2023/10/25
醤油チャーハン
足立区の窓口から梅島駅に戻るところだよ。
もうランチは歩く先に見えてきた赤い大看板に白い太字のフォント「珍来」総本店しかない。時刻は12時20分になる。混む頃合いである。
外から店内をチラ見したら、看板娘のおねぇさんと、長くいるけど動きが遅いいつものオジさんがいた。こりゃ戦争状態が見れると踏んだ。
店頭にテイクアウト餃子の温蔵庫があって、「焼きたてをご希望でしたらお声がけください」とある。焼き置きなのがバレバレだが、正直でいいと思います。
どうせ今日の餃子も焼き置きだろうと思って入った。焼き置きでもいい。箸で摘まみ上げたときに川が破れたり、噛み切ったときに中から具がボロボロ出てこなければいい。具を詰めて皮を握るスタッフの腕次第なところがある。
カウンターが満席で、
「オクゾーゾー」
大陸か半島から来て、長くいるこの店のカオたる看板娘さんに案内されたのは奥の4人テーブル席だった。ひとりなのにいいのかな。
ランチタイムたけなわなので、4人テーブル席でひとりポツンと所在無げに待つことになった。
3人客、4人客、2人客、4人客、どんどん入ってくる。こりゃ看板娘さんは忙しく、例の遅いオジさんの分も働かなきゃならないな。
私がオーダーしたのはこの中のどれかです。あ、タイトルでわかるって?
月替りメニュー、梅島、珍来総本店にはHPがあるんだけど、その月替りのメニューUp更新が遅いのだ。
9月も1日に更新されてなかった。8月の月替りのままだった。
2日(土)3日(日)と経っても8月のままで、更新されたのは4日(月)になってからじゃなかったかな。
他、メニュー載せます。
私がいる席から見て左、壁際にいる男性客の声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイチョトマテー」
看板娘は大忙しですぐには対応できなかった。近くに例の遅いオジさんがいるんだけどゆっくりとレジを打っている。会計だから手が離せなくて当然だが、レジ打ちさえしてればそこに立ってりゃいいわけだからね。
「スミマセーン」
またお客さんの声がトンだ。
反応はなかった。看板娘は入口側の麺&餃子の提供場にいた。何でオジさんは対応しようとしないのかな。あ、まだレジを打ってるのか。4人客がひとりひとり会計別々だから時間がかかってるんだ。でもレジ打ちしながらでも返事はできそうなものだが。
看板娘が私の2個餃子を持ってきた。後で写真データを見たら12:22、12:08に入ったので、15分弱は少し長いな。
3度めの声がとんだ。
「スミマセーン」
「ハーイ」
私に2個餃子を置いた看板娘はスミマセン客に向かいあった。
「サキの〇〇メン、チャーシューツイカデキマス?」
お客さんも向こう(大陸か半島)の人で、看板娘さんと同胞だったわけか。チャーシュー急いで追加しないと追加がないままできあがってしまうぞ。
大忙しの看板娘さんです。
12:20に2個餃子がきた。ジャンボ餃子を売りにしている店の餃子よりはやや小さいけど、通常価格内で可能な限りデカくした中デカサイズの餃子ですな。
今日の餃子は焼き加減がいいね。
だがまだ醤油チャーハンが来ない。餃子が先に来るって店も珍しい。
2個しかないので餃子を先に摘まんだらチャーハンが来る頃にはなくなってるだろう。一緒に食べなきゃ意味ない。(この店には3個餃子もあります。)
じーっと待ってたら額に視線を感じた。看板娘が衝立の向こうからこっちを見て目が合ったのだ。背伸びしたようだ。
私は頷いた。マダキテナイヨの意味である。
「ソレ、ナンバンサン」
そしたら醤油チャーハンが来たのである。看板娘と目で通じたってことか。途中で後の客からも醤油チャーハンの声が飛んだので、さてはオジさん、待機中だった私のを後からトンだ他のテーブルに持ってこうとしたな?
デカい平皿に盛られて来た。ドーム状に形成されていないので米が白い皿の縁にバラバラ飛んでいる。固まらないタイプなのだ。
炒め置きじゃないのでホクホクしている。油加減もいい。炒め油と焦がし醤油?香ばしさが鼻をついた。
こういう皿だと後半はレンゲで救い難いんでけどね。スプーンがいいんだが。
後半になるとチャーハンが減ってるので、皿と直接あたる音がカチャカチャ響くのだ。
塩は控えめ、醤油はタレで塩は粒だから、普通のチャーハンだと塩加減が強かったりするが、この醤油チャーハンはしょっぱくなくて甘味があった。
悪戯と意地悪心で、餃子を摘まんで破れたりしないか舞わせてみた。餡はまぁまぁ詰まっていて箸で摘まめた。破けない。しっかり握られていた。
餃子を醤油に浸す。摘まみ上げる。箸先で持ち上げても皮が破れたりしない。
再度、餃子を醤油チャーハンの上に持ってきたところ。
餃子は大きめなので、前歯でかぶりついてハーフにカットした。具が飛び出したりしなかった。今日の餃子は合格!
餃子に醤油をつけてチャーハンも醤油味だから、餃子に醤油をベチャベチャつけなくても良さそうなものだ。醤油が被ってしまったかな。
その後もテンヤワンヤ、ついに電話が鳴って、出たのは看板娘で、
「ギョウザ〇個?オミセトリキマス?ナンジコロ?」
例のオジさんの対応がイマイチ以下なので、ついに厨房の年老いたオジさんまでフロアに出てきて接遇対応せざるを得ない始末である。
その厨房オジさんともひと悶着あって、
「ライスモッテッタ?エ?ライスキテナイ?スミマセン。ライスキュバン、キュバンオネガイシマス」
看板娘は厨房から出てきたオジさんに、
「ライスイッコデテマス?」
「応、出てるぞ」
厨房オジさんは忌々しそうに応えた。例のオジさんに言いたかったのかもしれない。
余計なお世話をしてしまった。
あまり忙しそうなので、自分の空いた器、皿を重ねて持ってったんです。
「ア、オイトイテダイジョウブデス」
「タイヘンそうだからよ」
看板娘は目に涙を浮かべて恐縮しとった。
味より量だと思ってください。暖簾分けの店の方が美味しいです。イバチン(茨城県内の珍来)とかね。蕨駅近くの店も凄いです。
さて、同じく月替りメニューにあった「生姜焼き野菜」が気になっているのだが。。。
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コメント
だ行発音♪
ですから「ぞうきん」は「ドーキン」でして、「象さん」は「ドーサン」なんです。
「前衛的な存在」は「電映的な尊大」になっちゃう訳ですね(^_^;)
ぞうもすいません(^_^;)あれ?
2023/10/25 09:59 by モノノフ♪ URL 編集
No title
ホントだ、ゾーゾーになってる。打ちミスですがこのままにしときましょう。
ざじずぜぞが苦手なんですかね。「れいぞーこ(冷蔵庫)」が「れいどーこ(冷動庫)」になっちゃうと。
私が長期赴任していたときそういうのは意識しませんでしたが。至って普通でしたよ。
そういう地域の方言もいずれなくなっていくんでしょうね。
2023/10/26 05:24 by ジャン URL 編集