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サム吉

地方の街道を走っていると、ときに場末感満載で「大丈夫かこの店?」「営ってんのか?」疑わしい店に出っくわすことがある。
店2バラックみたい
この廃倉庫みたいな店は、国道408号線をつくば市に向かって北上する途中の右手にあった。この界隈ロード沿いに飲食店は殆どなかった。よく行く梅島の珍来の暖簾分けがあったけど定休日でこの店しかなかったのである。
シャッターに落書きの跡があるし。
店4倉庫?
店内に暖調の灯りが下がっていた。線香花火の最後の灯みたいである。
店3営ってんのかな
店を出てから気が付いたんだけど、営業日は週4日のみ、営業時間も昼のみ。極端に短いのです。
初回であるこのときも既に2時過ぎてたんだけど、この営業時間に気がつかず入っちゃったんですよ。そした目をギョロッと見開いてるけど口許ニッコリの老店主と、サブのお婆さんで営っていた。

券売機がこれです。これはどっかのコインパーキングの中古だろうか。おっそろしくクラシックな券売機で、お札は千円札のみなんです。
店内1クラシックな券売機
操作方法は至って簡単で、①千円札を、「シワを伸ばしてから入れてください」、②注文するメニューナンバーを入力、③発券ボタンを押すという珍しいタイプです。
メニューは店外にも席にもなく、券売機が置いてある壁の左上にあって、
店内8メニュー表
ラーメン1種類しかないのだ。ラーメン10番しかないから必然的にそれにするしかなくて、イチ、ゼロを押し発券ボタンをONします。
他、トッピングはしなかったけど、煮豚(チャーシュー)は50だから、ゴ、ゼロ、メン竹(メンマ)は51だから、ゴ、イチ、ですね。
のり、52、ゴ、ニ、
煮卵、53、ゴ、サン、
ミニ焼き豚丼、60、ロク、ゼロ、
夏だけのカキ氷70、ナナ、イチ、半ライス80、ハチ、ゼロ、ライス81、ハチ、イチ、のようにひと桁ずつ押すのです。出て来た券を置いて今度は麺のタイプを決めます。
①普通麺、
②素麺より細いけどコシが強い極細麺、
③幅の広いピロピロ麺?これは喜多方ラーメンか佐野ラーメン風なんだろうと想像、
私は、
「普通で」
「ハイ、普通めぇん」
ラーメン1種類しかないので、3種類の麺でコールするわけですな。
店内2替え玉1回無料
店内はこんな感じ。奥はホントの倉庫、物置かなぁ。
街道沿いによくある果樹園からもぎとった果物の即時販売所に似てるな。
店内3物置みたいだ
店内6卓上
枯れた店主が茹でて丼にあける所作はゆったり見えたけど実は手早くて、サブのお婆ちゃんが具を載せる方が時間がかかったという。
「普通麺お待たせしました」
ラ1
ラ2
ラ3
ラ4
ラ5
ラ6
麺を引きずり出す前にこうやって具の写真を撮ってたら麺の量が少ないのに気がついた。
すくいあげてみた。こりゃ100gぐらいじゃないかな。
店内に謳ってますが、スープは完全無化調で、良く言えば健康で上品、逆に言うとトテモ薄味、その折半で言うと、クドさが全くないというかゼロといっていい。
ラ8ぬるい薄いスープ
ラ9ドツサリメン竹
ラ10煮卵
ところが伏兵というかアクセントがあって、煮豚(チャーシュー)が肉々しいのだ。こっちの方が塩気が、味が強いのです。チャーシュー丼が別途メニューにあるくらいだからね。麺と煮豚を一緒に食べて何とか塩気がちょうどよくなる。
ラ11チャ
もうひとつ強烈なアクセントがある。別皿でついてくるのですが、
ラ7唐辛子1
青唐辛子なんですよ。
「辛いですからお気をつけ・・・」
???
これトテモ辛いです。アタリマエか。ムセそうになった。喉にひっついたら悲惨です。このタイプのラーメンに合わないような。無くてもいい気がするな。
青唐辛子2かなり辛いです
ラ12麺1ちょっとびっくり
ラ14麺2
ラ15麺3
ラ16麺4
ラ17具と一緒に食べないと塩気が少ない1
ラ18具と一緒に食べないと塩気が少ない2
「じゃぁ今日はもう大丈夫だから」
「あ、平気ですか」
「ウン、また来週お願いしますね」
サブのお婆さんは帰ってった。そしたら店主と目が合って、
「替え玉どうぞぉ」
「えっ」
ラ21替え玉1
替え玉1杯無料なのをこのときになって気付いた。私は替え玉をしたことって片手で数えるくらいしかないのだが。このときは店主の笑顔と飄々した態度にツラれて、
「じゃぁお願いします」
「麺はどれにされます?」
「ええっと、同じ麺で」
で、こうなりました。何だか生のインスタントラーメン、具無しに見えますね。もう営業時間過ぎてるし、麺を残すのがもったいなかったのかな。なぁんて思ったりして。
ラ22替え玉2
店主の気遣いなんだろうけど、最初から麺の量を倍に増やして900円にするか大盛りに対応するか。でもそれだと客が来ないかな。800円でギリで替え玉1杯無料の方が意外性があって客を取り込めるかもしれない。
無化調なので好みは分かれるでしょうね。週4日の日中しか営ってないし店主もご高齢だしバリバリ営ってる感はない。飄々としています。それでいてコアなファンがいそうな感じもしないでもない。
また来てみたいと思わせる感もなくもないけどな。
ラ23替え玉3
ラ24替え玉4
ラ25替え玉5 (2)
ラ26替え玉6
店内4-1
店6営業時間
店5
素朴なスープでした。800円で麺100g、それでいて替え玉1杯無料、合計200gはないと物足りないですね。
店を出てから口の中と消化器系に残った印象はとにかく素朴で優しいということ。ですが営ってる日や時間帯にあたる確率が少な過ぎて1回こっきりになってしまっています。
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弥生軒6号店5号店

タイトルの「弥生軒」は、お替りご飯が上からドボドボ落ちて来る気色悪い給水機ならぬ給飯機が装備してある定食チェーン店ではないです。
常磐線我孫子駅にあるノンJR東日本系の駅蕎麦スタンドです。
我孫子駅
常磐線快速で柏に向かってたのですが、松戸を過ぎたあたりから業務携帯で指示を打ってたら柏を乗り過ごしてしまい、快速だから北柏も通過、我孫子で引き返そうと一旦下りたのです。
乗り換え階段に向かって歩いていたら、
弥生軒6-1
ああ、これか、前に熊猫氏がUPされてたのは。
名物のデカい唐揚げが載っているというあれだね。唐揚げは食べやすいようにひと口大にカットしてあるのではなく、1枚の唐揚げをノンカットで揚げて蕎麦、うどんの上に鎮座しています。
唐揚げそば、唐揚げ1個で470円、2個で630円、単品で唐揚げ1個160円、2個430円だって。
弥生軒6-2
弥生軒6-3これが噂の
このスタンド、駅蕎麦に惹かれる罪な香、汁や天ぷらの揚げ油の香がしない代わりに唐揚げの揚げ油の匂いを鼻腔に強く感じた。何処にでもあるあのいい香がしないのだ。
唐揚げの油臭には惹かれないなぁ。
ジャン妻が家で揚げ物をやりたがらない理由のひとつはこれかもな。
前に常磐線の運転見合わせ等でパスしたことがあるので、乗り過ごしを幸い入ってみたんだけど、
弥生軒6-5-1
シンプルでわかりやすい券売機、タッチパネルじゃないところがいいです。
現金だけでなくSuicaにも対応してる。
弥生軒6-4券売機
敢えて名物の唐揚げはパスした。他のお客さんが唐揚げを食べてるのを見たらなるほど1枚もので、前歯で噛み切らなきゃいけないみたいだ。これが2個になると蕎麦が見えなくなるだろう。
私だって唐揚げは好きですよ。それだけならね。でも蕎麦に合うかどうかはワカランしTRYしてみる気はなかった。何処でも初めての駅蕎麦、スタンド蕎麦ではこれと決めています。かき揚げ蕎麦にします。この店では天ぷらと謳っている。
そば1
そば2
そば3
おや?蕎麦が白いですね。
何だか細いうどんに見える。これは蕎麦粉もそんなに入ってないんじゃないかなぁ。
ではまずかき揚げを拾い上げます。海老が何となく他より大きく見えます。
そば4
唐揚げじゃなかったかき揚げを箸で摘まんだら、自重でボロボロ崩れるほどヤワくはなかった。割としっかりしたかき揚げだったな。
そば5
そば6
かき揚げの粉に赤いのが隠れてる小さい海老じゃなくてしっかりしたサイズの海老です。ところがこの海老君、唐揚げを齧ってると尻尾が歯茎にチクチク刺さるのだ。
そば7
そば8
そば9
そば10
そば11
これを食べてて他のお客さんから「ここに来たら唐揚げじゃねぇのかよ」そういう視線は感じなかったな。
かき揚げはまだしも白蕎麦はイマイチでしたね。でもご馳走様でした。
弥生軒6-6
今、私が入ったのは6号店、我孫子駅1、2番ホームの柏寄りです。私は上り電車に乗り換えて柏に戻らなくてはならないので階段を上がったが、上がらないでそのまま真っすぐ取手方向に歩くと、そこには8号店があるけど営ってなかった。
4、5番ホームに下りたら、そこには、
弥生軒2-1売店?
この売店、弥生軒の2号店と謳っています。オバちゃんが交替したJR車掌さんと談笑しとった。店のオバちゃんと駅員が談笑する光景は郊外の駅ならではの風景だ。大混雑する首都圏の駅じゃぁそういうのは滅多に見ないからね。
で、この売店の裏が5号店だったんですよ。背中合わせになっている。
入ろうかどうしようか考え中のオジさん、オジさんたって私より若いかもしれない。結局入られたのですが。。。
弥生軒5-1-1
何だかボックスティッシュみたいだね。
安そうな素材の壁だが、できてまだ新しそうにも見える。
弥生軒5-2
時刻は11時丁度、まだ足りないので入っちゃった。もう1杯食べてしまったのだ。
蕎麦じゃなくてうどんにした。券売機はさきほどの6号店と同じだった。
弥生軒5-3券売機
さっきの蕎麦は白っぽくで蕎麦に見えなかったが、うどんはさすがに真っ白でうどんに見えるね。
うどん1
うどん2
たぬきうどんのたぬき、ぬきはネタ抜きイコール天かすだと嬉しいし、既製品の丸っこい揚げ玉なんかヤダ、そう思ってたのですが、このたぬきは春菊天の天かすだろうか。
いや、違うな。券売機には春菊天などない。別トピで揚げ玉70円があったが揚げ玉には見えないな。何だかカルビーのポテチ海苔塩を砕いて載せたみたいに見える。
うどん3これがヌキ?
うどん4
うどん5
うどん6
うどん8
蒲鉾は別に無くてもいいけどね。
うどん9
うどん10
うどん11
うどん、コシがあってまぁまぁ美味しかった。
汁も関東系では上品な方だと思ったが、さきほどの1、2番線ホームの6号店ではそうは思えなかったのは、かき揚げ(天ぷら)から染み出た油のせいだな。
この揚げ玉に見えないたぬきうどんはそれほど汁に影響を及ぼさないのですが、味がポテチ海苔塩そのものでしたよ。
ジャン妻に隠れてカルビーポテチ海苔塩を食べて、気が付いたらひと袋開いちゃって、胃の腑からポテチ海苔塩のゲップがムカムカと湧きあがってくるという後味そのものだった。
前に上州安中の「山田うどん」で食べたミニサイズのうどんにもこんなのが載ってたけど、あれはペースト状で食べられたものじゃなかったが、こっちは小さい屑だけどそれ也にサクサクしてた。駄菓子みたいだ。
同じく上州群馬八幡の居酒屋、竹輪の磯辺揚げの揚げカスに似てるかもしれない。
うどん12
弥生軒6-7引き返す
柏に戻る4、5番ホームからさきほどの1、2番ホームの6号店が見えます。
食べてないけど、唐揚げが蕎麦に合う以前に私は食指が湧かないのでTRYしないと思う。でもそれがこのスタンドを有名にしたのだから否定はしないし、何しろひとつのJR駅のホームに3つもスタンドがあって、JR系の関連会社の傘下に入るのを潔しとせず、独立系で頑張っているのは小気味いいね。
さて、かき揚げ続きで胸焼けがしてきたので他のグルメネタに切り替えましょうかね。

水戸駅5番線6番線ホーム

常陸国への訪問が続いている。
いずれ後任に引き渡す予定だが、後任予定者が多忙で身動きできなさそう。そっちが落ち着くまでは引き渡せないかな。
品川駅のあまり人気のないホーム始発のプ特急は全席座席指定、凄い速さで快走して水戸駅までやってきた。この速さは何だ?って思った。新幹線が通ってない茨城県の意地と見た。
でも比べちゃ悪いけど上州高崎に行くより気持ち的に遠かったね。
アポが13時ちょうとなのだ。初めて会う人で打ち合わせ見積時間は約1時間弱、その後は急いで東京本社に帰社しなくてはならないので水戸駅界隈でランチを探す時間はない。となると必然的に駅ホームの立ち食い蕎麦スタンドになってしまった。
私がやってきた勝田方面の下り線ホームから階段を駆け上がって、反対側の上野品川方面上り線5番6番ホームの勝田方面に近い場所にあった。
スタンド1スタンド2
こんな箱ものです。暖簾も出ていない。休業かと思っておそるおそる中を覗いたら営ってたのがわかった。
JR子会社系列なのかどうかはわからないがそうでもないらしいのだ。
店名はなかった。仮に「水戸駅上り線ホーム蕎麦」としておく。
スタンド3これが名物らしい
我孫子駅の弥生軒(ご飯お替りロボの和食チェーンじゃないよ。)にも唐揚げ蕎麦があるけど昨日の記事で書いたとおり、途中下車取材が延期になっている。
ここ水戸駅のもイチオシは唐揚げ蕎麦らしいのだ。ポスターにドーンと載っている。でも私はこのポスターを見て唐揚げ食欲が失せてしまった。若い頃だったらイケたかもだが。
スタンド4
狭い店内の隅に旧タイプの券売機がある。
クラシックな券売機には貼り紙があって、
「乾燥のため、食券が下までおりて来ません。奥の方にひっかかっていますので手を入れて取ってください。」
乾燥の為とな。空気が乾燥してるのか。空っ風の上州と違って海有り県なのに。
私がONしたのは水戸なので納豆そば、そしてかき揚げトピです。
店内1自販機店内2
オバちゃんのひとりオペだった。蕎麦、麺を茹でて、銘柄はわからないけどその辺で売ってる市販の納豆パックをパカッと開けてまぜまぜして丼の端に詰め、かき揚げを載せて、汁は残念ながら給水機ならぬ給汁サーバーだった。
オバちゃんは載せたかき揚げの上から万遍なく均等に汁をかけていた。
「納豆蕎麦にかき揚げ、すみませぇん、こちらからお願いしまぁす」
こちらから?
私が立っている左に衝立があってその向こう側、そこにはオジちゃんが立っている。その右脇から提供されるのです。下げる窓口もそう。
何で私の真ん前、正面から渡さないのかというと、そこが茹で場で、デカい鍋があってお湯が煮えたぎっているし、他に空きスペースがないから。
レンゲが添えられているのは納豆をすくう為か。
見るからにかき揚げがくたびれてます。揚げ置きのシナシナなのがわかります。でも駅蕎麦はこういうのでいいのです。
かき揚げ納豆1かき揚げ納豆2かき揚げ納豆3
丼の縁に肩身狭そうに詰まっている納豆と刻み海苔、真ん中に多めの刻みネギ、
かき揚げ納豆4
かき揚げは最初に箸で摘まんだ段階で2つに割れて崩れました。冷え冷えですな。温臓器でもあればいいのだが、置く場所も無さそうだ。
かき揚をゆっくりと沈めて馴染ませてから汁を含んだらやや甘め、シナシナしたかき揚げの油が溶け込んでいく。
かき揚げ納豆5モロいかき揚げ
蕎麦は田舎蕎麦風に見えますが、コシはないし、伸びも予想通りですが、茹で置きだから粉っぽさはない。
かき揚げ納豆7かき揚げ納豆8かき揚げ納豆9
納豆は汁に馴染んだらネバネバ感は消えます。汁に浸した煮豆になった。市販の有名な既製品だなこれは。家でも食べてるかも。
なるほどレンゲは必須ですな。
かき揚げ納豆10かき揚げ納豆11
ネバネバが消えたとはいえ、納豆をそれだけ箸では摘まめないので添えられた白いレンゲですくいます。
そのうえで蕎麦をすすって口の中でマゼマゼして何とか融合して味わえるという。
かき揚げ納豆12かき揚げ納豆14
まぁ食べる前から分かっています。想像どおりの納豆風味のそばですよ。私は温蕎麦に生卵を入れたことはないが、入れたら合うかもしれないな。
かき揚げは脇役になってしまった感がある。蕎麦を食べ切った後は、丼に沈んでいる納豆を一粒も残すまいと未練たらしくレンゲですくい、完食したら汁を飲み切ってしまった。
味噌ラーメンのコーンの残りをすくう作業に通じる。あれは金物の穴開きレンゲが便利だが、そういうので納豆だけすくっても意味ないでしょうな。
かき揚げ納豆15
何だか米が食べたくなった。ミニカレーをONした。
「ごめん、もう一品喰うワ」
「あらぁ、ありがとうございまぁす」
おや?いつの間にかもうひとりオバちゃんが加わったぞ。ミニカレーの盛り方を指導している。
私に渡す直前になって、そのもうひとりのオバちゃんが気づいたのは、
「福神漬入れないと」
「あ、そうそう、すみませぇんいま入れまぁす」
ホントのサイドメニューだね。具はなかった。パシャパシャのスープよりは粘度の濃いカレー、辛さは普通からやや辛くなった。納豆を載せたら合うかもしれない。
カ1カ2カ3
ごっそさんでした。オバちゃんの「ありがとうございましぁ」を背に受けて、スタンドを出て箱ものをグルッと廻ったら背後の勝田方面はこんな感じで、
スタンド5スタンド6
改札も乗り換え口もないので勝田方面には素っ気ない。
ぐるっと廻って中央改札へ。
この後に向かったアポ先の事務所は弘道館近くにある。水戸城跡の空壕や土塁を見ながら向かった。
IMG_1574.jpgIMG_1575.jpgIMG_1576.jpgIMG_1577.jpg
「またこんなのを見に行って」(ジャン妻)
「目的地に行く道すがらにあったんだよ」
水戸藩は幕末の内戦であたら有志を数多く失った。新政府の要職に就いた人が何人かいただろうか。
幕末の水戸藩の悲劇は会津藩と違って観光誘致にならない性格だと思うのだ。
申請は上手くいった。少々細かいことも言われたが相手はそれが仕事だからな。
そして急いで本社に引き返したのであります。慌ただしかった。これが上州高崎だったらもっとゆっくりするのだが。。。

竜ケ崎の佐貫そば

水戸市を含めて茨城県内に出向かなくてはならなくなった。最初に思ったのは、
(新幹線がないんだよな。。。)
(常磐線で行かなくてはいけないんだよな。。。)
バカにしてるんじゃないですよ。運転見合わせになっても振り返る選択肢がないので考えただけです。
そしたらいきなり初回、常磐線で向かった途中で人身事故で運転見合わせになったという。
その為、このとき予定していた我孫子駅の「弥生軒」ネタ取材が延期になった。
駅1告知
足止めを喰らったのはJR「龍ケ崎市駅」といって、龍ヶ崎ではなく、ケ、なのです。それに市がついている。
以前は佐貫という駅で、隣接して東南に伸びている関東鉄道にその名が残っている。同じ駅なのに駅名が別々になっていた。
運転開始時間が見えないので、改札を出てその辺りを物色したが、失礼ながら地方の駅前で喫茶店もなく、あるのはMACと写真の駅そばだけだった。
駅構内ではなく構外、橋上改札を出てロータリーに下りてすぐです。
店1
隠れた人気メニュー、カレーうどん?
笑ってしまった。隠れてないジャンか。
自家製蕎麦と卵かけご飯?
麺の自家製はともかく、そんなに凄いTKGなのだろうか。至って普通そうな感じですが、バーンと打ち出している辺りが微笑ましいです。
店2
龍ケ崎市駅前なのに佐貫駅前店になっている。駅名改変に反対した地元の人の意地とJRに忖度しない関東鉄道の気骨とみた。「TBS噂の東京マガジン」噂の現場で見たような気がする。市長が「駅名改変のチャンス」とばかりに巨額の税金を投入して押し切ったんでしょう。
私はいったん橋上改札に戻った。冒頭1枚目の写真にあるように運転再開は10:50とボードに書いてあった。
都心の中核駅と違って、苛立って駅員に詰め寄る人もいない。
「10:50には運転再開?」
「それを目途にやっております」
「10:50より早くなるってことはないよな?」
「その時間の前後になるかと思いますが・・・」
別に難癖をつけたわけではないですよ。およその空き時間を確認しただけ。
30分以上あるのでまた階下に降りた。この分だと遅れを取り戻す為に11時~13時は潰れるとみたので、先に下の駅下で立ち食いしていこうと。
店3メニューボード
券売機でかけそば(うどん)プラス卵かけご飯セットをON、初めての蕎麦屋だとミニカツ丼のセットに目が行くのですが、ボードのメニュー写真で見たらミニカツ丼がカツ3枚、残りの表面積が玉子の白身で真っ白けになっていたのでパスった。
目玉焼きがのっかった「さぬき焼きそば」も気になったけどね。
店内1券売機
券を置いて、
「蕎麦、温かいの」
「温かいのですねぇ」
「今日は寒いからよぉ」
「ですねぇ」
番号札を渡された。オバちゃんのワンオペ、少し時間がかかった。
店内2
寒いのに、まだ早い時間なのに、駅そばなのに、先客さんの男性1名、ひとり旅風の方が生ビールにレモン杯をゴクゴク飲っておった。
ここは居酒屋も兼ねてるのか?
もうひとりの先客さんは妙齢の女性で、これまた立派な揚げたて天ざる蕎麦をオーダーされてた。温蔵庫にかき揚げ、カツ、コロッケも待機中だったが、天ぷら類は店内厨房で揚げていましたね。
他にもモツ煮、焼きモツ、バラ焼肉丼、さぬき焼きそばなんてのもある。やっぱり居酒屋も兼ねている。オバちゃんのワンオペじゃ厳しい気がするが、そこは常磐線の駅、首都圏と違って運転間隔が長いからでしょうか。
駅の外ですが駅の敷地内にあるので駅そばと言っていいのかな。全部カウンター席ですが、立ち食いじゃなかった。ALL椅子席です。
私は中央にいるのですが、これ、テーブルじゃなくて戸棚みたいなの。私の太くて短い脚が入らない。膝がぶつかる。行儀悪く斜め座りして喰った。
店内6
店内7私のはこれ
温蕎麦、卵ご飯のセット、立ち食いそば屋のご飯です。
かき揚げが載ってない温蕎麦です。
セット1蕎麦1
セット2蕎麦2
セット2蕎麦3
セット4蕎麦4
セット5蕎麦5
セット6蕎麦6
セット7蕎麦7
セット8蕎麦8
セット9蕎麦9
セット10蕎麦10
セット11蕎麦11
セット12蕎麦12
蕎麦つゆはクセなくアッサリめだな。
ああ、そっか、かき揚げじゃないからだ。かけ蕎麦だからね。
でも柚子がアクセントになっている。柚子っていいいね。たいした味じゃなくても(失礼)美味しく化けるし何より品が良くなる。
蕎麦の麺は至って普通だね。食べた食感と喉越しは何処か他でも食べて触れた気がする。JR東日本じゃないな。JR東海、静岡駅や富士駅だったかもしれない。
セット21ご飯
セット22たまご
ご飯の量が意外に多いので添えられた昆布煮みたいなのをおかずにして、これも添えられた青唐辛子醤油をかけて混ぜ混ぜする。
セット23唐辛子タレと昆布煮
セット24たまごにタレを
セット25TKG
このタレ、出されたときは何なのかわからず、これは何の為に?どうするのか判断しかね、この貼り紙を見に足を壁まで運んでやっとわかったという。
「TKGにどうぞ」とでも言ってくれればいいのに。私は余所者なんだからさぁ。
青唐辛子タレはそのまま舐めると当然辛いですが、甘い卵に混ぜることでややマイルドになった。
店内8タレの解説
ご馳走様でした。運転見合わせがなければ出会えなかったスタンドだが、再訪はどうでしょうかねぇ。
今日まで水戸を含めて何回か常磐線で利根川を渡っているのですが、この駅にわざわざ途中下車するまでもないような。
路線距離が短くて長閑そうな関東鉄道にお試しで乗ってみたい気もするがね。
駅2運転再会前
運転開始はきっかり30分後だった。
見合わせもあってこの日は1日が長く感じた。仕事してる時間より移動時間の方が長いんだもの。
常磐線での水戸行はそんなに長く継続しないつもりだったのですが。。。

東神奈川駅3番線4番線ホーム

「あっいけねっ!」
ドアが閉まった。私が乗ってる電車は無情にも動き出した。横浜駅4番ホームがどんどん遠ざかっていく。
声に出したことで、他の乗客には私が乗り過ごしたのがバレバレである。斜め前にいるロマンスグレイの老紳士は私を見てニッと微笑んだもの。
私もそれ目で返して、首を斜めに倒した。照れ隠しで、やっちまったよってなもんである。

ジャンは関内駅で乗車した京浜東北根岸線車内で、業務携帯でチマチマ指示を打ってたら横浜駅で降りるのを逸した。寝過ごしたんじゃないよ。相手を傷つけないよう慎重に文言を選んでたらそれに集中してしまったのだ。
次の東神奈川駅で横浜に戻るか。あの駅は横浜線の分岐駅なので、乗り換えがめんどいのだが。
東神奈川駅1
東神奈川駅ホームに下りたら乗り換え階段の方から何ともいい香が漂ってきた。
それは危険な香でもある。駅蕎麦の汁、天ぷらの油の香である。
スタンド1いい香がする
昨日もさんざん悪口を言ったけど、どうせJRの傘下、NRE系(日本レストランエンタプライズ)だろうと思って近づいたら、スタンドの壁に何処も同じのメニュー写真が無かったのである。
(注、NREは今は社名は変わっています。)
スタンド4メニュー1
スタンド5メニュー2
スタンド3
私はこのスタンドの存在を全く知らなかった。これは非JR関連系ではないのか。それが首都圏、横浜駅チカの東神奈川駅にあったとは。
スタンド4
お品書きを見直したら、かき揚げとは書いてない。天ぷらとある。でもかき揚げの筈だ。穴子天、いか天が別にあるもの。まさか海老天じゃあるまい。
でもググって確認した。かき揚げだった。
スタンド5
券売機の左下に「創業大正七年以来、変わらぬ自家製つゆが自慢です。」
これだっ!
その駅にもともとあった駅そば文化を駆逐して、何処も同じもの、同じ味にしてしまったJR傘下のフード会社の傘下じゃないんだ。(また言ってしまった。)
スタンド6券売機は現金のみ
現金だけです。SUICAは使えないです。いや、使わせないのだろう。JRに阿っていないんだ。
先客4人いた。後客も途切れないで入ってくる。
店内は6人も入れば一杯一杯になる狭さだが、ご飯ものやセットがないせいか、客回転は早い。
オバちゃん2人で営っていた。
そば1いなり1
そば2ネギ多し
天ぷらそば470円です。(天ぷらプラスいなり寿司670円をオンしたかもしれない。)
かき揚げ、この店では天ぷらだがシンナリしています。箸で摘まみ上げたら自重でボロッと崩れて落ちてしまった。閉鎖撤退に追い込まれた小山駅のきそばを思い起こさせる。
そば3かき揚げを摘まむ1
そば4かき揚げを摘まむ2
麺は茹で置きですよ。オバちゃんの背後に待機中なのが見える。その分早くて1分しなかった。
蕎麦、麺は黒くて、ややフニャ系ですがそれが当然です。でもJR関連系みたいに、駅によってはスタンドにいる人によっては粉っぽかったり、グニャングニャンまではいかない。
少しはコシがある感じがした。若干太いかもしれない。
汁は関東風の濃い醤油味、甘みも若干ある。それプラスかき揚げ、この店でいう天ぷらの油が染み出てコクが出てくる。油も味のひとつと言ったのは今はない門前仲町「浅七」の店主だった。
ネギもたっぷりで美味しい。そば5
そば6
そば7
そば8
そば9
そば10
そば11
そば12
そば14
そば15
そば16
時間の経過とともに汁が減って麺、蕎麦が伸びて来る。それすらも心地よい。
いなり寿司の記憶がないのだが、JR系みたいに袋につまったままのコンビニいなりを出す失礼極まりない出し方ではなく、ちゃんとお皿に載せて供されました。
そば19いなり2
有名なのは、券売機の右下に草臥れた写真で貼ってあった「穴子天そば」らしい。穴子が丼の左右からハミ出していたからね。
階段下にあるので、電車の進行方向からいって全く気が付かなかった。
何処もJR関連系が全盛だがここは独立店として頑張っている。気骨のある店だ。撤退しないで、追い出されないでこの駅で続けて欲しいものである。
吹く風は冷たいが、陽射しは春めいて熱いくらいだった3月1日のことです。
東神奈川駅2
横浜駅まで戻ったよ。さきほど乗り過ごした失敗感は消えて満足感に満ち溢れています。
反対側ホームに移ってスタンドを望んだところ。
東神奈川駅3反対側から
小山駅のきそばが閉鎖に追い込まれ、大船駅の大船軒、高崎駅の八起家もJR傘下に下った。残るは本庄駅そば、我孫子駅の弥生軒(記事待機中)、水戸駅の名が無いスタンド(記事待機中)、駅下だけど王子駅のきそば、それ以外に私の公用圏内で近い場所にもうひとつあったとはなぁ。
乗り過ごしてよかったぜ。と照れ隠しを言ってみる。
追記で載せちゃいます。東神奈川駅で乗り換え途中、小腹が空いたのでかけそばいってみました。
スタンド1スタンド2
かけ1かけ2かけ3かけ4かけ5かけ6かけ7かけ8かけ9
どうも日頃、王道たるかき揚げそばばっかり食べてると、かけ蕎麦ってのはツマんないものですね。かき揚げから滲み出る油のコクが無いので、あっさりし過ぎなのです。
かき揚げ他のトッピングが無くてこそ本来の味なんでしょうけど。
改めて自分は蕎麦通ではないなと思いました。
で、このとき、お隣さんが名物の穴子そばを見たのよ。
デカくて長い穴子天だった。ヘビみたいだった。私は穴子は好きでも嫌いでもないけど、あのサイズの穴子が腹中に収まるのかと思うといい意味で寒気がした。
穴子が腹を食い破ってエイリアンのチェストバスターみたいに飛び出てこないだろうかという空想SFの世界に入った。
スタンド3
この日も狭いスタンド内は撮れなかったのですが、貼り紙にある「創業大正7年以来、変わらぬ自家製つゆが自慢です」これでいう大正7年だと1918年、今から100年以上前で、第一次世界大戦の頃から続いている??
JR東日本さん、自分とこの子会社のスタンドを橋上や隣ホームに持ってきてもいいけど(どうせ勝てやしないよ)これほどの老舗を追い出したりしないでくださいよ。
さて、明日から常磐線方面に向かいます。

品川駅1番線ホーム

カテゴリに「駅そば、スタンドそば」を追加しました。
かつて日本全国にあった地元のスタンド蕎麦を駆逐して、名前だけ変えて出すものは同じ、下手すりゃ汁はサーバのボタンを押して抽出する、そんなものを出すJR関連会社系を私は支持しません。
非JR関連会社系の駅そば、スタンドを利用します。そうなると品川駅構内にJR関連会社に取って替わられることなく頑張ってる「常盤軒」は外せない。
だが見てください。ホーム片側は屈強なフェンスでガードされているでしょう。
常盤軒1
常盤軒2
フェンスでガードされてるのはかつての2番線である。「常盤軒」は山手線ホーム1番線2番線両方の客を取り込んでいたのに、外回り渋谷方面だった旧2番線は閉鎖された。現在の外回り渋谷方面はお隣の3番線ホームから乗降するのです。
軌道の位置は同じだが、かつての2番線を閉鎖、未使用だった3番線側の軌道を潰して3番線4番線ホームを4m各幅させたのですよ。
「常盤軒」のホームは1番線のみで山手線内回り専用ホームだけになった。2番線は完全廃止、永久欠番になった感がある。
常盤軒9
常盤軒3メ1常盤軒4メ2
「常盤軒」にとっては2番線ホームが無くなったことで、それまで外回り線で乗降して流れてきた2番線の乗客の売上が無くなっちゃったわけだ。JRに強制的に取り上げられたようなものではないか。補償なんてないだろうな。
私はJRが「常盤軒」を駆逐して、自分とこの関連会社系列の駅そばスタンドに取って替わらせる為の事前の嫌がらせではないかとずーっと勘繰っています。
では券売機でかき揚げ蕎麦をONしていただきます。
常盤軒5券売機
常盤軒7待つ
そば1そば2そば3そば4無情のフェンス
食べる前からわかっているのですが、摘まんでみればフニャフニャのかき揚げは揚げものって感じがしない。
やや黒ずんだ蕎麦を先に引きずり出します。ヤワいけど粉っぽさは感じなかった。
そば5
湯気がモワァ!
そば6
そば7そば8
フンッ!っと湯気を吹き飛ばす!
そば9
そば10かき揚げを摘まむ1
かき揚げを持ち上げてみた。だがこの後、真ん中から崩れ落ちてボッチャン、汁が撥ねなくてよかった。危なかった。
昭和の彼方に去った駅蕎麦のかき揚げってこんなものだったな。JR東日本に追い出された小山駅の「きそば」もこんな感じだったし。
上野駅の「爽亭」のように温臓庫に入れてるわけでもないからね。常温で置きっ放しだと思う。
でも汁に浸した揚げ煮みたいなこれが美味しいのだ。
そば11かき揚げを摘まむ2
誉めてばかりいても何なので、ちょこっと言いますが、揚げ衣の中にイカかタコかわかんないけど、ちっちゃいのが混じっていた。ちょっと食感としては違和感があるなぁ。
そば12かき揚げがクタッとする
ボロボロッ!クタッ!
そば12かき揚げが崩れ落ちる
蕎麦と崩れきったかき揚げが汁に馴染んできた。蕎麦と揚げ粉の雑炊と思ってズズッとすする。
そば14かき揚げを沈める
美味しい!
そば15そば16そば17そば18
「常盤軒」は乗客の混雑緩和という大義名分で、山手線の乗客の流れを取り込むのを半分疎外された。
それをスタンドで茹でているオジさんオバちゃんに言ってもしょうがないし、言っても応えてくれないだろうけど、「2番線を潰されたのは店への嫌がらせかい?」聞いてみたい気もする。
でも見てると客は入っている。外回り2番線が無くなったからといって客数が半分減ったわけでもないようだ。やはり駅に根付いた老舗なので、知ってる人は階段を渡ってでも利用しに来店するさ。
だいたいJRが展開する「何処も同じもの同じ味」の駅そばは、いちばんいい場所を確保してるし、そこに置いておけば乗降客が入ってくるわけでさ。デッカいショッピンッグセンターのフードコートと一緒で客を取り込もうとする努力が見えないもの。「これって蕎麦なの?」と思わせる奇っ怪な創作メニューを出してはいるけどね。
こうやってブツブツ言ってる私もそうだが「常盤軒」を利用する客は、もとからあった駅蕎麦文化が絶滅寸前なのをわかっている。昨今のJR関連会社の出店のやり口や、何処も同じ味、同じもので占められてる味気なさを知ってる筈だ。
「常盤軒」は老舗なので、2番線が無くなっても営っていけるかもしれない。
そば19嫌がらせだ
私はフェンスの向こうの3番線、山手線外回りを見ながら食べている。意地悪だなぁと思いながら食べている。
背後でちょっとした齟齬があったようだ。オバちゃんがネギ抜きを忘れたのである。
「ネギ抜きって言ったんだけどなぁ」
「あ、ごめんなさいお客さん。今、作り直しますぅ」
「いいよいいよ。少し退けてくれれば」
「これぐらいでよろしゅうございますか」
「ウン、それぐらいなら」
「ホント申し訳ございません」
平身低頭であった。さて、この緊張した空気を緩めるにはどうするか。
「ごっそさん!」
やや大きい声で放った。
「あ、またお待ちしております。行ってらっしゃいませ」
多少のガス抜きになったことを願う。こういう送り言葉をJR関連会社系は言わないでしょう。
1日の始まり時間はとうに過ぎているが、出る時にオバちゃんから声が掛かるのは嬉しい。
常盤軒6中は狭い
あのフニャフニャかき揚げの丼ですか。
次回はこれいってみようかなぁ。
常盤軒8品川丼?
常盤軒10
常盤軒11車内から
山手線内回りに乗り込みました。
駅そばという簡易食堂は、サササッと食ってから電車が来て飛び乗るタイミングも大事でさ。
でもこれは運の良し悪しで、ちょうどいいタイミングで電車に乗れたら「ラッキー!」でも毎回そんな都合いいわけない。タッチの差でドアが閉まって「あぁ~、いっちゃったか。しゃーねぇ次のにするかぁ」という諦めの後で照れ隠しに「まっ、いーか、そんなに急いでないし。だったらもうちょっとゆっくり喰えばよかったなぁ」急いで食べたのを後悔したりする。
今の「常盤軒」は内回り1番線だけで、外回り電車が来てもフェンスがジャマして飛び乗れない。電車に間に合うよう急いでかっこんで、来た電車に駆け込む醍醐味は内回り1番線だけになっちまったが、食べ終えて外廻り渋谷方面の3番線に向かって階段を急いで駆け上がるのは愚というものである。

BANK

6年に1回、あるいは3年に1回しか来ない業務の窓口があります。
営業免許の更新で来るのですが、更新手数料を支払うので郵送では不可なのだ。来なくちゃならない。
最寄り駅は東武日光線の幸手駅。
幸手駅1
下車しないで終点まで寝過ごしたら・・・(・・・まずそんなポカはしないと思うが・・・)・・・行きつく先は会津田島駅、新装開店してからは初Upが待機中の蕎麦宿に繋がる。
駅ホームに下りたら上り線に特急スペーシアがやってきた。あれは会津田島が起点で、途中の下今市で増結している筈です。
幸手駅2幸手駅3
駅の西側、ホーム脇の草ぼうぼうはかつて軌道が敷設してあった名残です。現在は相対式ホーム2面2線だが、かつては2面3線だった。その面影であります。
東口だけだった改札は橋上に移り、西口へ渡る階段も出来上がっていた。
桜祭り1桜祭り2
下りたら東口のロータリーは人が混んでいた。バス待ちの行列もあった。この日は3月30日、市内を流れる中川の堤防に咲いている1000本桜祭りだったのです。
花見や私のこの地での業務内容はさておき、途中に1軒の住宅兼、飲食店がある。
店1店2
外観から見ると美容院みたいですね。中華屋に見えない。
店の名前からして中華屋らしくない。
「銀行かと思った」
「そうだよ。だからお金いっぱい落としてちょうだい。笑」
店のお婆ちゃんにそう返されたのはいつだったかなぁ。
店3
10数年になるのですが、何しろ滅多に来ないので、たまに来ても定休日だったり臨時休業だったりしてガックリしたものですワ。どうも(水)が定休日らしいが、「本日は出前のみとさせていただきます」とかね。
行く前に電話したら婆ちゃんが出て「今日は定休日だよ」ガチャンって切られたこともあるし。
行くまでに営ってるかどうか不安、懸念がつき纏う。最近足が遠退いた岸根公園の「華や」に通じるところがあるね。
意外に店内、広いんですよ。キレイだし。喫茶店みたいだし。
テーブル席をキッチキチに配置していないの。各テーブル席の間はコロナ禍の何年も前からずーっとこんな感じでソーシャルディスタンスです。
店内1店内2
婆ちゃんは奥のテーブル席で何するでもなく座っています。
お客が来たときだけスイッチが入ったように動き出すのです。
寝落ちしてたのに出くわしたことが2回ある。店のドアを開けたら正面のテーブル席でこっっち側に突っ伏して寝てたのでギョッとした。食べながらふと目をやったら寝てたことも。
店内5
婆ちゃんが両の手で台車を押しながらオーダー取りに来た。婆ちゃんが来る前にもう決めてあります。壁に画びょうで貼ってあるメニューから、A定食、チャーハン&ミニラーメン&3個餃子をオーダーしました。
壁メニューに、玉子野菜炒め定食とあるでしょう。
メ1
このメニューは店頭のガラス窓にもサインしてあるんだけど、この店で最初に食べたのがこれで、もう10数年前、まだ私がこういう世界(SNS)に入る前でしたよ。
肉野菜炒めじゃなくて玉子と野菜を炒めた料理を初めて食べたのがこの店なのです。そのときは斬新だと思った。
その後、他のいろんな店でキクラゲ玉子炒め(木須肉、ムースーロー)、豚肉とキャベツと玉子のオイスター炒めなんかを知ることになるんだけど。
他、メニューは2頁、
メ2メ3
持ってきたのは娘さんか息子の嫁さんだった。さっき婆ちゃんが押してきた台車の上に載せて。
セット1チャ1ミニラ1ギョ1
ギョ2
チャーハン、Yの字にクラックが入ってる。
ご飯粒が3方向にひと粒ずつ、ピョン、ピョン、ピョンと飛んでいる。今にも内部から崩壊して砕ける寸前の小惑星の周囲を破片が回っているみたいだ。
セット2チャ2チャ2
チャ4
このテラテラした色は、ひと粒ひと粒が油と醤油でコーティングされてるように見える。ツルツルでパラパラ、零さないように崩さないように、飛ばさないように慎重にすくって口に運んだ。平たい皿だから少なくなってきた後半はすくい難かった。
ミニラーメンには背油と何だろこれ。揚げチップかな。刻みネギが万遍なく振り掛けられている。
麺はピロピロ、佐野ラーメン系でしょうか。前からこういう味、麺だったかな。ミニだけに凝縮された感の強い味でしたよ。
ミニラ2
ミニラ5ミニラ6ミニラ7
ミニラ8ミニラ9ミニラ10ミニラ11ミニラ12
カチッと握り締められた感じの餃子です。
ギョ3
この日がラスト訪問かと思ったのですが、僅か1週間後、追加で提出しなきゃならないのが発生したので再訪したんですよ。
ところが私はポカった。東武動物公園駅で南栗橋行に乗り換えるのを間違って久喜に向かってしまったのである。
久喜から戻らず、JR宇都宮線でひと駅先の栗橋まで行って東武線に乗り換えたら南栗橋止まりだった。そこでまた乗り継いでひと駅先の幸手にたどり着いたのが13:30です。30分ロスった。
こういう店は昼は14:00までと謳っても早仕舞するリスクがあるんだよな。
何とか入店できました。では前述したように、想い出の、懐かしの、玉子野菜炒めをいってみたのですが。
定食1定食2味噌汁
う~ん、初めて食べたときはこういう炒め物があるのかと感動したものだが、あれから歳月が過ぎ、滅多に来ないのもあって、私の舌が驕り、嗜好が変わったのかもしれない。キクラゲ玉子炒め、豚肉とキャベツと玉子のオイスター炒めとかのその店独特のエグい味を知ってしまったのもある。至って普通で、中華というより和食の感がした。エグさはない。素朴だった。
定食3炒め1定食4炒め2定食6炒め4定食5炒め3定食7炒め5定食8炒め6
2回とも店内の客は私だけでしたな。私が来た時だけで言うと、店内に大人数の客がいたのを見たことが一度もない。MAXで私を入れて3人とか。
この店は出前で持っているんですよ。客がいないのに奥の厨房から炒める音が聞こえる。ミニワゴン車に積んで出てっちゃぁ戻ってきてます。また調理音がしてまた出て行くという繰り返し。
2回ともそうだったのですが、婆ちゃん耳が遠いのか、ラジオの音が超デカいのだよ。
店内11店内12
店4
今後もしばらくは無理して来ようと思えば来れないことはないが、お世話になりました。
幸手市管轄の現場は平穏で、突発事項がここ10数年全く無かった。今回、おそらく私の担当としては最後になる可能性が高い。
こうやってあと数年、自身が職を去るまでに、または去っていく過程で、幾つかの飲食店から足が遠退いていくのだろうな。

戸部駅チカ交差点 青いビル

4月になったら、これまでお世話になった窓口の担当官が異動され、後任さんと初対面するケースが増えている。
部下からも「行ったら担当官が変わってました」報告を受ける。
この日に行ってきた〇区もそうで、新しい方と初めて接して、前年度の引継ぎ事項は大丈夫かな?また最初から説明せにゃならんかなと心配なのを引きずって、京急の戸部駅近くの国道1号線交差点に戻ってきた。
11:20過ぎ、交差点の向こうにアヤしい青いビルが屹立しているのが目に留まった。豚さんのマンガが3枚、掲げられてあった店は、街中華にありがちな名前、「来々軒」
店1
店2
無理して敷地内に2つのビルを建てた感がある。
右隣はおそば屋さんだった。どっちにすべぇかと迷った。
店4
店先に料理サンプルがあるんだけど何だかアヤしい。
味噌ラーメンのサンプルがお皿に入れてあるんだもの。具しか載ってないように見える。
サンマーメンも日焼けしたのか、真っ茶っ茶である。カレーうどんじゃないよねこれ?
サンプル1
EとBで半炒飯の量が違ってる。CとDはないのかな?
片方はパラパラ、もう片方はしっとりに見える。
サンプル2
豚骨ラーメンに見えないよ。どれも同じイロ、真っ茶色してるじゃないか。カレーサンプルと同じイロしてる。
肉野菜炒めの平たい感もハンパないです。
サンプル3
何だか美味しい料理が出される気がしないし、隣の蕎麦屋の方がマトモに見えたのだが、迷いに迷った挙句、オモシロいもの見たさで豚さんの方に入ってしまった。
そしたら目の前の厨房奥から母娘なのか叔母と姪なのか、向こうの人(大陸か半島か島)なのか日本人なのかわからないが、何やらただ事ならぬ権幕、口調で言い合いしてる?

↓ 権幕はこんな感じで ↓

「○●△▲▽▼□■◇◆☆★????」
「●○▲△▼▽■□◆◇★☆!!!!」

言い放って言い返す感じ。やれやれ。
でももう入っちゃったし。
「あのぉ」
厨房に声をかけてみたのだが。

「○●△▲▽▼□■◇◆☆★????」
「●○▲△▼▽■□◆◇★☆!!!!」

「もしもぉし」
「アラ!いらっしゃい!」
やっと気づいてくれた。
「ホラお客さんだよっ」
めんどくさそうな店なので、壁に貼ってあるのを指して「焼肉定食、ミニラーメン付き」、
店内1メ1
店内2メ2
壁にセットメニューだけベタベタと貼ってある。そこらの壁にこれでもかとばかりに貼りまくってある。
あ、外にはなかったCセットがある。Bが2枚あるぞ。
それでいて卓上にメニューはないのです。
店内3店内4
WCのドアにも貼ってある。
店内5メ3
戸棚にも貼ってある。右の板は何だ?
店内12メ4
店内8ズレたテーブル
テーブルは少しズレている。
このズレは何だ?何か意図的なものだろうか。同じラインに揃えちゃいけないのかなと思ってそのまにした。
テーブル上は雑然としている。レンゲ、灰皿、調味料類、箸、セルフのウーロン茶ボトル、アルコールシュッシュ、アルコールティッシュ、安いボックスティシュ、何でウイスキーボトルが鎮座してるんだろ。厨房に引っ込んじゃったら勝手に注いでストレートで飲めそうだが。
店内11
狭いです。2テーブルしかない。
見たら階段があって、2階にも席があるらしい。
店内10店内9
店頭の食品サンプルがアヤしかったので、どんなのが出てくるのか一抹以上の不安とワクワク感があります。
そしたらミニラーメンがこういう風にコトッと置かれたの。ミニ碗サイズです。
「最初のお客さんだから卵のっけといたからねぇ」
「ああ、そりゃどーもです」
ミニラ1ミニラ2ミニラ3ゆで卵ハーフカットミニラ4チャーシュー固いミニラ5ミニラ6ミニラ7ミニラ8
小さいけれどゆで卵ハーフカット、ゴワゴワと固いチャーシュー、青物少し、刻みネギとあるべきものは入ってはいますが。
麺はその辺のスーパーで売ってる生麺みたいで製麺所から仕入れてるとは思えないシロモノ、ぬるくて薄味のスープ、笑っちゃうくらいチープです。
次にご飯のお碗が置かれた。お櫃を小っちゃくしたような。ビジホの朝定食みたいだね。
この組み合わせ写真、何だか笑えるな。
ミニラ9ミニライス1ミニラ10ミニライス2ミニライス3
蓋をパカッと開けた。少ない感じがした。
焼肉がきました。キャベツの千切りにマヨネーズがブチュゥゥです。
焼肉1焼肉2焼肉3焼肉4焼肉5キャベマヨ焼肉6キャベ摘まむ焼肉7焼肉8焼肉9
ジャン母が作ってくれた味に似てるな。
肉が油でコーティングされているのです。タレは薄味です。家でも私でも作れるレベルですが。
ご飯が足りなかった。こんな状態ですが。まだ肉が数枚残っています。そしたら。。。
缶コーヒー
。。。
「ちょうど3個あったワ」
オバちゃんから缶コーヒーが提供されました。何処の有名メーカー品でもないカフェオレ、買ったら100円ぐらいだろうね。
「3個あった」というのは、2人組の男性、工事関係者が、私と同じく間違って?(笑)この店に入って来られて右テーブルを占拠したのです。私と合わせて3人、1本ずつ置いたのです。
彼らは色の付いた紙でセットメニューだけ貼ってあるのにやや戸惑った挙句、どうでもいいような諦め口調で、タンメン&半チャーハン、味噌ラーメン&半チャ―ハンにした。見たら半チャーハンは殆どミニサイズで、あれじゃぁ足りないんじゃないかって思った。
「あ、煙草忘れた」
ひとり、先輩格の男性がそう口に出したのですが。この狭さで煙草吸われたらカナワンなと。結局吸わなかったけど、逃げるように会計して出ました。出る際に、
「コーヒーご馳走さん」
メイン料理のクオリティはたいしたことないので、気持ちで添えられた珈琲にだけお礼を言ったのです。口直しにはなったし。
ゆで卵も缶コーヒーもありがとう。オモシロい店でネタにはなるけど、味とボリュームの満足感は希薄だったなぁ。
店3店5
Googleでも〇〇ログでも口コミ見てみてください。オモシロいから。
ちゃんとした飲食店で食べた感じがしないな。誰かの家で台所飯を食べた気分だね。
何某か突っ込むネタがあるし何処か笑えるけどね。

たつみ

西武池袋線の大泉学園駅南口、再開発がひと段落してデッカいタワーに対して、昔からの飲食店居酒屋街が、ロータリーデッキに挟まれてポツポツと点在しています。
デッキから左手を見下ろすと黄色いテントの街中華が目に入ります。
店1
たつみ本店といってジャンは10数年利用しています。本店というからには支店もあるのかな。わからん。小さい店ですが出前が頻繁に入る。弟さんが出前に出動するところだ。
出前バイクが停まっている。すぐ脇に交番があるのに殆ど路駐なんだけど。交番の警察官も出前を取っているのでそこは黙認されてるのでしょう。
店2
店3店4
「アラお久しぶりね」(ママ)
「なかなか来れなくってねぇ」
ママのイントネーションは向こうの人だが、兄弟のどちらかの身内なのかなぁ。鍋を振るっていたお父さんは引退されたのか見なくなった。
メニュー載せます。
メ1メ2メ4メ3メ5メ6
メ8
メ7
店内1カウンター上店内2店内3
ワイドショーがTVに映しだされてる。
見たくもないので目を背けていても耳には入ってくる。
耳を疑うような報道が。「大浴場のお湯を年に2回しか交換していなかった老舗旅館の運営会社と前社長を公衆浴場法違反の疑いで書類送検しました。」
年に2回なんて殆ど1年中そのままじゃないか。それすらもアヤしいな。
消毒も怠っており、「基準値の最大3700倍のレジオネラ菌が検出されました。」
保健所に虚偽の報告をして改善命令にも従わず、県が地元の老舗旅館を刑事告発したんだと。
私は温泉フリークじゃないし、泊まる宿も今は3つしかないけど、こういう報道を見ると他にもそういう宿があるのかなと疑ってしまうよね。
世の中にはバカなヤツがいるんだなって思ってワイドショーの音を自分で封じた。その宿のHPには「令和5年4月1日より毎日外部業者による浴槽の換水清掃を行います。」とサラッと表記されていた。

チャーハン&豚汁のコラボであります。
チャ1トン1

チャ2チャ3チャ4チャ5チャ6
一般の豚汁と違います。大根とかゴボウとかの根菜が入ってるわけじゃないですよ。白菜、ネギ、タケノコ、青菜、少しばかりのニンジン、麺類に載せる具や、炒め物に転用できる具材ばかりです。
味噌スープは業務用味噌の缶カラです。味噌ラーメンのスープもこんな味じゃないのかなぁ。
豆腐は麻婆豆腐に使うヤツだね。味が沁みてないけどね。
トン2トン3トン5
トン4
トン6トン7
トン8
自分はこの店で初めて豚汁を食べたとき、
「美味しいなこれ。もう1杯ください」
そう言って2杯喰ったことがある。追加オーダーだから後から入った客のオーダーに割り込んでしまった。
豚汁の大盛りはニューはないけど「2杯分ください」って言ったらラーメンの丼で出されるのかな。
この店に限らず、以前より来れなくなった飲食店が増えています。後任に引き継いで自分の出番がなくなったからなのですが。
最近支店にカオを出すと、自分の定年以降の今後について聞かれる。
「もうすぐ定年?そんなトシには見えないです」
「マスクしてるからだろ。顔半分隠せば若く見えるもんだ」
相手もマスクしてるんだけどね。
「ウチの会社、何歳で定年なの?」
「60、その後は1年更新で65歳まで」
「え?ジャンさん65なの?嘘ぉ!そこまでは見えなぁい」
「だからさ。そうじゃないよ」
人の話をちゃんと聞けっての。「俺のハナシを聴けぇ」って。
店5
この後、中央線沿線へ向かうので西武バスに乗車、バス車内は混むし遅いし。
この狭い細い道をよく路線バスが走るなぁと思った。左前方をマイペースで走るヤンママ自転車の後を自転車と同じ速度でゆっくり走行するんですよ。自分で運転してんじゃないのにヒヤっとした。時間がかかったね。

盛香園

定休日1定休日2
営ってない!
忘れてた。うっかりしてた。
長年殆ど無休だったのだが今年になってから(水)定休日になったのだ。
定休日3
ゆで卵の無料サービス提供も休止になったんだね。
卵が不足しているのは、日本過去最多の鳥インフルエンザ、円安とウクライナ情勢の影響よる飼料価格の高騰が原因だ。
私はこの店の無料提供のゆで卵は嬉しくも何ともない。冷水コップと一緒におねぇさんが小皿に入れたゆで卵を持って来るのだが、茹でてから時間がかかっているせいか剥き難いんだよね。最近は手を付けないでそのまま置きっ放しにしている。
休みなのを思い出していたら、東武伊勢崎線で途中下車しないでその先の目的地へ直行すればよかったのだが。
道路向いにある如何にも向こう(大陸)から来た人が営っていそうな中国料理店に目が留まった。近くの横断歩道を渡って向こう側へ。
店11
店頭に中華惣菜のテイクアウトがたくさん山積みされている。
ひとり購入してった客がいた。その客の会計で店の中からオバちゃんがスッ飛んできて、会計を終えたタイミングで私は店内を指した。ひとり入れる?のゼスチャーである。
「チョ、チョトマッテネー」
覗いたら満席でやんの。ひとりでも4人テーブル席、相席にしないのはコロナ禍の影響をまだ引きずってるからだろ。
店2
店7テイクアウト1

店3店5ボード
もう他へ行く気などないので、店頭のメニューを見て時間潰しながらその場を動かなかった。
こういう店でラーメン&半チャーハンは避けた方がいいのを長年学習してようやくわかってきた私です。
麺類はパスしよう。辛い系も。メインの料理に唐揚げ、または焼き餃子、小籠包、エビマヨ、組み合わせ的にどれがいいかなぁと。八宝菜と鶏カシュナツはご飯よりビールだと思っているのでパス、茄子味噌もスルー、キクラゲ玉子炒め、キクラゲが多過ぎるな。これもパス、ホイコーロ&エビマヨか、チンジャオロース&鶏唐揚げといったとことでしょうか。
店6
ひと席、空こうとしていた。お婆さんがゆっくり動いて財布を出して、オバちゃんを呼んで席でお会計、支払ってから所作が遅い。早く退けよとは思わないよ。そしたらその前のテーブル席のひとり客が会計してそっちの方が早かったので、拭いて消毒した後に席につくことができました。
壁にもメニュー写真がズラリと貼ってある。
店内1
店内2店内3店内4
これがメニューです。当店自慢、満足点100%とある。パーセンテージは点数には違いないが「満足度」の方がよくはないかい?と突っ込みたくなった。
メ1メ2
こういう店では料理名、定食名を言っても伝わらないケースが過去にあったので、番号で言うようにしています。
「⑤番」
オバちゃんはメニューの表と裏を見て、
「チンジャオロースですね」
ああそうか。どっちが表か裏かわかんないが表も裏もナバリングが①から⑧になってるんだね。「どっちの5番かな」と思ったんだろ。
もういち面の⑤は油淋鶏と小籠包だった。
店内はテーブル席だけで椅子は24席あったが、相席にしないで満席です?←ヘンな日本語だが意味通じますか?
オバちゃんはフロア、テイクアウト、ひとりで頑張っている。テイクアウト客が来ると外に出ていくが、レジが店内の奥にあるので戻ってくる。往復直線運動が何回も繰り返されている。どっかの王将みたいにひとつの事しかしないスタッフとは雲泥の差だし、道路向いにある今日は休みだった店(昨日取り上げた店)の看板娘さんみたいな元気な声はないが、頑張って動いていると思う。
そのうち転んだりしないか。心配になったりする。
業務携帯をいじって下を向いてたら男性の声がした。
「チンジャオロースですよね」
そう言って持ってきたのは、オバちゃんの往復運動の忙しさを見かねたのか、若い男性だった。
ランチ1
ランチ2唐揚げ1サラダ1ランチ3唐揚げ2サラダ2ランチ4唐揚げ3ランチ5サラダ3
唐揚げは中身が熱々です。揚げ置きじゃないんだ。レンチンかな。でも肉がそんなに固くないし。
サラダというか、キャベツの千切りは大雑把にバサッと入れられた感じ。
小皿から盆にキャベツがハミ出しているし。
ランチ6ス1ランチ7ス2
ランチ8ス3
塩味の玉子ワカメスープ、最初のひと口だけ美味しかったけど。
もうちょっとコクが、塩気があってもいい気がする。
で、メインのチンジャオですが。
ランチ9チンジャオ1ランチ10チンジャオ2ランチ11チンジャオ3ランチ12チンジャオ4ランチ14チンジャオ5
細切り肉、ピーマン、タケノコ、オイスターソース?チンジャオロースは食べても食べてもチンジャオロースでしかないな。(アタリマエだが。)
箸で摘まんで口に運ぶのを繰り返しても、八宝菜と違って具材の変化球が無いんだよね。美味しいけど後半飽きてきた。
「あの店のチンジャオロースは美味しいよ」って言うのを聞いたことがないし、何処でも安定したアタリマエの味でしょうね。
私の後ろの後ろのお客、ご夫婦が会計で立ち上がったら、ご亭主の方は足がお悪いのか、立ち上がったはいいけど通路の真ん中に立ちっ放しになって、外からお客様が入れない。
「アンタ早く退きなよ。お客さんが入れないじゃないの」
ヒエッ、厳しいな。そしたらオバちゃんが、
「大丈夫よぉゆっくりでぇ。そぉっとそぉっと・・・」
会計に立ちあがりかけた私は席に座り直してその方々の会計が済むまで待ちました。
店8テイクアウト2
改めて凄い数、種類の中華惣菜です。大衆的で日本人の舌に合わせた手軽な惣菜が山積みです。
上州は高崎で聴いた話ですが、向こう(大陸や半島、島)から来た人が日本で開業するのを支援するグループがあって、開業資金を出して出店させます。
成功して売上が増えて資金を回収できた後は、このまま日本に残るか故国へ帰るかなのですが。
仮に撤退しても居抜きですぐ次の店が開業するでしょう。店構えや外装、内装が前と殆ど変わらないけど人が変わっている。メニュー路線もだいたい同じなのですね。
「そういう人たちは故国では家で普通に炒飯ができてアタリマエなのですよ」と言われたことがある。ラーメンなんかよりも炒め物料理やそれらが載った麺類がおススメだという。
お客さんは主に日本人なので日本人の舌に合わせてアレンジしています。店頭にあるたくさんの惣菜たちがあるってことは、見なかったけどテーブル席にあるゴツい菜譜を開いたらメニュー数も豊富です。その膨大なメニューの中には「何か、どれか、自分の好みのものに当たるでしょう」なんだそうな。それでいて「この価格で?」って驚くくらいボリュームがある店が多いんだよな。
「ラーメンなんか注文しちゃだめですよ」って言われたんだよね。ランチメニューそっちのけで麺類をオーダーされた客もいたが、五目系か担々麺系だった。
店1
さて、満足点100%だったか?
どうだろう。味的にはまぁまぁ美味しかった。でもチンジャオロースは美味しくなきゃ。美味しくてアタリマエだよね。
満足度では70%ぐらいかなぁ。チンジャオはご飯よりビールですな。次回があれば回鍋肉とエビマヨ、メニュー番号の何だっけか。それにしよう。

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