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五目野菜ガーリック炒め

駅1
船橋と柏、大宮までを結ぶ東武野田線はアーバン何とかいうカタカナ名になったらしいが、どうも馴染めない名前だね。
都電荒川線を桜トラムというようにね。何でもかんでもカタカナにすりゃいいってもんじゃない。野田線でいいんだ。
その野田線、船橋を出て3つめのローカル駅前です。
社員のご家族の葬儀に行ってきたのだよ。駅から片道15分、往復30分歩いたよ。往路はまだ涼しかったが、駅に戻る復路は陽射しが強くて薄っすらと汗ばんだ。上着を脱いで丸めて持って歩いた。
駅前通り1
初めて下り立った駅前を物色してみる。目ぼしをつけた旧そうな街中華は11:30開店なのか未だ営ってなかった。
駅前通り2
駅周辺をぐるっと反時計回りに廻ってみたが営っている飲食店が無く、辛うじて駅に直結している「すき家」と唐揚げ&タピオカがウリの「百味園」、どちらも客がいなかった。
駅とサミットに挟まれた路地?通路を歩いてみたら、
駅前直結
薬局の隣に「聚楽」というチェーン店があって、
店1
声がかかったんですよ。「イラシャイマセドーゾー」って。
テイクアウトを店頭に出しにきて私に声をかけたのは、昨日UPした京成大久保の桂林何とかのおねぇさんもそうだったが、向こう(大陸か半島か島)から来た人だった。よく声をかけられるね私は。
店内見たらガラガラなのと、店頭に置いてあるテイクアウト中華惣菜がこれだけしかない。
店5
いったんその場を離れたんですよ。
11:30過ぎたので、駅改札を抜けてさきほどのショボい街中華に戻ってみたら赤い暖簾が出てたんだけど、そこにもこんなボードがあって、
駅前通り3駅前通り4駅前通り5ダメだこりゃ
「ただいま厨房内ワンオペのため、注文が立て込んだ場合お時間を頂くことがあります」、
言い訳のような但し書きが書いてあった。それでいて「お急ぎの方はスタッフにお声掛けください」じゃぁ来るお客さんが全員が「急いでいます」だったらどうするんかね。
お声かけされたスタッフは、急いでる客と立て込んで苛立つ店主の板挟みになってるんじゃないか。
余所者は歓迎されてなさそうだなと思って遠慮しました。ラーメン&半炒飯の気分じゃなかったのもあって踵を返し、先ほどの駅直結の外国人中華に戻ったんですよ。
店4メ3店2メ1
店3メ2
「イラシャイマセー」
また声がかかった。さきほど声かけた女性だ。「アナタサッキモキタワネ。コノヘンにイイオミセナイヨ。ウロウロシテナイデウチニシナサイヨ」心の声が聞こえた気がする。でも私は日本で働く外人さんには偏見は全くない人間です。
わかりましたよ。入りますよ。
「オスキナセキドーゾー」
どれも同じようなテーブル席でカウンター席がないからお好きな席なんてないよ。見るからにこれは軽食や洋食を出してうたカフェ、不二家とかの居抜きじゃないかしら。
あとから来た客は私と同年代か少し上の爺さんがパラパラ、ひとり客ばかり続いて、少ししてからご高齢の母さんが娘さんに手を引かれて入ってきた。
店内1店内2店内3
左にグランドメニュー、菜普もありますが。こういう店でラーメン&半チャーハンの愚をやってはいけない。100%に近い確率で後悔するのだ。
麺類は避けた方が良さそうだな。それに今日はラーメンの気分じゃないのだ。この日の夜は私とジャン妻ともうひとり、ここ数か月で還暦になった3人の総計180歳のお祝い会なので、この昼に野菜類を摂取しておかないといけない。
野菜炒め、八宝菜、酢豚、回鍋肉、その辺に目がいった。別に腹一杯食べる気もないので餃子も入れなかったが、斎場まで往復歩いたので喉が乾いたのでプラス100円でコーラなんぞを入れてしまった。
遠目に見たら厨房右にある冷蔵庫から、コーラのホームサイズ以上のデカいのをプシュッと開けて氷を入れて汲んでた。
メ4メ5
メ7
メ6
野菜炒め1野菜炒め2野菜炒め3
運ばれた五目野菜炒めを見てまぁこんなもんだろと納得したが、この手のシンプルな炒め物にしてはかなり強いガーリック臭が鼻をついた。
でも食べ慣れて来るとなるほどいい味だなと思った。タレ味でも塩胡椒味でもない塩のガーリックソース味?
ボリューミーな五目野菜炒めをガーリック臭とともに味わいました。明日の朝にお腹は大丈夫かなと心配になった。
このガーリックはよく行くママの黒板メニューの居酒屋のガリバタ炒めの比じゃない。ニンニク炒めの感があったよ。
ひとりでボックステーブル席にいるからいいけど、アクリル板の無いカウンター席だったらガーリック臭で周囲に迷惑を及ぼすは必定だ。
美しい話で恐縮ですが、翌日は朝から夕方まで緩かったです。アリシンの殺菌作用がビフィズス菌に悪影響を及ぼし、腸内の細菌バランスが崩れたらしい。
野菜炒め4コーラ1
ワシャワシャと食べていますが。
店内に流れるBGMがねぇ。中国の幽境を思い起こさせるような、メンタルクリニックの待合に流れるようなインストロメンタルなんですよ。
笛のような、オカリナのような主旋律に叙情的なバックサウンド、いいっちゃぁいいんだけど、私はここに来るまでに社員の家族の葬儀で斎場にいたので、何だか妙な気分に陥ってしまった。
でも行ったら家族葬だったんですよ。親族以外は私だけでさ。会社からの案内にそういうの明記してなかったもん。ひとりで焼香したんだもん。
前にもそういうのがあって、社員が家族葬と知らないで来た私を親族に紹介するとき、
「この人(私のこと)会社の人、〇〇ザじゃないから大丈夫」
なんて言われて私はムッとした。「ご親族にヘンな紹介は止めろっ」って返した。
役員クラスの家族葬に行くとき本社総務からこんな電話が架かってきた。
「金曜で本社に誰もいないんでぇ。〇〇さん(私のこと)お香典建て替えといて貰えますか?」
(ー”ー;)
野菜炒め5野菜炒め6 (2)野菜炒め7野菜炒め9野菜炒め8
会計時の対応は至って普通、口先だけで「アリガトゴザイマシタ」でハイサヨナラです。
殆ど駅の改札から直結して雨に濡れなくて済む中華ファミレス、夜は居酒屋か?需要はありそうです。外装も内装も雰囲気もいい意味で高級感が全く無いレストランだったがもうこの地に再訪はないよ。
店6
店7
以下は余談ですが。駅改札に戻ったら、電光掲示の他社線情報で、京成線は菅野~京成八幡駅間で発生した人身事故の影響で運転見合わせ・・・
「ゲッ!マジかよ!」
声に出して唸ってしまった。この後、船橋まで戻って京成船橋で京成線本線に乗り換え、江戸川駅に向かわなきゃならないのだが。
来た路線を南下して京成船橋に行ったら改札から乗降客の大群がズラズラと下出て来た。JRに振り替えるのだろう。
京成線の運転は再開されていたが、来た電車が「当駅止まりになります」になったり、一部列車の運休と大幅遅れで到着時間が当てにならない。
でも私が向かう江戸川駅はJRの最寄り駅なんかない。入線した各駅停車の京成上野行に乗るしかなかった。乗ったら乗ったで車掌の繰り返しアナウンスがやかましい。
「この電車は現時点では京成上野行ですが、状況によっては行先の変更の可能性があります」
そんなのは未だいい方で、
「電車は事故のあった現場を通ります」
乗客を脅かすなよ。
「お急ぎの方はJR振替輸送もご検討ください」
ああ、それが言いたいのか。事故現場を通るからと言って乗客を震え上がらせ、客を減らそうとしてるのかと思った。
私はプレガバリンの副作用のせいで眠ってしまい、事故現場を過ぎて江戸川を渡る手前の国府台で目が醒めた。
江戸川区の窓口担当官が私に言うには、
「郵送でもできるようになりました」
「・・・」
HPには載ってない。行かないと知り得ない。しえてくれない。それが窓口というものなのです。
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五目レタス炒飯

京成線の大久保駅界隈に公用でときどき来ます。公用先近くにある町中華「一番」は近隣に飲食店が皆無なので、口悪い私は「ここでは一番」と謳っていましたが、2022年8月から休業中なのです。
ご高齢の店主が転倒、骨折、入院され、いったん退院して再開したのですがまた入院、それ以降シャッターは下ろしたままなのだ。
営ってない1
シャッターに娘さんが書いた挨拶の貼り紙があって、再開を待つファンが書き込みされてあった。
私も書き込んだのだが、その貼り紙も風雨に晒されてボロボロになっていた。
もし廃業ということになれば、私が出向いた公用先と同じ衛生窓口にその旨を提出するのだろうな。向こうは食品衛生、こっちは〇務衛生です。
再開することなく今日に至っている。もう半ば諦めている私です。
営ってない2
京成大久保の公用先はアポイント必須なので、午前なら11時、午後なら13時か14時を狙っているのですが、「一番」が休業したことで午前11時~ランチの流れから遠ざかり、午後に行く事が多くなった。
4月になったばかりの今日は久々に午前11時にアポイントを取った。午後は北上して柏に向かうのだが、さぁランチはどーする?駅向こうの学生街に渡るか?
西山製麺が美味しいアイヌ語の「パンケ」は開店前だった。弟さんが暖簾を手に取って準備中だったが、この店は11:30開店だと思ってたのだが、その時間に行ったら既に混んでたことがあって、11:30前でも準備が出来次第、お客さんが来たら開けるみたいだね。
パンケは開店前
この開店前の僅かの差が明暗を分けて、その先にある桂林餃子という店、この店は過去10数年で数回入ったことがあって、来るときは大概「パンケ」の定休日だった日に利用した。
店頭にメニュー写真があって、見ると五目そば、あんかけ焼きそば、炒め物ランチ、チャーハン、キャベツの千切りだけのサラダ、シウマイ2種(麺には付かなかったと思う)ちょこっとだけ搾菜、要らないけど杏仁豆腐が付いてくるセットがウリなのと、こういう系統の店によくありがちだが、女性スタッフがあっちの言葉で脳天から突き抜けるような甲高い声でキャンキャン会話しているうるさい店でもある。何をくっ喋っているかはわからない。日本語でブツクサ愚痴られる煩さとは耳障りが違う。
それプラス、向こうの歌謡曲かポップスか演歌かわからないが、BGMも相当なボリュームで流れている。
店1
入ろうかなぁ、どうしようかなぁ、とジロジロ見てたら、店内から向こう(大陸か半島か島)から来たであろう女性が、
「イラシャイマセドーゾー、イロイロアリマスヨー」
そう声をかけてきたのは、店頭にテイクアウトの中華惣菜がたくさん積んであったから、私がそれ目当てかと思ったらしい。
私は店内を指して店に入るジェスチャーをする。引き寄せられてしまったのです。
「ナカ、ドーゾー」
その前にこれが外にあったメニューなんだけど、左のAランチはチンジャオロースで、右下のAランチは八宝菜になっている。
でも店内のAランチはまた違っていたのだ。(※)
店2メ1
ああ、桂林餃子っていうんだ。
店3
店内テーブル席にバサバサッと放り投げてあったメニュー
店内1メ2
メ3メ4
メ5
(※)これを見るとAランチが酢豚になっているぞ?
どれなんだい?
聞かなきゃわかんないかもな。でも「Aランチは何?どれ?」聞くのがめんどくなった。おねぇさん同士の私語なのか仕事の会話なのか、キンキンした声で話に夢中で、それに割り込むのがメンドくなったのである。
BGMの音もデカいし。
店内2店内3
店内はテーブル席だけです。私の背後に厨房があるけど仕切られて調理風景は見えない。見えない=できあがったら持って来るだけの女性スタッフが2人、向こうの言語で機関銃の如く喋っている。厨房にいる男性調理人に放つ声は殆ど喧嘩腰に見えたね。やかましい店だがいいいところもある。
冷水と温いお茶が出されるのです。お絞りも。
地元の常連さんとおぼしき客には、
「イツモノ?」
「辛イヨ」
「ビール?」
ギリギリ必要最低限の接客TALKでもないようである。私の過去の印象は食べたら「ハイサヨナラ」的な接客だったがな。
この橋箱、引き出し難いのです。出っぱってるのを摘まんでもツルツル滑るのだ。ガタピシ揺すってもなかなか前に引き出せなかったね。
店内4
店内5引き出し難い
レンゲがチャーハン、スープ、それぞれあるのはウレしい。でもこんなにハイボリュームだったかな。大盛だねこれ。
写真と違ってレタスチャーハンなんですよ。五目炒飯の具=五品目の足りない1品目をちぎったレタスの葉っぱで補填したんだろうか。
疑ってカウントしたら、頂部にチョンと乗っかった海老、玉子、刻み小葱か空心菜みたいなの、ニンジン、チャーシュー、六品目あった。
チャ1チャ2チャ3チャ4チャ5チャ6チャ7海老
レタスが油でテラテラ光ってる。食感的にはジャマだな。要らないよ。殆どキャベツだけのサラダにもレタスがあるからそっちだけでいいのにと思った。
味はまぁまぁです。パラパラ系で後半は飽きてきた。すくい難かった。
スープはワカメ入りのタマゴスープで薄味過ぎた。炒飯の塩加減の方が強い。
ス1ス2
サラダというか、キャベツの千切りとちぎったレタス、ドレッシングが少なくて殆ど生野菜の感が。
サラダ1
サラダ2
シウマイは海老と肉々しいヤツとあって、どちらもクセはあるけどこれらは美味しかった。
シウマイ1シウマイ2
無理やり詰め込んだ感じでランチ終了しましたが、ごめんなさい杏仁豆腐は半分残しました。
店4
会計して出ようと立ち上がったらキャンキャン声の会話が止まった。
レジで支払ったら、言われたのが、
「アリガト、マタキテネ、マッテルヨ」
???
どうしたんだ。支払ったらハイサヨナラ接客だったのに。
ははぁん、そうか。コロナだな。前に最後に来たのはコロナの前だった筈だ。3年振りか。その3年の間にいろいろ締め付けられてアップアップ、お客さんの有難みを知ったのであろうと勝手に想像しておこう。違ってたって知る必要は無いし、自分の後味が良ければいいのだから。

ら・ランド

JR宇都宮線の東大宮駅は乗り換え駅でもないのに乗降客が多いね。殆どが学生さんじゃないか。
首都圏郊外のローカル駅だと思って侮ってたんだけど快速も停車するんだね。
この人数は何よ。駅階段にはエスカレーターもなく、マイペースで階段を上ってたら急ぎ足の学生に2人抜かれた。芝浦工大大宮キャンパスの学生さんらしい。
せいぜい青春を謳歌してくれ。
彼ら彼女ら学生の大群は東口へゾロゾロ流れていった。私は敢えて西口へ逃げた。閑散としていて混雑が嘘のようであった。
店1.
学生さんたちが駅東口に去って、私は西口へ。西口バスロータリーに「らーめんランド壱番館」という麺屋があります。
この看板は夜になるとテカテカ光るのかな。
私は10数年前、この店に間違って?入ってしまったことがある。そのネタはお蔵入りした。注文したネギ肉炒めが脆弱、貧弱で、当時の私はBlog経験が浅かったのもあって、これは載せられないなと自重した。記事の呈を為さなかったのである。
下りたことのない駅、歩いたことのない町、入ったことの無いお店で、別に美味しくなくてもいい心境のときに入って見事にコケたのですよ。
自分也に出禁にしてたのですが、その過去に決着をつけたくて立ち寄った。
ランドという店名だと店内に遊具施設かゲームでも置いてそうだが、全くそういう遊び的はなくて旧いタイプの昭和麺屋です。
素っ気ないL型カウンター席が10席ほど、壁際に2人テーブル席が3つ、奥へ行けばいくほど生活感が満載です。
卓上にメニューはなく、太い猪首を左上に捻じ曲げないと壁にベタベタ貼ってあるメニューが見えないのだ。
店内1
駅前とは思えない長閑です。
店内2
右の厨房を見ると、蛍光灯が仕込んだある電飾式のメニューが昼でも点いていた。
店内3
あっちのカウンターに座ったら厨房が丸見えですな。隠し立てしない辺りは好感が持てますが、枯れた店主のひとりオペを見たくない気もする。
過去の苦い経験があって定食類は期待できそうにないので、醤油ラーメン、半炒飯、3個餃子のセットにするしかなかったのですが。
店内4
あ、肉ネギ炒めがある。延べたようにこれで参ったしたのです。
店内5
卓上には割り箸、醤油、胡椒、酢、ラー油かな、七味、割り箸、爪楊枝、灰皿、それと星座の占いみたいなあれ、この占いみたいなのがまだあるんですね。
店内6卓上
チャ1チャ2チャ3チャ4
普通に美味しかった半炒飯に何故かネギの蒼い部分と、どうやったらこんなに細く薄く切れるんだのニンジンが混じっています。
別にそんなの無くてもいいけど、間違って混じったのかなと疑ってしまった。
摩擦係数の少ないパラパラ系、レンゲですくい上げたら危うく転がすところだった。
塩味も万遍なく行きわたって、半炒飯にありがちな雑さ、まばら感はなかったです。
チャ5
チャ6
並んだのを見ると、半炒飯の皿とラーメンの丼の高さ、深さが殆ど同じです。
だからスープが少ない。そんでもって湯気がたってない、食べる前からぬるくて麺が伸びているように見えます。半炒飯が先に出たからまだ湯が沸いてなかったのかもしれない。
ラ1ラ2
ラ3
ラ4ラ5ラ6
チャーシューは表面がカサカサ乾いていて冷たい。ワカメも水で戻した乾燥ワカメなのがアリアリ、メンマも後から投入するから冷め易いわけですが。
冷めたスープはおっそろしく旧い昭和のラーメンスープで(いい意味ですよ)インスタントラーメンとは言わないが、昭和初期の頃の生麺に入っていたペースト上の鶏ガラスープを伸ばした味に近い。
懐かしい。。。
敢えてそう言うしかない。
ラ7
ラ8
ラ9
ラ10
こういうラーメンは意外に麺が美味しく感じたりする。麺そのものが美味しいというより、スープがイマイチ、イマニだから逆に麺が引き立つわけですよ。ストレートだけどモチッとした食感の麺だった。
やっぱり懐かしい。これは私が中高校生の時に食べたラーメンのような。それのやや濃いヤツ。その頃の味が今も変わらず存在している感じでしたよ。
それも店ではなく、店でしか食べれなかった生麺を家で食せるようになった最初の頃のモノだ。
個人的な感想ですが、令和の味、スタイルじゃないです。
ラ11ラ12ラ14ラ15
ギョ1
3個餃子は貧弱で痩せっぽち、転がって寝てしまいました。厚み、重さがないからです。それを小皿に載せて、店主が厨房から出て早歩きで回転したときにコテン?
ギョ2
ギョ3
ギョ4
ご馳走様でした。店の外観、内観その通りの味でそこだけ昭和だった。店を出たら令和に戻った感じだ。
さて、このあまり見ない店名ですが、改めて見る看板には壱番館、加盟店募集とある。
他では見たことないこの屋号と、このクラスのチェーングループの正体は何だと思ってググッてみたら、株式会社アイビイケイのらーめんランドが挙がってきた。
だが、そこにこの東大宮のランドは載ってなかった。
クラシックでマイペースな雰囲気はチェーン展開の壱号館って感じじゃない。個人経営で生き残った麺屋にしか見えない。
東大宮駅をぞろぞろ利用する芝浦工大大宮キャンパスの学生さんたちは東口なのでここ西口には来ないと思う。彼らが間違ってランドに入ったらどうなるだろう。食べさせて感想を聞いてみたいものである。
店2

甘いキムチ炒め

足立区内の業務が私に戻ってきてしまったのだ。
後輩に、部下に渡したつもりだったのに。
久々に自分でやったら勘が鈍ってたのか書類ミス連発、ミスったってその場で二重線で訂正できるレベルだが、窓口で時間くってしまい、最寄り駅の東武伊勢崎線の梅島駅前商店街に戻ってきたのが12:15、ランチたけなわの頃合い、
店1
こないだのキムチチャーハンを含めて今月は3回この界隈に下車してます。うち1回は水曜日で店は定休日だった。
今日はアタマの中が豚キムチ炒めになっている。
狙ってきたのはいいが、外で待たされています。
店2
この店で外待ちは初めてですワ。このクラスの店がそんなに混むとはね。
味はたいしたことないけどボリューム重視なので、それを狙って工事関係者他、ブルーカラーの労働者たちが集まる時間帯だからです。
私の前には先客2名のご夫婦が立っていた。ご主人がやや不満そうに言うには、
「この店しかないのか。お待ち下さいでも何も言ってこないじゃないか」
ブツクサ言っている。しっかり聞こえてしまいました。店ん中がテンテコマイで、外で入店待ち客まで目がいかないのがすぐにわかった。
店の入口側が麺類と餃子の提供場で、できあがったらスタッフが運ぶ為にやって来る。横目(左目)で店の外で待っている客も視界に入る筈だが、店内だけで手いっぱいで外なんか見ようともしない。見えないのではなく見ようとしないのです。「お急ぎでしたら他へ行ってください」とでも思ってるんだろ。
でも店内でこないだ初めて見た新しい子のキビキビした声が聞こえた。そうか、あの子がいるなら何とかなるだろう。
ヨシッ、どんなんか見届けてやるぞと、味は三の次、ボリュームは二の次、店内観察こそ重視の私は外で待った。そしたら、
店3待ってる間の選挙カー
足立区議の選挙カーが通って、
「餃子の〇〇さんこんにちはぁ」
店の名前を呼んだのです。お前は誰だ?
「何々でございます。外でお待ちのお客さまこんにちはぁ」
ヤカマシイな。私は足立区民じゃないよ。
店4
やや不満気な表情でどっか他へ行きたそうな旦那さんを「まぁまぁ」と促す奥さん、そのご夫婦を店内に案内したのはやっぱりこないだの女性スタッフだった。
お次は私の番です。
「カウンター席でよろしいでしょうか?」
私は鷹揚に頷いた。カウンターも嫌いじゃないけど右から料理が、左の入口側から麺類と餃子が出るので、オジさんと若い女性スタッフ、あ、もうひとりいた。古参のオバちゃんだ。彼らが背後を頻繁に通るので、声が聞こえるワ、粗相が見えるワである。
店5案内されるところ
フロア3人体制でこの混乱かい。ファミレスやつくば松代店と違って「お名前と人数を書いてお待ちください」ができない構造なのはわかるが。
店内1今日はカウンター
メニュー載せます。ええっと、狙っているのはこの頁か。
メ1
少し拡大してみます。
メ2拡大
誰がオーダー取りに来るのかな。よかったこないだの若い子だった。
オジさんだとアブない。混んでる時間帯は特にね。空いてる時間帯でもオーダー落ちしたけどな。
私は予定通りに肉キムチ炒め、そして止せばいいのに2個餃子をまたやってしまった。
「肉キムチ、2個餃子ぁ」
若い女性スタッフは絶叫にば及んだ。
一品料理は2つほど止めちゃったのか。酢豚と鶏唐揚げが消してあった。
メ3メ4メ5
あ、こんな小皿があったんだ。
〇〇ログ評価で「この店はチャーハンと餃子は美味しいけど麺類がALLダメ」ってのがあった。私は麺類も炒飯も餃子もそれほど高く評価してないが、コクの無い単調な麺類にこの小皿キムチかネギチャーシューをトッピングしたら多少は旨味が増すだろうか。
メ6キムチが単品であるのか
混んでるから待つだろうと予想したが、案に相違して提供は早かったのだ。
20分に入店して出されたのが27分、私の他にもキムチ炒めが入っていたらしい。
今回は2個餃子も一緒に出されたが、2個の餃子は焼き場の左手からではなく、定食や一品料理が出される右手側から出されて盆に乗せられたので、やっぱり焼き置きかぁ。
でもこの1個1個の焼き加減の違いはどうよ。
ギョ2
もうこの店で餃子オーダーするの止めたっと思わざるを得ないシロモノでしたよ。ペッタンコなんだもん。
キムチ炒め1ギョ1
この後も大車輪の活躍振りの女性スタッフだが、勢い余ってポカをした。スープをこぼしたのである。傾いたか振り向いたかで。
キムチ炒め2スープをこぼしやはったな
赤いタレ、汁ですかね。キムチの素をラーメンスープで伸ばしたのかもしれない。
キムチ炒め3キムチ炒め4
キムチ炒め5
キムチ炒め6
なるほど、これはこれで悪くないけど、シャツやタイに赤い汁をトバさないよう配慮が必要だな。慎重に摘まんで運んだ。
やっぱり甘いな。キムチだから辛くなくはないが。
こないだのキムチチャーハンもそうだったが、何でこの店のキムチは甘めなんだろ。
あ、タマネギか。そりゃ甘いワ。甘味が出てるんだね。タマネギと豚バラ肉から出る甘味が勝ってるのです。ご飯はススみます。
キムチ炒め7キムチ炒め8キムチ炒め9キムチ炒め10
途中でこんな悪戯をしてみた。スープにキムチを投入、あまり意味なかった。
ス1ス2ス3
ワシャワシャ食べてます。でも飽きてきます。同じ味が続くし結構な量だからね。で、味に飽きてくるとどうしてもスタッフ同士の人間模様が聞こえてしまう。
前からいるベテランのオバちゃんがオジさんに言うには、
「あれ?これ大盛りじゃないの?」
「え、大盛り?」
「食べ切りじゃないわよ」
まる聞こえである。食べ切りとはハーフサイズの多めサイズで、料理によってはそれが可能なのですが。よりによって大盛りと食べ切りを間違えたのかい。
オジさんはさすがに焦って麺の茹で方に駆け寄り、
「これ大盛り出してくれる?」
「えぇ?大盛りぃ?」
厨房の陽に焼けたサブマンは目を剥いたが「しょーがねぇなぁ」という表情に。見たり聞いたりしてオモシろいのを通り越して私は耳を覆いたくなった。
まだ外で待っているお客がいる。空くのを待っている。回転は早い方だが、店内に誘導するのは若い女性スタッフ、獅子奮迅の働きぶりである。
「先頭おふたり様、奥の何番目の席お願いしまぁす」
そう言って招き入れて、
「何名様ですか?2名様、少々お待ちくださいテーブル席を片付けてからのご案内になりまぁす」
明るくて元気印である。
「お後、レバ定お願いしまぁす。お次何名様ですか?」
息次ぐヒマもない感がする。若いからできることだが忙しいのを楽しむかのようであった。
厨房のいつもいる店長(代理)殿はいつもマイペースだが、年長者スタッフへの敬老精神もあるだろうけど、しっかりし若い子がひとりいるから彼女に任せときゃ大丈夫だと思ってるのだろう。
店7店6
オジさんが冷水コップに氷を入れていた。それも大事なことだが、
「レジお願いしまぁす」
「あ、ハイ」
レジ打ちが終わったら、
「ここ片付けたら3名ご案内してくださぁい。ご一緒にお願いします。ご案内してください」
若い女性スタッフはオジさんに指示を飛ばしてた。昨日Upしたキムチチャーハンから僅か数日のことですよ。もう力関係が完全に逆転していたのである。
オジさんはそれでも意地を見せた。
「レバニラお願いしますっ」
力強い声で厨房に言い放っていた。一矢報いた気分だろうな。

キムチと玉子

常陸国の業務ラウンドが終了して思ったのですが、あの国で食べたのは駅そばと珍来(茨城県内だからイバチンというそうです。)へ4回行っただけで終わった感がするんだな。
1泊でも泊まったりすれば居酒屋ネタでも拾えたんだろうけど、泊まるまでもなかったし。失礼ながら私的には魅力に欠けたのです。
都内ラウンドに戻っています。足立区の本店へ。
店1
ゆで卵の提供はなくなった。定休日も設定された。
こないだ行った家系ではウヅラの卵が入荷に支障をきたしていたからな。
店2定休日
はっきり言ってぜんぜん美味しそうに見えないメニューポスターですが、ボリューム重視なのが伺えます。
店3メ1
店内1
前回来たときは店内ガラ空きなのにオーダーが抜けて、私のオーダーをオトシたオジさんに、
「アナタもここ長いんだからボサッとしてちゃダメだよ」
そう訓戒して出た翌月です。
「ボサッとしてちゃぁ」これを「ボケッとしてちゃぁ」どっちがイントネーションキツいですかね。私はボサッで良かったと思ってるんだけど。
そう言ったところですぐに改まるかというとそうでもないのだ。オジさんは私と目が合ったんだけど逸らしたんですよ。いらっしゃいませ奥どーぞ」ぐらいは言ったかもしれないが自信が無さげだった。こういう世界はお客さんに怒られながら経験値を重ねることで身に着く世界だからね。
私のことをこないだのうるさい客が来たとでも思ったかね。
2人テーブル席にした。4人テーブル席にすると後から来たグループ客の視線がウルサイ時があるので。
この席、前は天井からロールのジャバラみたいなカーテンが下ろされて右テーブル側と遮断していたのだが。5類になったことでそれももう不要と判断されたのか、天井に引き上げられてた。
店内3
相変わらず美味しそうに撮れていない月替りメニュー写真ですが、
メ2
ラーメン、野菜炒め、半ライスのセット、これは止めとこう。後から来られてひとつ向こう前のテーブル席に座ったお客様がこれをオーダーしてた。単調な味のラーメンに途中で飽きてきたのか、野菜炒めをラーメンに投入して食べてたね。ナイスな食べ方だと思った。
ニンニクの芽炒めだと?これも危険だから止めとく。
またヘンなメニューを考案したな。麻婆焼きそばだって?
メ3
焼きそばが見えない。こんなのがオーダー入るのかなぁ。
どうも月替りにソソらないので今日はレギュラーメニューからチョイスしよう。オーダー取りに来たのはオジさんじゃなくて新しいスタッフさん、若い娘さんだった。今までいたあっち(半島か大陸)の看板娘さんは異動か?それともお辞めになったのかな。
新しいこの子は声に張りがあり動きも機敏で、次回来たときは12時台激混みの店内を素晴らしく上手に差配するのを目の当たりにします。
「キムチチャーハン、餃子2個、玉子スープ」という割高でめんどくさそうなオーダーを入れた。
「ハイ2個餃子、キムチチャーハン、玉子スープお願いしまぁす」
動きもTALKもシャキシャキしたしっかりした子で、おそらくこういう店か居酒屋の経験者だと思う。
その子がオジさんに聞いたのは、
「月替り焼きそばのお客さんにスープもお出しするのですか?」
「ええっと、ちょっと待ってね」
オジさんには決定権がないらしい。厨房に聞きに行ってる。
「出さなくていいって。くださいって言われたらだしてくださいって」
オジさんの声音は優しい。質問した娘さんは賢い方のようだから、次からはこのオジさんに聞かないで厨房に直接聞こうと思ったに決まっている。
わかんないヤツに聞くだけムダだというものだ。この次に来たときは力関係が逆転してたからね。
店内2二人レーブル席
この写真の隠れた左で、オジさんはバツゲームのようにずーっと玉ネギの皮を剥いていた。
どうも客の私から見ても不要不急の作業んしか見えない。だってこれからランチタイムで混むんだよ。
そしたら厨房から店長(この時間の代理かもしれないが、いつもいる人)が出てきて、
「〇〇さん、これから混んでくるからそれ止めて、〇〇〇すの優先してくれる?」
「ハイ」
タマネギの皮剥きは後でいいってことだよ。そんなん後回しにしなさいと。
新日本風土記「瀬戸内の春」で、小学校から戻ったお孫さんが爺さんお父さんの漁船の水揚げ作業を手伝ってたけど、指示されないで身体が自然に動いてた。次に何の作業をするか身体がわかっているのです。
「将来の夢は?」
「ここで働くこと」だって。エライと思った。オジさんと比べてしまったよ。オジさんもこの店に長年いるんだから優先度を把握してると思うのだがなぁ。
見てて思うのよ。ファンはツライよって。嫌いだったら気にしない。放っておくだけさ。
餃子がきました。
ギョ1ギョ2
今日の餃子はダメだな。焼きが弱いし具が少ないしヘタレてる。ブニュっとした食感とガリッと音がしたニンニクの他は印象に残らなかった。
何しろ焼き目が剥がれてるのが気に入らない。怪我してマキロン塗って、治りかけてたかさぶたが剥がれたみたいである。
だいたい先に餃子が来ること自体が焼き置きの証ですよ。冷めてるモン。
つくば松代店の焼きたて餃子は凄かったな。デカくて厚つくて最強だった。あれを知ってしまうと雑な握りで具が薄っぺらでブニュブニュしているのは私の中では落第点、総本店の名が泣くというものだ。
暖簾分けの方が「本店に負けないぞ」気構えが違うのかもしれない。
キムチチャーハンが来ましたが、チキンライスかと思ったよ。
キムチチャ1キムチチャ2キムチチャ4キムチチャ3
変わり種チャーハンを月替りで出す店ですが、このキムチチャーハンはレギュラーメニューです。
白菜キムチが裾からハミ出ています。まぁるい飯の山の中にもキムチが何枚か隠れていて、それを見つけるのが発掘作業みたいで楽しくもある。
キムチチャ5キムチチャ6
味と食感はキムチの甘辛さとチャーハンのしっとり加減が混じっていて、ベッチョリまでいかないギリギリです。
でもあまり辛くないですね。辛いキムチのチャーハンではなく、キムチが少し入ったチャーハンですな。これだったらくまねこさんでも充分平気じゃないかなぁ。(すみません名前を出してしまいまして。)
ではこのほんのりした飯の色は何だろう。ケチャップでもないし。これだけのイロをしてたら辛い筈だが全然です。私の舌がオカしいのだろうか。
米粒とキムチ白菜を一緒に噛めばグチャグチャになった。キムチなんだけど何で辛くないのかわからないが、クドさもないだけ最後まで飽きが来なかった。
キムチチャ7キムチチャ8
玉子ス1玉子ス2玉子ス4玉子ス3玉子ス5玉子ス6玉子ス7
何だかやる気の感じられない玉子スープにガッカリです。具は僅かのタマネギ、キクラゲ、ニンジン、タケノコ、そして溶き卵、何だか省エネ、省素材のスープですねぇ。
味はタンメンの塩味スープと同じですかね。
どうしてこれをオーダーしたかというと、キムチチャーハンの辛さを玉子のマイルドさで和らげようとしたのです。だがその必要はなかった。
ちょっとやってみたけど。
キムチチャ9玉子をかける1キムチチャ10玉子をかける2
全く意味ないですね。
もとのキムチチャーハンが辛くないからです。辛さは痛みだと思っている私でも物足りない辛さです。
王将さん他でメニューにあればキムチ炒めと玉子のいりつけ、玉子の炒めとキムチ単品を混ぜたりとか。あれを実践するにもこの店にはムースーロー系の玉子炒めがメニューにないので玉子スープにしたのですが。
キムチと玉子は合う筈だがイマイチうまくいかなかった。実験結果に消化不良気味で自己嫌悪に陥ってしまいました。
ギョ3
ヘンな焼き目の餃子です。真ん中だけ焼き目がついてないってどういう焼き方をしたんだ。剥がれたのだろうか。
ギョ4
店11
会計はオジさん、間違えないようにひとつひとつ丁寧に打ってくれた。
「2個餃子ぁ、キムチチャーハぁン、玉子スープぅ・・・」ゆっくりと復唱しながら。
こっちもつられて唱和したりして。
味はイマイチだったが、味わいよりも腹が一杯になれば70%オッケーみたいな店なのは承知ですが。イバチン(茨城県内の珍来)を知ってしまったことで、本店の看板を掲げてる割にはイバチンに負けてる気がするのだ。
この次の週にもう1回来ています。それが事前にわかっていたので梅島駅に向かって歩いきながら、そういえばレギュラーメニューに豚キムチ炒めがあったのを思い出した。。。

揚げたて駅うどん

JR川崎駅の橋上中央改札にある時計台で「美味しいね」Blog、みぃさん&旦那さんと待ち合わせしたのですが、その時計台から見て品川方面の改札内に「アトレ川崎」という駅ナカ商店街があって、東海道線ホームに下りる辺りに、駅そばならぬ駅うどん専門、スタンドだけど椅子席の駅ナカうどん店がある。
店1
ディスプレイには「白海老とアスパラのかき揚げうどん」790円がドーンと写し出されていた。丸亀製麺と同じ系列のふたば製麺アトレ川崎店です。
値段的には割高な感じがしますが、駅そばのかき揚げとは全然違うルックスに惹かれたというか。
店3
店4タッチパネル券売機
入口には「ただいまの時間帯は右側でお願いします」とあって、コの字カウンターを半分仕切って右側だけで営っていた。もう半分の左カウンター側ではひとりの女性スタッフが険しい目付きで仕込みか何か作業中だった。
私はコの字の真ん中でポツンと突っ立って、わかっていながらわざとキョロキョロしてやったら、左の女性から、
「右側のカウンター、空いてる席でお願いしまぁす」
お願いされたけど声音と目つきが険しい。「今の時間帯は右側カウンターでって書いてあるでしょ」と言わんばかりであった。または右側で働いている子に「そっちが声かけなさいよ。誘導しなさいよ」のようにも聞こえたね。
吉野家のカウンターを明るくキレイにカジュアルにした感じで、白い丼、この後出て来る白っぽいかき揚げと白いうどん、スタッフの白い衣装に明るい照明が映えます。
店内1カウンター
先に三角いなりが出されました。
三角いなり1
三角いなり2
右に座って券を置いたら冷たいのか温かいのか聞かれた気がする。覚えてない。目に止まったのは大量のかき揚げ在庫、天かすと、デカいボウルになみなみと入った白い天ぷら粉、
店内4揚げ準備
今から揚げるんだ。揚げたてなんだ。それも私の目の前ですよ。揚げてるのは店の女性スタッフで、デカい尻の脇から見えたのは、デカいボウルに並々とたまった白い天ぷら粉に手慣れた手付きでネタをくぐらせ、揚げ油に投入して泳がせ、頃合いを見て引き上げるのです。
揚げてる後半になって声が放たれた。
「ひやなみとおんなみをくださぁい」
奥にはうどんを茹でるスタッフが何人かいて、ひやなみ=冷や並、おんなみ=温並、冷たいうどん並サイズ、温かいうどん並サイズなんですな。それを持ってくる。
振り向いて私に言うには、
「天かすは入れますか?」
「いや、いいです」
かき揚げデカいし、かき揚げから剥離して落ちた天カスもでかいので、固辞しました。
店内3揚げ置き
デカい天ぷら、かき揚げです。平たいタイプではなく上に盛り上がっています。
うどん1
うどん2
うどん3
うどん4デカい天ぷら
うどん6うどんは脇役か?
右側の蓋を開けて青いネギを撒きます。
うどん5ネギを投入
うどんは脇役か。かき揚げに押しつぶされてる感がある。
ネギは隅っこに撒きました。そこしか置けないのだ。それだけかき揚げがデカいのです。
うどん7ネギは隅っこに
うどん8優しい汁
ああ、こういう味なんだ。優しい薄口醤油味、丸亀製麺系だから関西風なんですかね。
私は丸亀製麺や花丸うどんって、レーンの上に盆と丼を載せてネタを拾って載せていくでしょう。あのスタイルが苦手で殆ど利用したことがない。片手にカバン持ってるし、もう片方の手だけで運ぶのが難儀でさ。60肩と神経痛に悩まされてるからです。
うどん9摘まみ上げる
かき揚げを摘まみ上げてひと口齧ったら、揚げたてだから、その、何ていうか、駅そばのかき揚げと違って油が完全には切れきってないのね。
そりゃそうだよな。駅そばスタンドは店内で揚げてる店なんて滅多いないし、どっか他で揚げたのを運び込んで揚げ置き、冷え冷えだからね。
白海老、アスパラ、だけでなくタマネギが繋ぎに入っていた。
うどん10タマネギ
海老が逆立ちしています。そっか。白海老にアスパラだから割高なんだな。
うどん11タマネギと海老が逆立ちしてるとこ
アスパラは衣が剥げやすい。生じゃないけどそのまんまのアスパラはモノによっては筋っぽかったりもするが、まぁまぁ及第点でしょう。
うどん12アスパラ
海老がチクチクします。赤い小海老じゃない。それなりの大きさだからね。海老は結構ふんだんに入ってましたよ。揚げる人の力量や気分にもよるだろうけど。
食べてる間も目の前で女性スタッフが揚げてるので凄い臨場感です。自分が食べてるかき揚げうどんの油香に目の前で揚げてる油香が加わって鼻孔をくすぐった。
だがその揚げ香がだんだんキツくなってくる。
うどん14海老チクチク
衣に覆われたタマネギ、
うどん16衣に覆われたタマネギ
衣が剥がれたタマネギ、
うどん15衣が剥がれたタマネギ
かき揚げと格闘してうどんを後回しにしてしまったが、コシがそこそこ強くて力強さを感じた。市販のパックうどんとは全然違いんだね。
汁の塩気も控えめだったが、かき揚げの油がその薄味に合っている。「油も味のひとつ」と言ったのは今はない門前仲町「浅七」の店主だったな。そのとおりだ。
うどん17うどん18うどん19うどん20
三角いなり3
この残りカスは天ぷら粉だけじゃなくて、海老の残骸が混じっているのです。
うどん21残り汁1
うどん22残り汁2
ふと見たら向こうの左カウンター、さきほど私に「右側のカウンター空いてる席でお願いしまぁす」と言い放った生意気な女性スタッフの前にひとりの男性客が座っているじゃぁないかい。
左カウンターも解禁になったのかな。いや、そうじゃないな。こっちの右カウンター席がいっぱいになったから、止む無くひと席だけ座らせたみたいだね。
というのは、その後に入ってきた客には私に言い放ったように「右カウンターでお願いしまぁす」だったんですよ。
眉を上げて顎も上げて言い放つから剣呑に見えるのだが、こっち右にいる揚げスタッフやコの字の真ん中にいる茹でスタッフたちは誰ひとりとして客を誘導する声を出さないんだな。
左にいて「右でお願いします」だから、左から右に追いやるように見えて、聞こえてしまうのだよ。やっぱり開放している右側のスタッフが迎えるように「こちら空いてる席へどうぞ~」でしょうな。
スタッフ同士の人間関係か力関係かもしれない。
店2
ご馳走様でした。出る前にマスクをしたら油の余韻、残り香が凄いのだ。
そりゃ食カオに、唇の周りに、鼻穴に、スーツ上着やYシャツの襟もとに、ネクタイに、胸ポケットに入れたマスクに油香が付着していた。
贅沢を言っちゃぁ何だが、駅そば、いや、駅うどんでもかき揚げは目の前の揚げたてでじゃなくて、揚げ置きで乾いてる方がいいなと思ってしまった。
あのスタッフたちはプライベートでは揚げ物は食べないんじゃないか。

文殊

馬喰町を変換しようとしたら暴露に変換されたぞ。私のアタマの中とPCはどうなってるんだ。
JR総武快速線の馬喰町駅と、都営新宿線の馬喰横山駅、2駅は前者の東京寄りと、後者の新宿寄りでくっついている。
乗り換え専用の連絡改札を利用すると便利ですが、間違えるとかなり遠回りになる。
コの字を裏返したような構造で浅草線の東日本橋駅にも繋がってる。無理して繋げた感じもする。
今日は敢えて改札外に出て、都営新宿線改札前にある駅蕎麦、文殊というスタンドへ、知恵を司る菩薩様のような名前であります。
JR改札を出て延々歩いくと前方に見えてきます。
馬喰横山駅1
都営新宿線だと改札を出て5秒、券売機前で10秒で入れる立地、殆ど改札に隣接している。そこだけポツンとあるのです。よく営業許可が下りたと思う。
地下だから風雨を気にしないでいいんだけど、券売機の前で躊躇してると、改札をドドドドドッと出入りする乗降客の目に晒される。それが恥ずかしかったりする。駅のホームだと全然気にしないのに。気になるのは外界に接しない地下鉄構内だからかもしれない。
スタンド2
お品書きの板にディスプレイが挟まっている。
スタンド3メ1スタンど6メ3
外人さん向けの写真メニューがあって、
スタンド7メ4外国語
Hot SOBA/UDON noodles
You can chenge it hot to cold
50 yen will be added for cold noodles
KAKIAGE
TANUKI
SHYNGIKU
KITSUNE
NASUTEN
TORORO

What?
何だか笑える。スペルあってますかねこれ?
これで外人さんに通じるかな~
私は「???」だったよ。タヌキの英語は知らないがキツネはFoxだよね。
英語のみです。大陸語や半島語はなかった。ところが券売機は日本語のみで英語で併記されてないのだ。外人さんは写真メニューで日本語に訳してから券売機ボタンを押すわけですな。
スタンド8券売機
日本を跋扈している外国人観光客は日本人より日本語が堪能だったりするけど、読み書きまで求めるのは酷らしいからね。駅蕎麦という文化を母国に持ち帰ってどう吹聴するのやら。立って食べるわけだからね。
もうスタンドではかき揚げ蕎麦と決めているので、470円をON、プラス、トッピングにホウレンソウ、プラス、お握りを1個、
「お握りはどれになさいます?」
「じゃぁ、これ」
何でもいいやと思って適当に拾った。オカカ、昆布、明太子か鮭かわかんないけどピンク色したのと3種類あった気がする。
スタンド内揚げ置き
スタンドにしては少々時間がかかったのはレンソウがプラスされたからかな。でも麺は茹で麺ではないようです。見たらちゃんと茹でてましたね。
そば1そば2

そば3ボケてますが1そば4ボケてますが2

そば5レンソウ

そば6軽いかき揚げ
デフォでワカメなんか入ってるより青々したレンソウの方が豪華に見えます。かき揚げを退けたらそこにもレンソウが敷いてありました。
かき揚げはタマネギ主体です。崩れもしない。しっかり固まったタイプで、それでいて軽い。
そば8かき揚げの下にもレンソウ
かき揚げを汁にズブズブ沈めます。沈めるとかき揚げが汁を吸って汁が少なくなるのは仕方が無い。
そば7かき揚げズブズブ
細い蕎麦、というか、白い麺みたい。のど越しがいい。
カツオ出汁が効いた汁にタマネギの甘さが沁みて美味しい。そして、かき揚げの衣が溶け出す。
後はお定まりのグチャグチャになります。
そば9そば10そば11そば12
立ち食いにしてはレベル高い方だと思います。レンソウを追加したのもあって品がいい感じがした。
ところがこの品の良さを落とす広告が貼ってあって。スタンド内にはイロんな媒体で紹介された記事が幾つか貼ってあったけど、私の前にはこんなのがあったのよ。
スタンド5メ2
アサ芸じゃないですか。
まだあるんだ。大衆紙で購入者の殆どは男性でしょう。
スマホに押されて最近は見なくなったが、電車内でこれを見てる輩へ向ける女性客の視線の白いことったら。
それに載ったからといって「ふぅ~ん」てなもんですが、これはいつ頃の記事なんだろうか。表紙の女性は誰なんだ?
これのせいで少し品下がった感はある。
スタンド9
お握りを撮り忘れたけど、撮るまでも無かったのは、コンビニやお握り専門店に並んでる既製品ではなくて、どうもお店でオジさんオバちゃんが手で握った感じで、手作り感が満載だった。
店の厨房で握ったというより、家々の台所でお母さんが、お婆ちゃんが握ったようなお握りでしたよ。
馬喰横山駅2
改札の袂です。嫌が王にも目に入る。この写真を撮るのに時間がかかったよ。人がどんどん流れて上がって来るので撮り難かったのだ。
都営新宿線改札に入ってぐるっと廻るとこんな感じで(下写真)メニュー写真が小さいですね。
遠慮したのかな。改札の外に出れば乗客が一般客になるから客誘致もオッケーだけど、改札内への表示は「控えめにしなさい」なのかもしれない。
スタンド10改札内から

天花

築地の「天花」です。駅蕎麦じゃないけど駅の上にあります。
おっそろしくスローに走る日比谷線築地駅の上です。
路面ならぬ路麺店ですな。
天花3天花2メ1
見てると春菊天がよく出ていますが、春菊天って揚げ衣の方が多いのですぐにグダグダ、ドロドロになっちゃうんだよな。別皿にしてくれとも言えないしな。
なので王道、かき揚げ蕎麦であります。昔ながらの券売機でピーガッチャン、タッチパネル嫌いですから。
券売機メ2こだわり
スタンバイかき揚げたち
「天花」さんは蒸した麺や茹で置きを再度湯がくのではなく、生麺をきちんと茹でてから提供される。
なのでそこらの駅蕎麦よりは若干、時間を要します。
「かき揚げ蕎麦とおいなりさんのお客様ぁ」
かき揚げ1かき揚げ2かき揚げ3かき揚げ3-2
かき揚げ3-3
かき揚げは最初の箸捌きでいきなりボロボロ崩れ落ちます。箸で口に持っていけないのだ。口を突き出さないと食べられません。
かき揚げ4かき揚げ5
繋ぎに山芋を使った蕎麦はツルツルの細麺なので、これは好みが分かれるかも知れませんな。
何となく風味も有るんだけど、山芋だからか、クセは薄いというか淡泊な感じだな。
汁は節感が強く、私には丁度いい濃さです。
かき揚げ6
かき揚げ7

かき揚げ9かき揚げ8
普通に座って食べる店の蕎麦レベルを超えてるともいえるが、山芋繋ぎの細麺だから物足りなさもあるという不可思議な蕎麦です。(個人的な感想です。)
蕎麦通が通う専門店と違って、駅蕎麦やスタンド蕎麦ってのは、何処か身体に悪いような懸念を感じるときがあるが、「天花」さんは無化調、無添加物、健康指向を謳ってるだけあって、それが逆に物足りなくもある。いい店には違いありませんがね。
いなりはちゃんと小皿に載せて出されます。JR東日本系のいなりみたいに袋に入って出すコンビニスタイルじゃないよ。
いなり1
いなり2
「天花」さんを知ったのはコロナの最初の頃、ワクチン接種第1回めが始まった頃だった。緊急事態宣言だの蔓延防止何どかだの、夜の飲食店が時短営業を強いられてた頃ですよ。
何でそれを覚えてるかっていうと、ここからすぐ近くに中央区のコロナワクチン集団接種会場があったんだよね。今はもうクローズされてるけど。
並んでるのを見たのは未だ私の手許に接種券が届いていなかった頃です。業務で築地に来る度に目に入ったのが間隔を開けて並んでいる人たち。それらを見て「いいなぁ」羨んだものです。
何を羨んだって?接種しただけでも少しは安堵感があるでしょ。周囲が皆、接種しているのに自分だけ取り残された感があったんだよな。
中央区は早かったようだが、私のかかりつけエロ女医が開業している港区は遅かったのだ。「未だなの?」「未だやらないの?」しつこくせっつく私に女医は辟易して、
「港区は遅いのよぉ。きたらやるわよぉ」
声が裏返ったからね。
で、ワクチン入ったら即、電話が架かってきたからね。「打つわよぉ」って。
あれから3年か4年か、自身も何回めまでワクチン接種したかときどき忘れてる。
「何回だっけ?」
「4回よ」(ジャン妻)
そうだった。5回め接種予定の週にコロナにかかったんだった。なので5回め接種は延期になったままです。自然に罹ったんだからいいじゃんってか。
コロナ明けでクリニックに電話したら、3ヶ月、間を開けなきゃダメだって言われた。
「かかってすぐの今、打ったらどうなるのかな。パワー倍増かな」って言ったらいつもは愛想無い受付嬢が笑いだしたのを覚えてるよ。美人だけど笑わせるのが難儀な受付嬢なのだ。
女医さんに聞いたら「3ヶ月後に接種するかどうかわからないわよ」って素っ気なく言われてそのままになってます。もう抗体パワーは薄れてるだろうな。

何だかモノ足りなくて。いなりも食べてるのに盆をカウンターに置いたままで小銭払ってミニカレーも食べてしまったのです。
カ1カ2カ3
カ4カ5
カレー味で麻痺した舌で、残った汁を舐めるとスタンドにしては品があった汁が途端に品下がるんだよね。
天花1
築地に来て「天花」さんに入るとコロナ初期の頃を思い出す。
イヤな時期だった。生真面目な日本人の同調圧力が様々に歪んだ形で表面化していた。人同士が避け合い、生活を脅かし、同調しない者は密告されて下手すりゃ魔女狩りですよ。
接種したかどうかしつこく聞かれた。何回接種したかも聞かれた。接種券が無いと利用できないとかも。検温も強制的でしたよね。マスクと反マスク、接種派と反対派の対立構造も生んだし。
何をどうすれば最善だったのか誰かが検証したという話も聞かない。喉元過ぎて熱さ忘れて今日に至っている。何事も無かったように。

地震アラートの朝

地震
5月11日朝4時16分頃の揺れで目が醒めて、震源地が千葉なのを確認したら安否確認の電話コールが鳴った。
「なんなの?千葉でしょうに」(ジャン妻)
「何で神奈川で鳴るんだ。」
また神奈川県の恥たるK知事がアラート出しやがったんだろうと思った。
1回めはいったん受話器を取り上げてガチャンと切ったのだが、2回めが鳴ったので着信拒否に登録してやった。すっかり目が醒めてしまい、デスクのPCを起動してカタカタ打ってたら夜が明けた。

「アナタ今日は何処を廻るの?」(ジャン妻)
「千葉なんだよな」
「ちばぁ?こういう時に?」
余震があるかもしれない。千葉の柏市に向かうのですが、初動は葛飾区からスタートするので京成線のダイヤをが心配である。
すぐに家を出ないでTVやネットで様子を見て、若干遅れて出た。
新橋で浅草線ホームに下りたら京成線がダイヤ乱れ。京急の遅れが浅草線~京成線に影響したのである。
来た電車に乗るしかなかった。

下り方面なので車内ガラ空きだったが、途中で減速したり停車したりで遅れた。
そしたら私の前にダイヤ遅れを気にしてソワソワ落ち着かない2人の外国人女性客がいてデカいキャスターを2つずつ、急ブレーキで転がりそうになるのを手で抑えていた。
押上を過ぎて、地上に出てからその外人女性に話しかけられたのだよ。
「ナリタァ?」
ナリタァ?
成田空港のことか。お国が何処かわからないが、ヤンキーじゃないし北欧パツキンでもないし、東南アジア系だろうか。2人のうちひとりはムスリムだったんですよ。
お国へ帰るので成田空港へ向かうので、電車の遅れを気にしてるのだな。
私は苦笑いしながら首を傾げるゼスチャーをした。「外国語ワカリマセン」を表したつもりです。どうせこのまま乗ってりゃ終点、成田空港に着くんだから。
ところが八広を過ぎて荒川鉄橋を渡った辺りで無情な車内アナウンスが流れて、
「この電車は青砥止まりとさせていただきます」

当初は京成成田空港行きの特急だったのが急遽、青砥止まりになってしまったのである。
京成は浅草線を挟んで京急と直結してるので、遅れの理由を今朝の地震による京急線内の安全確認とか何とか、他社線のせいにしていたな。
私は葛飾区へ行くので青砥が最寄り駅だから問題ないが、、前にいるどこのお国かわからない外人女性2人は困るであろ。
止せばいいのに老婆心を出して、この電車は成田まで行かないのを伝えなくてはと思ってしまったのだよ。何でかわからない。単に気紛れただけだと思う。日本人は外人に親切だという評判を実践するわけでもないよ。
私は「ナリタ」声に出して、バッテンをカタチ作った。成田へは行かないよって。そしたら、
「オート?」
ああ、アオト(青砥)のことか。私は車内を指しながら「ディスイズアオト、ジ、エンド」アヤしい言語と身振り手振りで伝えたつもり。
そしたらまた、
「ナリタ、ナリタ」
だから行かないっての。通じないし埒が明かない。相手女性はアプリを駆使してスマホの画面を見せた。
「成田第2ターミナルは何駅ですか?」
へぇ、日本語変換機能か。第1でも第2でも私は知らない。海外渡航の経験がないから。しょーがないから検索してみたら空港第2ビル駅だった。「ナリタ、ナンバー2ビル」とでも言ったと思う。それと駅すぱーとの路線図を指して、今はこの辺りで、青砥はここで、ナリタはずっとずっろ先だよと見せてあげた。
「ナウ、タテイシ(立石駅のことだがホントは四つ木駅だった。)ネクスト、アオト、ジ、エンド、ナリタ、チェンジ、トレイン」とか何とか。笑ふなよ。こんなんで通じるのか。誰か他に外国語に堪能な客はいないのか。
「アオト?」
「(頷く」アオト、チェンジ」
手先をくるっと廻して、乗り換えるんだよと意思表示をしたが伝わったかなぁ。

青砥駅に着いて一緒に下りたら駅係員がいたけど、車内点検に走っていってしまった。私と外人女性2人が乗ってきた電車は回送電車になり、高砂方面に引き上げられていった。
そしたら上野方面から京成佐倉行きが来たのである。
今度はこっちから声をかけた。「ヘイ」って。
このオヤジでは頼りにならんと私に見切りをつけて?前を歩いてた2人は振り向いた。私は京成佐倉行特急を指して「乗れよ」のゼスチャーをした。
2人の目が、表情が明るくなった。京成佐倉行きに乗せちゃえば終点でまたチェンジ、乗り換えるだろ、誰かが教えるだろ。
乗り込んだ2人は私に軽く手を振って、電車は高砂方面へ去っていった。
ああ、くたびれた。

青砥駅は島式ホーム2面4線の高架駅で、2階と3階にそれぞれ1面ずつホームがある。私とどっかの外国人が下りたホームは3階の3番線4番線で、2階の1番線2番線に下りたら、
駅1激混み1
ホーム上が激混みではないかい。
東京方面に向かう乗客がゴッタ返していた。外人さん観光客も多い。
電車が停まっているけど車内が真っ暗なところを見ると、青砥で回送電車に急変され、乗客たちは強制的にホームに下ろされたのだろ。
ホームにちんまりと鎮座している駅そばスタンドが人混みに押しつぶされそうである。
この小さいスタンド、過去に2回入ったことがあって、狭くて3人でいっぱいになるキャパしかない。電車が動くまでの時間潰しにドカドカ入られたらそれこそ倒壊してしまうだろう。
スタンド1
厨房も超狭いのでオヤっさんのひとりオペ、スタンドの入口に立ってじーっと待っていた。先客2人に順番に提供されてから中に入る。
小さいスタンドだが、朝そば、うどんだけでなく、ラーメンもあるのだ。
今の外人さんネタだけだと写真が無いから、ストーリーの〆にこのスタンドに入るか。三松といいます。
人気ナンバー1、ラーメンと豪語しています。
スタンド2メ1
スタンド3メ2
スタンド内1
スタンド内メ3スタンド内メ4
コップの向こうにラジオがあって、何だかわかんないけど番組が流れている。
スタンド内ラジオ
超狭いスタンドなので券売機が無くて現金で支払います。狭くて3人がいっぱいいっぱいだから渋滞や行列になり得ないのである。だから券売機はなくていい。
麺茹でに少々時間がかかる。
「ハイ、ラーメンのお客さん、お待ちぃ」
ラ1ラ2ラ3ラ4
駅スタンドを利用する客は先を急ぐので、駅蕎麦の提供温度は熱々ではないのが常套である。ラーメンもそうで、熱々のわけがないし、むしろぬるいです。
小さいスタンドの厨房で火力が強いレンジを置けるわけがない。スタンドだから美味しいと感じるギリギリのレベルですけどね。風情はないけどれど一気呵成に食べられます。
味はアッサリ、塩分や醤油分もコクも抑え気味で、市販の生麺とそう変わらないけど、スンナリ消化器系に入っていきます。
ラ5スープ
ラ7ナルト
スープよりもややパサついたチャーシューの方が強い味だ。
麺は細めですぐ伸びるタイプですがそれでいいのです。
ラ6チャーシュー
ラ8メンマ
ラ9ラ10ラ11ラ12
あ、押上方面の電車が入線してきたぞ。
外人さんが多いせいか、我れ先にと車内に入らんとする光景である。下りて来た少しの乗客は乗車しようとする人並をかき分けかき分け、這う這うの体でホームに下り立った。
駅2ゾロゾロ
入線してきたときがガラ空きだった電車があっと言う間に満員になったぞ。
押上方面へ向かって動き出した。
駅3全員乗車
そして誰もいなくなった。
さっきの混雑が嘘のようである。
見てたら店主の声が。ミニカレーができあがったところだった。
駅4誰もいなくなった
殆どルゥだけですが、スタンドとしては上出来でしょう。
カ1
カ2カ3カ4
ひとがいなくなってこうやって見ると、何て小さいスタンドかと思う。
スタンド5
スタンド4
スタンド6
夕方、帰社したら、総務の女性がアタフタと私んとこに駆け寄ってきて、私だけ今朝の地震の安否確認が取れていないというんだな。
いいじゃんかこうやって無事なんだから。
千葉県が発信したと思ったアラート、実は会社から発信されたアラートだった。私はあろうことかそれをガチャンとブチ切って、迷惑電話に登録してしまったよ。
その女性に付いて貰ってアラートを会社携帯番号に登録しなおして、家屋無事、本人も無事、出社できます、をONしました。地震発生から12時間立っていたという。(汗)

5類になった夜

店1
店2店3店4
GW明け5月8日(月)、この日からコロナが5類になった。
「コロナ5類に乾杯~」
「・・・」
高々と杯を挙げたら思いっ切り滑ってしまった。
5類に乾杯と言いながら私はマスクしてる。店内で着用しているのは私だけで、他は誰もマスクなんかしてない。ジャン妻も席に着いて早々に外したし。
ホントに5類移行を目出度く思うのならマスクなんかしてちゃダメだよねってか。
アクリル板なんかとっくに無くなってる。医療機関以外は検温もなくなるだろう。ハンディ消毒は継続するかもしれない。
「マスク外したら?」
「外しても良さそうだが・・・」
個人の意思に任せろよ。これからはマスクしてると神経質な人に見られて警戒されるのだろうか。アナタ未だマスクしてるの?警察が出てきたりして。
何とか豆腐1何とか豆腐2
メ
「GWはどっか行ったの?ゴルフ?」
「何を仰ってるんですかぁ。カレンダー通りですよぉ」(店主)
「じゃぁ1日2日も営ったんかいって?」
「営りました。嘘です。営ってないです。今日から通常営業でぇ」
「ホレごらんなさいって。1日2日営ってたら来るよ」
「ジャンさんたちはどっか行かれたんですか?」
「行かない。じーっと実家の整理、片付け」
GWだけでは片付かず、毎週(土)(日)行っては片付けを繰り返しですよ。

蒸し鶏とたたきキュウリのネギ塩にんにくだれ、
長ったらしいネーミングだね。ネギ塩ニンニクダレ、明日の朝、お腹は大丈夫だろうか。
蒸し鳥たたきキュウリ1
蒸し鳥たたきキュウリ2
蒸し鳥たたきキュウリ3
蒸し鳥たたきキュウリ4蒸し鳥たたきキュウリ5
イワシと冷やし茄子の生姜ポン酢、これアタリ、イワシ美味しい。黒板メニュー左の刺身たちは高そうなネタばっかりだが、こういう大衆魚も取り扱ってるんだ?
もしかして?ランチに出すイワシフライの前かな。
イワシ冷やし茄子1イワシ冷やし茄子2イワシ冷やし茄子3
鮎の塩焼き、今年最初の鮎がこの店とは。いや、この店でもいいんだけど、こういう決まった形と大きさの鮎は他でもあるだろしな。
イワナなら船山や蕎麦宿で食べた。船山は忍野の清水で育てた半養殖、蕎麦宿は養鱒公園だと思うけど、川魚はその方が安心と言うね。
もちろんアタマから尻尾まで完食ですよ。私ひとりで食べた。
鮎2鮎1
穴子のカツレツ、和風タルタルソース、
「ちょっと何よそのタルタルは?」(ジャン妻)
「これでも少ない方だ」
「そうじゃなくて、何だアナタの側に盛ってあるのよ」
「店の気持ちだ」
このときはまさか、私のタルタルソース路線を最初に構築した静岡の廃屋居酒屋がああなるとは思ってもみなかった。タルタルを摘まみながら、家の片付けが落ち着いて業者に任せる6月になったら行こうと思ったのだが。
穴子カツ1穴子カツ2穴子カツ3
乾杯は大滑りしたけど、今日から5類です。法律上はインフルエンザと同じ扱いになった。
1日の感染者数が発表されなくなった。
緊急事態宣言や蔓延防止、時短営業といった社会活動抑制が行われることもない。
感染しても隔離されることはなくなり、外出自粛要請はない代わりに、厚労省は発症翌日から5日間の外出自粛を推奨している。あくまで推奨です。ウチの会社は厚労省の推奨を遵守しています。
(指定感染症があるので、インフルエンザと同じように、出社停止や登校停止はあるよ。)
ワクチン接種証明や陰性証明も不要なので海外旅行も行きやすくなったらしい。らしいというのは私は海外渡航未経験だし今後も行かない。
あのWHOも、5日に国際的な公衆衛生上の緊急事態を解除したから、地球上の殆どの国で制限がなくなっていくだろう。

イワシが美味し過ぎて感動すらしたので刺身でお願いしたら、フグ刺のように花模様で出された。こんなにイワシを出して明日のフライランチに差し支えなければいいが。
イワシ刺1
イワシ刺2
イワシ刺6
イワシ刺7
5類になったこと、続く。
今後はどの医療機関でも診療するのが原則になる。実情はわからないが。
医療費も一部で自己負担が発生する。医療保険1割~3割が適用される。外来自己負担額は季節性インフルエンザとほぼ同じになる筈だ。
今後のワクチン接種はどうなるのだろうか。私は5回め接種する週にコロナになってそれきりになっている。もう免疫力なんてないだろうから、かかりつけ女医が「接種するワヨ」と相成ったら接種します。
ただ、もうこれまでみたいに、何回まで接種したとかそういう回数ではなく「今年も接種しましょうね」になるのではないか。
だが、病気としては、インフルエンザと同じとはまだ言えない。
インフルエンザは冬場に流行って春前に落ち着く季節性といっていいが、コロナは年中流行している状態だから、季節性にはなっていないのだ。

〆の前は宮崎牛タリアータをいってしまいました。こないだ九つ井で散々、肉を喰らったのに。
タリア1タリア2タリア5
〆はコンビーフと分葱のガーリックチャーハン、またニンニクか。
いつもより少なくお願いしたか。いや、してないな。前より減ってるね。おコメまで高くなったのかな。
チャ1チャ2チャ3
チャ4チャ5
まだ続きます。初期の頃は未知の病原だったから場当たり的な政策を繰り返してきたのも仕方が無いのかもしれないが、私は良い悪いは別にして、日本人の生真面目さと同調圧力で乗り切ったと思っている。
5月になる前に専門家の方々が今後も可能性や懸念を表明しているのを見ると、彼らはコロナバブルに戻したがっているようにしか見えないどね。
喉元過ぎれば熱さ忘れた感はある。私だってワクチン何回まで打ったか忘れるときがあるし、もし次にコロナ波がきたら何波なのか忘れた。
今回の5類移行で、確実にコロナ前の日常生活に近づいている。いや、殆ど戻った感がある。
今後は何処まで気をつけるのかが争点になるだろう。
どういう対応がベターだったのかを誰かが検証したって話は聞かないしね。
店5振り返る
終息したとは言い難いが、コロナ前に戻ったと言っていいのではないか。
でもこの4年は痛い。その間に定年になったし。痛い。

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