2023/03/31
何で休んだのさ?
今年の冬場の記事が続いてます。10年に一度の寒波襲来!と気象庁が脅しまくった1月25日、そういう日に限って西へ日帰り出張だった私は午前中に早めに昼を済ませ、帰路は新横浜まで行かないで熱海で在来線に乗り換え、腹ペコ状態で大船駅に下り立った。
今日こそは営ってるだろうな。23日24日と休業してからに。
うん?店前に停まっているバイクは何だ?客のか?
店内を覗いた。
入ってすぐ左に納戸があって野菜とかを格納する置き場になっていて、納戸の前には客がコート類をかけるハンガーがあるのだが、ハンガーを引き出してスタッフが何やらゴソゴソやっていた。
引っ張り出されたハンガーが入口の半分を塞いでいるせいで私は店内に入れない。引き戸をトントン叩いて私に気が付かせてやった。
「あ!」
あ!じゃないっての。
「何してるん?」
「あ、すみません、どうぞ」
引き戸を開けて店内に入った。
カウンター真ん中辺りにデンと座った。
名物マスターはいなかったが若がいた。開口いちばんイヤミを言ってやった。
「月曜来たら営ってなかった!」
臨時休業の日に来た証拠写真も見せた。
「何で休んだのさ?」
「あ、ええっと、実は・・・」
「・・・何だって?」
「・・・なので、今日の開店もギリギリで危なかったんですよ」
「ふぅ~ん」、
・・・料理の研鑽の為に地方都市へ視察に行ってたということにしておきましょう。そしたら寒波で飛行機が欠航になり、帰って来れなくなったんだと。
「定休日です」なんて言わないで、今日のOPENもアブなかったって正直に言う辺りは好感が持てた。
店頭のバイクはさきほど納戸をゴソゴソやっていた若い衆のバイクで料理の材料を調達して運び込んでいたらしい。
その若い衆は今日は仕入れと仕込みだけで営業シフト外だったらしく「じゃぁ明日また」と言って出ていかれた。
となるとおそらくカレーやポテサラは仕込んでないだろうとみた
「じゃぁこれらの(大皿を指す)仕込みはいつ?」
「それはいる皆で何とか。でも今日開店できるかどうかも微妙だったんですよ」
バタバタしながら営業再開に漕ぎつけたらしく、今日のおススメとかも言われなかったので、
「牛串はあるの?」
「あります」
牛串2本と鶏ネギを2本ずつ入れて、自家製シウマイ、牛スジ煮込み、
いつもは吾妻鏡ロックだが、寒いので今日は熱燗にした。
酒の銘柄はワカラン。安いラーメン屋で出される酒かもしれない。大関とか黄桜とかの。
でも合間にチェイサーじゃないけど小生を飲んだりする。
「今日はどうされたんですか?」
「静岡に出張ですよ。日帰り」
「静岡のどの辺です?」
場所を説明してあげて、
「・・・寒かったよ。何処も風が強くてさぁ。」
東海道新幹線もダイヤが乱れてたね。50分遅れとか。
「静岡ってひかりとこだまですよね。いちばん早い電車は停まるんスか?」
「のぞみは停まんないんじゃないかなぁ。遅れても動いてたからこうして戻って来れたんだけどね。小田原で東海道に乗り換えたの。で、大船で途中下車、もし昨日一昨日みたいに営ってなかったら・・・」
イヤミはこれぐらいにしておこう。
静岡を家康公が隠居所に選んだ理由のひとつに温暖だから。
3箇所廻ったんだけど何処も風が強くて寒かった。
達筆ですな。店で稀に見かける紅一点のスタッフの手書きらしい。達筆過ぎて右の銘柄なんか読めない。読んだことすらない字だった。
でも1000円は値が張るな。店には焼酎「吾妻鏡」ボトルがまだ残ってると思うが。
寒いので熱燗にしたので正解だ。町中華でよく出される安そうな銘柄の小瓶がかわいい。
あ、銘柄が見えた。大関や黄桜じゃなかった。
前は燗の付け方がイマイチ上手じゃなかったが、だんだんと上手になってきたようだ。適温だった。
今夜はそんなに混んでなかったのと、マナーのいい客人ばかりだったので店内は割と静かな方だった。
なので懐メロBGMが聴けまくりだった。覚えているのは、
飛んでイスタンブール
光る砂漠でロール
夜だけのパラダイス
飛んでイスタンブール 庄野真代 1978年
あなたがかんだ 小指が痛い
昨日の夜の 小指が痛い
小指の想い出 伊東ゆかり 1967年
風はきまぐれ あなたを惑わせるだけ
恋の予感がただ駆け抜けるだけ
恋の予感 安全地帯 1984年
Wont‘Be Long Wont‘Be Long
もうすぐさ笑えるのは
Wont‘Be Long Wont‘Be Long
おまえのためにすべて
WON’T BE LONG バブルカムブラザーズ、1990年、
この辺りまでは私の中では懐メロだが、ちょっと驚いたのは、ええっ、これももう懐メロなのかと驚いたのが、
鏡の中のマリオネット もつれた糸を断ち切って
鏡の中のマリオネット 気分のままに踊りな
鏡の中のマリオネット あやつる糸を断ち切って
鏡の中のマリオネット 自分のために踊りな
Marionette Boowy 1987年
午前4時眠れずに
彼女をベッドに残し
バイクにKey差し込む
闇の中滑り込む
すべてが消え去るまで
風を切り突っ走る
J.BOY 浜田省吾 1986年
へぇ、氷室さん布袋さん、省吾さんもか。80年代半ば以降のも懐メロになったんだね。
菜の花お浸しマヨネーズ付き
「今日(ジャン妻)いないからマヨちょーだい」
「でもバレるんスよね」
今のところバレてないのだ。このBlogでバレるでしょう。そして締めは明太うどん。
明日夜、ジャン妻は戻ってくる。いつもは経費削減する為にホテルとセットになってる格安プランなのだが、今回はそういうのではなく、フライト時間を変更できるチケットにしたそうだ。
「明日は羽田の着陸時間が早まるかもしれないから」(ジャン妻)
では明日も大船で合流して夕餉、宴にするかな。
この後、私は地元スナックへ2023年初のご挨拶、ああいう懐メロBGMを聴いたらアドレナリンが出ますよ。