2023/05/31
五目野菜ガーリック炒め
船橋と柏、大宮までを結ぶ東武野田線はアーバン何とかいうカタカナ名になったらしいが、どうも馴染めない名前だね。
都電荒川線を桜トラムというようにね。何でもかんでもカタカナにすりゃいいってもんじゃない。野田線でいいんだ。
その野田線、船橋を出て3つめのローカル駅前です。
社員のご家族の葬儀に行ってきたのだよ。駅から片道15分、往復30分歩いたよ。往路はまだ涼しかったが、駅に戻る復路は陽射しが強くて薄っすらと汗ばんだ。上着を脱いで丸めて持って歩いた。
初めて下り立った駅前を物色してみる。目ぼしをつけた旧そうな街中華は11:30開店なのか未だ営ってなかった。
駅周辺をぐるっと反時計回りに廻ってみたが営っている飲食店が無く、辛うじて駅に直結している「すき家」と唐揚げ&タピオカがウリの「百味園」、どちらも客がいなかった。
駅とサミットに挟まれた路地?通路を歩いてみたら、
薬局の隣に「聚楽」というチェーン店があって、
声がかかったんですよ。「イラシャイマセドーゾー」って。
テイクアウトを店頭に出しにきて私に声をかけたのは、昨日UPした京成大久保の桂林何とかのおねぇさんもそうだったが、向こう(大陸か半島か島)から来た人だった。よく声をかけられるね私は。
店内見たらガラガラなのと、店頭に置いてあるテイクアウト中華惣菜がこれだけしかない。
いったんその場を離れたんですよ。
11:30過ぎたので、駅改札を抜けてさきほどのショボい街中華に戻ってみたら赤い暖簾が出てたんだけど、そこにもこんなボードがあって、
「ただいま厨房内ワンオペのため、注文が立て込んだ場合お時間を頂くことがあります」、
言い訳のような但し書きが書いてあった。それでいて「お急ぎの方はスタッフにお声掛けください」じゃぁ来るお客さんが全員が「急いでいます」だったらどうするんかね。
お声かけされたスタッフは、急いでる客と立て込んで苛立つ店主の板挟みになってるんじゃないか。
余所者は歓迎されてなさそうだなと思って遠慮しました。ラーメン&半炒飯の気分じゃなかったのもあって踵を返し、先ほどの駅直結の外国人中華に戻ったんですよ。
「イラシャイマセー」
また声がかかった。さきほど声かけた女性だ。「アナタサッキモキタワネ。コノヘンにイイオミセナイヨ。ウロウロシテナイデウチニシナサイヨ」心の声が聞こえた気がする。でも私は日本で働く外人さんには偏見は全くない人間です。
わかりましたよ。入りますよ。
「オスキナセキドーゾー」
どれも同じようなテーブル席でカウンター席がないからお好きな席なんてないよ。見るからにこれは軽食や洋食を出してうたカフェ、不二家とかの居抜きじゃないかしら。
あとから来た客は私と同年代か少し上の爺さんがパラパラ、ひとり客ばかり続いて、少ししてからご高齢の母さんが娘さんに手を引かれて入ってきた。
左にグランドメニュー、菜普もありますが。こういう店でラーメン&半チャーハンの愚をやってはいけない。100%に近い確率で後悔するのだ。
麺類は避けた方が良さそうだな。それに今日はラーメンの気分じゃないのだ。この日の夜は私とジャン妻ともうひとり、ここ数か月で還暦になった3人の総計180歳のお祝い会なので、この昼に野菜類を摂取しておかないといけない。
野菜炒め、八宝菜、酢豚、回鍋肉、その辺に目がいった。別に腹一杯食べる気もないので餃子も入れなかったが、斎場まで往復歩いたので喉が乾いたのでプラス100円でコーラなんぞを入れてしまった。
遠目に見たら厨房右にある冷蔵庫から、コーラのホームサイズ以上のデカいのをプシュッと開けて氷を入れて汲んでた。
運ばれた五目野菜炒めを見てまぁこんなもんだろと納得したが、この手のシンプルな炒め物にしてはかなり強いガーリック臭が鼻をついた。
でも食べ慣れて来るとなるほどいい味だなと思った。タレ味でも塩胡椒味でもない塩のガーリックソース味?
ボリューミーな五目野菜炒めをガーリック臭とともに味わいました。明日の朝にお腹は大丈夫かなと心配になった。
このガーリックはよく行くママの黒板メニューの居酒屋のガリバタ炒めの比じゃない。ニンニク炒めの感があったよ。
ひとりでボックステーブル席にいるからいいけど、アクリル板の無いカウンター席だったらガーリック臭で周囲に迷惑を及ぼすは必定だ。
美しい話で恐縮ですが、翌日は朝から夕方まで緩かったです。アリシンの殺菌作用がビフィズス菌に悪影響を及ぼし、腸内の細菌バランスが崩れたらしい。
ワシャワシャと食べていますが。
店内に流れるBGMがねぇ。中国の幽境を思い起こさせるような、メンタルクリニックの待合に流れるようなインストロメンタルなんですよ。
笛のような、オカリナのような主旋律に叙情的なバックサウンド、いいっちゃぁいいんだけど、私はここに来るまでに社員の家族の葬儀で斎場にいたので、何だか妙な気分に陥ってしまった。
でも行ったら家族葬だったんですよ。親族以外は私だけでさ。会社からの案内にそういうの明記してなかったもん。ひとりで焼香したんだもん。
前にもそういうのがあって、社員が家族葬と知らないで来た私を親族に紹介するとき、
「この人(私のこと)会社の人、〇〇ザじゃないから大丈夫」
なんて言われて私はムッとした。「ご親族にヘンな紹介は止めろっ」って返した。
役員クラスの家族葬に行くとき本社総務からこんな電話が架かってきた。
「金曜で本社に誰もいないんでぇ。〇〇さん(私のこと)お香典建て替えといて貰えますか?」
(ー”ー;)
会計時の対応は至って普通、口先だけで「アリガトゴザイマシタ」でハイサヨナラです。
殆ど駅の改札から直結して雨に濡れなくて済む中華ファミレス、夜は居酒屋か?需要はありそうです。外装も内装も雰囲気もいい意味で高級感が全く無いレストランだったがもうこの地に再訪はないよ。
以下は余談ですが。駅改札に戻ったら、電光掲示の他社線情報で、京成線は菅野~京成八幡駅間で発生した人身事故の影響で運転見合わせ・・・
「ゲッ!マジかよ!」
声に出して唸ってしまった。この後、船橋まで戻って京成船橋で京成線本線に乗り換え、江戸川駅に向かわなきゃならないのだが。
来た路線を南下して京成船橋に行ったら改札から乗降客の大群がズラズラと下出て来た。JRに振り替えるのだろう。
京成線の運転は再開されていたが、来た電車が「当駅止まりになります」になったり、一部列車の運休と大幅遅れで到着時間が当てにならない。
でも私が向かう江戸川駅はJRの最寄り駅なんかない。入線した各駅停車の京成上野行に乗るしかなかった。乗ったら乗ったで車掌の繰り返しアナウンスがやかましい。
「この電車は現時点では京成上野行ですが、状況によっては行先の変更の可能性があります」
そんなのは未だいい方で、
「電車は事故のあった現場を通ります」
乗客を脅かすなよ。
「お急ぎの方はJR振替輸送もご検討ください」
ああ、それが言いたいのか。事故現場を通るからと言って乗客を震え上がらせ、客を減らそうとしてるのかと思った。
私はプレガバリンの副作用のせいで眠ってしまい、事故現場を過ぎて江戸川を渡る手前の国府台で目が醒めた。
江戸川区の窓口担当官が私に言うには、
「郵送でもできるようになりました」
「・・・」
HPには載ってない。行かないと知り得ない。しえてくれない。それが窓口というものなのです。