2023/10/17
料理は美味いけど。。。
肉料理がメインの店で地元では知られた店ですが、突っ込みどころも多い。
予約の電話の際、上から目線・・・とは言っても電話だから相手の目線なんてわかんないけど、言い方が殿様商売なところがある。特に厨房の男性が出たときなんか「料理人の俺が(厨房の責任者である俺が)何で予約電話なんかに出なくちゃいけないんだ」って口調ですよ。ウエルカム感がないのだ。これはネット予約の弊害だと思う。
「カウンターでよろしければ」ではなくて「カウンターしか空いてません」だったのです。低い声でぶっきら棒に言われた。
私も心中でムッとしたので「いいよカウンターで」って言ったよ。こっちは2人だからね。
デカい店構え、階下は駐車場で階段を上がっていきます。懐石料理のような外観だが和風ファミレスのようでもある。木曽路とか。夢庵とか。
定刻より若干早く行ったら店のバイト嬢が「お名前は?」「ご予約は?」聞いてくるのはいいんだけど、名前を言ったら厨房から「カウンターだよ」声がトンで来たからね。「カウンターだよ」って何て言い草だこの野郎、誰だ?お前か?さっき電話に出ただろう。
この店の名誉の為に先に言っておきますが、料理はトテモ美味しい。
ジャン母が生前の頃、ジャン弟夫婦と5人で小上がりで食べたのは牛すき焼きだったか、ステーキだったか忘れたな。肉割烹だから肉が不味かったら退場ですよね。
牛肉はどうしても脂身があるからね。ランチでも好評な豚系が美味しいと思う。それと、絶品なのが。。。
不愛想に「カウンターしか空いてません」と言われたが、テーブル席は個別のボックス席で、背もたれが垂直の板なんですよ。腰に来るかもしれない。
店内はブラックを基調とした造り、店の真ん中は吹き抜けてる高い天井です。
落ち着いた雰囲気に見えますが見かけだけです。店スタッフのクオリティも高いとはいえない。リーダー格の年配女性以外はね。
そんでもって案内されたカウンター、私はひとりで来たときもこの席だったがな。こんな感じです。
店内中央にドリンク置き場とカウンターが併用しているヘンな造りです。目の前に日本酒の在庫(空瓶かもしれないが)やオリジナル二合徳利がズラ~ッと並んでいる。
これはディスプレイを兼ねているのかね。そりゃ小さい店だと客のボトルキープをこんな風にズラッと並べる店ってあるけど、こんなデカい店なのに。他に置き場はないのか。
左の空きスペースはドリンクを注いだりする作業場なのだ。カウンター席が作業場と接して、前が在庫置き場になってるんですよね。
カウンターが石造りで、ビアグラスを置くのにコースターが無いから、置く度にカチャンカチャンと音がするのです。割れたらどうすんだっての。小皿や徳利、お猪口もそう。カチャカチャ音が吹き抜けの高い天井に響くのだ。
おとおしはありません。それはいいけど最初にきたコンビーフ、これはイマイチだったな。
どっかの木でよく出て来る赤い粒々がある。缶の方が美味しいぞ。
だがここから挽回します。ざる豆腐、肉割烹で何でこういうのをオーダーするかな。豆腐屋が潰れてから家でマトモな豆腐を食べてないから。豆腐に飢えてるのですが、これは美味しかった。
コロッケ、絶品なのがこれでバッカ美味です。これが大好きでしてね。ランチでも割高になってもコロッケは単品でお願いします。
とにっかく美味しいのよ。衣が薄くて、どっかの黒板メニューの創作居酒屋みたいにブ厚くてバリバリしないの。
具は肉じゃがをクタクタにした甘塩味です。添えられた塩がありますが、味はついています。
生姜焼きサラダ、前にひとりで来たときバイト嬢から「量が多いですよ」と言われて断念したんだけど、その後、会社関係4名できたときにリベンジして美味しかったのだ。4名だと自分の口に入る生姜焼きの量も少ないからね。
美味しいです。でもね。
「マヨネーズが無いのが不満だ」
「止めなさい」
「必須だろうが」
言えば持ってきてくれるかもしれないけど。そういうちょっとした気を利かせればいいのにな。
最初の取り皿は豆腐で水気が出て、醤油も混じってる。生姜焼きのタレも混じる。それにコロッケを移したら衣が湿気るでしょう。リーダー格の女性に言ったら持ってきてくれた。
この小皿もカウンター上に置いたり移動したりするとカチャカチャ音がするわけさ。落ち着かないね。
空いた皿を下げに来ないので左に押しのけたところ。これ、左手が作業場を兼ねたカウンター席だからできたわけで、他の席だったら置きっ放しだよ。
生ビールを置く度にカチャカチャ音がする。重ねカツがきました。これが今宵のメインディッシュかな。これも美味しいです。肉汁がジュワ~ッと染み出てくる。
カツに必ずついてくる付け合わせの細切りキャベツ、やや切り方が粗いですが、これはまぁサービスなんでしょうな。
ついてきたドレッシングがイマイチだったので、生姜焼きサラダのタレに浸して完食しましたよ。
やっぱりというか、マヨが欲しくなったけど。トンカツ屋のようにお替りしたいキャベツじゃないです。
カツについてくるソースはイマイチで、コロッケに添えられて出された塩をつけた方が美味しい。
コロッケの籠を下げられたときに「お塩は置いとくので後でお使いください」これが気が利かないこの店の唯一の気配りだったね。後でお使いくださいということは「カツもオーダーされますでしょ?置いとくからオーダーしてくださいね」、そう言われた気がした。それでいいんですよ。次につながる。短い滞在時間内で関係が構築されかかったのですが。
向こう側を見る。
「あの席だったな」
「お義母さんと〇〇さん(弟夫婦)と来たとき」
「相変わらず廊下から縁側越しに料理を渡すんだね」
上がったり下がったりしたくないのはわかるが、向こうに廊下があってそこから腕を伸ばして渡すんですよ。店がデカくて広くて段差があって、スタッフにとっては動線が厳しいのです。
こういう風に造ってしまったから仕方がないんだけど、こんな広い店なのにピンポンはないし(あったらあったで興を削ぐだろうけど)インカムを装着してないので、座敷の上がり框から「何丁目様に何々お願ぁい」声を飛ばすんだよね。まるで昔の農家の宴会みたいです。
早く出すよう促す声は厨房の男性からもトンでたよ。苛立ったような声でね。水廻りの関係で厨房はフロアより数段、上の位置にある。だから上から目線なんだ。
ビールに飽いたので熱燗にしようかと。だけどこの店の若い女性スタッフさんは熱燗できるかな。熱燗自体を知ってるかどうかアヤしかったが、熱燗を言ったら目の前にある徳利を取り上げたので、
「これって客が黙って飲んだりしないのか?」
「あ、これは中が空っぽなんですよ。今からお入れして温めますね」
そうなんだ。空き瓶なんだ。熱燗も通じた。
その熱燗ですが、オリジナルの瓶がこれです。
「これ、四合瓶じゃねぇだろな」
「いえいえ、二合でよろしかったですよね」
ヘンな徳利だが、この模様みたいなのは店の名前なのだ。
さて、熱燗に対応してくれて見直しかけたんだけど、この後でもってきた牛しぐれ煮なんだけど、
「向きが逆でしょ」
「私じゃない。彼女(スタッフ)が置いたんだっ」
向きを変えて撮り直します。
そしてアンコール、コロッケが再度、登場した。
「さっき食べたじゃない」
「だってひとつの籠に3個しかないんだモン」
「アタシ1個しか食べてないんだからね」
「だからアンコールしたのさ」
コロッケをアンコールオーダーしちゃいけないのか。いいんだよこの店のウリだし。私は大好きなんだから。取り置きしておいた塩がまた活かされたというものだ。
1時間経った。この店はひとり二人できたときは食べる店です。お腹が八分くらいで引き上げるのがベターだね。長くいてダラダラする店じゃない気がした。
お開きの前にメニュー載せます。
ではお会計、無愛想だった厨房の男性陣(3人いた)はさすがに穏やかな声で「ありがとうございました」だったが、総じて言えるのは、店が広いのと段差だらけの為にスタッフの動きが悪くて目端が利かないのね。真ん中にカウンターと作業場、水場を置いたせいで死角も多いのだ。だから気が付かないし気が付こうとしない。
それと、儲けようという覇気がないのだ。頼れるのはリーダー格の女性だけだ。
店の外観や内装は立派で拘った雰囲気なのに突っ込みドコロ満載で、残念だと思うところが多々ある。
「美味しいけど。アタシはもういいかな。ランチはどうなの?」(ジャン妻)
「さっき食べたのと同じだよ。コロッケとカツだね。豚汁は骨付きだったな」
この店は料理が美味しいだけなので、ランチでは利用するかもしれない。夜と違ってランチは1回運ばれて食べたら終わりだからね。そうそう突っ込むトコロもないでしょう。
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コメント
こんな店時たま見掛けます…
田辺市に召膳無苦庵と言う割烹店がございまして、何と3年連続食べログ和歌山No.1で百名店に選ばれてます。
その情報に乗せられて行ってみたのですがこれがとんでもないくせ者でして…
とにかく店主が最初から最後まで自分の腕自慢ばかりで、更に自分が如何に食材調達能力に長けているかの自慢、挙げ句の果てには他所の店の料理を貶しまくりで聞いていて吐き気がしてきたので、デザートをお断りして店を出てしまいましたよ(^_^;)
そしてそのまんまを食べログにレビューを書くと、どうやって調べたのか当店にまで猛烈な抗議電話を数十回かけてきたので、たまらず警察に相談して注意して貰い迷惑電話は止みましたが食べログ側からはレビューを削除されました。
本当にとんでもないモンスターみたいな奴っているもんですよ、食べログには今でもレビューは書いてますが、食べログ情報はもはや1mmたりとも信用してません!
2023/10/18 08:17 by モノノフ♪ URL 編集
No title
その店、大分前に見た、聞いたことがあるような。
あまり店主が料理自慢をする店に行かないのですが。(私のカテゴリーにはそういう店、宿がないので。)他所の店より「ウチで出すものの方が」ってのはあってもいいと思うのです。でも相手様を貶めるのはよくないですね。
私はメディアが料理人を、料理長を先生呼ばわりするのもどうなのかなぁと思っています。
だけどモノノフさんとこに抗議電話を数十回とは尋常ではないですな。大変でしたね。
私は○○ログは参考程度には見るのでモノノフさんの投稿も見たことがあります。モノノフさん有名だから。(笑)
今回は予約電話でもお店の中でも、「何で女性スタッフが対応しないんだ」、を感じました。それはわからないでもないですが、客は見てるし、聞いてるし、感じてるってことです。
最初に予約電話の対応って大事です。知らない店ほどそれで第一印象づけられちゃうので。
ネット予約が蔓延る弊害かも?
料理はホント、美味しいのです。地元なのですがランチ時間帯に界隈にいないんですよね。在宅勤務日にわざわざ食べに行くにはちと遠いので。
ウチの業界でもお客様から厳しいご意見を頂くことがありますけどね。
2023/10/18 08:45 by ジャン URL 編集