2023/06/08
東十条昼と夜
昼だけどカテゴリは居酒屋にしておく。
北区で動いている重要案件があって、私は20数年来の盟友、毅と2人で行政に立ち会った。
上手くいった。じゃぁ2人でランチでもと思ったが、毅はこの後に別の立ち合い検査があって現場から出れなそうなので別になった。
11時過ぎ、商店街をウロついた。おや?この店は前に熊猫氏と入ったな。
扉が開いてたので中を伺ったら女性スタッフと目が合ったんだけどすぐ逸らされちゃって。私をこれから昼のお客さん第1号候補かな?という視点で見てくれないんだもの。
ひとりお客さん損しただぞと言いたくなる。
アヤしいヤツが覗いてるとでも思ったかな。踵を返しました。
これが氏と入ったときの写真です。2軒めです。
前に熊猫氏がいます。ジャガイモの細切りをガーリックで和えた冷菜と、レバフライ、紹興酒ハーフボトルを1本開けて散会した。
激混みで、どっかの会社のグループが10数名いてワイワイガヤガヤ喧騒が凄まじかった。氏のお声が聴きとれないんだもの。
連中はコロナ禍の3年間の鬱を吹き飛ばそうゼの感があった。喧騒を見てると、コロナは収束してはいないけど落ちついたのかなと思う。見て羨ましい気もした。
駅方面に引き返そう。あの夜、この辺りを氏と歩いてたら、ムスリムの集団が20人くらいいて2派に分かれて喧嘩してた。
道路真ん中を歩いてたら巻き込まれそうだったので、氏が「ジャンさんアブない。端を歩きましょう」って引っ張ってくれたのですが。氏は今となってはうろ覚えらしい。
東十条でランチ難民になるわけにはいかない。今日は東軒が定休日だし「外でお待ちください」で有名な「机上の空論」は未だ開店前だった。
「栄楽」は場所がワカラン。
駅チカに戻る途中で目に入ったのがこの店で「焼魚食堂・魚角」とあります。どう見ても個人経営の食堂ではなく、チェーン展開運営の雰囲気である。
何だか看板とフォントを他で見たことがある気がする。
名前のゴロからもしかして「牛角」系列じゃないかなぁ。
地元の魚屋さんが入院しちゃって、その間は魚を食べられなくなったのでちと困っている。魚無しの生活もできなくはないけど、ジャン妻が「魚の居酒屋を開拓したい」と言うので、いつも同じ居酒屋ばかり行ってないで魚メインの店を開拓しています。それもあってこの「魚角」に入ってしまったんですが。
かなり迷った。魚がウリらしいのに刺身定食が表に出てないのはアヤしいって。
ヅケ丼、ネギトロ丼は書いてあったけどね。
入ってみたら壁の端っこに「本日の刺身定食」が1000円とあったが、こういう店の刺身系は避けた方がいいと思っている。ウチの社の某部署の男性が北九州の出身で、都内で〇〇の銀〇という某チェーン居酒屋(某でも何でもないけど)のランチで刺身定食を食べたら「絶対前の夜の残りですよ。よくこんなシロモノをよく客に出して商売するなぁと驚きました」この店がそうだとは言わないが、それを危惧してしまった。
入る直前、手をシュッシュ消毒したが、しないとオネェさんに「手の消毒をお願いしますっ」と切り口上で言われます。
壁際のカウンター席端に(半ば強制的に)座らされました。狭いのだ。荷物を置くカゴが頭上にある。置いたら置いたで落下してきても私の責任だから上には置かなかった。
上にこんな掟があって、
いちいち御尤もだが、店内のご利用が1時間以内で15分前にラストオーダーは厳し過ぎやしないか。
これじゃぁ居酒屋としては使えないな。食堂としての位置づけでしょう。
無難にアジフライ定食といきますか。
「ご飯、無料で大盛にできますが」
「普通でいいです。あ、で、豚汁でお願い」
100円プラスで味噌汁が豚汁になります。それと止せばいいのにポテサラを追加した。
ご飯は特盛にも出来るらしい。同じ値段で普通、大盛、特盛ってどういうことなんだろう。
他のお客さんのオーダーが耳に入ってくる。やはり誰も刺身定食をオーダーしないね。魚料理が売りだから焼き魚系が出てた。他、煮魚、フライ、丼、いろいろあるにはある。さっき言った刺身定食は壁の端っこの方にあって、探さないとわからない。
アジフライ3尾、やや薄いネタだけど軽くサクッと揚げてある。フワフワです。下味もついてるので半分そのまま、もう半分にソースをかけていただいた。
TBS噂の東京マガジンで見たんだけど、アジフライがブームらしい。
刺身で出せなくなったアジではなく、刺身で出せるアジをフライで出す店を紹介していた。
この店のアジはそういうアジではなさそうだ。
やっぱりご飯が少ないねぇ。これで並とは如何なることであろうか。特盛にしなくても大盛りにした方が良かったかなぁと思うがそこで気持ちを抑えるのです。その分を追加のポテサラで補うのだが、ポテサラはジャガイモ100%スタイルではなく、キャベツの千切りの上にスーパーの惣菜がチョンと載ってるようなシロモノだった。
冷やヤッコはフニャフニャした物体でしかない。かけた醤油の味しかしない。
豚汁は、そうですねぇ、東名高速鮎沢PAの食堂に何となく似てる。豚肉はコマ肉でミンチ寸前でしたがね。
でもまぁひとりで自分だけの世界で食事が出来た。それ也に特に感動することもなくいただいた。
東十条駅に戻る途中、右の路地に入ってみたら、
ああ、いたいた、やっぱりここだ。熊猫氏と1軒めに入った店だ。このタヌキ君、夜になると白い目が不気味に光るんですよ。
氏と会うのは私から申し入れしました。北区への来頻度が増したのと、前Blogいきなり閉鎖、新Blog移行の件でご心配をおかけしたので。
この店は向こうの人(大陸か半島か)だったな。そのときの料理写真がこれ。玉蒟蒻、
味が沁みて美味しかった。蒟蒻でビールを飲んだの初めてです。
竹輪磯辺揚げ、外がカリカリッ、中はねっとり、
焼きそば、あれば必ずオーダーするよ。おねぇさんに「まだ〆じゃないよ」と言った気がする。
氏がイチ押しのキャベ玉、スパムかコンビーフを混ぜてもっと美味しく昇華させましょうよ。
ポテトベーコンチーズ、だったかな。これはズシッときたね。
コの字のカウンターだったのですが、コの字の店って、客と店の関係プラス向こうにいる客も視界に入るじゃないですか。こっちから見えるってことは相手もこっちを見ているのだよ。
向こうのお客がお店と話している途中で私が何か粗相をやらかしたとする。向こうの客の視線が私に向く。するとそれまで喋っていた店の人もつられて私を「??」見るだろう。
向こうは私なんか見ちゃいないだろうけど視界には入ってるので、そういう意味でこの店は、飲む側にはある程度の矜持が要る店だなと思った。私は余所者だから、タイは緩めても襟は正そうと思った。
かといって落ち着かないとか寛げないとかそういう店でもないよ。
昨年度、氏が最も通った酒場だという。ひとりで来たらズシッと溜まる店だな。
ひとりで来てもいいですか。または冒頭で言った20数年來の盟友と。
不気味に光るタヌキ君の両眼は宇宙の彼方へ向かって何を発しているのか。
「地球人類はコロナのダメージが大きい」
「マナーが落ちて怠惰になり下がっている」
「未だ侮れない。侵略にはもうしばらく様子を見た方がいい」
こうなるとウルトラセブンの世界である。北区はスペースオペラが似合っている。
あの日の夜から今日の昼下がりに戻ろう。コロナが落ち着いた?東十条商店街である。
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コメント
十条東寺でとどめ刺す!
アジフライは私的には千葉の木更津あたりで食べたのが最高でしたね、もちろん刺身で喰えるやつでナメロウとサンガ焼きがまた素晴らしいお味でしたね♪
タイトルに使わせて貰ったのは大学時代に4年間を過ごした、京都の通り名の数え唄の最後のフレーズです♪
マルタケエビスニオシオイケ
円竹夷二押御池
アネサンロッカクタコニシキ
姉三六角蛸錦
シアヤブッタカマツマンゴジョウ
四綾仏高松万五条
セッタチャラチャラウオノタナ
雪駄ちゃらちゃら魚の棚
ロクジョウサンテツトオリスギ
六条三哲通りすぎ
ヒッチョウコエレバハックジョウ
七条越えれば八九条
ジュウジョウトウジデトドメサス
十条東寺でとどめ刺す
2023/06/08 10:29 by モノノフ♪ URL 編集
No title
アジフライがおいしそうですね。
衣がゴツゴツしてなくて、
アジの味がしっかりしていそうです。
焼きそばも、キャベツ多めで、
私的には嬉しいです。
そして、夜に目が光るたぬきは、
なんだかカワイイです。
ちょっとだけ離れた場所から見たら、
怖そうでいいです (^-^)
2023/06/08 13:35 by くまねこ URL 編集
No title
「十条東寺でとどめ刺す」・・・何だか穏やかじゃないコメントタイトルでしたが、そういうことですか。数え歌ですね。
十条=碁盤の目=古代律令制の頃、税収の為に農地を区画に割った単位・・・だと思います。その名残で東京都北区に今ある町名は、上十条、十条仲原、十条台、中十条、そして東十条とあるようです。
駅名で冠するのは埼京線の十条駅、山手線の東十条駅です。これらの十条はもとはひとつかふたつの村名だったようですね。
アジフライブームのようです。ブームになる前に千葉の何処かのアジフライが有名で県外からも食べに行くキ客がいると聞き及びます。刺身で出せないアジではなく、刺身で充分出せるアジを揚げてこそ美味しいという。
火曜日に上州高崎に泊まったのですが、アジフライの店がありました。何処のアジなんだろうか。
自分はナメロウもサンガ焼きも大好きですが、前によく載せた串焼き屋がクローズしてからナメロウに出逢えていません。
10何年前にお世話になったぶらくり丁の「千里十里」にはアジフライは無かったですなぁ。イワシの梅肉天はありましたが。
京都の数え歌は知らないのです。いなかっぺ大将の「大ちゃん数え歌」、ピタゴラスイッチの、「いたちのたぬき、かにのかとり・・・」、なら知ってますけど。(笑)
あ、そうそう、モノノフさんが昨日仰っていたスタトレの自給自足の原始の生活に戻る選択をしたストーリー、ジャン妻に知ってるか聞いてみたら、
「スタトレは長寿シリーズなのでお話が多過ぎて、ハッキリとはわかりませんが、古いお話にあったように思います」
だそうですよ。
2023/06/08 18:02 by ジャン URL 編集
No title
私も衣がゴツゴツしてない方が好みです。トゲトゲしい衣で揚げて出す店ってあるじゃないですか。ああいうのは出す側としてはアジの身に自信がないんじゃないかなぁ。
ガシッ、バリッ、ではなく、サクッといきたいですね。
焼きそば、キャベツが多かったですね。芯に近い部分が多かった。でもそれでもいいのです。同席した熊猫氏には悪いけど、ひとりで平らげてみたいものです。
このタヌキねぇ。白目が光るって不気味でしたよ。カワイイとは思えなかった。じーっと見てたら何かのアヤしい暗示にかかりそうです。
2023/06/08 18:02 by ジャン URL 編集
いろいろお連れしてすみませんでした。
「杯一」のたぬき、目が光るんですね。何回か行ってるのに初めて知りました。不気味ですね。
「魚角」はお察しの通り、「牛角」系です。このお店、自分は入ったことがありません。というのも、入口のドアが汚いんですよ。掃除してないのかなっていうくらい。そういう店は恐らく店内も清楚が徹底されてないのかなと思い、入る気にもなりません。
しかも1時間の時間制限ですか。どういうことですかねー。
また次回を楽しみにしてます!
2023/06/11 11:12 by 熊猫 URL 編集
No title
いえいえ、トンでもない。コロナが5類になるってこういうことなんだなぁと2軒めで感慨深かったですよ。
たぬき君の目は熊猫さんと店を出た時も光ってましたよ。何だこれ?って思ったモン。
やはり牛角系でしたか。じゃぁもういいかな。私もひとつの店で長っ尻じゃぁない方ですが、滞在時間1時間足らずじゃ飲むには利用できません。今はもうどんな味だったかすら覚えてないし。
定休日でなかったら東軒に行ってますね。
たぬき君の店は、ひとりで入る自分を想定してシミュレーションしているんですよね。
またよろしくお願いします。次回は赤羽なんか如何でしょう?
2023/06/11 13:20 by ジャン URL 編集