2023/10/26
生姜焼き野菜(タマネギ)
昨日に続いて梅島駅前商店街、赤い大看板、白くてブッ太いフォントで描かれた店名は珍来といいます。
今日は11:00過ぎ、開店したばかりで自分がいちばん客のつもりでいたら5人めだったという。早々と入る輩がいるものだ。
あ、看板娘がいた。
「コニチハ」
「ああ、こんにちは」
「オクドーゾ」
今度がゾーゾではない。それよりイラッシャイマセがコニチハになったぞ。先週の今週だからね。何だかウレしい気分でもある。
だが、相変わらず古参のオジさんの動き、反応、応用力が弱いのだなぁ。
看板娘がオーダー取りにきてくれないかなぁ。オジさんは前に、今みたいなヒマな時間に来て、見事にオーダー落ちしたことがあったからなぁ。
あ、オジさんが来た。しょーがない。オジさんにわかりやすいようにメニュー写真を指して、
「これ定食で」
「あ、ちょっと待って」
「ちょっと待ってじゃねぇよ」(ボソッ)
「・・・」
言っちゃったんですよ。キツかったかな。
オジさんは下を向いて、向こうのテーブル席のオーダーであるタンメンをオーダー票にメモった。
頁を捲った。
「生姜焼き野菜・・・」
「それと餃子2個」
「定食で?」
私は頷いた。ひとつひとつしか覚えられないのだね。複数聞いてインプットできないのだ。
「タンメン、生姜焼き野菜、2個餃子」
復唱しながらオーダー票にメモってたが、タンメンは私ではなく向こうのテーブル席だよ。フロアに出てきて聴き取った1回分のオーダーを一括りにして覚えるのもいいけど、正確にはテーブル毎に覚えなきゃいけない。
客の前では自信無さげなのに厨房に向かって「ハイ、タンメン、月替り定、2個餃子、お願いしまぁす」お願いしますと言ってるけど殆ど命令するが如く吠えてた。伝票の頁は捲ってたし、伝票にはテーブル番号を書いただろうから出るときは間違えないだろうけどね。
見て思ったんだけど、この店こそタッチパネルを導入した方がいいんじゃねぇかなぁ。そしたらこのオジさんの精神的負担も軽減するだろう。
でも客筋からして、タッチパネルに不慣れな私みたいな客も少なくなさそうだしなぁ。
一応、昨日に続いて他のメニュー載せますが、ハッキリ言ってバカ美味、インパクトはありません。ここ本店よりも独立店舗、茨城のイバチンや埼玉系の方が突出したものがあります。
タンメン、ニラレバ、私と同じ生姜焼き野菜、順番に出て、先に2個餃子がきた。
この店は料理より先に餃子が来るのだが、要は焼き置きなんだけどね。
一緒に定食のご飯を持ってくればまだ先に食べ始めるのだが、そういう気の利くセンスはない。先にライスを出しちゃったらメインの惣菜が単品なのか定食なのかわかんなくなるからだろう。
だが、今日の餃子はダメダメだった。箸で持ち上げたらグニャァンとへし曲がり、横っ腹に穴が開いたんですよ。
中からボロボロ具が出ないように、左手で小皿を持って食べる始末である。味はよかった。
その後、しばし待ったのですが、空いてるせいか、BGMがモロ聞こえて何とピアノソロ、この店にそぐわない。
そしたらピアノソロを打ち消すかのような音が聞こえた。パンパン叩く音だった。厨房にいるいちばん年配者が麺を打ってる音です。さしてバカ美味のない店ですが、麺は手打ちも出してるようです。
タマネギだらけです。山盛りです。
赤く見えますね。タレが赤いのです。異様に多いタマネギ。この後、私の目の前でオジさんが突っ立ってタマネギの皮を剥き始めるのですが、そのオジさんの労力の賜物がこれか。
生姜焼きならキャベツが添えてあるところだがそれはなかった。もちろんマヨネーズもない。
食べてみたら生姜の効きが凄い。店を出たら発汗しそうである。
肉もほどほどにあるけど、生姜焼きではなく生姜ソースかタレの豚肉タマネギ炒めでした。細っこいニンジン、ピーマンも僅かに混じってはいた。
タマネギの山に熱が封じ込められて湯気がモワァと立ち昇ります。
前のペア客はチャーハンにスープをかけてた。味が薄いのかな。
私は生姜焼きのソースが濃いので小さい碗のラーメンスープは後半になって薄く感じられた。生姜が効いて舌が麻痺ったのかもしれない。
この濃い生姜焼き野菜に正統派生姜焼きの如く、キャベツ&マヨネーズを添えたらどうなるか。合わないかな。マヨネーズだとくどい味になるかな。
客足が止まったので、看板娘がオジさんに、
「タマネギムク?」
「ウン」
そこに突っ立ってタマネギの皮を剥く作業が始まった。「いらっしゃいませ」やオーダー取り、配膳、レジ打ち、それらは全て看板娘が大車輪八面六臂の動きをしなくちゃならない。タマネギの皮剥きだけやってりゃ自分は仕事してますに見えるからね。
この写真の左衝立に隠れてタマネギの箱が山積みで、そこで剥いてるの。
会計でもちょっとあったのよ。レジに看板娘が立ってくれて安心したんだけど。レジは最初は不調で、小首を傾げる看板娘はまだタマネギの皮を延々剥いてるオジさんに、
「レジコワシタ?」
オジさんだって壊しちゃいないんだろうけど、怪訝な表情をするだけでリアクションがない。おそらくキーが点検か開店準備の位置になってたんだろうね。
すぐ復旧した。
「スタンプカードツクリマスカ?」
「すたんぷかぁど?」
そんなんあったのか。
「じゃぁ、つくります」
ニコッと笑って渡してくれた。でも見たら20回分くらいあったかな。向こう1年でそんなに来れるだろうかね。
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