい夜を過ごすことになりそうだと懸念したが。。。
さら7
さら8
さら9さら10さら11さら12
さら14
ひと風呂浴びて、私は下に下りて厨房をノックした。
私はMさんに。11年に渡って継続していた旧ブログ閉鎖と新ブログ移行の経緯をお話しています。もしお客さんから聞かれたら今言ったままを話しちゃって構いませんよと。
実際、聞いてきたお客がいたらしいのだ。
事情を知りたいって?
明かせません。船山温泉でも書いたけど、カテゴリに人間ドラマが無いことで察してください。コメントで聞かれてもお答えできません。
さら15
さら16さら17
おっ、今日は刺身が5種盛りか。いつもは4種なのに。
でもアジ以外のネタは2枚か。ひとり1枚ずつかい。
ディナー1刺身1
ディナー2刺身2
ネタはいいですよ。スーパーの魚屋で売ってる刺身の上モノって感じですね。
Mさん自身も釣りをするそうだが、前に聞いたのは、宿を開いた頃に漁港に行っても「こんな遅い時間に来たって魚なんかねぇよ」突き放されたそうである。今は信頼できる魚屋さんから仕入れてますって言ってた。
ここんとこ美味しい刺身を食べてなかったので、来る途中のくるまの中で、
「さらって刺身が一番美味いよな」
このヤボな発言にジャン妻はカオをしかめた。言うなら「さらって刺身も美味しいね」ぐらいにしなさいと。
でも刺身はこの後すぐに出されるガラスの皿に載った前菜、さらを有名にしたのは某satomiさんのBlogと、次にドーンと出される前菜盛り合わせプレートだと思っていますが、それが出ると刺身こそ前菜の前菜で、露払いでしかなくなるのだ。
ディナー3前菜1
絶対出してねと念押ししてあるサーモンのタタキ、タルタル、
ディナー4前菜2
真ん中に鎮座しているのが熱川ポークの何とか、他、彩野菜のマリネやら蕗味噌を塗した細っこいアスパラ、カツオのたたきとか。
マリネに椎茸が入ってる。ジャン妻にくれてやろうとしたら睨まれた。黄色い木の皮みたいなのは何だったかな。
ディナー6前菜4ディナー5前菜3ディナー7前菜5ディナー8前菜6
お次に出されたのがこれ、
ディナー9ダイオウイカ姿焼き1
「ダイオウイカ?・・・」
「そ、そうです・・・」
ダイオウイカのわけない。まるでどこかの祭り、縁日、屋台みたいだね。
肝付きで美味しい。これは日本酒かなぁ。私はイカ焼きは好きだが、ひとりでまるまる1尾はキツいし、ジャン妻は少々持て余したらしい。多いって。
「次回は言っといてよ。銀紙で包んだ蒸し焼きとか、白身魚のソテーとか」(ジャン妻)
ああ、スズキのポワレね。皮もパリパリに焼いたあれね。
私もそっちの方がいいかな。
ディナー10ダイオウイカ姿焼き2ディナー11ダイオウイカ姿焼き3
ディナー12ダイオウイカ姿焼き4ディナー14ダイオウイカ姿焼き5ディナー15ダイオウイカ姿焼き6
ダイオウイカの迫力に負けてお次の何とか貝のパン粉焼きが霞んでしまった。こっちはひと口で終わった。
ディナー16二枚貝
お決まりのパターンで、床のタイルを引き剥がした1枚板の上に載った和の肴が・・・
ディナー17和が二品に減った1ディナー18和が二品に減った2
減ったなぁ!
これは2皿だけど3品なのかな。煮物、その辺の草をむしったんじゃないけど天ぷら、肉々しい桜シウマイか。
寂しくなったなぁ。コロナやウ情勢の前はもうひと押しあったのだが。
芝大門の居酒屋でお湯を沸かしてなかったせいで、〆のへぎそばが時間がかかって「お待ちになってる間、これを摘まんでてください」って山菜の天ぷらが1串、出されたのよ。それを思い出しちゃった。
15秒で食べ終える量ですがそれじゃあんまりなので日本酒「正雪」でチビチビと摘まんだ。
ディナー20煮物
ディナー19天ぷらと桜シウマイ
ディナー21お酒
今日は最初からブツクサ言ってますが、どれもこれも当然の如く味はいいのよ。美味美味!ただ、さらの料理って味も見栄えもこれ以上誉めようがないからね。キレイで美味くて当然なのです。こういうのを舌が驕るというんだろうけど。比べちゃいけないが、日頃利用している居酒屋料理が〇〇に見えて来るからね。
それとどうしてもコロナやウ情勢の前と比べてしまうのだ。諸物価高騰で厳しいのは理解しようとしてますが、前を知る者としてはね。
そしてメインの肉料理ですが、部屋入りしたときにオカしな造語で聞かれたのよ。
「お肉はロービーでよろしいでしょうか?」
「・・・」
しばし間があって、
「ロービーとは何です?」
私はわかって言ってますよ。
「ロースト・・・ビーフです・・・」
「それでいいですよ」
ロストポークならローポー、ローストチキンならローチキとでも呼ぶのだろうか。このロービーに伊豆牛ステーキを1人前だけ追加したのですが、
ディナー22ロービー1ディナー23ロービー2ディナー24ロービー3ディナー25ロービー4ディナー26ロービー5
ディナー27ロービー6ディナー28ロービー7ディナー29ロービー8
ステーキ1人前が大きいサイズで付け合わせの野菜もたくさん・・・
・・・なんだけど、タケノコ、エリンギ、焼き蕪かぁ。どうしてこういう意表を衝くグリル野菜にするかな。ポテトでいいのにな。
「う~ん、アタシ、ステーキも苦しくなってきた」
「いいよ私が喰うから」
私は未だ何とかイケそうですが。次回からステーキ外してロービーだけにするかな。
ステーキ1ステーキ2ステーキ3ステーキ4ステーキ5ステーキ6
ステーキ7
さらには厨房にもうひとりサポートさんがいるらしいね。声と気配がするもの。殆ど表には出て来ないのです。Mさんの影の存在だろうか。
旦那さんかも知れない。でも旦那さんが出てきたときのMさんは口が悪くなる。「ムサ苦しいのが現れてすみません」とか平気で言うんですよ。
自分が言われてるようで哀しくなったりする。
「アタシは言ってないわよ」(ジャン妻)
部屋で二次会ですがその前に、やっぱりこの布団じゃ暑いので、薄手のを出して貰い、ジャン妻がバサバサと替えているところ。
布団取り換え1布団取り換え2布団取り換え3布団取り換え4布団取り換え5布団取り換え6布団取り換え7
軽く二次会、今まで待たされてたプチ公の鼻息が荒くなる。
二次会1二次会2
酒が空いて外に出てみる。イルミネーチャンが変わったな。もう1本の木にもぐるぐる巻かれて光ってる。デッキの脇に設置されたゲートみないなのにも。
夜4夜5夜6夜7夜8夜9夜10夜11夜12夜14夜15夜16
ホゥ、ホゥホゥ、
前の森から聞こえた。
前の森からだった。学問の神様か。
ベランダから出てみた。
夜20夜21夜22
夜3
この街灯の下に誰か立ってたら不気味ですね。こっちをじーっと見てたりして。

引き戸は閉めました。
「外からムシが入ってきそうだから閉めましょう」って言うから。
「ムシムシするな」
「・・・」
閉めると湯の温度がこもって部屋ん中の温度も温かくなる。冬ならそれでもいいんだけど。
プチ公は私の枕元の上にいるこの子と逢引き中です。子供は寝なさい。
夜32デート中のプチ
朝は朝でまた言ってしまいますが、サラダ、カサが低くなったな。
モ1
モ2サラダ減ったなモ3モ4モ5モ6
モ7ス1モ8ス2
願わくばこのスープが出されたタイミングでパンが欲しいものですな。
モ9ス3モ10ス4
チーズを殆どもってったわねっ!(ジャン妻)
モ11ス5モ12ス6
真っ白なワンプレート皿に映える朝のメインディッシュ、焼き鳥、焼き野菜、シャウエッセンじゃなかった御殿場ソーセージ、軟弱なオムレツはキッシュっていうのですか?そしてリゾットじゃなくて・・・
モ14プ1モ15プ2
モ16プ3
モ17プ4
モ18プ5
モ19プ6
ひもかわうどん!
モ20プ7
モ21プ8
モ22パン今頃モ23バター足りない
モ24ひもかわうどん1モ25ひもかわうどん2
8:35です。珈琲の出が遅い。船山や蕎麦宿だったらとっくに喰い終えて部屋でゴロ寝してます。
モ27デザ1モ26珈琲
いつもの拷問デザート、例によって酸っぱい果物ばかりである。
「あげますよ」
「・・・」(Mさん)
またそういう哀しそうなカオをする。演技でしょうどーせ。苦手だから要らない、もうひと組のお客様にあげちゃおうかなと思ったら、そちらの旦那さんはデザート食べないで、奥様を残してお部屋にお戻りになったじゃないか。
「奥様はお友達と前からいらしてるのですが、旦那様は初めてでしたね。デザートを奥様にあげてました」
「ホレ見ろ」
「・・・」
「デザートが苦手で食べない客もいるじゃないか。私だけじゃないって」
「男性の方は苦手な方もいらっしゃいますね・・・」
まさに私のことですよ。
「だったら・・・」
「いいから黙って食べなさいっ!」(ジャン妻)
モ28デザ2モ29デザ3
モ30モ31
喰い終えて階段を上がる途中でMさんから聞いたんだけど、昨夜、近所に猪の親子が出たんだと。
「母猪と子供の、ウリ坊と。ご主人が外を散歩されてるときに襲われないかと心配して」
「猪ならここにもいる」ジャン妻を指そうとしてさすがに止めたよ。
伊豆には熊はいないらしいが猪や鹿はいる。前にMさんがいた赤沢の山ではしょっちゅう出たらしい。昨夜の猪母子はどっかの家の庭から出てきて道路を横切って、前の森にガサガサと駆けこんでったそうです。
「猪は船山でよく食べてるけど、あの宿は猪どころか熊が出たんだぞ」
「船山温泉様で熊が出たんですか?」
「宿の敷地内じゃなくて河川敷に出たのよ。館主夫妻がネコを探しに世歩きして、ネコの名前をミケとかタマとか呼んだら黒い影がヌオッと浮かび上がって目がキラッと光ったんだって。アッハッハ(笑)」
「またそうやって話を造る」(ジャン妻)
「ホントだって。山梨県の熊目撃情報にも載ったんだから」
伊豆でも猪肉や鹿肉を扱う宿や店はあるし、Mさん自身も焼いた鹿肉とか、煮込んだカレーは食べてるらしい。でもさらで猪肉や鹿肉を扱うとは思えないな。
モ32朝湯
モ33モ34モ35
会計して次回を押さえるのですが、実家の建て替えを抱えてるので、工事に入っちゃうのはいつだっけか。そういう会話になって。
「その頃には建て替え工事も始まってるから業者に任せちゃっていいし」(ジャン妻)
「建て替えされるんですか?」(Mさん)
「そう、5月は毎週打ち合わせなの。この人(私のこと)は行かないけどね」
行かないけど、どころか、行こうともしないけどね。
「ちなみに、どこのメーカーさんなんですか?」(Mさん)
「スウェーデンハウス・・・」
「え?スウェーデン行かれるんですか?」
出たよ。
何でそうなるかな。
この人ならそう言うかなと思ったのもあるけどな。
「行かないよ」
このボケは毎度のことだが北欧に行くんじゃないって。お客さん満足度総合1位9年連続と謳ってるプライドの高い生意気なメーカーさんですよ。
そしたらさらのご近所に、そのメーカーさんで建てた家があるというんだな。もとはさらのお客さんで、八幡野が気に入って移り住んじゃったんですって。
そりゃ伊豆八幡野でも軽井沢でもあのメーカーさんが建てた家々は幾つもあるでしょうな。土地柄的にもね。

その家を見に行くオンナ2人の後ろ姿ですよ。
モ36後ろ姿1
ピンポォ~ン、「すみませんMでぇす。ちょっとお願いがぁ」、家人の了承を得てジャン妻と2人で敷地内に入ってったんですよ。
私は入らなかったですよ。歩道で見学が終わるまでずーっと待ってたんだモン。私は他人の家に興味ないし(自分が住む家じゃないからですよ。)
人ん家を見に行くなんて、よくそんな図々しいことができるなって思ったもの。
そしたら2人ともなかなか出て来ないんだ。広い庭であーだこーだ話してる。伊豆は建蔽率や容積率の規制が厳しいから部屋数坪数からして2階にせざるを得なかったとか聞こえたな。
モ37後ろ姿2
「楽しみですね」(Mさん)
「明日も打ち合わせなんだけど、全部、私ひとりでやってるんですよ。間取りもデザインも交渉事も。この人出ないし、契約書にサインするだけでもブツクサ言ってたし」
「まぁ。ご主人も参加しないと・・・」
「やなこった。朝起きたらカボチャが馬車になってりゃいいんだ」
昨夜、猪親子が出たのもこの辺りらしい。庭にほじくり返した跡があったそうである。

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