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日高屋ウオーズ

今日は店の外観写真は載せないよ。
撮ってないし。
いきなり駅前熱烈中華のメニューです。昨日載せたかた焼きそばは無かった。
メ1メ2メ3メ4メ7メ8
このチェーンの利用客は、大分類で①②とあって、
①はサンプル・ディスプレイを見て「入ろうかなぁどーしようかなぁ」と迷いながら「いいやここで!」意を決っして入る客です。
②は予め「今日はここで何々を食べるぞ」と決めてる人だな。
その2種に分かれると思うのだ。野菜たっぷりタンメンとか、個人的には止めといた方がいいと思っているあんかけラーメンとか、要は店のメニューをだいたい把握しているお客です。

そこから更に小分類すると、
①ご隠居ランチ、
②昼からひとりで呑む輩、
③今日は勤務日の会社員、
④今日は公休日の会社員、
その4種に分かれると思うのだ。
私は大分類で②、小分類だと③だが、私也の別分類があって「今日は何でもいいや」という日ですな。
個人店の新規開拓はめんどいし、過去に利用した個人店も気が載らない、急いでもいるし、手堅いチェーン店でいいやって場合です。

私はこの日の昼は何でもいいやモードだったので、何も考えずに駅前熱烈中華チェーンに入った。
店の若い子から「いらっしゃいませぇ、カウンター席でお願いしまぁす」と叫ぶように言われたが、そんなん言われなくたってカウンター席にしますわな。
だがこの店は狭く、カウンター席が壁に向いていたので少々前からの圧迫は感じた。
店内2ギョ1ギョ2ギョ3半ラ
今日はジャン妻は出張でいません。なのでひとり飲みの夜に備えて野菜でも多く摂っとくかと。1日の必要野菜何グラムの野菜たっぷりタンメン、麺少なめ、さして美味くもない餃子3個、半ライスをオーダーした。
以下、料理写真の合間に店で起きた人間模様を取り上げます。
ひとりの婆さん客が入ってきて空いてるテーブル席へ座ろうとしたら、店の若い子が、
「カウンター席へお願いしまぁす」、
婆さん客は抵抗した。
「えぇ、テーブル席じゃダメなのぉ?」
タン1タン2タン3タン4タン5
その抵抗にお孫さんほどトシが離れてる若い子、スタッフは、
「こちら、3名様4名様用なので、カウンター席へお願いしますぅ」
言ってることは正論のようではあるが、店側の都合でもある。
だが、婆さん客は納得しないのだ。
「なぁんでぇ?いいじゃないのぉ、まだ空いてるんだしさぁ」
確かに空いてはいる。だが店の子も頑として譲らない。
「この後、お客さん来ますので。カウンター席へお願いします」
「まだ来てないじゃないの~。いいじゃなぁい。ここでぇ」
テーブル席希望の婆さんと、カウンター席を指定する店の子のせめぎ合い、攻防になっちゃったのである。
その若い子だけでなく厨房からも援護射撃のように「カウンターでお願いしまぁす」がトンできたのには驚いたな。後方から最前線に迫撃砲を放ったように。
モニターでもあってフロアが見えるのだろうか。
店内1
そのすぐあとからひとり客がパラパラ来たのだが、いずれも2人の押し問答と空いてるテーブル席を横目に見ながら、
「いらっしゃいませぇ、カウンター席へどうぞぉ」
「カウンター席でお願いしますぅ」
そう言われて仕方なく?カウンター席に座らざるを得ないのだが、フロアでも厨房からも「カウンター席へ」のお願い声がいちいち響いて少々耳障りではある。
この店はひとり客は何が何でもカウンター席だぞ、テーブル席には座らせないぞ、そういう強硬な意志を感じた。間違ってでもおひとり様をテーブル席に座らせると店長や上の者から「私たちが怒られるんでぇ」ペナルティーでも課されるのだろうかってくらいにね。
タン6タン7タン8タン9タン10タン11タン12
婆さんは仕方なくテーブルカウンター席に座った。カウンター席といってもテーブルを向かい合わせにした席なので、前に誰かが座らない限りはその婆さんひとり席なんだけどね。
その婆さんは私と同じく野菜たっぷりタンメンをオーダーしたんだったかな。そしたらそこへひとりの杖をついた爺さん客が入ってきてテーブル席に座った。脚が悪いらしい。
その爺さん客のテーブル席着座はスルーでオッケーだったんですよ。
さも当然のようにテーブル席に座った爺さん客は、まだブツクサ言ってる婆さん客に捕まって自分に即、対応しない(できない?)子に向かって、
「オイっ」
オウッ、にも聞こえた。呼びつけるにしても「オイ」とはエラそうだな。
さすがに脚が悪そうなその爺さん客をカウンター席へお直りはさせなかったが、婆さん客が爺さん客に気付いて「その人は何でテーブル席で、アタシはダメなのぉ」となったわけよ。
タイミングの悪いことに厨房からも「カウンター席へお願いしまぁす」がまた飛んできた。脚が悪いのが見えなかったんだと思う。
「お身体が不自由のようなんでぇ」
ヤバ、この声が大きかった。テーブル席を容認した理由を厨房の先輩へ放ったのか、不公平感の不満を洩らす婆さん客に聞こえるように言ったのか、双方に言ったのか、正当化する為に言いたい気持ちはわからないでもないが、その言い訳と声は私を含めて周囲に聞こえるように言ったので、当然その爺さん客にも聞こえたわけよ。
自分のことをそう言われた爺さん客はオモシロくなかったか、更に吠えるような声で「オイッ」を連発した。
「オイッ、肉そばっ」
すぐには向き直れなかったので、杖で床をドンと叩いた。オーダー対応を催促するにしても、店の床をド突くこたぁなかろうに。
「オウッ」、ドンッ、また床を突いた。店の子が向き直った。
「肉そばっ」
「肉そばでございますね。以上でよろしいでしょうか?」
「オウッ」
何か声を出す度に手に持ってた杖を床にドンドン突き付ける。こっちまで響いてくる。私は振り向いてギロッ!今度ドン突きしやがったら「うるせぇぞこの野郎」を言う体制に入ったら爺さん客と目が合ってそのドン突きは止んだ。

肉そばがその爺さん客に提供された。
「肉そばお待たせいたしました」
「ウン」
今度は「オウッ」もドン突きもなかった。静かな態度だった。
これかい?肉そばってのは。
なるほど肉を喰らう高齢の方は元気なんだな。不要な元気だとも思うけどな。
メ5
私のタンメンにも肉は混じっている。
屑肉です。美味しくも何ともない。こんなんなら入れない方がいい。
タン14タン15タン16タン17タン18
お客さんが増えてきたがいずれもひとり客ばかりで、私の滞在中に2人以上の客は来なかった。
なので入ってくる度に「カウンター席でお願いしまぁす」「カウンター席へどうぞぉ」いちいち連呼されている。うるさくてしょーがない。
くだんの婆さん客はまだ納得がいかないらしく、
「ねぇ~、会議のときにエラい人に言っといてよぉ、アタシみたいな年寄りはぁ・・・」
訴えるように言ってた。しつこいねぇ。
叫ぶように連呼される「カウンター席でお願いします」が自分への当てこすりと思ったのかもな。
私も自分がこの騒動に巻き込まれたわけではないのだが、言いたい気持ちを以下の「」に入れます。
店側には、
「さっきからカウンターカウンターってうるせぇな。俺はカウンター席にいるじゃねぇかよ」
爺さん客には、
「杖ってのは自分の身体を支える為のモノだろ。床をドつくんじゃない」
グズグズ言ってる婆さん客には、
「老いたんだから子に、孫に従ったらどうだい?」
って思ったものさ。
タン19タン20タン21タン22ギョ
タン23
タンメンで野菜を摂り終えた私はこんな老害現場に長居は無用と立ち上がった。だが、老害を引き出したのは店側の対応が頑ななのもあると思う。
婆さん客はタンメンを、爺さん客は肉そばをズルズルと美味そうにすすっていた。食べてるときは大人しくて静かなんだね。
いいトシして孫みたいな娘っ子を困らせて何がオモシろいというのか。それと店側もやたらとカウンター席を連呼し過ぎである。
会計レジ打ちはさっきの婆さん客とドン突き爺さん客に対応した気の毒な子だったので、
「タイヘンだったな。ああいう風にトシ取りたくないもんだ」
つい言ってしまったのだが、そしたらその子、ニヤッと笑ったんですよ。あまりいい笑顔じゃなかった。
私だって日に日に婆さん客と爺さん客の側になっていく。気の毒だなと思った気持ちは瞬時に消え失せた。娘っ子に阿った己がイヤになったのだ。
どっちもどっちだ。いっそのことガストみたいにロボットでも入れたらどうかね?
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取り扱いがある店舗

日高屋のHPには、かた焼きそばを「一部取り扱いのない店舗がございます」と言っている。
じゃぁどこの店舗で取り扱っているんだ?
それがわからない。わかり難い。
店に駆け寄ってディスプレイを見ないとわからない。扱ってない店舗の方が多いと思うのだ。「一部取り扱いのない店舗がございます」ではなくて「一部でしか取り扱いがありません」じゃないかなと。
それを偶然、見つけてしまったのです。
店1
私の公用圏内ギリギリで発見したのが南千住駅前、三ノ輪橋方面に歩いて「長寿庵」に行こうとしたら見つけた。かた焼きそばがあったのです。
10時~開店だったので飛び込んじゃったんだけど。
店2店3
Googleなんかの口コミは参考程度には見るときがあるけど、そこではあまり評判がよろしくない店です。
愛想無し、やる気無し、反応が遅い、間違い、ピンポン押しても来ない、人数が少ない営利主義、向こうの人で会話が通じないとか散々だった。
チェーンって味が何処も共通だし、料理はそれ以上でもそれ以下でもないのだ。なので接客接遇が無機質だと負の評価がプラスされゃうんだろうな。
私はいちばん客だったがスタッフは年配のオバさんひとりで、「もう来ちゃったワ」感がアリアリだった。無愛想に持ってきたコップ水には氷が入っていないぬるい水だった。
後で呼ぶのもめんどくさそうな店だったので、その場でメニューを指して、
「これと半ライス」
「かた焼きそばと半ライスですね」
注文はすぐ終わった。
提供時間は6分だった。厨房は見えないが、時間をかけて炒めてるのは伺い知れた。
店内1店内2店内3
ひとりだったのがパラパラ客が杯入ってきた。CALLボタンがあるんだけど誰も押さない。「すみませぇん」大きい声で呼んでいる。客側もこの店のスタッフが少なくてピンポン鳴らしてもすぐに反応しないのを理解されているようだ。
私の前に座った女性客もこの店のオーダーノウハウを把握しておられる。
「中華蕎麦と天津飯大盛り、どちらか先に出来たらもってきてください」
「???」
「どちらが先でもいいので、先にできた方から持ってきてください」
「ハイ」
って言ったかどうか。こっちの予想とおり、先に来たのは中華そばですよ。目の前は曇りガラスで仕切られてるから見えないけど、かなり近い距離なんですよ。
店内4卓上
メニュー載せます。
メ1メ2メ3メ4メ5止めといた方がいいぜ
臭みはどうかな。この肉そば、明日の記事で取り上げます。食べたんじゃなくて、これが絡んだ人間模様です。
メ6肉の臭みはどうかな
さきほどアクリル板で仕切った前の女性客がオーダーしたのがこれか。天津飯!
天津麺はあったかな。見当たらなかった。無かったかも。昨日の記事で天津麺食べて目が黄色くなったからいいや。
メ7メ8店が楽してるメ9焼き鳥?
かた焼きそばってのは揚げた麺を野菜他で炒めた餡かけを載せて食べる。皿うどんと名前が違うけど内容的には同じでしょ。
でも店で揚げてるとは思えないな。揚げ置きを工場から配送してきてるんだと思う。
それでもいいいんだけど、私自身がかた焼きを食べない人なのです。前Blogでも今のBlogでも食べてUpした記憶がないもの。
最初はパリパリの固い麺が時間が経つにつれ、餡かけ具でヤワくなっていくのが醍醐味なのはわかるけど、過去に何処の何て店だったか忘れたが、揚げ麺が極太麺でバリバリ、ちっともヤワくならず、最後までゴワゴワで揚げ菓子状態、油のくどさで辟易したことがあるのだよ。かた焼きなんて嫌いってなったもの。
かた焼きでない普通の焼きそばで、太くない麺の一部を焼き焦げさせてそこだけ固くしてたのはオッケーなんだけどね。
リンクフリーの「ラーメン食べたら書くブログ」、NEXT氏が取り上げておられたので、それを見て麺の太さを確認できたのだ。
焼き1焼き2焼き3焼き4辛子焼き5焼き6焼き7蒲鉾焼き8ニンジン焼き9うづら焼き10白菜もやし
キャベツ、白菜、主力の葉野菜が2種入っていた。
他、モヤシ、タマネギ、ニンジン、豚肉、うづら、ここまではあって当然ですが、一時期、鶏インフルか何かで、うづらが品薄になった時期があったね。
どっかの家系が「うづらか品薄になっております」ってのを見たよ。もう解消されたんだろうか。
やっぱりうづらはあった方がいい。ブロッコリーに細く薄く切ったカマボコまであるから、チェーン店にしてはちょっとだけ贅沢かもしれない。
小海老も欲しいなって思う。
キャベツと白菜、葉野菜が2種類ある辺りは贅沢かも。でも、やっぱりキャベツはガチな芯の部分がでてくるのだ。
焼き11パリパリ焼き12ブロッコ1焼き14焼き15焼き16
パリパリしていた麺が餡に馴染んでやわらかくなっていく。カ美味とか飛びぬけて美味しいわけじゃないけど、そこそこに美味しいですよ。
焼き17ブロッコ2焼き18中盤戦焼き19キャベツの芯焼き20スープ?
スープ焼きそばじゃないよね。
味変が必要かもね。私は最初に辛子を付け過ぎてしまいムセました。酢は使わないけど、ラー油を混ぜてもいいかもしれん。
やわらかいであろう麺を揚げて固くして、具と餡をかけてやわらかくする。調理する側も食べる側もそういう段階を踏むのですな。
でも食べてて後半は飽きてきたな。
焼き21飽きて来た
日高屋さんの場合、同じ餡かけでも、あんかけラーメン、これはヨロシくない。かた焼きそばが無い店だとあんかけ系はそれしかないのでよく出るメニューなんだけど、いつも「止めといた方がいいぜ」って言いたくなる。
それよりはぜんぜんマシです。
ダメダメだったのはご飯です。一部が冷たい。保温がいい加減なのかな。ハーフでよかった。これが1杯分だとキツいですね。
店4
会計するとき、私は厨房の提供場にいたオバちゃんに「うぉ~い、会計お願ぁい」そう言ったら仕方なくレジに来てくれたよ。
どうもやる気があまり見えないなぁ。ひとりだからかな。11時以降のランチタイム佳境になったら増員されるのだろうか。
私に釣り銭渡してプイッ、厨房から出る提供場に戻ってしまった。名刺を見たら日本人の姓になってたな。空いた私の皿はそのまま置きっ放しだろうな。
早い時間帯とはいえひとりで対応は気の毒でもあるけどね。
この日、私が見た限りでは、厨房はワンオペ、フロアもひとりスタッフ、これなら間違いなく黒字は確保できる店だが、日高屋さんに公儀隠密のような覆面調査員がいたら、接客接遇のチェック対象に厳しめのレ点が付くのは必須であろうな。

目が黄色になる

ラウンド移動中にランチタイムになり、路地に入ったら、黒板メニューの居酒屋の前でまた人だかりができていた。
よう並ぶワ
昨日も書いたが、ここから西のエリアが再開発で、それまであったビルや個人商店が軒並み立ち退きを迫られ、ランチの選択枠が狭くなったのが原因だろうな。
ママが路上でカツアゲの如く先会計をしている。
よう並ぶワ。店内の窯で炊くご飯がお目当てらしいね。
私は外に並んでまで入る気はない。ひとりだし。ママに見つからないようにその場を離れた。

さて、今日は食べるものにテーマがあってですね。
自分がこのトシになってまだ食べてない麺が2つある。天津麺、麻婆麺です。
麺ではなくセットのミニ丼なら天津丼、麻婆丼を食べたことがある。ミニ天津丼は今日取り上げるいつもの店、ボロ・・・失礼、旧い券売機の店で、ミニ麻婆丼は東新宿の「太和飯店」だった。お品書きにはミニトーフ丼と書いてあった。
食べたことがなかったのは、この2種は野菜が殆ど無いのと、天津系は卵ばっかりでカロリー高そうだなと。
麻婆系は単に辛いのが苦手だから。辛そうなニオイだけでもキツい。
数年前、市ヶ谷の某中華屋で学生4人全員が土鍋麻婆を喰らっていたとき、店内に充満した辛そうなニオイ、山椒の香にむせ返ったものだ。
噂の東京マガジンやってTRYで天津丼、天津飯だったかな。取り上げられたのを見て食指が湧いた。見たらやっぱり野菜なんて殆ど入ってなかった。玉子とカニカマだったと思う。
一度くらい食べてみるかと。気が変わらないウチに。
店1
では何処で食べるか。私の公用圏内で。
天津何とかなんて、おそらく一期一会だし、いち度で充分だろうと。2度はないなと思ったので店選びは慎重にした。
中国料理店だとエグい味だろうし、やっぱり手軽な町中華がいい。
「華や」「太和飯店」「東軒」「たつみ本店」、
チェーンだと「餃子の王将」はまだしも「日高屋」は避けたいな。
結局この店になってしまったのである。
店2店3
引き戸は開いていた。先客さんが券売機前に立ってモタモタしてる。入口に所在無げに立ってたら姉ママが、
「お決まり?」
「天津麺」
「テンシンメン、ね」
前の男性は千円札が上手く入らないようなのだ。姉ママも焦れて、券売機で食券なんだけど先に聞いちゃったんだね。
「カオを先に入れてね」
カオとは千円札に写ってる偉人のカオのこと。そっちを先に入れるのです。やっと上手くいったみたいだ。だが人の心配してる場合じゃない。開店早々に券が落ちてこない現象が珍しくないからね。
よれた千円札を偉人のカオから突っ込んだ。ビビビビビ、今日はちゃんと券出るかな?お釣りは出るかな?
心配させるだけの充分な間があって、カタン、プラ券が落ちてきた。また間があって、チャリチャリ、釣り銭も落ちてきた。
店内1ボロ券売機天津は7番店内2見上げる
真ん中の席に座ってカウンター上に100円玉を置いた。
「???」
「小ライス」
「笑」
ライス上にちょこっと具を、玉子を載せて、ミニ天津丼にするんだねとバレたな。
店内3姉ママ
この店、天津系だとラーメン&半天津丼のセットがあるけど、天津麺、天津飯単独で出たのを見たことがない。
姉ママが言うには、いちばん出る野菜系の味噌なら弟さんは一度に7人分まで作れるという。炒飯も合間に複数可能。それに炒め系が割り込むのだが、天津や麻婆は滅多にオーダー入らない。それが入ったら弟さんの中華鍋がそれだけに捉われてしまう。
ランチ時間帯に、私が天津麺なんて異質なのをオーダーしたせいで、客の回転率がやや落ちたかもしれない。
店内4弟さん
待ってる間、券売機の脇にあるTVで信じ難い報道が流れていた。「埼玉県虐待禁止条例改正案」の撤回報道だった。小学3年生以下の子供を家などに放置することは虐待に当たり、子どもの生命、身体に危険がなく、養護者がすぐに駆けつけられる状況以外は放置に当たるというアレである。
子供だけで公園で遊ばせる。
子供だけでおつかいに行かせる。
高校生の兄弟姉妹に子供を預けて外出する。
子供を室内に置いて玄関の外で宅配便を受け取る。
これら全てが虐待だって。こんなのが施行されたら生活が成り立たない家庭が出るに決まっている。親が共稼ぎだったらどうするのか。
取り下げ理由についてJ党県議団のT団長は「説明不足」「内容や手続きに瑕疵はなかった」と会見していたが、辞書ひいてみるといい。瑕疵=欠陥です。瑕疵はなかったって?こんなくだらない義務を保護者に課そうとしたミスを認めようとしない昨今の政治家気質が露骨に表面に出てる。また開き直ったね。撤回したんだからいいだろって。
「バカか!」
私は声に出てしまった。J党ってそこまでバカだったのかと。国民感覚と乖離していたのかと。
呆れ返ったのと、もう見たくなくなったので目を前に戻したら、弟さんが中華鍋を洗って、さぁ私の天津麺に取り掛かろうとしていた。
店内5J党はそこまでバカだったのか
ママがラーメンの丼底に挽き肉とタレを入れた。その後、麺を先に投入したか、スープが先だったか、最後に弟さんがフワフワ玉子の絡まりを上に載せた。
弟さんが振るう中華鍋の油はいつもより多めだったように思う。煙が立ってきた。弟さんが溶き玉子を油の中に入れたのだが、1個1個割ってカチャカチャかき混ぜるのではなく、黄色くてアヤしい液体が入ったデカいボトルからブチューっと投入してたね。
想像するだにボトルの中には予め溶いた玉子と出汁が混ざっているに違いない。手順を早める為である。
中華鍋を回してる。玉子がフワフワ状態なのか、フクランブル状態なのか遠目でよくわからないが、BHのモーニングバイキングに必ずあるスクランブルにも見えるね。他のメニュー調理より静かな所作だった。
できあがりました。
「アイヨ、熱いから気を付けてね」
確かに熱そうだ。
天津1天津2蓋をしてある?天津3黄色い溶岩?天津4熱々そう
一面、真っ黄色である。
黄色い溶岩で蓋、封してあって湯気がモワモワ立ち昇っている。
熱々そうだ。どうやって攻略すればいいのか。私には未知の世界、料理である。
スープだけすすってもぜんぜん意味ないですね。混ぜなきゃね。
天津5スープだけすすっても意味ない天津6レンゲですくうまだヤワイ
レンゲで玉子をすくった。
まだやわい。玉子スープみたいだ。
熱々、火傷しないように、フゥ、フゥ、フゥ、気持ち冷ましてから口ん中に入れる。美味しい。というか、予想通りの味ですね。
すぐ箸先でも摘まめるようになってきた。熱々が固まってきつつある。
天津7箸でも摘まめる
おっと、これは玉子を焼いたスープではない。麺類なのを忘れてたぜ。
黄色い蓋の下では麺があるのでこじ開けてみる。
麺を引きずり出す。具や餡が熱々だからそこを考慮してか麺は固めだった。さすがですね。
天津8蓋をこじ開ける麺を引きずり出す1天津9麺を引きずり出す2天津10麺を引きずり出す3天津11麺を引きずり出す4天津12麺を引きずり出す5
だけど玉子も黄色、麺も黄色、麺も玉子混じってるんでしょう。見てる目が黄色くなってきそうだ。
いったいこの料理は何個の卵を使っているのか。3個かな。こんなに一度に玉子を摂取したことがないからね。
やっぱり野菜は極少で、少量の青いネギ、キクラゲだけです。カニ?そんなのあったかな。よぉく見ると赤くて細長のがあるけどこれか。
天津14麺も玉子だからバカ美味天津15野菜は少量のネギとキクラゲ
これは卵焼きか?焼けた部分を摘まんでみる。
天津16卵焼き?焦げた部分
縁に箸を突っ込んで摘まんでみたらズルズルっと持ち上がってオムレツ状態、時間の経過とともに余熱で固まってきたわけです。
天津17時間が経って固まってきた天津18オムレツ状態に
ミニ丼にしてみた。玉子丼って感じでもない。中華雑炊の固いヤツ、病人食みたいでもある。逆にご飯をレンゲですくって残りスープと具に浸した方が食べやすいかな。
天津20
玉子雑炊状態でバカ美味ですが、ホントさっきも言ったけど目が黄色くなった気がするね。
黄色、黄金色、写真見て気が付いたのですが、甘酢餡やケチャップはかかってない。アタリマエか。これが天津丼か天津飯だったらかかっているのだろうか。
天津19玉子雑炊店4
人生初の天津麺、メチャメチャ美味しかったが、もういいですね。この店で再度食べようとも他で食べようとも思わないな。カロリー高いし偏ってるし。
ジャン妻に写真を見せたら、
「珍しいわねぇ。」
「初めて食べた」
「でも美味しいでしょ」
美味しいでしょって言うからにはどっかで食べたのかな。ではこの勢いで未だ完全版を食べてないもうひとつの麻婆系をいくか。丼(飯)か麺で。
いや、今はその気はないな。噂の東京マガジンやってTRYで麻婆系が取り上げられたら考えます。その気になるかもしれない。
TVの影響は大きいな。サブリミナル効果というのか?

並ぶ理由

月曜の昼、ママの手書き黒板メニューの店の前を通ったら、
昼1
人だかりができていた。
よう並ぶワこの炎天下に。
人が固まってるように見えますが、実は途中で折り返してるんです。隣のビル前に列が出ないよう丸椅子が置いてあって、「こちらより折り返してお並び願います」とあった。隣から苦情でも出たのかな
窯で炊く白米ゆめぴりかがウリなんだけど、私は熱々炊き立てのご飯よりぬくぬくの飯の方が好きなので、昼に利用したことはあまりない。
ママから外でカツアゲみたいに前払い徴収されるワ、店内での待ち合わせは禁忌だし、食べ終えても喋ってられないですぐに出されるからね。
店の壁にママが立ってお会計してるんだけどホクホク顔でまぁ嬉しそうなこと。ザ!商売オンナって感じ。人だかりと前に立つママ、芸能人のサイン会みたいだった。
昼3
並んでまでとは思わない。私はその先へ行った。
もう新橋駅チカの「天下一」は飽きたし。しばらくいいやと思って「食券がアバウトな店」「ボロい券売機の店」に向ったら、そこも並んでた。
私はこの写真のとおりこっち側にいたのですが、この写真の右前のガードレールに沿って3人様が並んでいた。
「この店(に並んでます)?」
頷かれた。そっち側に廻った。
店1
この店に来る途中、並んでる店、混んでる店が幾つもあった。
さきほど並んでたママの手書き黒板メニューの店から大通りを挟んで西側は再開発途中で、それまであった飲食店が軒並み撤退、立ち退いたのです。槌音が響いて粉塵が舞っています。
この店と一緒に「町中華で飲ろうぜ」に登場した黄色いテントのボロ中華屋も撤退したもの。強制的に退かされたといっていい。
それは法改正後の旧ビル群の耐震性の問題もあるのだろうけど、個人商店や路面店も荒っぽい都政の犠牲になったのです。コロナ禍でK都知事と当時のN大臣が飲食店を締め付けたのも功を奏したね。
「いやいや、コロナ前から再開発の予定でしたよ」
そう言うかもしれない。いや、そうなんだろうけど、私にはコロナに便乗して強硬に再開発を推し進めたとしか見えないのだ。
西側のランチ供給が無くなったので、ランチ難民がこちら側に雲霞の如く押し寄せているのである。
店2並ぶ1店3並ぶ2
11:30過ぎてもまだ開かない。それを先頭の男性が口に出したので、
「いつものこった」
口に出てしまった。だいたい11:30キッカリに開いたことなんてない店です。
店5並ぶ4
11:34になった。先頭の方がさすがに焦れて、中を覗き込み、
「いいですかぁ」
「あ、どーぞどーぞ。ゴメン遅くなって。(私のカオを見て)オッ、お久しぶり」
久しぶりかもしれねぇなぁ。「天下一」に随分行ってたからなぁ。
ママは引き戸を開けたまま、ガムテープで固定した。
「暑いから今日は開けっ放しにしとくよん」
ってことは、店内エアコン効いてないってことか?
入って左にボロい券売機があります。店ん中も狭いので、先客様が券を購入するまでこうやって待つのだ。ひとりずつ入って行くのです。
店6開店11:34
今日は朝9:30~採血、検査だったんですよ。
結果はまぁ期待していない。船山温泉、さらの木と2週続いて飽食した直後でもある。死なない程度の数値が出ればいいやと思ってる。ヤバかったら電話くるだろうし。
検査後の気の緩みもあって、まず1000円札1枚突っ込んだ。ラーメン700円を押した。
もどかしいくらい反応が鈍い券売機からプラ券1枚がカタンと落ちて、100円玉3枚がチャリチャリと出てきた。
私は次の人のカオを見て、
「もう1品」
また1000円札を突っ込んだ。だが炒飯単品を押したつもりが天津飯だったのである。カタン、チャリチャリ、プラ券を2枚持って、やや右寄りの真ん中の席へ鎮座。
「ラーメン、炒飯、半炒飯じゃなくって普通サイズで」
「でもこれ、天津飯だよ」
「えっ?」
店内1ボロ券売機
「間違えたか。ええっと」
「わかった。炒飯ね。(弟さんに向かって)半炒飯と炒飯」
私は恥ずかしかった。老眼のせいか。注意力散漫か。
ボロ券売機が見難いからだっ。
初回入店者たちが席に着いたので、私は券売機前に再度歩いてって見て確認した。
醤油ラーメン700円、炒飯850円、天津飯780円、
差額70円を置いた。
「置いとくよぉ」
「アイヨ」
店内2間違えた食券
店のイチオシ、ウリの野菜ラーメン味噌がバンバン出てるね。
野菜ラーメンの味噌がイチバン早いです。姉ママのBlogを見たら中華鍋を駆使する弟さんは、味噌なら1回に7人前を一気に出せるそうです。
「今、味噌入ってます。お後で味噌の方、先に仰ってくださぁい」
弟さんはダブルの中華鍋を左右で駆使して調理マシンと化している。
他、チャーハン、豚丼、生姜焼き×2、野菜炒め、麻婆ラーメンに天津麺?そんなのあったか。そういう異質なのが混じるとオーダー待ちが長くなる。
でも私は多く出る味噌ラーメンに便乗しないで流れをジャマする方なんだよね。
店内3見上げる店内4ニンニクがラ1ラ2ラ3ラ4ラ5ラ6ラ7ラ8チャ1ラ9ラ10ラ11ラ12ラ14
昭和のラーメン。麺はツルっと、あれ?麺を変えたかな。メンマ、コリっ、刻みネギ、シャキッと、ただ、如何せんチャーシューがねぇ。
どうしちゃったんだろ。固いのよ。筋っぽいし、噛み切るのが大変だった。ブ厚いけど歯応えがアリ過ぎた。これでチャーシュー麺をオーダーしたらエラいこといになるだろう。
このチャーシューについて姉ママのBlogに書いちゃったのね。
「チャーシューが最近、固いです。噛み切るがタイヘンで。笑」
姉ママのレスは、
「それは失礼しました。部位によって変わってしまうので一度スープに浸して頂けると大丈夫かと思います。貴重なご意見ありがとうございます。」
では次回、そうやって浸してみましょう。さて、次のチャーハンフルサイズですが、強い火力で炒め得られた黄金の炒飯にはスカンジナビアクラックが入っていた。
今、実家を建て替えてるメーカーの紙袋のデザインを思い出したよ。あのメーカーにはこないだアンケートで厳しい指摘をしてやったんだ。自社アピールが過ぎる、近隣住民の目を意識しろってね。
その件は別項にするとして、チャーハンは左に置いとくと右手ですくい難いので右側に移した。
何だか狭い感じがした。左右に座ったどっかの客のガタイがデカいからである。私も肩幅はある方あので、蟹が3匹並んでるようだ。
チャ2チャ3チャ4
熱々をほぐす。少しずつ口に運ぶ。切り刻んだチャーシューの塩気を保ったまま、玉子を上手く使って甘味が出ている。
チャ5チャ6
半チャーハンじゃないのでヘビィ、ズッシリきました。
空いた丼と皿を上げた。受け取ったのは珍しく弟さんだった。「ハイ」と短く声を発した。
弟さんは寡黙で(シャイなのかも)あまりお客さんと話さない。忙しくて話してるヒマなんてないのかもしれないが。いらっしゃいませ、ありがとうございました、も言わないしね。稀に若い女性客が来たときはほんの少しだけ愛想が良かったりする。
夜は弟さんひとりで営ってるから喋るらしいけど。
店11店12
でも何で炒飯と間違えて天津飯を押したのか。オカしいな。
「前日に見た噂の東京マガジンやってTRYが天津飯だったからじゃないの?」(ジャン妻)
それかい!
まてよ?天津か。
私は天津飯、天津麺、を食べたことがない人間なのですよ。

魁力屋のドカ盛り野菜

JR横浜線町田駅ホームで妙なアナウンスが流れた。
「鴨井駅で乗務員急病の為・・・」
遅れる旨、アナウンスがされてた。
JR乗務員も人間だからね。そりゃ体調崩すこともあるでしょ。腹痛か発熱か知らんが。
ウチだって急な欠員なんてしょっちゅうだからね
乗務員も人間である
数分遅れで相模原駅に到着、バスが目の前でいってしまったのと、財布ん中に五千円札と1万円札しかなくて、タクシー使わずに歩いてきた。
目指すはウエルネス相模原、そのひとつ手前の交差点で、赤い大看板にブッ太いフォントで店名が描かれた有名なチェーン店が見えます。
店1
ここに来るまでに2軒、アヤしいチャイナ系を見ています。
ファミリーチャイナ揚子江、中華料理斌ちゃん、
揚子江は読めますが、後者は何て読むのかわからない。よくありがちな店名で、店の前にブロガーさんぽい女性がじーっと立ち止まってカシャッと撮ってた。自分を見てるようで引いてしまった。
その方が入られたとき、扉が開いて店内を覗いてしまったのだが、何だか暗くて旧い内装だったな。
いいや、先へ行こう。そしたらすぐその先にある読めない店もスルーしてしまったのです。
施設の子が頑張って勤務しているウエルネスの「あい」にするか逡巡したのだが、結局この赤い大看板のチェーンに入ってしまった。前にも1回、入ったことがある。入って後悔したんじゃなかったかなぁ。
店2店4店内3
元気印の接客、若い女性が5人もいて、カウンターに座ったんだけど、目の前に、
店内1タッチパネルかよぉ店内2タッチパネル簡易マニュアル
やれやれ、またタッチパネルか。
もう勘弁して欲しいよ。厨房に2人、フロアに3人、計5人もいるじゃないか。口頭で聴き取ってくれないかな。
まぁやってみるかとTRYしてみたんだけどやっぱり私には至難だった。単品だけなら何とかなりそうだが、トッピングで固まった。
その辺にいるスタッフを呼んだ。
「ねぇ、ちょっと教えて」
「ハァイ」
「味玉ラーメンは見つかったんだが、野菜トピがみつからないのだ」
「味玉ラーメンをお選びいただいて、金額の黒いボタンをタッチしてください」
こういうときって店の子はすぐ自分で触ろうとする。早く捌きたいのはわかるが、私は自分で触ってみたいと覚えないタチなんだよ。
ところがですよ。味玉をオンしたはいいけど、そこから先、トッピングがそのスタッフもわかんないわけよ。近くに立ってた姉弟子に聞く始末である
「すみません、これはどうやって」
「ええっと、これはですね」
憶えてないのだが言われるままに操作したんだと思う。
「焼きめしの定食にしたいのだが」これが上手く伝わらなかったフシはある。
「サイドをオンなさってください」そう言われたと思う。
「サイズは並でよろしゅうございますか?」
並?
イヤな予感がした。
焼きめしのセットはハーフじゃなかったのかな。この子はもしかして焼きめしのレギュラーサイズ単品を追加しようとしてないかい?
でも私も前画面に戻るのがめんどくなったのと、腹が妙に減ってたのと、この店のラーメンは丼の高さが低く、たいして麺もスープも具も入っちゃいないから並でもイケるだろうと思ってしまいそのまま進んで確定してしまったのだよ。
「無理だよこれ。年寄には」
「笑」
笑ってるけどアナタだってトッピングがわからんかったじゃないかい。
メニュー載せます。
メ1メ2メ3メ4
メ5
出されたのを見て、ゲッ!って思った。野菜ドカ盛りでやんの。
ラ1ラ2野菜ドカ盛り
これは多いなぁ。
野菜はモヤシ主役なのは何処もそうだけど、この野菜たち、一応はデポで茹でたんだろうけど、茹で置きに近い殆ど生なんですよ。
ラ4殆ど生モヤシ
ズブズブ沈めます。でも沈まない。丼が浅いのでスープが少ないのです。スープに馴染ませようとしても無理だ。
ラ5沈める
あ、もうチャーハンがきた。このチャーハンは細くて小柄な女性が重たそうな中華鍋を一生懸命振るっていた。レンチンでもジャーでもないです。
でもやっぱり並サイズだったか。
ハーフじゃないよなこれ。仕方がない。何とか完食できるだろう。でもその前にこの大量の野菜を何とかしないと。
ラ6チャ1
ニンジンスライス、巷の味噌ラーメンにモヤシに辛うじてプラスされて、申し訳程度に入ってる細っこいニンジンじゃなくてちゃんとしたスライスです。そこは特筆したいけど、この全体量だとこの程度のスライスサイズでも持て余す感がある。
ラ7ニンジンラ8キャベツ
キャベツも多いですね。炒めてはないですね。でもモヤシが主役、
ラ9もやし
野菜の下に申し訳なさそうに隠れてたメンマ、存在感薄いです。
ラ10埋もれてたメンマ
もっと存在感がないのがこの紙みたいに薄っぺらなチャーシューで、吹いたら風に乗ってとんでいきそうです。
魁力屋さんってこういうチャーシューなんですかね。こんな鼻紙みたいなチャーシューなら最初からない方がいいよ。
ラ11薄っぺらなチャーシュー
モヤシに麺が引っかかってきた。ようやくにして麺がカオをのぞかせた。野菜に悪戦苦闘しているうちにかなり伸びてきているのがわかる。
もっともこういう麺は博多系もそうだけど固ゆでなので、そこは茹で方を配慮してくれてるみたいだ。野菜が大過ぎるのです。
ラ12もやしに麺が引っかかってる
ニンジンに麺がひっかかってきたところ。
ラ14ニンジンに麺が引っかかってるラ15針金みたいな麺1ラ16針金みたいな麺2
針金みたいな細麺ですが、粉っぽさはないです。
でもってまだニンジンが出てくる。しつこいニンジンである。
ラ17まだニンジンがあるラ18麺が太くなってきたぞ1ラ19麺が太くなってきたぞ2
おや?気のせいか針金麺がやや太くなったような。
野菜と格闘していたらスープを吸って膨らんだか。
今頃になってまだキャベツの芯が出てきたぞ。
ラ20今頃キャベツの芯がラ21やっとスープを
やっとスープにありつけた。味的にあまり感動はない。ぬるいし。野菜をドカ盛りしたことで背脂のコクも消え失せてしまったしな。
味玉も可もなく不可もなくですが、左の方にコーン粒が混じってるのが見えますか?
間違って混じり込んだのか、それともデフォなのか。少なく混じっていたんですよ。
ラ22味玉チャ2チャ3
チャーハンじゃなかった、焼きめしもあるんだった。食べなきゃ。
味的には甘さが足りない。塩気がやや強い。それもチャーシューの塩気ではない感じがした。ツナがサバみたいな食感と塩気だった。良く言えば和風ですね。
チャ5チャ6
喰ってて忌々しくなった。八つ当たりしたくなった。さきほとのおねぇさんの教え方が中途半端なのと、私の理解力が足りないせいで並サイズがきちまったじゃねぇかと。金は払うから半分喰ってくれないかって思ったくらいだ。
ジャン妻の声が聞こえた。
「そうやって人のせいにするのはおやめなさい」
「・・・」
「イヤな年寄になるよ」
「・・・」
ええっと、我に返った。ラーメンももうちょっとシンプルなのを食べるべきだったかも。魁力屋さんってのは京都が発祥地だそうですね。京の都の背脂醤油ラーメン、だとしたら私には京風は合わないのだろうか。
店5店6
でもご馳走様でした。会計は私に教えてくれたさきほどの女性スタッフだが、胸に「研修中」の札がくっついていた。
女性スタッフの説明展開が手早すぎて私は覚えられなかったもう1回来てもひとりで操作できる自信なんか皆無である。また聞かなきゃなんないのか。もう再訪はないだろうな。
駐車場に入ったクロいデカいくるまから屈強の海兵隊さんが2人下りてきた。
おそらく日本語は話せるだろうけど、あのタッチパネルはどうだろう。日々デジタルの軍事機器に触れてるから、抵抗なくすんなりオーダー入るかもしれない。

生姜焼き野菜(タマネギ)

昨日に続いて梅島駅前商店街、赤い大看板、白くてブッ太いフォントで描かれた店名は珍来といいます。
今日は11:00過ぎ、開店したばかりで自分がいちばん客のつもりでいたら5人めだったという。早々と入る輩がいるものだ。
あ、看板娘がいた。
「コニチハ」
「ああ、こんにちは」
「オクドーゾ」
今度がゾーゾではない。それよりイラッシャイマセがコニチハになったぞ。先週の今週だからね。何だかウレしい気分でもある。
だが、相変わらず古参のオジさんの動き、反応、応用力が弱いのだなぁ。
店1店2店3店内1店内3卓上
看板娘がオーダー取りにきてくれないかなぁ。オジさんは前に、今みたいなヒマな時間に来て、見事にオーダー落ちしたことがあったからなぁ。
あ、オジさんが来た。しょーがない。オジさんにわかりやすいようにメニュー写真を指して、
「これ定食で」
「あ、ちょっと待って」
「ちょっと待ってじゃねぇよ」(ボソッ)
「・・・」
言っちゃったんですよ。キツかったかな。
メ1メ2
オジさんは下を向いて、向こうのテーブル席のオーダーであるタンメンをオーダー票にメモった。
頁を捲った。
「生姜焼き野菜・・・」
「それと餃子2個」
「定食で?」
私は頷いた。ひとつひとつしか覚えられないのだね。複数聞いてインプットできないのだ。
「タンメン、生姜焼き野菜、2個餃子」
復唱しながらオーダー票にメモってたが、タンメンは私ではなく向こうのテーブル席だよ。フロアに出てきて聴き取った1回分のオーダーを一括りにして覚えるのもいいけど、正確にはテーブル毎に覚えなきゃいけない。
客の前では自信無さげなのに厨房に向かって「ハイ、タンメン、月替り定、2個餃子、お願いしまぁす」お願いしますと言ってるけど殆ど命令するが如く吠えてた。伝票の頁は捲ってたし、伝票にはテーブル番号を書いただろうから出るときは間違えないだろうけどね。
見て思ったんだけど、この店こそタッチパネルを導入した方がいいんじゃねぇかなぁ。そしたらこのオジさんの精神的負担も軽減するだろう。
でも客筋からして、タッチパネルに不慣れな私みたいな客も少なくなさそうだしなぁ。
一応、昨日に続いて他のメニュー載せますが、ハッキリ言ってバカ美味、インパクトはありません。ここ本店よりも独立店舗、茨城のイバチンや埼玉系の方が突出したものがあります。
メ4メ5メ6メ7ギョ1ギョ2
タンメン、ニラレバ、私と同じ生姜焼き野菜、順番に出て、先に2個餃子がきた。
この店は料理より先に餃子が来るのだが、要は焼き置きなんだけどね。
一緒に定食のご飯を持ってくればまだ先に食べ始めるのだが、そういう気の利くセンスはない。先にライスを出しちゃったらメインの惣菜が単品なのか定食なのかわかんなくなるからだろう。
だが、今日の餃子はダメダメだった。箸で持ち上げたらグニャァンとへし曲がり、横っ腹に穴が開いたんですよ。
中からボロボロ具が出ないように、左手で小皿を持って食べる始末である。味はよかった。
ギョ3ダメだこりゃ
その後、しばし待ったのですが、空いてるせいか、BGMがモロ聞こえて何とピアノソロ、この店にそぐわない。
そしたらピアノソロを打ち消すかのような音が聞こえた。パンパン叩く音だった。厨房にいるいちばん年配者が麺を打ってる音です。さしてバカ美味のない店ですが、麺は手打ちも出してるようです。
生姜焼き野菜1ご飯生姜焼き野菜2全体的に赤い?生姜焼き野菜3殆ど玉ネギ
タマネギだらけです。山盛りです。
赤く見えますね。タレが赤いのです。異様に多いタマネギ。この後、私の目の前でオジさんが突っ立ってタマネギの皮を剥き始めるのですが、そのオジさんの労力の賜物がこれか。
生姜焼きならキャベツが添えてあるところだがそれはなかった。もちろんマヨネーズもない。
食べてみたら生姜の効きが凄い。店を出たら発汗しそうである。
生姜焼き野菜4玉ネギを摘まむ1生姜焼き野菜5玉ネギを摘まむ2生姜焼き野菜6玉ネギを摘まむ3ニンジンも1生姜焼き野菜7玉ネギを摘まむ4ニンジンも2
肉もほどほどにあるけど、生姜焼きではなく生姜ソースかタレの豚肉タマネギ炒めでした。細っこいニンジン、ピーマンも僅かに混じってはいた。
タマネギの山に熱が封じ込められて湯気がモワァと立ち昇ります。
生姜焼き野菜8湯気がモワァ生姜焼き野菜9肉も摘まむ1生姜焼き野菜10肉も摘まむ2生姜焼き野菜11小休止生姜焼き野菜12肉も摘まむ3
前のペア客はチャーハンにスープをかけてた。味が薄いのかな。
私は生姜焼きのソースが濃いので小さい碗のラーメンスープは後半になって薄く感じられた。生姜が効いて舌が麻痺ったのかもしれない。
この濃い生姜焼き野菜に正統派生姜焼きの如く、キャベツ&マヨネーズを添えたらどうなるか。合わないかな。マヨネーズだとくどい味になるかな。
スープ後半は薄く感じた店内2
客足が止まったので、看板娘がオジさんに、
「タマネギムク?」
「ウン」
そこに突っ立ってタマネギの皮を剥く作業が始まった。「いらっしゃいませ」やオーダー取り、配膳、レジ打ち、それらは全て看板娘が大車輪八面六臂の動きをしなくちゃならない。タマネギの皮剥きだけやってりゃ自分は仕事してますに見えるからね。
この写真の左衝立に隠れてタマネギの箱が山積みで、そこで剥いてるの。
店内4玉ネギ剥き中店4
会計でもちょっとあったのよ。レジに看板娘が立ってくれて安心したんだけど。レジは最初は不調で、小首を傾げる看板娘はまだタマネギの皮を延々剥いてるオジさんに、
「レジコワシタ?」
オジさんだって壊しちゃいないんだろうけど、怪訝な表情をするだけでリアクションがない。おそらくキーが点検か開店準備の位置になってたんだろうね。
すぐ復旧した。
「スタンプカードツクリマスカ?」
「すたんぷかぁど?」
そんなんあったのか。
「じゃぁ、つくります」
ニコッと笑って渡してくれた。でも見たら20回分くらいあったかな。向こう1年でそんなに来れるだろうかね。

醤油チャーハン

足立区の窓口から梅島駅に戻るところだよ。
もうランチは歩く先に見えてきた赤い大看板に白い太字のフォント「珍来」総本店しかない。時刻は12時20分になる。混む頃合いである。
外から店内をチラ見したら、看板娘のおねぇさんと、長くいるけど動きが遅いいつものオジさんがいた。こりゃ戦争状態が見れると踏んだ。
店1店2店3
店頭にテイクアウト餃子の温蔵庫があって、「焼きたてをご希望でしたらお声がけください」とある。焼き置きなのがバレバレだが、正直でいいと思います。
どうせ今日の餃子も焼き置きだろうと思って入った。焼き置きでもいい。箸で摘まみ上げたときに川が破れたり、噛み切ったときに中から具がボロボロ出てこなければいい。具を詰めて皮を握るスタッフの腕次第なところがある。
店4正直でいいね店内1ひとりなのに4人席でいいのかな店内2
カウンターが満席で、
「オクゾーゾー」
大陸か半島から来て、長くいるこの店のカオたる看板娘さんに案内されたのは奥の4人テーブル席だった。ひとりなのにいいのかな。
ランチタイムたけなわなので、4人テーブル席でひとりポツンと所在無げに待つことになった。
3人客、4人客、2人客、4人客、どんどん入ってくる。こりゃ看板娘さんは忙しく、例の遅いオジさんの分も働かなきゃならないな。
私がオーダーしたのはこの中のどれかです。あ、タイトルでわかるって?
メ1メ2メ3
月替りメニュー、梅島、珍来総本店にはHPがあるんだけど、その月替りのメニューUp更新が遅いのだ。
9月も1日に更新されてなかった。8月の月替りのままだった。
2日(土)3日(日)と経っても8月のままで、更新されたのは4日(月)になってからじゃなかったかな。
他、メニュー載せます。
メ4メ5メ6メ7
私がいる席から見て左、壁際にいる男性客の声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイチョトマテー」
看板娘は大忙しですぐには対応できなかった。近くに例の遅いオジさんがいるんだけどゆっくりとレジを打っている。会計だから手が離せなくて当然だが、レジ打ちさえしてればそこに立ってりゃいいわけだからね。
「スミマセーン」
またお客さんの声がトンだ。
反応はなかった。看板娘は入口側の麺&餃子の提供場にいた。何でオジさんは対応しようとしないのかな。あ、まだレジを打ってるのか。4人客がひとりひとり会計別々だから時間がかかってるんだ。でもレジ打ちしながらでも返事はできそうなものだが。
看板娘が私の2個餃子を持ってきた。後で写真データを見たら12:22、12:08に入ったので、15分弱は少し長いな。
3度めの声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイ」
私に2個餃子を置いた看板娘はスミマセン客に向かいあった。
「サキの〇〇メン、チャーシューツイカデキマス?」
お客さんも向こう(大陸か半島)の人で、看板娘さんと同胞だったわけか。チャーシュー急いで追加しないと追加がないままできあがってしまうぞ。
大忙しの看板娘さんです。
店内3忙しい看板娘1店内4忙しい看板娘2
12:20に2個餃子がきた。ジャンボ餃子を売りにしている店の餃子よりはやや小さいけど、通常価格内で可能な限りデカくした中デカサイズの餃子ですな。
今日の餃子は焼き加減がいいね。
ギョ1ギョ2
だがまだ醤油チャーハンが来ない。餃子が先に来るって店も珍しい。
2個しかないので餃子を先に摘まんだらチャーハンが来る頃にはなくなってるだろう。一緒に食べなきゃ意味ない。(この店には3個餃子もあります。)
じーっと待ってたら額に視線を感じた。看板娘が衝立の向こうからこっちを見て目が合ったのだ。背伸びしたようだ。
私は頷いた。マダキテナイヨの意味である。
「ソレ、ナンバンサン」
そしたら醤油チャーハンが来たのである。看板娘と目で通じたってことか。途中で後の客からも醤油チャーハンの声が飛んだので、さてはオジさん、待機中だった私のを後からトンだ他のテーブルに持ってこうとしたな?
チャ1ス1ス2チャ2チャ3
デカい平皿に盛られて来た。ドーム状に形成されていないので米が白い皿の縁にバラバラ飛んでいる。固まらないタイプなのだ。
炒め置きじゃないのでホクホクしている。油加減もいい。炒め油と焦がし醤油?香ばしさが鼻をついた。
こういう皿だと後半はレンゲで救い難いんでけどね。スプーンがいいんだが。
後半になるとチャーハンが減ってるので、皿と直接あたる音がカチャカチャ響くのだ。
チャ4チャ5チャ6
塩は控えめ、醤油はタレで塩は粒だから、普通のチャーハンだと塩加減が強かったりするが、この醤油チャーハンはしょっぱくなくて甘味があった。
悪戯と意地悪心で、餃子を摘まんで破れたりしないか舞わせてみた。餡はまぁまぁ詰まっていて箸で摘まめた。破けない。しっかり握られていた。
ギョ3ギョ4
餃子を醤油に浸す。摘まみ上げる。箸先で持ち上げても皮が破れたりしない。
ギョ5ギョ6
再度、餃子を醤油チャーハンの上に持ってきたところ。
ギョ7
餃子は大きめなので、前歯でかぶりついてハーフにカットした。具が飛び出したりしなかった。今日の餃子は合格!
餃子に醤油をつけてチャーハンも醤油味だから、餃子に醤油をベチャベチャつけなくても良さそうなものだ。醤油が被ってしまったかな。
その後もテンヤワンヤ、ついに電話が鳴って、出たのは看板娘で、
「ギョウザ〇個?オミセトリキマス?ナンジコロ?」
例のオジさんの対応がイマイチ以下なので、ついに厨房の年老いたオジさんまでフロアに出てきて接遇対応せざるを得ない始末である。
その厨房オジさんともひと悶着あって、
「ライスモッテッタ?エ?ライスキテナイ?スミマセン。ライスキュバン、キュバンオネガイシマス」
看板娘は厨房から出てきたオジさんに、
「ライスイッコデテマス?」
「応、出てるぞ」
厨房オジさんは忌々しそうに応えた。例のオジさんに言いたかったのかもしれない。
店内5片付け中
余計なお世話をしてしまった。
あまり忙しそうなので、自分の空いた器、皿を重ねて持ってったんです。
「ア、オイトイテダイジョウブデス」
「タイヘンそうだからよ」
看板娘は目に涙を浮かべて恐縮しとった。
店5
味より量だと思ってください。暖簾分けの店の方が美味しいです。イバチン(茨城県内の珍来)とかね。蕨駅近くの店も凄いです。
さて、同じく月替りメニューにあった「生姜焼き野菜」が気になっているのだが。。。

あじいち

地元に「アザリエ団地入口」というバス停、信号がある。
でもそういう名前の町はない。集合住宅の名前でもない。昭和30年代後半に、どっかの業者が開発、開拓した戸建ての住宅地で「アザリエ団地入口」の信号から北へ数分、歩いた左手の丘の上の住宅地がそれ。
アザリエの由来はドイツの花であるアザレアから来ていると「はまレポ」にあった。今はそんな花はないが、ツツジのことですよ。
そのアザリエ団地入口から入って数分のとこに、町中華ならぬ町蕎麦屋がある。
「あじいち」という店で、10年以上前に数回利用したことがあるんだけど、ジャン妻が「あの店内の生活感むき出しがイヤ」そう言うので足が遠退いてしまった。
店1何年振りだろ店2
この日、ジャン妻は出勤して私は在宅勤務、自室でカタカタ打ってた。いやぁ捗るな。本社と違ってうるさくないし。雑音が入ってこないのがいい。
気が付いたら11時過ぎた。でも今日は例の小学校正門前にある町中華に行く気分じゃなかった。中華よりカツ丼の気分。小学校正門前の町中華にもカツ丼はあるんだけど、クオリティがイマイチなんだよね。
前に渋々載せた隣町にある店「M月」は味とレベルが各段にダウンしたのでそこもパス。思い出したのがこのアザリエ地区の「あじいち」は何年ぶりだろう。
店3
自動扉のボタンを押しても云でも寸もない。手動だった。
11時からの営業で暖簾も掛かっている。いつ前を通ってもボードにはこのセットにあたる確率が高い。
店4いつもこれ店5寒い店内2
テーブル席が5卓、向こうに小上がり席が2卓、実稼働4席だね。先客は2名様、私はTVが見える位置の4人テーブル席にひとりゆったり座っている。
深く座ると座布団ごとズズズッとズリ落ちるのだ。
向こうの小上がりの左端にジャン妻が嫌がった光景がある。ダンボールやら何やら積んであって生活感が丸だしなのだ。使われてない奥の納戸みたいである。
店内3生活感満載
とはいえ、アットホームではある。目の前で娘さんが賄を食べてた。私を見て慌てて立ち上がった。
「外のボードにあったカツ丼合わせ」
合わせです。セットとは呼ばない。
「冷たいのにしますか?あったかいのにしますか?」
「寒いからなぁ。あったかい蕎麦にしましょう」
娘さんは厨房にいるオヤっさんにオーダーを通したのだが、オヤっさんの野太い声が聞こえた。
「うどん?違うだろ。蕎麦だろ」
「あれぇ?」
引っ込んだ娘さんがまた私んとこに来て、
「お客さぁん。蕎麦でしたっけぇ?」
「蕎麦だよ。あったかいの」
「ごめぇんなさぁい。あったかお蕎麦でお願いしまぁす」
このユルさはどうよ。
店内1旧い刑事もの
表の看板見て決めたランチサービスのカツ丼合せ&温蕎麦は10分ほどかかった。
厨房で揚げてる音が聞こえたようだが、TVの刑事ドラマの音が小さくないのと殺伐としてる。上川隆也さんが主演の刑事ドラマがだった。
容疑者、チンピラに、
「誰々だな」
「てめぇっ」
「アンタ、逃げてぇ」(情婦か?)
「待てぇっ」
殺伐してるね。店ん中はユルいのにね。
メ店内4手動ドア
合わせ1合わせ2蕎麦1揚げ玉が浮いてる合わせ3カツ丼1
店で揚げてるんです。揚げたて。
さっき言ったここからほど遠くない「M月」なんか揚げ置きでだけどね。
小さめの丼に漆黒なイロと汁、天かすと胡麻が浮いている。ネギは別皿、
薬味ネギは別小皿
ネギを投入、バラ撒きます。
合わせ4蕎麦2ネギ散らす合わせ5蕎麦3合わせ6蕎麦4湯気がモワァ1合わせ7蕎麦5湯気がモワァ2
こういう店の温かい蕎麦はグニャングニャンしたコシのない屑みたい蕎麦を出す店が多いが、この蕎麦はそこまで悪くなかった。
熱々、湯気がモワァ、フゥフゥ吹き飛ばしながらいただく。
蕎麦よりカツです。カツ丼のカツ肉はレギュラーサイズの2/3かなと思います。揚げたてです。真ん中のカツを横倒ししたら汁がしみわたっているのがわかる。
縦横にカットされてるので食べやすい。
ブ厚くはないけどやわらかく、筋っぽい箇所は皆無。揚げ置きカツ丼と違って肉の中まで熱いのが何だかウレしくもある。
合わせ8カツ丼2合わせ9カツ丼3カツの断面よく沁みてる合わせ10カツ丼3合わせ11カツ丼4
玉子の溶き加減もいい。固まらない程度に火が通っている。タマネギもいい煮加減です。
あまり褒めてばかりいても何なので。この丼、底が平らな上げ底なんですよね。ご飯の厚さはそんなにないのだ。
小鉢が2皿付いてます。しっかりした大きさの黄色い沢庵が3枚と、マヨで和えた日高屋みたいなマカロニ。
黄色い沢庵
マカ
蕎麦はまぁよくありがちな蕎麦だが、カツはよかった。
会計に立ったら厨房に屈強の男性がヌオッと立ってた。年齢不詳で私より若そうだけどデカい。奥さんも迫力あった。
店6雨も降ってる
支払って出たら、オヤっさんが出前から戻ってきたところだ。
「どうもぉ、ありがとねぇ」
ってことは、店にいた屈強の男性は息子さん?2代目か。さっきのユルい娘さんのパパとお爺ちゃんなんだね。
なるほどこうして振り返って店の全体を把握すると2階は兼住居なのがわかるね。テナントじゃない。
店7出前カー1店8振り返る
この数日後、スーパーに向かうのにくるまで出たら、この出前ワンボックスカーとすれ違った。
「あ、あじいちさんだ」
「あの散らかった店。行ったの?どうだった?」
「味はM月よりよかったぞ」
「あ、そう。で、散らかってた?」
ジャン妻は店を憶えてたが、いちどそういう負の目で見ると抜けないもんだね。
せっかく再会したのに、私は年末にはこの町から出て実家に戻ることになるのだが。

あきもと

横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅の高架下に細長い蕎麦屋さんがあった。
住居かと思った。この区間は終点のあざみ野駅に滑り込むまでは地上を走ってる。
建物と高架がスレスレである。
店1
入り口横の左には蕎麦打ちする場もあった。そこに主人がいなくても「ウチは手打ちですよ」と言ってるようなものである。
店2店3はいから1
前に新羽駅前にある家系で失敗したのと、どうもこの界隈はソソル選択肢がなくてダメもとで入ったら、小上がりに2卓、テーブル席が4名×2、2人×4だったかなぁ。狭くて細くて小さい店だった。
いきなり辟易したのは、小上がりから漂ってくる煙草の煙のニオイがキツいのだ。3人のゲンバ-マンがもう喰い終わってるのに打ち合わせを兼ねて食後の一服してる。店は全面喫煙可なようだな。
3人のうちひとりは外人さんだった。この界隈は工場が多い。そういう場所柄なのもあってなんだろうけど、このクラスの町蕎麦屋で喫煙可ってのは勘弁して欲しいものだ。でも分煙も無理だろうな。
店内1店内2店内3メ1メ2メ3はいから1-1はいから1-2はいから1-3はいから1-4はいから1-5はいから1-6
初めての町蕎麦屋さんでは問答無用でカツ丼セットと決めています。
蕎麦は小麦多めだと思います。外から見て蕎麦打ち場が路地に面してるから、一応は手打ちらしいが、街ソバのものに近いかな。それぐらいはわかるよ。
でもコシは強めで口当たりや喉越しはよかった。モサっと感はない。
駅蕎麦やスタンドばかり利用している私は、こうやって座って食べる町蕎麦屋とイマイチ相性が合わないのよ。蕎麦オンチだから。昨日Upした習志野庵なんかもそうです。
それでいてカツ丼にだけうるさい。カツ丼は2/3程度かな。カツがどっしりしていた。玉ネギと玉子に綴じられた噛み応えのある肉厚なカツである。
玉子の火入り加減はやや強めで、肉が厚いだけにやや硬い感がする。ジューシーさは皆無です。
これがセットでなくてレギュラーのカツ丼だったらどうなるのかね。比べてみたいものだが。
はいから1-7はいから1-8はいから1-9はいから1-10
長閑といえば長閑、のんびりした空気でもある。
ズルズルズルすすって、ふぅ~と溜息をついたりする。
(前より閑に、楽になったかな。。。)
このときはそう思った。雇用形態が変わって半年過ぎて、もう後輩たち13人に振ったので私は元締めでしかないのだ。目を光らせて監察はするが、自ら出向くことが少なくなった。群馬や静岡も遠くなった感がする。
マイペースでのんびりしてもいる。それもあって12年振りに支店勤務に就いたりしているが、それを知った若手や次世代の何人かは仰天した。ジャンさん支店勤務できるの?って。
それでいてその姿を見せると、
「意外とできますね」
そんな反応はまだいい方だ。こっちも反駁する。
「何を言っとるか。私だって最初っから今みたいに本社でエラっそうにデカいツラして踏ん反り返ってたんじゃないよっ。支店でペーぺーの時期だってあったんだっ」
私と付き合い長い同世代の社員は私の支店勤務時代を知ってるので何も言わない。でもそういう私を知っている時代の目撃者は高齢化して少なくなっている。
同世代の高齢化か。私だけじゃないんだ。でも数えたら私の支店勤務を知る目撃者で残っている者は10指に満たないのである。

店の看板娘さん、おねぇさんは笑顔と接客TALJがトテモ印象的です。でも多分、おそらく、独身じゃぁないな。嫁いでるでしょう。この店、前は夜も営ってたようだが、外の貼り紙見たら14時半ラストオーダーで15時にはクローズしてしまうようです。
主婦やママさんのパート勤務にベストな店なようですね。そこで思ったのだが、もう管理職じゃないし嘱託だし、いずれはどっか自分と仲がいい支店で、そこは家からも近くて、プラスワンで私を置いておける余裕のあるところ、時間数減らして勤務して、そこで完全引退ってプランはどうだろう?
はいから2
そしてまさかの2回めです。この日は煙草の煙、ニオイは皆無だった
店頭にあったはいから定食、妙なスックルのかき揚げ丼、ウスターソースでもかかってるのかと思ったよ。
はいから2-1はいから2-2はいから2-3はいから2-4はいから2-5はいから2-6
蕎麦は初回と同じ印象ですよ。かき揚げは揚げたてではないな。ちょっとだけ揚げ置きですね。
箸先で持ち上げたら軽かったけどまぁ頑固なかき揚げで。箸で粉砕しようにもいうことを聞かないのである。ところどころに空気穴が開いた煎餅みたいでしたね。
持ち上げてから箸先で折り畳んでへし曲げようとしたがなかなか割れないのだ。バチンと割れてその辺に飛び散ったら大惨事になるので、ゆっくり、ゆっくり、万力でへし曲げるように細分化した。
このかき揚げだったら温蕎麦にすればよかったかもな。温蕎麦に突っ込んで浮かせて馴染ませて、スタンドのかき揚げ蕎麦との違いをチェックすればよかった。
はいから2-7はいから2-8はいから2-9はいから2-10はいから2-11店4
後から続々とお客さんが入店して来る。狭いけど結構な人気店だ。
他あまり選択肢がないのだ。ドトール、マック、家系、庄屋、夢庵、サイゼぐらいしかない。結構あるか?
あ、蕎麦湯はお願いしないと出て来ません。別に要らないけど。

習志野庵

今日も昼は何でもいい気分だった。
急いでいたので蕎麦屋でいいや。たいして美味しくないけどこの時間ならまだ空いてるだろうと、店には失礼だが半ば諦めめ感覚で決めた。
そこから公用先は近いので、12時までに窓口に出向けば午後の行程が楽になる。余裕ができる。そう思った。
場所はメトロ東陽町駅西口から出て、交差点に面した旧いマンションの2階です。
店1
蕎麦屋らしからぬ電光看板、風情なんか無い。
なんなんだろねこの色調は?
店2ダサい看板
階段を上がる。1階で公道に面していない飲食店はハンデがあるので看板と矢印で2階に上げようと懸命なのがわかる。
1階は寿司屋さんだから「お寿司もいいですけど高いでしょ。ウチは2階にあるけどリーズナブルですよ。お財布に優しいしボリュームもありますよ」2階からそう聞こえるのが不思議だ。1階に寿司があってよかったんじゃない?
店3階段を上がる1店4客寄せに懸命
店5階段を上がる2
あがってきて右にパスタ屋、左に歯科、挟まれて蕎麦屋、間口がこんなに狭いのです。
何だかゴチャゴチャしてます。蕎麦屋にあろがちな格式ばった似非高級感が無の店です。
店6狭い間口1
ボードもバラバラ、空き箱にガムテで貼ってあったりする。
店7店頭ボード
引き戸の右半分をロッカーが塞いじゃってます。換気の為か少しだけ開いていた。
店8狭い間口2
ガラガラガラ、(引き戸を開ける音)
「いらっしゃぁい。お好きな席へぇ」
お好きな席なんてないけど、店に入って右フロアには高い位置にTVが据え付けられていて、例によってこの時間には見たくもないくだらないワイドショーが流れているので、入ってすぐのテーブル席にした。
この店、1年振りかな。その1年前のネタはボツになっています。蕎麦と生姜焼きセットだったが、生姜焼きの肉が酷かったのだ。ペラッペラで、こりゃ何だ?厚紙を水とタレに浸したのかってくらいに歯応えが無く、薄い油揚げみたいな肉だったんですよ。
肉って感じが全くしなかったのでお蔵イリ、ボツ、それきりだった。
そのボツになった前の初回はセットのミニカツ丼がまぁまぁだったと思う。蕎麦は山菜でしたな。まぁ既製品の蕎麦と汁でしょう。
メニュー載せます
メ1メ2店内1
店内はいい感じの女性2人、後から女将さんが加わって3人、このスペースで3人か。2人でよくね?と思ってしまった。だってお客さんが来ないとずーっと喋ってるんだもの。
店ん中はこんな感じで昭和感が満載である。これを良い雰囲気と思うか、時代遅れと思うか人それぞれでしょうな。
年配者だけでなく若い世代もフラッとやってきた。喋ってた店の女性もお客さんへの反応は早くて機敏です。ヒマはよくないからね。
座敷の左に箱が鎮座していて生活感が丸だしです。片付けた方がいいと思うけど、明日か明後日載せますが、私の地元の蕎麦屋も小上がりの端っこにゴチャゴチャと生活物資を積んであるんですよね。
「そういう生活感ムキ出しの店はイヤ」(ジャン妻)
家の中をブッ散らかしているジャン妻ですらそういう。
「家と店は別。今、散らかってるのは理由があるでしょ」
年内に建て替え中の実家に引っ越すので開き直ったようにそう言ってます。
私に背中を向けてる坊やは日替わりだったが、食べ終えてもそこに居座ってスマホいじくっとるぞ。ここは港区じゃないからいいけど、貴重な昼休憩時間の殆どを店内で過ごすつもりだろうか。
店内2店内3店内4卓上
かき揚げ蕎麦をオーダーしたのだが、さて、これだけで足りるだろうか。
蕎麦1蕎麦2蕎麦3
見て、何だこれ?って思った。丼の縁、円周より小さいかき揚げ、カルビーのサッポロポテトを衣で綴じて揚げたんかと思った。
ナルトが隠れてる。入れるの忘れて慌てて後から突っ込んだって感じだね。
グリーンピースも混じっていますね。
蕎麦4隠れナルト
別小皿のネギを投入、
蕎麦5ネギ1蕎麦6ネギ2
半ライスにかき揚げの一部を載せたらかき揚げ丼ぽくなるだろうか。
蕎麦7半ライスでかき揚げ丼になるか?
漆黒の汁に黒いレンゲです。汁も濃く黒く、関西の蕎麦通人が見たら驚くだろう。
蕎麦8黒いレンゲじゃぁね蕎麦9かき揚げをリフトアップ1蕎麦10かき揚げをリフトアップ2
持ち上げてみた。固いようで脆い。ボロッと割れてボッチャン!
食べてみたらタマネギが少なくてニンジンの方が多い。甘味がそんなに無く、剥き海老の小さいのが混じっていてそっちの香と塩味の主張が強い。
海老は居酒屋メニューによくある川海老の唐揚げみたいだった。
かき揚げは中が熱いので、もしかしてこれは店内で揚げてたのか。それは項評価しましょう。でもそれもアタリマエか。スタンドじゃないからね。時間もそれ也にかかったし。
蕎麦11蕎麦12蕎麦14蕎麦15蕎麦16
蕎麦もつけ汁も風味が弱い。味は濃いけどかき揚げからコクが出て何とかなったが、かき揚げ蕎麦って椅子に座って食べても美味しくないですね。立って食べたいと思ってしまった。
蕎麦はコシがぜんぜんなくグニャングニャンの一歩手前、立ち食いスタンドの方が美味しいかもしれないよ。
蕎麦17後半戦蕎麦18かき揚げ屑をすくって
かき揚げた屑をライスの上に載せてみたが、味の浸みた小麦粉でしかなかった。
まぁこんなものですかね。
お腹一杯になったかって?そうでもないのよ。
蕎麦19ミニかき揚げ切れ端丼店11出る
ご馳走様でした。店のスタッフの感じや醸し出され過ぎてる昭和雰囲気も良いので何とか店として成り立ってる感じですね。味はそんなでもないなぁ。
でもそう思った負の感想を忘れてまた入ってしまいそうでもある。
店を出たとこ。階段を下りなきゃならないのだ。階段下りたら1階の寿司屋のオヤジと目が合って「2階に行ったの?蕎麦屋さん?ウチに来ればいいのに」目がそう言っていたような。
店12階段を下りる
そして11時40分、何とか12時前に間に合った。
行政内の廊下を歩いてたらWCから見知ったカオが現れた。小柄な女性で、私の群馬転勤が解けて本社に復職した頃の担当者だった女性だった。
「S藤さん」
「アラぁ。〇〇さぁん」
並んで放しながら歩いた。
「まだこの業務に携わっておりますよ」
「そうですかぁ。お仕事長いですねぇ」
これを私は「まだお仕事されてたんですかぁ」と受け取ってしまった。
「この業種が10年ですが、在職年数は・・・」
・・・年数を答えたが。自分は在職何年になるのか。下手すりゃこのままいけば30年近くなるんかいって背筋が寒くなった。早く辞めないと。

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