2023/08/31
残暑の相楽(味噌ネギチャ)
蔦に絡まったボロい名店、「相楽」の側面と背後を見ています。
世に名店あれど、こういう立地、ロケーションの店ってないと思う。
背後のアスファルト?が掘られて積み上げられてる。何をやらかそうとしているんだ?
まさか「相楽」の水道管をわざと傷つけて立ち退きを早めようっていうんじゃないだろうな。
と、穿った見方はさておき、
「いぃらぁっしゃぁ~い」
奥の厨房からママの声が木霊のようにかえってきた。
さて、今日の店内で涼しい場所は何処だ?
壁と漫画棚に向いてるカウンター席で、風が吹きつける場所は?
この位置だね。マンガ棚の前しかない。
窓は上の方にある。壁に向かっているとただでさえ薄暗い店内が余計に暗く感じるのだが。
「何にしましょ?」
「味噌ネギチャーシュー・・・」
私は言う力が萎え、小さい声で絶え絶えに訴えるように言った。
「スープは」
「こってりぃ・・・」
「ライスは?」
「お願いしますぅ・・・」
・・・は消え入りそうになった。
入口側のエアコンは稼働しているが、あまり涼しくない。お世辞にも快適な店内ではない。入口上のエアコンからときおり風が吹きつけるけど弱い。
そういえば店頭のメニューボードからカレーが消えてたな。暑いから出ないんだろう。気候が熱いから出ないのではなく、店内が涼しくないから出ないのである。
こういう暑い時期でも食欲旺盛な人っているもので、私の左右にデブ客が2人デンと鎮座している。後から来た方は、
「親子丼セット、麺大盛り」
いやアナタ、そりゃ食べ過ぎってもんでしょ。
まぁいいけど。
セルフの冷水ボトルも汗をかいている。
観たくもないTVだけど、気になるニュースが流れていた。この日の午後、東電福島第1原発の処理水海洋放出が始まるんだ。
あまり政治の話はしたくないが。
K総理は国民の意見を聞いたフリをする。そして強行する。国民から誹りを受けようが結果を残すのが政治家だからね。ましてや日本の首長なんだから。
関係者100%の理解を得るにはほど遠いのはわかるが、K総理は国民の不満へのフォローが無く、その場しのぎの機嫌取りのうえで「やります」を言う。だから信用を無くす。
そしたら海の向こうの大陸政府は対抗措置として日本産水産物の全面的な輸入停止に踏み切ったね。だったら日本近海まで来て操業するなよって言いたいね。
昨夜行った海産物を扱う居酒屋で女将に言われたのが「ウチみたいな小さい店でも嫌がらせの電話がかかってきました」んだってさ。
私的には未来永劫、大陸や半島に版図を依存するのではなく、国内需要を増やして内部拡大して欲しいんだがなぁ。皆さんだって国内の新鮮で美味しい海産物食べたいでしょ?
全漁連のS会長がN村経済産業相に禁輸措置撤回を迫るよう申し入れたそうだが、N村大臣は「厳重抗議する」だけです。抗議しかできないのだ。向こうは外交カードに使っているだけだよ。
そのN村大臣は昨日23日「明日にも処理水の海洋放出を始める」そう言った後で福島産のサンマ干物や海鮮丼、三陸産のマグロを試食された。パフォーマンスでもリップサービスでも、処理水放出後にやんなよ。前日にやるなんてさ。
N村大臣はコロナ禍のときに悪い面でメディアに出続けてカオが売れたが、この程度のお〇カさんだったのかと失笑したよ。まぁその後も25日だっけか。海産物を食べてアピールはしてらっしゃったけどね。
(あまり政治の話はしたくないのだが、現役を引退したら毎日グルメネタってわけにいかないし。時事ネタも入れざるを得ないかもしれんな。)
そんなことを考えてたら、味噌ネギチャーシューがキタぞ。
手前にチャーシュー4枚、向こう側に白髪ネギ、昨日Upした醤油のネギチャーシューと一緒です。真ん中にフワッと盛らないで向こう半分に盛ってあります。
ネギだけ摘まんで退けてみた。そして改めてわかったのは、ホントにネギとチャーシューだけなんだよね。メンマやハーフカットのタマゴ、小松菜、モヤシどかは全く入ってない。
ネギを味噌スープに浸して尖りを和らげ、麺と一緒に噛もう。昨日の記事でわかった「扇や製麺」は美味しい麺だが伸びやすいです。伸びても味が落ちない麺です。
チャーシュー、一見固く見えますがひと口噛むと残りがボロボロとほぐれ、崩れ落ちます。
美味しい麺です。麺だけ食べても麺とネギで食べても美味しい。
味噌スープに塗れたネギとチャーシューで白いご飯を食べるともう相撲部屋の豚味噌ちゃんこ鍋感覚である。
後半戦では麺がちょっとダマになってたりした。
ご馳走さまでした。今日の会計は920円、1000円札1枚と10円玉2枚渡した。
店を出たらモワァッとした空気で、目の前で私が向かう先のバスが出てってしまった。
急いで行っても先方は12時~13時は閉まるので、地下街を戻って駅前のデパートで涼んでから向かうことにした。
店を振り返る。いつまであるか「相楽」・・・。
いずれ裏手に槌音が響いたら、この店は消えることになるだろうか。
今日、ここに来る前、本厚木一帯にスコールがあったらしい。路面が濡れているね。