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群馬八幡のマヨピザ

乗ってきた群馬バスを見送る。
バスは室田、権田方面へ去っていった。
車内は混んでた。本数削減したからだよ。
Suicaが使えた。前は小銭かバスカードだったのに。
バス1バス2
酒場まで歩く途中で、
「めぇ~~ん!」
ダン!
気合の声と、床を踏み鳴らす音が聞こえた。
何かと思ったら剣道場で、全ての戸を全開にしてひとり子供さんが打ち込みの稽古に励んでいた。
寒くないのか。
店1店2店3店4
「お帰りなさぁい」
里芋そぼろ1里芋そぼろ2
寒いけど生ビール、350円もするおとおしは里芋とソボロ、固いなこの里芋は。
メ1
メニューをじーっと見ていちばん下に釘付けになった。
「これ、新しいメニュー?」
「そうでぇす」
メ2
「アンチョビマヨネーズピザ!」
「マヨに惹かれます?」
「そんなこたぁない。前は何だったっけ?」
「ウニでした」
「ああ、そうだったね。前はウニのピザ(850円)だったな」
食べたことない。ウニはトゲトゲを割いて中の身を摘まむのがイチバン美味いんだよ。ミョウバンで固めたウニなんて臭いだけだ。
ましてやピザなんて。
「ウニは高いから?」
「そうでぇす。いきます?」
ちょいピザを脳裏に描いてオーダーしちゃったんだけど、ちゃんとした(失礼)1枚ピザだった。
だけどひとりで1枚ピザはキツかったな。これの半分のサイズでいいのだが。生地が既製品だからカットできんのだろうな。
ピザ1ピザ2ピザ3
これだけで瞬間的にお腹一杯になりそうになった。
あろうことかTVに映ったのは、デカいサイズのトンカツ、丼からハミ出たカツ丼、拳大の唐揚げが山盛り、それでいて激安で高齢者施設にくっついている食堂、そんなのを見てたら余計に腹が膨れそうになったので目を逸らしたよ。
刺身を見てみた。
「剣崎だから剣崎イカ?」
「そこで獲れたんです、笑」
「んなわけない、笑、ソイにする」
黒ソイだって。黒くないぞ。身体は黒いけど白身、ついでに赤貝も。
ソイ1ソイ2ソイ3ソイ4ソイ5焼酎1赤貝1赤貝2
「こないだそこの斎場にお見えになるのかと思ってたのに」
店の斜め向かいに斎場があって、そこでウチの社員が通夜と葬儀を執り行ったんですよ。喪主だそうな。総務の案内を見たら、げっ!和が家さんのすぐ前じゃないかと。
その方は私の4歳か5歳下だったかな。女性です。
平成24年に自分がこっちに赴任したとき、現地社員から見て私を東京本社からの回し者と思われたフシもあるのだが、その女性は現場の皆にこう言ったそうです。
「ジャンさんは信用していいんじゃないの?」
私もその女性は信用している。「あと何年は辞めない。子供の学費があるから。でもあと何年だけだよ。でもまだ何年もあるよ~」って。
「喪主だってさ」
「タイヘンでしたねぇ。」
「家族葬だから行かなかった。昼だし。来てもまだ店、営ってないでしょ」
コロナが5類になって、テレワークやリモートワークが少なくなり、通勤電車が満員になり、巷に外国人観光客が溢れ、グループ飲み会や宴会や接待が復活、旅行も解禁になって、皆、コロナ前に戻りたくなる気持ちはわからなくないが、葬儀も普通葬が増えてきたようだ。
でもウチの場合、私が誰々と親しいのを知ってて弔事の案内を回してくるのは助かるのだが、一般葬なのか家族葬なのかわからないところがある。
外に出ていたらそういう連絡が来て、
「行かれます?」
「行くしかないだろうな」
そう返事すると、
「だったらすみませんが、社長の分と会社から出る分を建て替えて貰えますか」
でもって出向いたら家族葬だったのだ。受付もないし。読経が終わるまで私ひとりずーっとアウエイ状態なんですよ。
それがコロナ禍で3回あったのでさすがに言った。
「行ったら家族葬だったじゃないか。そういう情報をくれ」
揚げ1揚げ2揚げ3揚げ4揚げ5揚げ6
お隣に座った方は前もいらっしゃったが、近日中に水戸にご出張だそうで。
水戸は春先に私も出向いたが、高崎と違って新幹線がないので、常磐線が運転見合わせになったらどうしようもなかったね。2回、そういうのに遭ったんですよ。龍ケ崎駅と牛久駅でじーっと待ってたもの。
高崎から水戸だとどういうルートで行くかって話になって、迂遠でも新幹線で上野まで戻って、常磐線特急で向かうのがベターなんだけど。
「水戸の会議って何時からなんですか?」
「10時からです。なので両毛線で小山まで行って、小山から水戸線での~んびり行こうかなって」
長閑でいいけど10時に間に合うだろうか。真面目に心配して差し上げた。
「こないだTVの六角精児の呑み鉄旅で関東鉄道と真岡鐡道が取り上げられてたんだけど、1日飲んで、電車乗って、また飲んでばっかりなんですね。途中の下館で水戸線に乗り換えて友部かどっかの酒蔵に立ち寄ってました。そんな電車なので、10時の会議に間に合う電車じゃないと思うんですけど」
爆笑が湧きあがった。

焼酎ボトルがようやく空いた。
「入れますぅ?」
「入れても次回、いつ来れるかわからないし。空くのに時間がかかっちゃうよ」
入れたことすら忘れてしまう。店から言われて、え?あったの?ってのがよくあるのよ。
やっこ1やっこ2
タクシーから
社長さんもG屋さんもBさんも来なかった。静かでいいっちゃぁいいんだけど、この店の常連さんで今日もカウンターにいるママさんと、店の料理でデッカく育った坊や、息子さんが後から来てテーブル席に陣取った。
カウンターのママとテーブル席の坊や、距離を感じさせない母子バトルじゃないんだけど母から子への叱責かなぁ、その強烈さにアタられてお暇してしまいました。
でもってASLIである。
Blogに載ってたシーバスリーガルをいただいた。
アス1アス2アス3アス4アス6
シーバスは家でも地元のスナックでも飲んでるよ。私は洋酒に詳しくないので(日本酒もだが)飲みやすければいいのさ。
シーバスの空き瓶から蒸気が噴き出ている。
「まさか酒?」
「いえいえ、水ですよ」
アス7アス8アス9
マスターは日曜昼飲みの場が限定されてるのをややお嘆きである。朝飯、そじ坊、サブリナ、こないだは東口に進出したけど。
もう竜苑や下山には行かれないのかな。くるまだと飲めないか。
「火事の跡地にできた中華酒場なんかどうです?」
「???」
「郵便局の、レンタカーの、豊田旅館のこっち側は?」
中華居酒屋「龍翔」のことですが、言っといて何だがイマイチ私はソソらないんだよね。
「ああ、あそこは日曜営ってないんです。思い切ってGUSTなんか・・・」
GUSTねぇ。
支店勤務の頃、夜食にテイクアウトを取ったことがあったな。会社経費の上限が1000円でさ。1000円を超えるといいモノがあるんだけど。
アス10
カウンター脇にあるディスプレイでYouTubeを流す。
マスターのおススメは、シャカタク、Night Birds、
私は何故か、KANSAS、(アメリカンプログレハード)
お客さんがいないので、MusicPubの様相を呈してきたぞ。
アス11
気が付いたら22:45になっていた。
始まりが19時~とやや遅かったからな。早く寝ないと明日に差し支える。
寝たのは23:00過ぎだったと思う。都会だと夜はまだまだこれからだが、髙崎にいるとすぐに朝が来てしまうのである。
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1800円モーニング

「最近の高崎はホテルが増えてるのに予約が取れなくて」
「イベントがあると人が集まるみたいですね」
「地方再生の一環だろうか?」
「いやぁ、どうでしょう」
ASLIのマスターは首を傾げた。でもホント取れないんですよ。東京本社の連中も今は皆日帰りだもの。
さて今夜の宿はルートインでも駅チカでもないのだ。前に利用していたドーミインなのだ。
夜泣き1夜泣き2夜泣き3夜泣き4
七、梅ふく、BAR2軒、そしてホテルに戻って夜泣きそばを食べてしまった。これは4軒ハシゴのタイトルにもう1軒加わって5番目になるのかな。飲んでないから加えないでおく。
業務用のインスタントっぽい素のラーメン、
夜泣き5夜泣き6夜泣き7夜泣き8夜泣き9夜泣き10
無料サービスだからとやかく言う筋じゃないが、以前より遥かに高価格になったこのホテルで宿泊料金込みということで言わせていただくと、このクラスで、このボリュームで、麺が半ダマになってるってのはイカンな。
素人感が丸出しである。
業務スープの醤油味、塩気が強くなった気もするな。
夜泣き11夜泣き12夜泣き14夜泣き15夜泣き16夜泣き17
飲んだ後のラーメンは身体によくないって?
そうでもないみたいだぞ。以下は他からの転載ですが、飲んだ後は塩分を欲するといふ。アルコール分が血中と神経細胞に入り込み、脳からの神経命令が伝達し難くなる。脳は神経機能を回復させようと伝達に働くナトリウムイオンを欲する。だから塩分を欲する。
肝臓が働くのに必要なエネルギーはグルコース(炭水化物)と糖、脳がグルコースを取るよう命令を出す。
酒飲んでWCに行くと、ナトリウム、カリウム他の栄養素もかなり出てしまうので、体が炭水化物や水分と塩分を欲する。
なので、ラーメンは今の状態に適っている食べ物だ!

部屋に戻ったのは22:30頃だった。そして23時に寝た。寝る前、ペットボトルの水をガブ飲み、三共の消化剤と、ロート製薬のパンシロン01プラスをダブル服用した。
これが結果、良かったのだ。
翌朝、起きたのは6時、私にしては遅い方で、実は4時に目覚めたのだが胃腸薬を飲んで二度寝したの。そしたら腹の虫がグーグー泣いている。
まだイケそうだぞと過信した。
朝19朝18
夜泣き蕎麦の会場が朝バイキング会場で、入りかけたら生意気そうなホテルのオンナが、
「お部屋の番号をお見せくださぁい」
キツい口調で誰何するように言いやがった。今回の宿泊は朝食無しで会社の精算上限なので朝食代は自費で別に支払ったのよ。その金額は1800円ですよ。
私は前夜INしたときに前払いして内金領収済みの紙を預かっている。フロントで「食堂ではお部屋のキーをお見せください。」と言われたけどこういうことだったわけね。
私は憮然としながら右手に内金精算済みの紙を握ってる。キツく推挙しやがったオンナにその紙を見せた。
鼻っ面に突きつけてやりたかったよ。オラ見ろって。
「あ、確認いたしました。どーぞ」
さてはYouTuber対策か?まさか私のことを日本をナメきったどっかの外国人と同じ類に見立てたってわけじゃないだろうな。無銭飲食、無賃乗車、それを動画Upするあれですよ。
チェックが厳しくなったな。過去に朝食券があっても「これだと外から来て食べられちゃうのでは?」そういうホテルも過去にあったからね。
反面、コロナ対策がユルくなった。アクリル板もないし手を消毒しろ云々も言われなかったし、薄い透明手袋もなかった。
入ってすぐ右には酒の肴みたいな小鉢が並んでいた。
朝1
「味めぐり小鉢横丁」というそうです。
ホテルのHPから。「カラダに優しく、見た目も楽しくなるように調理し、一口分ずつ小鉢に取り分けました。
小鉢横丁も温かいものは“温かく冷たいものは“冷たくご用意しております。
お一人さま何種類でもいくつでも。お盆に載せ切れなかったら小鉢横丁はいつでもお待ちしております。」
イカのなめ茸和え、蓮根金平、卯の花、小松菜と湯葉のお浸し、ホウレン草と蒸し鶏のナッツ和え、メカブとろろ、温泉玉子、冷や奴、納豆、
これらは酒の肴か?
納豆はまだしも他は朝飯らしくないね。私は全部スルーしてしまった。
お次は里芋と鶏肉の煮物、鮭塩焼き、煮物が少しだけ、塩焼きはケチくさいカットだが、ルートインみたいに紙みたな薄い鮭でもなかったよ。
朝2
上州麦豚カレー、この手のカレーは辛くないと相場が決まているようなものだが、少しいただいた。
横にキャベツの千切りがあります。後でわかったのだが、このキャベツは左にある揚げ物コーナーにあるカツと一緒に盛るソースカツ丼用らしい。
朝3
目玉焼きにインゲンが添えられてる。スクランブルエッグはどっかの木の朝で出されるリゾットやパスタの小器だった。
朝4
最後に揚げ物、上州麦豚ヒレカツ、海老フライ、鶏唐揚げ、皮付ポテトフライ、と、ボイルソーセージ、
朝5
で、こうなりました。
朝6朝7朝8
揚げ物は揚げ置きの温めです。タルタルソースがついてたのはよかった。
味噌汁はぬるいです。具はエノキが主だったかな。
量は少なく種類を多くチョイスするのがジャン妻バイキング、私は好きなものだけ多く取るバイキング、そういう意味では私に叶わなかった。カツ、海老フライ、鶏唐揚げ(選ばなかったけど)揚げ物だけ大量にチョイスするわけにいかないし。
生野菜は気が付かなかった。何処か隅っこにあったのかもしれないけど。ETVに掲示してある写真にも生野菜は写っていなかったようだが。
ドーミイン高崎の食事処は昨夜の夜泣きそばと同じスペースしかないのでそんなに広くない。小鉢に入れて並べてあったり、カツと海老フライのように手前と向こうに並べたりするしかないのだ。
朝9朝10朝11
朝14
朝12
甘口カレーに小ライスを突っ込んだ。カツカレーにはしなかった。ヒレカツは合わない。ロースでないとな。
カレー雑炊みたいになっちゃったね。
朝15朝16
甘いカレーです。ぜんぜん辛くないの。
カレー=辛ぇ、ダジャレじゃないけど、甘ぇ、ですよ。
悪くはないんだけどね。1800円だと元を取ったとは言えないわな。
この日のメニューで1800円をクリアするには何をどれだけチョイスすればいいのか。1800円の金額をクリアするには、入ってすぐ右にあった納豆以外の小皿たちを1個ずつ取って平らげたら元が取れるだろう。
1000円から1200円で充分お腹いっぱいになるだろうけど。
朝17
部屋に戻って、さぁ歯磨きしてカオをあたったら出ようと意気込んだら部屋に歯ブラシも剃刀もないのだ。
ホテルの隣にコンビニがある。かつては敷地内にトロッコが敷いてあった石材店がセットバックした跡地を歩いてコンビニに向おうとしたら、フロントにこのように置いてあったのだ。
前は部屋に置いてあったのだが今はそうしなくなったらしい。昨夜インしたときはこのコーナーの説明はなかったぞ。アメニティバイキングともいえないこの不親切さ。
ド4
これを書いているのは11月初旬の週末で、11月半ばにプチ業務で高崎に出向くことになる。でも泊まるほどの業務ボリュームはないのだ。
それとは別に、ジャン妻が「七に行きたい」と仰せです。これは2泊3日で。私にしては珍しくマトモな観光も予定しています。

4軒ハシゴの夜

まだ酔いはそれほどでもない。七さんで1本で抑えたし、梅ふくさんは本醸造の燗酒だし、無濾過や生酒とかキツいのを飲まなければいいんだ。
通り町に戻り、葉っぱに絡まっている3軒めの扉を開ける。
アス1アス2アス3
「おう、ジャンさんお久しぶり」
「どうも、前回はあっちへ行っちゃったからね」
そう言いながら肩が痛くて上がらない右腕であっちを指した。
マスターは苦笑されたような、それでいて「行って下さったんですよね」ともとれる微妙な眼差しと口許であった。
この後、あっちにも行けるかな。
アス4アス5アス6アス7アス8
「七さんと梅ふくさんで、ここで3軒めですワ」
「昼はどちらへ?」
「渋川と、吉岡、榛東とか」
首都圏で採用した子が群馬の某所に異動させられて2年経ち、今年の暮れで任期満了「さて、今後どうします?まだこちらにいます?」の面談があるのだが、その対象者はこっちでお相手を見つけて世帯を持ったのだ。
そういうのは初めてのケースでそれの総務的な対応で来たのです。
会社契約の住宅が個人契約に切り替わった。どうやって知り合ったかは詳しく聞いてない。
市の窓口で「人口がひとり増えて嬉しいですワ」と言われました。
アス9
群馬に飛ばされた平成24年に短大卒で採用された子は当時は20代前半だった子が今は1児、または2児の母で、30代半ばでもう家を建てたんですよ。
それも100坪の敷地にオーダー建築だもんな。
「どの辺りです?」
「やっぱり吉岡とか榛東とか。あの辺りって人口増えているんでしょ」
ベッドタウンとして人口が増加傾向にある地域らしい。土地の坪単価の話になったと思うんだけど金額は忘れた。首都圏と比べたら信じられない安値だったということにしておく。
「ウチなんか30坪なのに」
それは今、住んでる家のことね。建て替えてる実家はそれよりは広い。
「吉岡とか榛東とか、あの辺りは市との合併を拒否ったって聞いたけど」
「自衛隊がありますからね。もとは北群馬郡だし」
相馬原駐屯地や演習場のことである。今日も現地を散策・・・じゃないけど、コンビニでくるま停めたり、携帯が鳴ったので路肩に停車したら上空をヘリが飛んでたな。
地面の下を新幹線が走ってる。でも駅はない。その辺りを察するにお金がある村や町なのかも知れない。

「竜苑って吉岡でしょ?」
「そうです。吉岡の外れですけどね。くるまでないと行けないし。距離結構ありますからね」
それじゃぁ日曜日の昼飲みもできないですね。昼、夜、1回ずつ行ったけど、今も営ってるのかな。厨房からオーナーシェフの怒鳴り声が聞こえてきて、フロアに出てきた女性スタッフの表情が固かったのを覚えている。料理はまぁまぁ美味しかった。
アス10
「これ、もしかして千葉の人の?」
「そうですそうです」
1枚いただいた。開封した。ビリビリビリ。
「お見えになったのは・・・」
いつでしたかな。忘れた。アス11アス12アス14
マスターは、あと20年は頑張りたい」って。
「梅ふくさんは、あと5年営るって言ってましたよ」
あと20年となると引退された「とまや」さんぐらいになっちゃうね。私とはご縁は無かったけど。
「そこの〇郎さんが今、ななじゅう〇歳でしょう」
まだまだいけるってか。引退するとガクッって体力落ちるのかもね逆に。ではずっと現役でいてください。
「あちらにも行くかも」
「笑」

そんでもってまだ大丈夫そうなので、もう1軒、4軒めに突入した。葉っぱに覆われた石垣、ボンゴレ夫人のBARへ。
ボンゴレ1
ボンゴレ21ボンゴレ22ボンゴレ2ボンゴレ3
ボンゴレ8
「前にお見えになった〇屋さんですよね?」
間違っちゃいないけど、〇屋さんというより〇局のチェーン店、そこの東京本社の者なんだけど。
「あっちに行ってきたとこ」
「まぁ、それはそれは、笑」
あちらにも行ってくださったんですねと微笑まれた。
壁の棚にキープボトルが並んでいるから、BARなんだけど歌のないスナックに見える。ディスプレイにはブレッドトレインが流れていた。スタチャンで観たけどうるさい洋画だったな。だいたい日本を知らない向こうの監督が描いた日本風景って今でもこの程度なのかと呆れたものだ。
ボンゴレ5ボンゴレ6
おや、そうか。この店は料理が少し出るんでしたね。
イカとキノコのマリネだったかな。薄く酸味がある。
ゴボウの何とか、前にいただいたけど、それは固辞しました。
柿の種は山葵味で、ビールが欲しくなっって、ハイネケンを1本飲んでしまったという。
ボンゴレ7
ボンゴレ9ボンゴレ10ボンゴレ11
何を会話したのか記憶が曖昧なのだが、自分では乱れなかったと思います。何か思いだしたら追記しよう。
シングルで2杯か3杯、チェイサーをガブ飲みした。翌朝、意外とスッキリしたのはこれのお陰かもしれん。
ボンゴレ12ボンゴレ14
2人は一緒に営やらないのかな。並んでるのを見たい気がする。
たまには店を入れ替わるとかいいかも。あっちのBARにママがいて、こっちのBARにマスターがいたら知ってるお客さんは仰天するだろうな。
ド1ド2ド3

4軒ハシゴの夜

今宵は群馬八幡にするか、高崎駅チカの界隈で済ませるか。
結果、後者になった。疲れてたのと、自分対店の人ならいいが、自分対店のお客さんも相手にできる気分じゃなかった。
となると、1軒めは七だな。
店1店2店3
引き戸を開けた。マスターTさんが所在無げに暇そうにしてた。髷のままで随分と長くなったな。武道家か舞踏家だったのがアヤしい祈祷師みたいになってる。
「髪切らないの?」
「めんどくさくて」
「料理はめんどくさくないの?」
「笑、別に切らなくてもいいかなぁって」
髪を伸ばそうが髭を伸ばそうが個人の自由だが、どうもこの人の考え方ってようワカランところがある。髪を切るのがめんどくさいって?
何も考えてないのかも知れないが。
店内1メ1メ2
「達筆過ぎて読めん」
「どれッスか?」
「このかわはぎ・・・何て読むんだ?」
「かわはぎの肝和えです」
やっぱりそうか。後でお酒の時にしよう。だが、タイトルに合うとおり、今宵はこのトシで4軒ハシゴにTRYするのだ。1軒1軒は少量にしなくてはならないな。
髷とロン毛1髷とロン毛2最初の膳1最初の膳2
おとおし、キュウリと、この白いのは何だろ。イカかなぁ。微かに燻製の香がしたんだよ。
だけどこの黄色い小皿、穴に親指を通して半月の外側を鋭利に研いだら、立派な暗殺用の凶器になりそうだな。
お次はカツオ、カツオもマイブームなのです。戻りカツオって美味しいね。初ガツオが出たときはそれが美味しいと思うけど、戻りが出たら断然、こっちの方が美味しく感じるもの。
カツオ1カツオ2カツオ3
カマスのフライ生野菜添え、あまり脂がのってるとは言い難いです。あっさりしている。
カマス1カマス2カマス3カマス4カマス5カマス6カマス7
「今日は仕事っスか?」
「そう、大した案件じゃないけど。群馬に飛ばした女性社員で、初めてこっちで彼氏見っけて、名前が変わる子がいるんですよ」
「へぇ。こっちで」
「そうそう。今回はそれで来たの。その子から群馬に飛ばされる前に、群馬ってどんなとこですか?って聞かれて、いいところだけど君が赴任するところは古墳しかないよって言った」
「笑、何処に住んだんですか?」
「吉岡か榛東だって」
「ああ、ありますね古墳が。でも自分も学生の頃はアタリマエのように古墳とか見たし、あって普通でしたよ」
「山名の方にも古墳あったね」
「そうそう」
「神奈川には古墳なんて殆どないよ。開発でみんな無くなった。私も考古学とかサッパリなんだけど、あの土盛りの山は見てて萌えるね」
私はそう言いながら、古墳の形状を片手で形づくった。丸みを帯びた女性の裸身を描くように。イヤらしいな。
マスターのご実家の方にも古墳がポコポコあるそうである。私は古墳を見に行っても考古学がサッパリダメなので、人がいないのをいいことに登ってみたりとかね。首長のお墓をですよ。

純米酒にして、かわはぎの肝和え、ちっちゃいなぁ。
カワハギ1カワハギ2カワハギ3
「引退してスポーツとかやらないんスか?」
相手を見て言ってください。
「やるわけないジャン。スポーツは身体に悪いと思ってるしね。パワハラの温床だし。プロスポーツだって結果しか見ないモン。でも歩いてますよ。1日に2万歩は普通に歩いてる」
「に、にまんぼ、ですか?」
「27000歩とか」
「!それって仕事で?」
「もちろん。歩かないと終わらないから。あそこへ行って、次にどこそこに行って、ラウンドするわけですよ。もちろんずっとずっとずーっと歩きっ放しってわけじゃなくて途中では公共交通機関を使うから」
「群馬じゃ考えられないっス。2万歩なんて」
「バスや電車がないからね。マックスで3万いったときが脚にきたけどな」
「!!!」
「くるま社会の群馬ではそんなに歩く人はまずいません」って言われた。前に椿町の食堂でも言われたな。まぁそうだろうね。

締めは石垣鯛の刺身、海鮮モノばっかりになっちゃったな。
イシガキ1イシガキ2イシガキ3
私は会社命令で群馬に行けって言われて、会社命令で1年で帰京させられたのをまだ根に持っているのだが。
その頃住んでたマンションは今もあるけど。
「高崎ってマンション増えましたね」
「そうなんスよ。ウチのお客さんでも新幹線で東京まで通ってる人いますよ」
「高崎から東京まで新幹線通勤がオッケーなら、私だってこっちに住んで、東京まで通ったのになぁ。」
「笑、今からでも」
「それがさぁ」
実家を解体して建て替え中の話をして、
「なので、こっちに住んで東京に通うという、それは叶わぬ仕儀と相成りました」

七さんには来月、ジャン妻を連れて来ることになる。予約しました。
店4
さて、七さんで生ビール1杯、純米酒をチビチビと1合、これだけじゃぁ当然腹持ちしないな。アテも海鮮モノ、それも刺身中心で小さいネタばっかりだったからな。
このときバスの時刻がちょうど良かったので、今から群馬八幡に繰り出そうかとバカなことを考えたのだが、あの店に行ったらアクの強い常連客たちにいい意味で絡まれて長居してしまいタイトルを完遂できなくなる。
銀座アーケードのあの店にしよっと。おでんで腹持ちさせよう。
銀座1銀座2
錆びれているな。客引きもいなかったな。案内所にいたアニさんが私に一瞥をくれたくらいだ。
店1
店2
引き戸を開けたら盛況で、カウンター、詰めて貰って真ん中に陣取った。
見知った人もいた。これから店を開けるお水の女性や、遠方から出張で来た人、その人に「ここがこういう店だよ」「群馬はこういう土地柄だよ」と文化を吹聴する人、小上がりも殆ど埋まっていた。
「この人(私のこと)川崎の人だから」
「違いますって」
「ああ、横浜だっけ?鶴見って横浜なの?」
「まぁね。鶴見と川崎と蒲田は同じに見えますよね」、そう言って煙に撒いた。「神奈川から来た者」にしといてください。
店内1店内2店内3
お酒は銀盤(これしかない)のぬる燗にした。
「何で群馬なのにねぇ。ごめんね。富山の酒でごめんね。ごめんね。」
この時間でもう酔っぱらってますか。まだ19時過ぎですよ。
ポテサラ、この雑な盛り、投げつけたように盛ったでしょ。崩れてるし。
ポテ1ポテ2ポテ3ポテ4おでん1
「こないだは来ていただいたのにお断りしちゃってゴメンなさいねぇ」(ママ)
「ええ、遅かったしね」
本音は「閉めるの早くね?」ですよ。引き戸を開けたらバッテンされちゃったのである。
21時前だったっけか。あの後は祭り囃子のリハーサル音から逃げるようにボンゴレ夫人のBARへ行ったんだった。
この店は何時までなんだろう。「あと1時間で閉めちゃうから」というので時刻を見たら19時過ぎじゃないか。20時クローズなのかもしれない。
それでいて「早い時間に来てもぜんぜんオモしろくないんだよぉ」と右端のお客さん、20時なんて東京では宴たけなわですよ。
まぁいい。さて、小腹を満たさなくては。
「おでんちょーだい」
「アイ、で、何?言ってみてくれる?」
「おでん、がんもどきぃ、大根、さつま揚げ、ニンジン、昆布」
「ええっと、何だっけ?もう1回、復唱してくれる?」
ヤバい、酔っぱらってる。
「こっちも覚えてない。嘘、そんなこたぁない。ええっとね、がんもどきぃ、(ああ、あったあった)、大根、さつま揚げぇ、(あったかな)、そこにあるじゃん、ニンジン、(デカいのを拾ってくれた)、昆布ぅ、(2枚くれた)」
おでん2おでん3おでん4おでん6店内4
ある常連さんが「マスター、まだ自分の酒、飲んでくれてないじゃん」
聞き違いではない。自分とこに酒がきてないんじゃなくて、自分の杯を飲んでくれてないという意味です。
だが私はマスターに注がなかった。マスターが言うには「医者に止められて。1日5杯はダメだって。なので3杯にしてるの」そう言うからである。これでも末端とはいえ医療業界の人間だからね私は。
大丈夫かな?
「でもあと5年は営るから」
昨年も一昨年も、「あと5年」って言ってたような。
店3店4
では通り町へ戻ろう。BARが待っている。どっちへ先に行こうかな。

ボンゴレ夫人のBAR

ルートインにINして部屋にカバンを置いて再度、町に出たら、そこかしこでお囃子の音が響いていた。
今週末(土)(日)に開催される高崎祭2023の詰めの稽古の追い込みですな。
今年2023年度は第49回、コロナ禍で第46回は中止、第47回は大花火大会のみ、第48回から山車、神輿、花火、技能祭、全てが揃って開催することができた。
「お祭り見に来られないんですかぁ?」
群馬八幡でそう言われたが、人が大勢集まる祭はちょっとなぁ。
彷徨い1
ルートインのある旭町の隣町、羅漢町に12年前、私が1年住んだマンションがある。
住んでたマンションはまだ建っている。部屋からお囃子の音が聞こえ、当日は部屋の下の道を山車が通り、窓から花火が見えたものだ。
祭りにでかけるのではなく、自分が住んでいる部屋でそういう雰囲気を味わえるのは風流だった。
羅漢町は天台宗羅漢山正覺院法輪寺に五百羅漢像が安置されていることに由来する。そこの境内でも子供らがお囃子の稽古をしていた。
それを横目に見て椿町まで歩いた。
彷徨い2彷徨い3
椿町のうさぎに向かう途中でも、集会所で叩いて囃しているのを傍目に見たよ。
Cafeへやってきたのだが。
彷徨い4彷徨い5
様子がオカしい。人がそんなにいない。あ、ウサギがいた。
「あらぁ?」
人懐こいウサギが路地に出てきて言うには、
「今日はブックバーなんですぉ」
「ブックバー?」
本読み喫茶らしい。Cafeが併設されてる書店のことか。それが出張してきたのかね。
読書しながら飲みができるといってもねぇ。書籍は売り物なんでしょ。
彷徨い6
う~ん、だったら今宵は遠慮すっかな。いつもと勝手が違うようだし。でも会えてよかったとは思う。再会を約して立ち去った。
彷徨い7彷徨い8
アーケード内のお囃子稽古風景、この子たちは成人するとこの街を出て行くのだろうか。そしてUターン移住してこのアーケード内にお店を出すのかな。
彷徨い9
残念ながら「梅ふく」はもう灯りが落ちていた。21時近いし。ママと目で挨拶して遠慮した。
彷徨い10彷徨い11
R30、ここも団体さんがいる雰囲気だったしなぁ。
彷徨い12彷徨い14彷徨い15彷徨い16彷徨い17
だけど今宵はどこへ行ってもお囃子の音が追いかけてくる。追われている感がする。いい雰囲気に浸ってたのだが途中から切なくなってきた。堪えるようになってきたぞ。
去り難きを去ったこの街への想いが湧きあがってくるじゃないか。
お囃子の音から逃げるように通町へ逃げた。七さんはお客さんひとりだけ脚が見えた。でももうお腹はクチてるし。やっぱり1軒めで行きたい店だし。
彷徨い19
駿河大納言卿もお囃子の音を聴いておられるだろうか。
彷徨い20彷徨い21彷徨い22
ASLIまできてふと思い直した。
今宵は過去に利用したお店は止めよう。過去を思い起こさせるお囃子の音に関係なく、新しい店に行こう。
1軒思い出した店があるんだ。
未だ入ったことのないBARがあるんだ。
そこも蔦に覆われているんだ。
マスターゴメン、今宵はあっちに行くワ。
チ1チ2
その店はゴツゴツした石垣に纏われていた。
石を割って中から古代怪獣でも出てきそうである。仮面ライダーアマゾンに出てくる悪の秘密結社「ゲドン」の首領、十面鬼を連想したりした。
よぉく見るとBARなのがわかる。新しい店なのか年季が入ってるのかよくわからん。
ASLIも最初はそうだったが、この店も入るのに勇気がいる店だな。
建屋に入って短い廊下を歩いて、その先にドアがあった。誰か出てきたら鉢合わせになるは必定である。
でもこっちも別にアヤしいヤツじゃない。ASLI繋がりだし。
チ3チ4
軽く気を引き締めてドアを開けた。ママひとりで営っていた。
カウンター8席、4人か6人テーブルが2卓、どんなヤツらかカオを見てないのですが、若そうな声の男性2人が後からきてワインを飲んどったな。長居しないで出てったけど。
チ11チ19チ21
初めまして。ジャンと申しますとは言ってない。もう肩書もなくなったから名刺を持ち歩くこともないし。
挨拶の過程でママは私を「ASLIにお見えになる〇〇関係の方?」
私はタイトルで通じた。
「ボンゴレ婦人でしょ」
「そうそう。あれ大好きで。あれしか食べないの」
「アラビアータとかいってませんでしたか?冒険されたでしょ」
指折り数えてしまった。朝飯、サブリナ、そじ坊。。。
「前はくるまで遠出してたんですけどぉ、ここ何年かは雨に濡れないで行ける店ばっかりなのよぉ」
沼田、軽井沢、新潟、松本、遠出されてたのにね。私だって沼田の先、下山まで行きましたよ。
チ6チ7チ8
なるほどチャーミングな方ですな。いつもは朝飯でもサブリナでもそじ坊でもファーストドリンクでご尊顔がギリギリ隠されているからね。
ママは私を僧籍にある人かと思ったフシがある。すぐそこに安国寺があるから。そこに関連する坊さんとでも思ったかな。
そっち方面の関係者も来られるそうである。僧籍にあっても洋酒を飲むらしい。飲んじゃえば坊さんも信徒も檀家も関係ないんだろうな。
チ9チ14チ15
この店は最初にASLIのマスター、FUNKY★DOG氏から聞いたのだが。
店の名前を知ったのは、今年になって通町に新規移転してきた〇郎さんの「ロツ〇」で聞いた。移転してきて挨拶がてらカオを出したら〇郎さんが、
「ウチのこと何処で聞いたの?」
「すぐそこのBAR(ASLI)で」
「ああ、〇〇ちゃんのBAR、よく行かれるんですか。奥さんの何々さんもむこうで〇〇〇〇〇〇っていうBARを営ってるんですよね。」
BARなんだけどスナックのようでもあるそどっちなんだろ。
棚に鎮座されてるのはウイスキーがメインだが、キンキンに冷えたビールをいただいた。話が弾んだ。
チ16チ17チ18
いただいたウイスキーは何て銘柄だか忘れた。おつまみはマリネに続いて、ゴボウと鶏肉の煮物も。筑前煮みたいなの。太いゴボウだった。あ、ちなみに、食事はありませんので。
1時間くらいいたのかな。新しい店に入ったことで、それまで抱いていた負の郷愁と寂寥感は消えていた。
チ22チ23
なかなか感じのいいBARだったよ。ASLIとは真逆、とまでは言わないが、ASLIはポジティヴなメンタルで明日に向かって前進するBARだと思うので愚痴は似合わない気がするのだ。私自身のメンタルが今日みたいなときはこちらでもいいかな。
お店は昔から別々なんだそうである。
お囃子の音に追われ、責められ、負の郷愁がそそられ、うさぎも梅ふくもダメで、やや重い身体を引きずって辿り着いたのは石垣と石塀と蔦に覆われたBAR、そこにいらっしゃったのは酔い人を癒すひとりの貴婦人さんでした。

ヘルシー群馬八幡

「実は今、髙崎にいます。
申し訳ないが今日はそちらには出向けず駅チカで済ませます。
また改めておじゃましますゴメンなさい」

「んー残念、今、G屋さんが来店中で、今ならS長がいないからイジられないよ~って。次回を楽しみにお待ちしております。」

「あーそうなんだ。じゃぁG屋さんに、鶴見の立ち食い(うい-んのこと)が休業、閉店の噂もあるとお伝えください。ご存じかも知れないが。」

「え、マジかって驚かれてます」

のような遣り取りがあって、そのとき私はジャン妻を連れて通町の七、ASLIを廻り、自分が食べたいもの(肉類、揚げ物)を控えて翌朝、メトポリのバイキングで取り戻したのだが。
https://junky.fc2.net/blog-entry-161.html
駅1駅2
今日はひとりで群馬八幡に下り立った。事前連絡はしなかった。
店1店2
事前連絡なしでいきなり行っても、あまり驚いてくれない。
「お帰りなさぁい」
「ただいま帰りました・・・」
ってなもんである。
メ1メ2メ3最初の膳1最初の膳2
おとおし350円、席料、茄子とピーマンと豚肉の餡かけ炒めみたいなの。
見た感じは美しくないけど味はまぁまぁですね。こういう餡かけ炒めもの系をメニューに加えたらいいのにと思う。
今日いただいた料理はヘルシーなのなかりなのだ。何だかガッツリしたのに食指が湧かず、夏バテか?
マグロやまかけ、何でか知らんが、これメニュー見たら800円もしやんの。
この店に限らず、やまかけなんてこのトシまで自分でオーダーしたことないんですよ。
これって味ついてるの?何かかけるの?醤油?聞かなきゃわからなかったという。
やまかけ1やまかけ2やまかけ3やまかけ4ヤッコ1ヤッコ2
冷や奴!
私はこの店では冷や奴がイチバン美味しいと思ってますけどね。
豆腐を箸で崩そうとしたら、
「お帰りなさぁい。(小声で)お見えになりましたよ」
ああ、お見えになったか。
声を聞けばわかるよ。でも知らん顔してたの。
口パクで「S長さんですよっ」
聞こえてますよ。冷や奴にかける醤油を取ろうとしてうっかり前の箸箱を突いて倒してしまったじゃないか。
「あっ、すみません」
「大丈夫ですよぉ」
しまった、粗相をしてしまったぜ。
「後ろが気になって」
「ガハハハ(笑)」
WCから戻ってきたS長さんとご挨拶、もうひとりの常連さんと3人で三角形のTALKが始まった。もう定年になったからいいだろうと。自分の氏素性と職業を明かした。
S長さんにイジらせるだけイジらせてあげたよ。G屋さんが来たら「てめぇこの人(私のこと)にそんなこと言うんじゃねぇよ」になるんだけどね。
ところでこれ、何処の豆腐だろ?
「ここ来るまで、駅の方に個人の豆腐屋さんがあったが」
「ああ、H口さんですね」
「あの絶メシに出た店だ」(S長)
絶メシシリーズ②に出てくる豆腐屋さんですが、店の看板が豆腐でなく豆富になってるんですよね。
後日、絶メシのYouTube観たら若夫婦でしたね。継承したのか。朝早い豆腐屋を継ぐなんてエラいと思うな。ウチの地元の豆腐屋なんか後継者無しでいきなりクローズになったしな。閉める何年も前からいつでもやめたいですぅなんて言ってたけどね。運転免許の更新ができないという理由であっさりクローズですよ。それ以来、美味しい豆腐を立食べてないもの。
「この居酒屋は絶メシにならないの?」
「ガハハハハ、まだならないっスねぇ」
だがこの冷や奴の豆腐が何処の豆腐なのか、その謎は明かされなかった。
ヤッコ3
「台風とか、東京横浜は雨は凄いですか?」
「そんなには。でも今日はさいたまで大雨だったよ」
さいたま新都心でこんな感じで。頭上の積乱雲からゴロゴロ鳴ってやがった。
さいたま新都心
大宮を出てすぐの新幹線車窓がこれですよ。なんも見えん。
車窓1
熊谷の前後でこんな感じで陽が射して、
車窓2車窓3車窓4
上州に入る頃合い、山名城と根古屋城が見えます。
車窓5
「高崎はそんなに雨が降らなかったですよ」
そうなのか?天気予報では「栃木、群馬、山沿いで雨になるでっショウ」(気象庁平井氏)だったがなぁ。
ここ来るまで、店の向こう(榛名の方を指す)は黒雲だったけど。でも結局は降らなかった。
「台風どうでした?」
「台風はこっちに上陸したわけじゃないけど、千切れた雲が飛んできて・・・(途中略)・・・利根川系の水瓶が空っぽなんだって?」
「そうなんですよぉ」
ママの表情が険しくなった。店主とママはお盆休みに新潟に行かれたそうだが、1ヶ月雨が降らない地域があって水が足りず、高温の日が続いてるせいで米の品質に影響が出てるって。
「神奈川はどうなんですか?」
「ええっと、ぜんぜん平気みたい」
名前は忘れたけど過去に知事さんがダム湖をバンバン作ったおかげで水不足に困らない県でもあるのだ。多摩川の水を都に売ってるんでしょう。
私はワイドショー見ないからちゃんとしたニュースで見たんだと思うけど、群馬の若い女性が台風の最中をUSJに行こうとして果たせず、止せばいいのにインタビューに出てたね。
わざわざ台風に向かっていくのもどうかと思うとか、行く前にそれくらいわかんないのとか、かますびしいコメントがあったな。ヤレヤレ、これでまた上州がバカにされないかと今は神奈川県民の私は気落ちしたよ。上州の子って県外に出なから長距離旅行のリスクがわからないんですよ。責めないであげてください。
シシャモ1シシャモ2シシャモ3シシャモ4
痩せっぽちで細っ濃いシシャモです。マヨが多いな。
「足りますか?」
「多過ぎるくらいだ」
でも足りなかったりして。
さて、生に飽いたので、忘れていたキープボトルをレモンサワーにして貰った。サワーは楽だね。何でだろう。水分も含まれてるのかな。
サワーに子持ちシシャモ3尾、若い頃はシシャモなんて食べなかった。メニューにあると何でこんな痩せっぽちな魚を客に食べさせるんだって思ったもの。
今は大好き・・・でもないかな。中好きですかね。
ドリンク1ドリンク2ドリンク3
この青モノは何だか忘れた。
竹輪磯辺揚げ、これ、ハーフサイズ、いつもなら同じハーフで鶏唐揚げとハーフ&ハーフにするんだけど、今日は鶏肉に食指が湧かなかった。
チクワ1チクワ2チクワ3チクワ4鯛2鯛2鯛3
もうひとつ、後になってオーダーしたおすすめホワイトボードの☆マーク、鯛刺身、これで締めてしまい、最後の最後に気が付いた餃子はスルーしてしまった。
還暦、定年、再雇用して何年後にホントの離職、自営はずーっと現役、ブルーカラーとホワイトカラー、業界の裏話、全ては覚えてないし今更書けないネタのオンパレードが続いた。
S長さんや、もうお子さんの手が離れた地元のママさん客と挨拶してタクシーに乗り込み、いったんホテルにINしたのですが。
帰りのタクシー
4年振りに再開される高崎祭りの詰めのリハーサル、お囃子が町のあちこちで聞こえた。それを聴いてたら何だかやるせない気分になってしまったのである。

メトポリバイキング

西口で駅に直結しているメトポリ、部屋はツインで広くてキレイキレイだが、宿泊料金を聞いてブットンだ。
「た、たかっ・・・」
「こういうホテルなら普通じゃない。ツインだし」
今回は自分ひとりの出張じゃないからね。気にしなくていいわけだ。ジャン妻が「七に行きたい」突然言い出したんだから。
部屋1部屋2
ルートインもドーミインも取れなかったのですよ。
「夏休みだから?」
「いや、2つともシングルがメインだし、ツインが少ないからじゃないかなぁ」
ワシントン、アーバンも取れない。セントラルはイヤだよ。壁が薄過ぎるし朝もたいしたもの出さない。炊き出しみたいだったね。
部屋3部屋4
東横インとAPAは論外だって。APAは私らが平成24年に初めて現地入りしたときに泊まったが、
「絶対にヤダ」
「何でさ?」
「前に学会か何かで何処もホテルが埋まってたとき、空いてる部屋を2万とかに釣り上げたんだよね。高くてもそこしかなければ泊まるだろうってあからさまなことをやったのよ。そういう商売するホテルはヤダ」
そのAPA、東口に出すという噂があるけどね。その東口にもココグランとかがあるけど、できれば西口がいいなと。そしたら駅に直結するメトポリになったという。
「いいじゃない。朝ご飯美味しいし」
そう、確かに美味しかった。言っちゃぁ悪いけど、メトポリに比べたらルートインは・・・
部屋5
メトポリは室内は新しく見えますが、私らが飛ばされてる頃には既にあったよ。
私らを上州に飛ばした当時のお偉いさん(今はもういない)がよくメトポリに泊まっていた。
だが、髙いので、経費上如何なものかとなったらしく、それから宿泊費に上限が設けられるようになったんだよ。
それまでは群馬をどんなところかわからないと未開のように言ってたのが、来てみれば何てことない、東京から新幹線で1時間でしょう。たかが1時間の距離でこの宿泊費は相成らぬってことになったらしいのだ。

部屋から見た外の風景、このデカい箱ものがなければ燃えるような上州サンセットが見れるのに。
部屋から1部屋から2部屋から3目覚める
そんでもって七に行って、2軒めはASLI、G郎さんのお元気そうな横顔も見れたし、何処も3軒めは寄らずにホテルに戻って寝たのは正解だった。
翌朝のバイキングがアタマにあったので抑制効果が働いたのだろう。
バイ0
会場でマスクは着用したが、自分の為です。薄いビニール手袋を着用したかどうか覚えてない。しなかったかもしれない。あれはツルツル滑るからね。

ひととおりグルッと廻ってみて気が付いた大事なポイントは、
焼きそばが無かった。
スパも無かった。
なのでいつものそればっかり食べる路線を撤回して、多品種小ロットに切り替える。まずはお定まりのバターベタベタでギトギトのスクランブルエッグ、ボイルかグリルか微妙だったシャウエッセン、ベーコンはちょっとカリカリに焼き過ぎではないかな。
マッシュポテトコロコロは朝マックと同じ味、他になければこればっかり10個くらい食べたかったな。
バイ1
右から白菜の・・・何だろう。ゲーリー氏がよくお造りになられるあれかな。
真ん中のニンジンはわかんない。ブロッコリー炒めとカシューナッツ炒め、カシューナッツ炒めの揚げた鶏肉なのか魚なのかわかんない塊よりナッツとタマネギだけ摘まみたいんだけど、トングがいうことを聞いてくれないのだ。
バイ2バイ3
バイキングでは小さいサイズとお定まりのサワラ塩焼き、シャケ、両方とも薄っぺらいのだ。駅弁みたいである。俗にひと口カツ、というけど、ひと口シャケ、ひと口サワラ、とは言わないね。
バイ4
牛肉煮込み、見るからに牛丼の具みたいなので、食べてないけどこれは絶対に美味しいと思った。こればっかりよそってご飯を大盛にしたらそれだけで腹が膨れてしまう。牛丼屋じゃないんだから。
上州で肉がマズかったら即、退場ですけどね。
バイ5
何だかわかんないポトフみたいなの。白菜じゃなくてキャベツだったらよそったかも。
バイ6
ゴーヤチャンプルはパス、でも出てましたね。補充してたし。
バイ10
いわゆるおふくろの味、お惣菜の小針たち、う~んどうしようかと唸ってしまったが止めた。これは手作りではなく、出入り業者のちゃんとした既製品であろうなと。
バイ9
サラダの喰い散らかしの跡、この残骸から拾い集めるのが難儀で。トングで盛れるだけ盛った。かき集めた。
キャベツの千切りはこのサラダコーナーにはなくて上州麦豚ヒレカツんとこにあったんだけど。
バイ7バイ8
マリネ2種、生ハム、オードブルみたいだな。
バイ11
何故ここに上州麦豚のヒレカツがあるかというと、お隣に蒟蒻入り牛スジカレーがあるからですよ。
バイ12
バイ14
餓狼のようにエサにありつく宿泊客たち。私もだけど。
右手前にある蒸し籠は海鮮シウマイです。
バイ15
で、こうなりました。
バイ21
これはジャン妻のチョイス、ホホゥ、盛り付けを考えてますね。
バイ29ジャン妻チョイス
私のチョイス、盛り付けも何も盛りついていません。好きなのばかりだろ。でも右端に別皿でちゃんとサラダもありますよ。どうよこの盛り。
バイ22バイ23バイ24バイ25バイ26
「やっぱりというか。海苔は必要なのね」(ジャン妻)
いずれ現役を引退したら家食が主になると思いますが、今でも家の朝飯がご飯だったら海苔は必須なのです。
海苔ってバイキングのバロメーターでもあるのよ。また比べて悪いけどルートインの海苔は最悪です。幅は狭いし短いし、封を切る際にビリビリビリ、パッケージと海苔を両方破いちゃってその辺に海苔屑と紙屑が散らばったりする安物です。海苔は紙みたいで味も香もしないし、浸けた醤油の味しかしないの。
この海苔はまぁまぁよかったけどね。
バイ27
ソーセージ、ハッシュポテトは美味しいけどこういうのは美味しくてアタリマエでさ。何でベーコンをこんなにカリカリに焼く必要があるのかな。旨味も脂っ気もないです。
焼いたんだよねこれ?素揚げじゃないよな。バリッて噛んで割ったら片割れがスッ飛んでいきましたよ。薄焼き煎餅みたいだった。
「見ればわかるでしょうに」
「どっかの木で焼き過ぎたベーコンが出たことあるよな」
「でたでた。覚えてる。あれは失敗作だよね」
バイ28バイ31バイ32バイ33
カレーもちょこっとだけよそってきました。
脇に上州麦豚のヒレカツを添えて。
バイ34バイ35
「甘いなぁこれ」
「甘いね」
カレーなんだからもうちょっと辛い方が。ぜんぜん辛くないんだもん。超甘口です。駅蕎麦スタンドで蕎麦出汁のカレーばっかり食べてるせいかもしれないが。
蒟蒻は入ってたのか入ってないのかわかんなかった。
いろいろ言ってますが、美味しいっちゃぁ美味しかったです。
食べてる最中はこっち側を見せるように置いて、
食事中です
食べ終えたらひっくり返します。
食事が終わりました
部屋に戻って一服、この箱もの、ジャマだな。
部屋から11部屋から12
高崎駅周辺に高いビルを建てる槌音が響いて止まない。その多くはマンションだが、ホテルの新規開業が増えているようだ。
今年2023年8月30日に、西口のあら町で開業予定なのがBH「ハリスホテルウエスト」、ウエストだから西ね。でも2020年に東口の北双葉町に「ハリスホテルイースト」を既に開業しています。ホテル事業に進出した地元飯塚町の某不動産業が設立したグループ会社であると。
思いだした。北双葉町の隣、栄町に「梅の花」というどっかの豆腐懐石ファミレスと同じ名前の蕎麦屋があって、お品書きに蕎麦の量が五合から、七合、一升、ひとりではまず無理な蕎麦屋がある。
私を群馬に飛ばしてメトポリで常泊し続けたお偉いさんと、当時の上層部数名で嫌々会食したことがある。私は飛ばされてすぐだったので抵抗できず都落気分、砂を噛む思いで味なんて覚えてない。イーストはそのすぐ近くだった。
北双葉町は閑静な住宅地だったと思うぞ。そのせいかイーストは地上5階建て、あまり高いのは建てられなかったのかな。
それが今度は西口、ウエストですか。10階建て45部屋だって。あら町といえばドーミインのひとり勝ちだが、殴り込みかと思ったら、あら町交差点を挟んで南側だった。
他にもあのAPAが東口に出す計画をブチあげた。
高崎アリーナ開業以降、スポーツ関係の団体客や研修旅行利用客が増えたせいらしい。首都圏に集中しがちなのを分散する地方創生の一環かもしれないな。
駅から離れれば安いホテルあるけど。ニュー赤城、寿々屋、ASLIの近くにある駅前プラザとか。
でも旧そうだな。
昨年、ウチの若手だけど中堅の女性社員がグランビューにひとりで泊まって、「怖くてコンビニにも行けませんでした」
そこしかなかったんだって。だが今後は、駅から遠いほど、宿泊客の確保が厳しくなるかもしれない。
チェックアウト
週4日勤務になったジャン妻はこの日は休み、私は午前半休ですが、午後に5回めのコロナワクチン接種だったのですよ。
「それだけの為に都内にいなきゃいけないじゃない」(ジャン妻)
年越してワクチン接種をGETしたのに。何だか不満そうだった。

彷徨えず。。。

高崎は通町のBAR「ASLI」のマスター、Funky★Dog氏のBlog7月27日、ASLIな日(どんな日?) -CHIVAS REGAL Extra 13yo RUM CASK SELECTION
(スペル合ってますか?)がUpされてました。
マスターから借用
マスターBlogから借用(許可を得ております。)
http://blog.livedoor.jp/funky_dog3/archives/52614047.html

CHIVAS REGAL(以下、シーバス)初めて見るデザインだが、酒の蘊蓄に全く詳しくない私でも、13という数字は13年モノだろうと想像がつく。
売るまで13年もかかるなんて、即、収入、回収にならないものなんだね。だが上には上があって、18、20、25もあるんだって。
「ウチのシーバスは?」
「ええっと、12だったかなぁ」(ジャン妻)
地元の酒ディスカウントで買ってます。会津~下野の峠越えで、ガレ石を跨いで底を傷つけてしまい修理に出してた頃、同じく地元の大手食品館「サミット」で購入した。
ディスカウントでは1000ml、3938円、ネット価格4395円、
サミットでは700み、2880円、ネット価格3211円、
アス1アス2アス3
ギギギギギィッ(扉を開ける音)
「おおっ、ジャンさんいらっしゃい」
ジャン妻さんとは言わなかったと思う。奥様?笑
アス4アス5アス6
シーバスがUpされてるから、「私をお呼びですか」と勝手に思って、七の次に出向いたわけですよ。ジャン妻は七がお目当てだったが、私はASLIが目的だったのです。
アス7
「シーバス出てましたね」
「いきますか?」
もちろんそれを飲みに来たんだ。
「お家では何をお飲みですか?」
「ミズナラ」
みずならって何よ?
マスターから説明聞いたんだけど、Blogにあるとおり、スコットランドの都市、アバディーンのキングストリート13番地に由来する、熟成したラム(羊の肉ではない)、熟成した樽、熟成、熟成、熟成である。
口開けで飲んでしまった。
芳醇、まろやか、オレンジ、アプリコットジャム、ハチミツ、シナモン、いやぁ、わかんないなぁ。
アス8アス9アス10
私は地元スナックでもシーバスを入れてる。ジャン妻は何と・・・
「や、やまざきですか?」
「そう。私ひとりんときは飲んじゃダメだって言うんです。(ジャン妻を向いて)だいたい幾らすると思ってんだ。酔っぱらった勢いで入れたんですよ。ママの目がギラッと光ったモン」
たまたま金持ってたからよかったけどさ。なかったらジャン妻を人質に置いといて、コンビニへスッとんでって下ろさなきゃなんなかっただろうな。
「置いてますか?」
「ウチは山崎は置いてません。それクラスとなると・・・」
銘柄と値段も聞いたけど忘れた。
「○○さんに飲ませましょうよ」
「笑、いやぁ」
○○とはショウさん(旅人の惑星)の本名なんだけどね。ゴメンね。
いつか地元スナックのネタも書こうかなとは思ってますが、案外と奥深いところがあってね。
この頃、ウチらは家で、そのシーバスをナメながら、スタチャンの西部劇ドラマを見ていたのだが。
ジャンゴ7
全10話、TVドラマシリーズってのはシーズン2に繋げる為に引っ張るだけ引っ張ってなかなか結論を出さないし謎を明かさない傾向になるけど、これはそんなことなかった。登場人物たちの過去が微妙にリンクしてなかなかオモシロかった。
でもスッキリ爽快になる内容じゃない。暗いし救いようがない。西部劇なんだけど、途中と最終話はプチ戦争映画みたいになってたしね。
で、登場する連中、ガンマンでも一般人でも酒場で飲んでるのはスコッチじゃなくてバーボンだって。度数も相当高いだろうな。純アルの自家製だろうね。
それをワンショット、ストレートでグイッと飲んでつまみもなくガブ飲み。喉を火傷すらぁ。
酒場=BARって感じでもない。緊張感だらけ。荒くれてる。余所者を警戒して難癖をつける。すぐ喧嘩になる。発砲するの世界である。
「何でストレートなのかしら?」(ジャン妻)
「それはですね」
理由は簡単、冷蔵庫と氷が無いからですよ。
ガンマンたちは何で濃い酒を氷や水で薄めてどうすんだって思うだろう。
アス11
「何でシーバスなの?」
「高校生ん時に読んだ柳ジョージさん(故人)の自伝、書籍にあったのよ」
ジョージさんがレイニーウッドでデビューする前、知久悟司さんという人、この人は後に個人事務所フリーウェイを設立してレイニーウッドやJAWALKを世に出すんだけど、その前の頃、企画したアルバムにボーカルを入れるにあたってジョージさんに白羽の矢を立てたんだ。
六本木のスタジオで会ったらそこにシーバスのジャンボボトルが置いてあって、オーディションの歌そっちのけでずーっと飲んで打ち解けたんだって。
飲むようになったのはジョージさんが亡くなってから。事務所フリーウェイももうない。
彷徨えず1彷徨えず2彷徨えず3
「この店なんだ。ホントだ。ロツレだ。あ、いるね」
横顔が見えた。出てきたら出て来たでめんどいからねぇ。
彷徨えず4彷徨えず5彷徨えず6彷徨えず7
彷徨えず8彷徨えず9彷徨えず10
彷徨えず今宵は。
真っ直ぐホテルに戻る。
明日の朝バイキングは美味しい筈だ。ルートインより遥かに美味しい。

「七行きたい」(ジャン妻)
「・・・」
いきなり何を言うかと思った。
「泊まりで?」
「ウン」
じゃぁホテル探してごらんよと。だがルートイン、ドーミインとも満室でさ。シングルならあるんだろうけど、ツインが少ないんだろう。
泊まったホテル、メトポリについては別項にしますが。
19時半にきました。もちろん予約です。7席しかないから。
店1店2
ドアを開けて驚いたのは、Tさん(店主)が超ロン毛で髷を結っていたんです。
武家や町人の髷じゃないよ。総髪を長~く伸ばして団子みたいに綴じた髷、向こうの国の文筆家か棒術の武道家か、彼が細かったら舞踏家といったところだ。
「前から伸ばしてましたよ」
「何でまたそうしたのさ?」
「切るのがめんどくさくて」
だから伸ばし放題ってか。洗髪がタイヘンじゃないのか。そうか。今後はその路線で行くのね。髪が多いからこそできるわけだ。私は髪は切るんじゃない、刈るんだって考えだけどね。
「いっそ月代を剃って」
「やめなさいっ」
ちょんまげ2メ1メ2メ3最初の膳1最初の膳2
メニュー見ても達筆過ぎて読めんよ。
チがタに見えたりする。酒盗クリームターズどかね。
「今日はアナタの食べたいものをオーダーなさい。私は入れないから」
「じゃぁねぇ、カツオと鯵と、鰯」
何だ青魚ばっかりだな。
青魚刺身盛り1青魚刺身盛り2青魚刺身盛り3青魚刺身盛り4
夏野菜旨煮、これ、前に食べたことがある。
茄子、キュウリ、黄色いのと赤いのとミニトマト、ピーマンなのか万願寺唐辛子なのか、ズッキーニ、タマネギ、インゲン?、長ネギ、真ん中黄緑色は何だっけか。種類が多いなぁ。
夏野菜旨煮1夏野菜旨煮2夏野菜旨煮4夏野菜旨煮3夏野菜旨煮5
「美味しい」(ジャン妻)
「美味しくなったの。腕が上がったの」
「そうなの?」
「最初の頃(平成24年)はに比べたらね」
10数年経ってるんだからその間に研鑽したのさ。料理の種類も相当なストックになったと思いますね。
「何で七がいいのさ?」
「高崎って言ったら私の中では七なのよ」
「ロツレでも梅ふくでもなく?」
「ウン。梅ふくはそのうち行ってみてもいいけどね」
ロツレと月輪はもういいらしい。冷たいオンナだ。亮さんも浜潮もなくなったし、うさぎは営業日が不規則になっちゃったからね。
夏野菜旨煮6夏野菜旨煮7夏野菜旨煮8
「小イカと茄子の煮びたし」
「あ、それ、おとおしで出したんで」
「あ、そうか。じゃぁ麦豚明太子」
この串も前に食べたことがある。巻いてある豚バラ肉もろとも噛み切ったら中の明太子がボロボロ零れて惨事になったのよ。
麦豚明太串1麦豚明太串2
出汁巻き玉子、私は出汁巻き玉子なんて何処の店も同じ味だとしか思っていない。それは中身に具がないから。
ハムとかチーズとかないとなぁ。
出汁巻き玉子1出汁巻き玉子2出汁巻き玉子5出汁巻き玉子6
イヤなことを思い出した。
この店だった。平成24年晩秋に東京本社から帰還命令が出たの。
命令ほど強くなかったが、言い方が気に入らなかった。
「いつまでこんなとこにいるんだ。東京は人が足りない。戻ってこい」
そう言われてこの店でやや荒れたの。
「飛ばしといて、こんなとことは何ぁだって」
「ああ、あれ、この店だったっけ」
「そう、後で彼(店主)が、あのとき様子がオカシかったですね、いつもと違ってたって。あの彼がだよ。何も考えてなさそうなあの彼がそう言ったくらいだから、荒んでたんだろうな」
後日、私はたまちの「亮さん」でも荒れている。「そんなに東京に戻りたかったらてめぇひとりで戻ればいいんだぁ」って罵ったの。
私らを群馬にとばしといて、こんなとこ発言をしたエラいさんはもういない。
〆はクリームチーズ酒盗、チーズの塊をてきとーに削り出して、上にベチャッと載せただけの感じだねぇ。
クリチー酒盗1クリチー酒盗2店11店12
ムムム、食べたりない。私的には消化不良だ。
刺身だったら、マゴチ、カンパチ、アイナメ、逸品料理だったら、豚キムチサラダ、麦豚ヒレカツ、鯨竜田、鯛唐揚げ、鴨ツクネ、白エビ唐揚げ、ジャン妻はそういうのに目がいかないんだもん。
でも我慢した。今日はジャン妻が「行きたい」って言ったんだから。
総髪にして髷が結えるなんで羨ましいことだワ。

旧いルートイン

久々にルートイン高崎に宿泊して思ったのですが。
料金はそんなに高くない。いや、格別安いわけじゃないけど、客層を見てもほとんど男性1人か、会社の同僚か、違う会社同士の2人とか、仕事目的の人が多いので、会社経費で精算しやすい価格だと思う。
ペア客や家族客はあまり見たことがない。コロナ前は外人客がいたときもあったが。
ファミリー向けではないかな。
だっけど旧いホテルです。オートロックじゃないしね。
フロントで渡された鍵を昔ながらの金属製の鍵をドアノブの穴に突っ込んでガチャガチャ廻して開けるんだけど、結構な音が響くのです。ホント、こじ開けるって感じだよ。
隣の部屋の客が戻って来たり、出てったりが聞こえてわかるくらいだからね。
今朝だって6:30過ぎにお隣さんがが部屋を出ていくガチャガチャ音で起こされたんだからさ。
朝1
部屋に入ったら壁にある穴にその鍵をまた突っ込んで、右だか左だかに90度倒さないと部屋の電気が点かないのです。昔のくるまのエンジンと一緒です。
オートロックに慣れてる人は驚くでしょうな。確かルートイン島田もこういう旧いタイプだったよ。
他の施設や装備品もちょっと古くなってきてるかな。取り残されてるというか。トイレとかバスとか。
私は酔っぱらって寝るだけだけなので、快適さは要らないけど、今回は何と部屋の冷蔵庫が壊れて単なる箱になってた。
もっともそれに気が付いたのは朝になってからです。ペットボトル冷えてなかったから。部屋のアンケートに書いといた。
朝3
窓から見た景色がいいわけでもない。
JR線路に面しているので、階が下の方だと走行音で目が醒めたりする。
走行本数が多くはないので私はあまり気にならないけど。首都圏ほど頻繁に走っちゃいないからね。それでも高崎駅は上州の玄関口だから、高崎駅を発着する電車が上信電鉄を除いてひと通り眺められる。上越&北陸新幹線、湘南新宿ライン、両毛線、上越線、信越線などなど。
けたたましい音はしないし、むしろ長閑な音なんだけどそれは人によりけりで、口コミ見たら部屋や施設が旧いだの、電車の走行音がうるさいだの、気になる人はいるみたい。
トレインビューだと思えばいいんだけど。
もしチャンスがあれば夜間の保線作業やイエロードクターが見られるかもしれないよ。
鉄道ファンには旨味があるホテルかもしれない。
朝2
コロナが5類になったことで、ホテル側でも検温だの、ここに来る前は何処にいて翌日は何処に行くか、なぁんてのを記帳させられることもなくなったが。
朝食バイキング会場で薄っぺらな透明手袋をハメるのは相変わらずである。この手袋、必要なのはわかっちゃいるけど嫌いだ。めんどくさいもの。
でも進化したのかな。コロナ初期の頃の手袋は、スマホのシャッターすらスベスベ、ツルツル滑って押せなかったけど、昨今のはそうでもなくなった。
さらの木のロービーより薄いので、風に煽られてトンで床に落ちたりすると拾うのがめんどいけどな。
朝5食事会場1
今朝の惣菜はこんな感じで、いつものルートイン風、いや、ルートイン高崎風のメニュー構成ですね。
バイキ1バイキ2バイキ3バイキ4
ツマんないメニュー構成です。贅沢は望めません。あまりソソらないけどいただきました。
上州の玄関口なんだから、もうちょっと頑張って欲しいといつも思う。
とmこさんのルートイン何処だっけか。羽生だ。あそこはいいですねぇ。比べちゃ悪いけど差がアリ過ぎなんですよ。
今回驚いたのはご飯がジャーじゃなくなったんです。茶碗を定位置に置いてボリュームボタンを押すとその量が落ちるのです。
その落ち方がヘンな落ち方でさ。結構なスピードで飛び出すんですよ。
これはドピュッと勢いよく落ちるのです。ドシャッとかもしれない。スプラトーンの縄張りクイズみたいな勢いですよ。
バイキ5ご飯抽出機
もうこういう機械を導入したせいで行かなくなったけど、やよい軒のご飯お替りロボ、ボトボトボトって落ちるあれも気色悪い。ジャーを開けて、シャモジでよそうんでいいと思うんだがな。
F山温泉のT館長さま、こういうヘンなマシンを朝飯時にプチバイキングの廊下に置かないでくださいね。新しいもの機械好きだからさぁ。
朝飯1
朝飯2サラダ
朝飯3スパサラ
水っぽいマヨネーズのスパサラはまだ日高屋のマカロニサラダの方がマシだった。
朝飯4メインディッシュ1
あまりチョイスしたいものが無いので、冷めて脂が固まりかけてる乾いた肉野菜炒めをチョイスしましたがキャベツの芯ばっかりです。冷えた肉野菜炒めって美味しくないですな。
タイミングが悪かっただけで補充はされてましたね。時間帯がまだ早い・・・早くはないか。7:40くらいでしたから。ちょうど佳境でしょう。でも空いてた。
下写真、隅っこに海苔が見えますよね。美味しくないです。風味も何もない安っぽいシロモノです。封を切るとき海苔ごと破らないように注意が必要です。
朝飯5メインディッシュ2朝飯6メインディッシュ3
朝飯7メインディッシュ4
ジャガイモ、ニンジン、ゴロゴロ、
朝飯8カ1朝飯9カ2朝飯10カ3
見るからにぬるくて固まりかけたルゥのカレー、手造り感はあるし、ビシャビシャよりマシですけどね。子供の頃のジャン母のカレー翌日バージョンに似てた。
これはご飯2杯め、さっきのご飯機で大盛を押したの。小盛が70g、普通が120g、大盛が170gだって。少ないですね。女性向きです。女性にしても少な過ぎでさ。
朝飯11お替り大盛り
モグモグモグ、食べながら前方を見ます。見えそうで見えない私が住んでたマンションがある筈だ。
朝6食事会場2から見えそうで見えない
朝4
快晴です。いい空だ。
ホテル部屋でグズグズいても退屈ないので、WC済ませて顔を剃って(カミソリは前よりよくなった?)出ました。
私がいたマンションが遠目に見えます。
朝7駅に向かう1
出てこうやって振り返って見上げると、さっきまでブツクサ言ってた不満は消えてるから不思議だ。また来ます宜しくお願いしますの気持ちになるのです。
上州の澄んだ青い空のせいかもしれない。あ、それと、私的にはスタッフの感じがいいと思います。
朝8振り返る
振り返ったらマンション建設の槌音が響いていた。
こんなマンション、前はなかった。高崎は地方創生の一環か、まだ住宅供給需要があるようだ。
朝9マンション建設の槌音
デッキから。私らが10数年前にいた町、昨夜、あの辺りも彷徨った筈だ。
朝10デッキから
OPAのレストランカタログ、
さて、私だったらどれに行くだろうか。BARマスター御用達のサブリナかなぁ。
中華名菜ってどうなんだろ。間違っても行かないのはラーメンのN亭だな。
朝11
朝12
この後、新幹線で大宮まで行って、在来線に乗り換えてさいたま新都心まで行って、そこから業務スタート、
定年になってもこういう風に宿泊含めた出張もポツポツと継続しています。「もう行かなくていいから」なんて言う会社じゃないのです。私に任せきりです。信用されてるということにしておこう。

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